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2017年9月20日 (水)

GET YOUR SHOW-YA 2017 <後編>

  

『GET YOUR SHOW-YA 2017』…今日は<後編>をGETだッ!
さて、寺田さん、五十嵐さん、中村さんの3人による「The Rose」から続いてのシットリ・コーナーは「何故」。
例え曲調は静かでも恵子さんがジックリと歌い込むとすごい迫力だ。
音楽の迫力や説得力はテンポじゃないからね。
ロバート・ワイアットの「Sea Song」のように静謐な曲でも、火傷しそうな熱さを秘めた曲があるものだ。

  
チョット話は戻るけど、さっきの「The Rose」を歌ったベット・ミドラーね。
ジャニスをモデルにした『ローズ』で日本では知られているけど、アメリカでは「超」が何十個も付く大歌手&大俳優なのね。
ベット・ミドラー、アレサ・フランクリン、バーブラ・ストライザンドあたりは日本ではそう人の口に上らないが、アメリカではひばり、チエミ、いづみ以上の破壊力があるだろう。
特にバーブラの顔はアメリカ人が大好きなデザインだという話を聞いたことがある。
男ではロバート・レッドフォードなんだって。金髪でエラ張りが必須らしい。
だから『追憶』なんて映画は夢のような1本だったのではないかしらん?
そもそも主題歌の「The Way We Were」がヨカッタもんね。コレも力強いバラードだ。
作曲はマーヴィン・ハムリッシュだから当然といえば当然。
羽生善治は残念ながら「竜王」が獲れなかったが、ハムリッシュは、エミー賞、グラミー賞、アカデミー賞、トニー賞、ゴールデングローブ賞、ピューリッツァー賞のすべてを受賞した大作曲家。
この偉業を成し遂げた人は地球上にもう一人しかいない。
それはリチャード・ロジャースだ。
リチャード・ロジャースまで話を広げると帰ってこれなくなるのでココで止めておく。
私は「マーヴィン・ハムリッシュ」の名前を小学生の時に『スティング』で知った。
1930年代のシカゴを舞台にした『スティング』に使われている音楽はすべてラグタイム・ミュージックで、子供ながらに「マーヴィン・ハムリッシュっていう人はなんてステキな音楽を作るんだろう!」と感動してサントラのミュージック・テープを買って毎日聴いていた。
そのステキな音楽の作者はスコット・ジョプリンという黒人のピアニストで、ハムリッシュは編曲を担当した…ということを後で知って少しガッカリした。
後年スコット・ジョプリンのアルバムを買ったことは言うまでもない。
私のココまでの人生、45年分近くは、こういうことの連続でできている。
さてベット・ミドラー。
私は『ローズ』よりも前のアルバム、すなわちデビュー作にして出世作の1972年の『The Divine Miss M』やらジャケットがメッチャかっこいい『Bette Midler』、3作目の『Song for the New Depression』、ひとつ飛んで『Broken Blosson』あたりをホントに時々聴くんだけど、ま~、スゴイよね。
ナニがスゴイって、バックのミュージシャンが。
もうコレは何と言うかロック、ソウル、ジャズまでの、まだアメリカの音楽がヨカッタ時代のすごいミュージシャンが集まってできた「超豪華お買い得パッケージ」みたいなものなんだな。
アメリカの音楽界を挙げて作っていた感じ?と言ったら大ゲサか。
いかにベット・ミドラーの人気がスゴイか…ということね。
タマにはSHOW-YAさんで脱線してみました。
10v続いてはsun-goさんのア・カペラのギター・ソロ。

30vガリガリ弾くソロではなくて、青い照明に包まれたsun-goさんフレーズがたおやかに流れ出していく。

40それを受けてキャプテンのキーボーズのソロ。
一応また書いておくけど、正しい英語は「Keyboards」。
つまり、日本人が「キーボード」と呼んでいる楽器は常に複数形で使われる。
「Vocal」も同様。
必ず複数形で「ボーカルズ」と呼ぶのが正しい英語。
「vocals」は「guitar」とか「bass」のように「歌」を表すパートの名前。
「vocal」でも間違えではないが、私が洋楽のレコードやCDを何枚も引っ張り出して調べてみた限りでは、99%表記は「vocals」と複数形になっていた。
例外だったのはQuincy Jonesの『Walking in Space』。
フランク・ザッパのライブ音源のメンバー紹介でも「Guitar and vocals」とか「Keyboards and vocals」と必ず複数形にしている。
だから「キーボーズ」と書いたのは間違いではありません。

50v例によってシンフォニックかつ荘厳な音世界。
そして華麗なフレーズの連続!
70vしかし、Marshallの壁じゃないけど、やっぱりキーボーズもこういうルックスこそカッコいいよね~。
キース・エマーソンやリック・ウェイクマンとまではいかずとも、鍵盤がいくつもスタンドに乗っていて、レスリーがグイングイン回って…やっぱりコレですよ。
ロックは「重厚長大」な方がいい。
誰がロックを「軽薄短小」にしてしまったんだ?知ってるけど。
昨日書かなかったけど、記事の冒頭で紹介したSHOW-YAの新作『AURORA』が「ロックの重厚長大回帰」のキッカケになればいいと思っているのだ。

60_2キマったゼイ!

