曾我泰久 Special LIVE「Now Here I am」 ~ファーストソロライヴより30年の時を経て<後編>
会場の空気がスッカリ入れ替わったところでヤッチンのソロ活動30周年を記念するショウが再開。
筋書き通り、お客さんは総立ちだ!第2部のスタートは全員勢ぞろい。
曾我泰久田川ヒロアキ
もう1回おさらいしておくけど、2人のギターを音を出しているギター・アンプのブランドはMarshall(マーシャル)といいます。
日本では「マーシャル」とアクセントを置かずに平坦に読みますが、本当は「マーシャル」と「マ」に強勢を置いて発音します。Marshallは2年後に創立60周年を迎えるギター・アンプの老舗ブランドです。
ドロップで言えば「サクマ」、納豆で言えば「おかめ」ね。
2人とも今どき中に真空管が入っている「JVMシリーズ」というMarshallのフラグシップ・モデルを使用。
ヤッチンや私が幼い頃はテレビに中にも真空管が入っていたんですよ!
ヤッチンはJVM410Hというモデル。
これだけではギターの音は出ません。
実際に音を出しているのはスピーカー・キャビネット。
このヤッチンの大きいモデルは12インチ(=30cm)のスピーカーが4つ入った「1960BV」。
一方、ヒロアキくんはJVM210Hというアンプに12インチ・スピーカーが2つ入った「1936」というスピーカー・キャビネットを使用。
家族や親戚や知り合いの子がエレキ・ギターを始めることになったら必ず、まずは必ずギター・アンプを使うようにアドバイスしてあげてください。
最近は世の中がスッカリおかしくなってしまって、ギター・アンプを使わないでギターを弾くのが当たり前だと思っている変わった子が多くなっちゃっているのね。
エレキ・ギターという楽器はお気に入りのギターを(できれば真空管を使った良質の)アンプで鳴らすのが本当の楽しみなんですね。
そして、アンプを選ぶときには必ず、必ず「Marshall」を推薦して差し上げてください。
アンプも見た目が大切です。
ホラ、ヤッチンのMarshallとヒロアキくんのMarshall。
こうして並ぶとさらにカッコいいでしょ?
どうしてかわかりますか?
この黒くて大きな箱の中には機械やスピーカーだけじゃなくて、「ロックの歴史」と「音楽のロマン」が詰まっているからなんですね。
最近、ジミ・ヘンドリックスの書き物をしていましてね、色んなことを調べているうちに、改めてMarshallって偉大だな~と思いましてね。
それだけに世の中にはMarshallの類似品がたくさん出回っているのでご注意ください。
第2部はサビのメロディが印象的な「Carry on」をオープニングに持って来た!「第2部が始まりました。
お約束通り皆さんペンライトを持って立ち上がって頂いて…コレを振って応援してくれると意思が伝わるんです。
これから派手にいきますよ!」「おお~、派手にいっちゃって~!」なんて思っていたらビックリ!
特にヤッチンと目が合ったワケでもないのに…。
「いつもライブ写真を撮ってくれている」と私のことを紹介してくれたのだ!
あ~、前もって言ってくれればギターを持って来たのにナァ…というのは悪い冗談。
私もカレコレ長いこと写真を撮ってるけど、こんなことは初めてだった。
ヤッチン、ありがとうございました! 私の紹介も終わったところでMC通り派手に「21st Century」!
ヒロアキくんはコーラスでも大活躍。
ヤッチンの歌とは相性がバッチリなのだ。
それがですね、あることに気が付いたのです。
「ぼよよん行進曲」を聴いていたら、アータ、2人の歌いまわしがソックリではありませんか!
コーラス・パートがマッチして当然ということがコレでわかった。
続けて衛藤さんの景気のよいカウントから「Please believe me」。またまたにぎやかな曲で盛り上げちゃう!おなじみの和佐田さんとのフォーメーション。
バースデイ・ライブ以来。
「派手に行く」と言ったからにはまだ続くよ。
ナンカもういつもだったらライブの最後のシーンだよ…「ハダカノココロ」。ヒロアキくんも派手にソロをキメる!
それとは対照的にひたすらクールに鍵盤を叩くノッツ。
そのおかげでバンド・サウンドが分厚くなってます。
もうイッパツ!
衛藤さんと…
和佐田さんのコンビネーションが猛然とうねるのは「流されて」。
和佐田さんのソロ。
問答無用でカッコよろしいな。
この曲は和佐田さんのベース・ラインだけを聴いていても十分に楽しめる。ヤッチンもノリノリだ~!
「次の曲は…タオルの準備はいいですか?
ぶつからないようにしてくださいね」
も~、いちいち大変だよね~。タオルの準備とくれば「YES! YES!! YES!!!」。お客さん参加曲だけあってまたチョット雰囲気が変わるところがいいんだな。
「浩一!」とヤッチンのコールと受けて衛藤さんの歌声が鳴り響く!「♪君をいつもI love you so」
ギター・ソロから…
「♪君をいつもI love you so」
最後の「ナイス!」。
「神田明神」と染め抜いた日本手ぬぐいの1本も舞い上がると思ったけど、それはなかった。
今回は掛け声も出せず、入場者数を制限しているので宙を舞うタオルの数がいつもよりは少なかったけど、熱気はまったくいつもと変わらずだった!
イヤイヤ、まだまだ終わりじゃない!最初のMC通り最後まで派手にキメまくったヤッチン。
そして、派手なギター・ソロ満載のヒロアキくん。初めての会場、いつもとは違う興行体制ではあったものの、いつも通りステキな音楽が詰まった極上のショウだった。コレにて本編は終了。アンコール。
「皆さま、本当に、本当にありがとうございます。
30年、ソロとしてやってこれたのは皆さまのご支援があってこそです。
我々の仕事は定年がありません…あと2年で定年だもんね。
こんなにピンピンしているのに…信じられないね。
本当に楽しい時間をありがとうございました」
告知コーナーがあって、メンバーからひと言あってアンコールの曲に移った。
「次の曲もボクがソロ活動を始めてから大事に大事にしてきた曲です」
「Stand alone」…文字通り「一本立ち」ですな。
今日のコンサートにふさわしい締めくくりだった!
ヤッチン、ソロ30周年おめでとうございます!
次回は恒例のバースデイ・ライブ。
1月9日、日本橋三井ホール。また新年よろしくお願いします。
ナニせ毎年ウチの初ライブはヤッチンのお誕生日なのだ!
それではよいお年をお迎えください…とご挨拶したいところだけど、ヤッチンには年内にもう1回お付き合いをお願いしていますので皆さん、乞うご期待!
曾我泰久の詳しい情報はコチラ⇒soga21.com