Marshall Blogに掲載されている写真並びに記事の転載・転用はご遠慮ください。
【マー索くん(Marshall Blog の索引)】
【姉妹ブログ】
【Marshall Official Web Site】
【CODE/GATEWAYの通信トラブルを解決するには】

« SHOW-YA~『AURORA』発売記念ミニライブ&握手会 | メイン | EUPHORIC MOOD <後編>~ CONCERTO MOON »

2017年11月16日 (木)

EUPHORIC MOOD <前編>~矢島舞依 & Tears Of Tragedy

 
『EUPHORIC MOOD』…「絶頂気分」って感じかな?
9月中旬に開催されたTears Of Tragedyがオーガナイズしたメタルのイベントのタイトル。
しかし、ヘヴィメタルの方々はどこで探してくるんだか知らないけど、濃い英単語を見つけて来るな~。
「Vengence」とかね。
使ったことはおろか、Judas Priest以外ネイティブさんが口にしているのも聞いたことがない。
この「euphonic」も同様。
「euphonic」は形容詞。名詞は「euphoria」。
日本語にすると「多幸感」とか「幸福感」とかいう意味で、「陶酔」という意味を表すときには「ecstasy」の同義語だそうだ。
変わって「euphony」となると「音調がよいこと」という意味になる。
ユーフォニウムっていう金管楽器があるでしょ?
チューバの弟みたいなヤツ。
確かにあの楽器は耳障りのいい音色を持っているよね。
調べたワケじゃないけど、間違いなく「euphony」から来てるんでしょうな。
こういうのね。

Eu2 戻って「euphoria」というのは性的な快感や、賭け事で勝った時、あるいは薬を用いた時の「幸福感」を指すようだ。
語源はギリシャ語で、「eu(良い)」と「pherein(運ぶ)」から成り立っている。
しからばクイズ。
英語の「euthanasia」とはどういう意味でしょう?
コレは「ユーサネイシア」と読む。
「eu」は「良い」でしょ?
その後ろの「thanatos(タナトス)」はギリシア神話の「死を象徴する神」。
この2つがコレが合体して「enthanasia」になると、「安楽死」になる。
なんかコワくね?
下はBrand Xの『Unorthodox Behavior』というアルバム。
原題が「オーソドックスではない行為」という意味だから『異常行為』という邦題が付けられていたが、実にこの題名を的確かつ直截的に表現したデザインだ。
さすがHipgnosis。
最近このデザインと酷似したジャケットをどこかで見たナァ。
何だったかな…?
このアルバムの2曲目が「Euthanasia Waltz」…「安楽死のワルツ」だ。

Ub『EUPHORIC MOOD』の出演バンドは3つ。
まず最初に舞台に立ったのは矢島舞依。

10_2矢島舞依

20v松浦カズマ

30vTORNADO-GRENADE時代から引き続きカズマくんはもちろんMarshall。
この日はJCM2000 DSL100を使用。

40下手のギターはShinyA。

50vベースはつよぽん。

60vドラムスはカンちゃん。
楽屋に挨拶に行くと「シゲさ~ん!」と元気よく声をかけてくれた。
仮面を付けていたので顔は見えなかったのだが、ノリですぐにカンちゃんだとわかった。
★伝言です⇒カンちゃん、NATALよろしく!
70v私は舞依ちゃんのステージを拝見するのはコレが初めて。
ホントにガール・パワーってのはスゴイ!
思い起こしてみるに、昔の女性ロック・ミュージシャンというと、どうしても男性を追いかけている立場にあったが、今はゼンゼン違うもんね。
女性のロック・ミュージシャンがチャンと自分たちの世界を作り上げている。
舞依ちゃんもそのひとり。
80そんな歌姫をサポートするギタリストたちをサポートするのがMarshallだ。
やっぱりパワフルなボーカルズを支えるには真空管アンプが出すガッツのあるトーンが不可欠だ。

90時に激しく…

110時にジックリと…緩急自在なレパートリーを取り混ぜて独自のステージを練り上げていく。

100カズマくんの指も絶好調。
ここぞ!とばかりに煙が出て来るほど猛烈なシュレッディングを随所で聴かせてくれた。

130vヘヴィ・メタルというと宇宙戦争の映画に出て来る武器や乗り物のような名前のチームの多い中、「矢島舞依」というネーミングもいいね。

140来る12月6日に3枚目のミニ・アルバム『Innocent Emotion』がリリースされる。
すごいジャケットだナァ~。
コレ、抱えているのは心臓?
それこそ心臓が飛び出すような曲が詰まっているに違いない!

Ymcd ものすごい存在感で会場を沸かし、そしてステージを後にした。
 
矢島舞依の詳しい情報はコチラ⇒矢島舞依Official Site

150続いてステージに上がったのはCONCERTO MOONだったが、このレポートでは順番を替え、トリで登場したTears Of Tragedyのパフォーマンスを先に紹介させて頂く。

160HARUKA

170vTORU

1_img_0545YOHEI

190vHAYATO

200vHIDEYUKI

210vMarshall Blogへの登場は2回目となるTears Of Tragedy。

220TORUくんはもちろん今日もMarshall。
240v愛用のJCM800 2203を従えての登場だ。
やっぱり真空管アンプだよ。
ピッキングのひとつひとつに魂がこもっているかのようなコシのあるサウンドは真空管アンプならではのモノ。

230以前の記事でも書いたが、ゴリンゴリンのメタル・チームながら、このバンドもHARUKAちゃんのキャラクターを前面に押し出した他にない味わいを持ってるんだよね。

250vHARUKAちゃんやTORUくんの一挙手一投足に歓声が上がる。

260そしてめくるめくシュレッディング。
この人もよ~弾くわ~。
長くて美しい髪の毛がうらやましいわ~。

280コチラもバラエティに富んだレパートリーの連続でひと時もステージから目を離すことができない。

270ところでこのTORUくんのプレイのスムーズさは一体何だろう?
人間が弾いているとは思えないほどの「滑らかさ」…っていうのかな?
ギターの心得がない人がTORUくんのプレイを見たら絶対こう思うよ…「ネェネェ、ギターを弾くのって簡単なの?」って。
冗談言っちゃぁイケねーぜ!
凄まじいまでの鍛錬がこういうプレイを可能にしているのだ。
この人にはそんな滑らかさとしなやかさがある。
180v_2そして、HARUKAちゃんの舞い。
曲に溶け込んで自在に身体を動かす姿がとても魅力的だ。

290vさすがトリの風格。
会場を沸かせに沸かせたイベントは大成功だった!

310Tears Of Tragedyの詳しい情報はコチラ⇒Official Web

320<後編>につづく
 
(一部敬称略 2017年9月18日 渋谷CLUB AISIAにて撮影)