80続いてミッタン!

90_2コレは、絶対に自分自身も折れた小指を忘れてるな…というほどいつもと変わらぬ力強いプレイ。

100v_2イヤ、いつもよりパワフルだったかも知れない!

110最後はいつも通りドラの一発で締めくくった。

120メンバー全員がステージに戻り「Come on」。
140ドラム・ライザーに上がりミッタンに寄り沿うようにして歌う恵子さん。
150_2爆音麗しいsun-goさんのギターソロ!
160_2メンバーを紹介して「We are SHOW-YA!」とキメ込むシーンはいつ見てもカッコいい!

130_co「バカのひとつ覚えみたいに『戦うぞ、戦うぞ!』って言ってるけど、SHOW-YAはこれからもずっと戦い抜いて、生き抜いていこうと思っています。みんな着いてこいよ~!」
ウン、軟弱なロックとガンガン戦ってください。
ということで早速「BATTLE EXPRESS」。

170_beこの曲ではまず、恵子さんとさとさんの独特のアクションがあるよね。

190このフォーメーションは何と呼んでいるのかしら?
「抜き足差し足」?「接近」?200そして、ミッタンのソロのキメがあって…

2_s41a0390キャプテンと…

180vsun-goさんのスリリングなバトル!
ん~、ハイライトだよね~!

210vもう本編は最終コーナー。
客席はスッカリ出来上がっちゃってる!

220_2続いても勝負の歌、「ギャンブリング」。

230この曲はサビのメロディがとても印象的だ。

240本編の最後に向けて大熱唱の恵子さん!

250v_2ひとこと恵子さんから「今日は本当にありがとう!」とあって…

260v_mc最後に5人の大熱演で「FAIRY」~!

270v

280

290v

300v_2

310v_2やっぱいいね、「FAIRY」は。

320_2見どころ、聴きどころたくさんの名曲だ。

330_2この熱気が、この興奮が伝わるだろうか?

340_2そして、〆のサオ回し。

350_2今日もバッチリきまって…

360フィニッシュ!
ああ~、もっと聴きたい…ぐらいがちょうどいい。
もうこのSHOW-YAのランニング・タイムは絶妙だよ。
ゲップが出るほど見せちゃイカンって!

380アンコール。
アコギを手にして「♪Happy birthday to me」と歌う恵子さん。
そこへさとさんがケーキを持って登場。
もうね、お誕生日のサプライズなんてあり得ないでしょう。
昔はステージにケーキを持ちこんで「フ~」なんてことはやらなかったのでサプライズが成立したけど、今はもう一般的な行事になってしまっていてビックリポンなんてあり得ない。
だからコレでいいのだ。
390_2お客さんをバックに記念撮影。
撮っているのは私。

395こんな感じ。
アナタは写っているかな~?
恵子さん、お誕生日おめでとう!
また一歩、赤ちゃんに近づきました!
400_2小指のケガを恐縮するミッタンに「ミッタンがダメならメンバーで何とかするから!」と、急遽sun-goさんとフォークのチームを結成したという恵子さん。
結果、ミッタンはこうして無事ステージに上がって、元気なドラミングを聴かせてくれたが、せっかく結成したフォーク・チームなので、この日だけ特別のその演奏を披露してくれた。
男性のキーで、歌うはsun-goさん。曲は「愛をとりもどせ」。
そういえば前半で恵子さん、「今日は趣向を凝らす」って言ってたっけな~。
もちろん大ウケ。
430_2「サワリだけ新しいアルバムから演っていいですか?今日はフォーク・デュオなのでバラードを演りたいと思います」…と、『AURORA』から「ON MY CROSSROAD」を披露。

420_2『AURORA』にはボーナス・トラックとして前半で演奏した「NO REGRETS」が一番最後に収録されているが、「ON MY CROSSROAD」は実質的にはアルバムのクローザー。
恵子さんが切々と歌い上げるバラードで、sun-goさんが奏でるボトルネック・ギターがまた泣かせるんだ~。
『AURORA』は9月27日発売!

Au さぁて、最後!

440_2もちろん「限界LOVERS」で締めくくる!

450v_2

460v_2

470v

480_2

490v_2今日も熱演に次ぐ熱演の最高のSHOW-YA SHOWでした!

500SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YAオフィシャルサイト

510次回は11月の『AURORA』リリース・ツアーね!
ああ、楽しみだ~!

520_2発売まであと1週間。
さぁ、今日もまた皆さんよりひと足お先に『AURORA』聴くとするか~!
ヒヒヒ!
530cd(一部敬称略 2017年7月30日 CLUB CITTA川崎にて撮影)