【NAONのYAON 2017】 vol.2 : SILENT SIREN、ЯeaL & Chelsy
「寺田だ~!今年もこの季節がやってきました~。NAONのYAONにようこそ!」
オープニング・アクトが終了し、ステージ下手から元気よく恵子さんが飛び出してきた!
ああ~、『NAONのYAON』だ~!
すごくホッとする。ナンカ家に帰ってきた感じ?
光栄なことに2013年の復活以来、今回で6回目。世界でも他に類を見ないロック・イベントのすべての回でオフィシャル・フォトグラファーを拝命頂いているのだ。ナント光栄なことか!
今日もガンバルぞ~!
「天気が良くてよかったね~!『天気予報で雨マークつけたとこは死ね!』って思ったよ!大丈夫。雨なんか私が吹き飛ばしてやるから!」
この「頼りになる」感、ハンパなし。ヘタな政治家の公約の100万倍は信頼できる。
さっそく事務連絡。
「このイベントは終わりがキマっているんです。8:30以降は音出しダメなの。サッサとやらないとSHOW-YAの時間が短くなるからね!時間との闘いです!」
あ~、この場面にもホッとさせられるな~。
恵子さんといつものお三方…
「時間厳守でいきますよ、姐さん!」
「今年は若い子たちがイッパイなので、アンコールに出したいの!」
「厳守の厳守でいきます!」…神取さんが言うと「厳守っぷり」に拍車がかかる!
「それじゃ、みんな、準備はいいか!カウントダウンいくぞ~!
「5、4、3、2、1!まずはSILENT SIRENだ~!」
場内から大きな歓声が上がり、『NAONのYAON 2017』がSILENT SIRENとともに時間厳守で始まった~!
SILENT SIRENは2015年の夏に続いて2回目の登場。
曲は昨年3月にリリースしたメジャー4枚目のアルバム『S』から「チェリボム」。
場内は「♪チェリ、チェリ、ボム」と大騒ぎ!
懐かしいな「Cherry Bomb」って。
私が中学2年生のときだったっけかナァ…The Runawaysにはビックリしたわ。
まさかあの時、女性バンドがこんなにポピュラーになるとは思わなんだ。
今や日本のロックは女性なしでは成り立たないだろうね。
この曲も同様に『S』からのチョイスだ。
軽快な曲調にガール・バンドならではの歌詞とパーフォーマンス!
「八月の夜」かぁ、寝苦しくてイヤだな~。今年はまた猛暑らしいよ。
「毎日天気予報を見ていました。恵子姐さんと同じで『雨なら死ね!』と思っていました!」
そうだそうだ!
この晴天はすぅちゃんの協力もあったのね?
「次の曲はジュリ扇を振りたいと思います。懐かしいでしょ?皆さん、思いっきりNAONのYAONを盛り上げていきましょう!」
ギターを持ち替えて…
曲は「フジヤマ・ディスコ」!
この曲ね~「♪フジヤマ・ディスコ」っていうフレーズがおっそろしく耳に残るんだよね。
とても大切なことだ。
続いてもノリノリの「ぐるぐるワンダーランド」。
ココはタオルね。ぐるぐる回す。
この曲、かわいカッコいいな。
「次はコラボレーションしたいと思います!」と恵子さんをステージに迎え入れる。
「イヤ~、お呼び頂きありがとうございます!」
前回登場時のSILENT SIRENの持ち時間は3曲で、うち1曲は相川七瀬ちゃんとのコラボだった。
今回は全部で5曲!
スゴイ。その勢いがうかがえるというものだ。
SILENT SIRENは6月から全国ツアーを開始し、11月には日本武道館で2公演を開催するそうだ。
トップ・バッターでこの盛り上がりよう!
今年の『NAONのYAON』もにぎやかになりそうだ~!
SILENT SIRENの詳しい情報はコチラ⇒OFFICIAL WEB SITE
本番二番手はЯEAL。
今回が初登場となる大阪出身のグループ。
この野音から11日後にリリースされたファースト・アルバム『19.』から「秒速エモーション」とシングルカットされていた「カゲロウ」を演奏。
1997年と1998年生まれのお嬢ちゃん方。
え、1998年っていつよ?
こないだの1998年か?!
ああ、1月6日に東京で大雪が降った年ね…って覚えているぐらい最近じゃんか!
へへへ、私がコレを覚えているのにはワケがあるんだけどココには書かない。
それぐらいの若さあふれるピチピチのパフォーマンスだった!
ЯeaLの詳しい情報はコチラ⇒Official Web Site
ボーカルズとギターのMIO。
あ、今回初めての人もいるかもしれないのでチョット注記しておくと、正式な英語では「vocal」は必ず「vocals」と複数形で表わすのね。
ひとりでも普通は必ず複数形。キーボードも「キーボーズ」と常に複数形。
…なので、最近のことだけど、Marshall Blogでは「ボーカルズ」と正しい英語を使うようにしているの。
え、「ココは日本だからどうでもいい?」って?そういう人は海外に行った時に大いに恥をかいてください!
ついでに「ツーマン」とか言って笑われて来てくだされ!
「ツーマン」はイカン。お里が知れる。あまりにもヒドイ和製英語表現だ。
Marshall Blogは「ダブル・ヘッドライナー」、「ダブル・ヘッダー」、あるいは「ダブル・フィーチュア」という正しい英語を使うようおススメしています。
ドラムスはさっきオープニングでカホンをプレイしていたAMI。
2年前に初めて『NAONのYAON』のステージに上がった時は2番目の登場だった。
今回は3番目。
前回同様、MIOちゃんはまずアコースティック・ギターを下げて歌った。
曲は「Restart」。
今から10日前に発表したミニ・アルバム『WILL BE FINE TOMORROW』のリード・チューン。
そう!「Always Look on the Bright of Life!!」でいこう!(モンティ・パイソンより)
印象的なメロディがところどころにちりばめられたチャーミングな曲。
「私が今から叫びます!一緒に叫んでください!」
MIOちゃんが前回も使用した赤いテリーに持ち替えて歌った次の曲は「Kite」。
「では大きな声で、オ~、イエ~イ!」
昨年の9月にリリースしたシングル。
さっきとはうって変わったアップテンポ・ナンバー。
でも、このバンドはそうしたスピード・チューンでも「元気一発!」みたいなガムシャラ感がない。女性らしいやさしい雰囲気に満ち溢れているところが素敵だ。
考えてみると、この手の音楽は「ガール・ロック」のひとつの到達点なのではなかろうか?
文学で言えば紀貫之の「土佐日記」の最終巻ということになろう。この曲もディミニッシュをうまく使ったメロディに胸がキュンとしちゃうのね。
人はクロマチックに弱いんだ。
「AMIちゃんは笑顔がステキだよね~」と恵子さん。
AMIちゃんもすかさず「お姐さんにホメられました。うれしい~!」
「千葉はいい人が多いんだよ!」…恵子さんのおっしゃる通り。あ、私は千葉の出身ではないけど、親近感メッチャ大。
最近テレビCMでよくロケ地に使われている千葉の佐原(さわら)という所に先日行ってきたけど、すごくヨカッタよ。戦災を免れたため、古い町並みが残っていて、それを観光資源にしているんだけど、私にとっては伊能忠敬の出身地ということで一度行ってみたかった場所だったのだ。
Chelsyの詳しい情報はコチラ⇒Chelsy Official Site
(一部敬称略 2017年4月29日 日比谷野外大音楽堂にて撮影)