シュリンプヘッズ ツアー2014 at Garden (with 奥田民生)
シュリンプヘッズが帰って来た!
大好評だった『We are traveling』を引っ提げての今夏のツアーの再演。
今回もMarshall&EDENが大活躍!
オガンちゃんのEDEN。
ラックに収まっているゴールドのフロント・パネルのヤツがWT-800。キャビネットはD115XSTが2発。
自分では「まだまだよくなる」なんて言ってるけど、すでにすんばらしい音色!
今回も『We are traveling』と松浦さんのソロ作品からの曲を演奏。
オープニングは「きまっているのさ」。
歌詞にある通り、そして前回も書いた通り、レイド・バック系の「日本のロック」の香りがプンプン漂うゴキゲンな一品。最近「レイド・バック」という言葉もすっかり聞かなくなった。そういうサウンドがなくなったということだ。
メンバーがそれぞれ歌うのが、またいい。
2曲目は「夢のリモコンチャンネル」。
松浦さんのDuane Allman賛歌。歌詞がタマらん!
続いてはKENTAROさんのボーカルで「ギターとロックンロール」。久しぶりにGargoyle見たいな。
ボーカルがオガンちゃんに回ってくる。「俺のピストルはどこだ」を熱唱!
このボーカルを持ちまわるところがこのバンドのいいところ。
前回は神本さんも歌われたのだが今回は楽器に専念。
それにしてもこのボトルネック・ギターってのは魅力的な奏法だよね。
私はコレ系のサザン・ロックに夢中になったことはないし、熱心に練習をしたこともないけど、実に魅力的な音色というか奏法だと思う。ペダル・スティールだけど、時々Buddy Emmondsの『Steel Guitar Jazz』なんてのを引っ張り出して来て聴くけど、やっぱりいいもんな~。
ところで、松浦さんの腰!
タオルがブラ下がってる!
さすがにステージでコレをやってる人は見たことなかったな~。でも不思議とおかしくない。
多分、職人にお定まりのアクセサリーだからだろう。そう松浦さんは「スライド職人」だから。
そしてオガンちゃんのベース。
オガンちゃんもタオル付ければいいのに…「ベース職人」なんだから!
しかし、オガンちゃんのベースを聴いているとホントうっとりしてくるんよ。
ラインのカッコよさもさることながら、とにかくタイム感っていうのかな?普通に同じ音を8分で「♪デンデンデンデン」と弾いているだけでウネるんだよね。ま、コレができるからプロなんだろうけど。広規さんなんかもそう。
ベースだけ聴いていてもまったく飽きない。
この構図!野音でめんたんぴんを見た時のことを思い出す。アレお邪魔させてもらっといてヨカッタな~。おふたりには感謝感謝です!
5曲目には「ひょっこりひょうたん島」、続いて「あの丘をめざせ」と松浦さんボーカル+オガンちゃんコーラスのパターンで演奏が続く。
ロジャーさんはドラム・ソロも披露。
フロント陣を引き立てるプレイに徹していたロージャーさんが爆発。まさに入魂のドラミング!
第1部もアッという間に最後の曲。シットリと弾き語りで「明日はどんな明日」。
こういう素朴な味わいは松浦さんならではのものだろう。
そして、しばしの休憩。
休憩時には最前列にいたオガンちゃんファンの女性とスッカリ話し込んでしまった!
そして第2部。
奥田民生さんが登場。
今回の民生さんのMarshall。
JCM800 2203の上に乗っているのは1917。1973年製のPA用20Wヘッド。元来このヘッドは細長いコラム・スピーjカーと組み合わせで販売されていた。
バスケット・ウィーブのBキャビがカッコいい。
「ギタリスト奥田民生」をタップリ堪能できるのがシュリンプヘッズに参加する民生さん。
バリバリ弾くのではなく、音を選んで必要なことだけ弾く姿が実にシブい。サウンドも極上だ。
民生さんっていつもシングル・カッタウェイのハムバッキングのギターだ。それがMarshallによく似合う!
…と思っていたら、MCではギターの話しに…。
「そのギターの素材は何なんですか?」と尋ねる民生さんに「木ィと金属」と答える松浦さん。
「木ィ」という言葉に吹き出す民生さん。
そう。なんで関西の人ってこういう発音をするんだろう。実に面白い
「木ッ」っとスタッカートで言えばいいのに、尻上がりに「木ィ」って音を伸ばしちゃうんだよね。東京の発音よりリズミカルというかメロディックというか、音楽的なんだよね。
「表面に貼ってあるのはアルミですわぁ」と解説する松浦さん。
なぜかコレが大ウケ!
さっき休憩の時に話していた女性2人が「♪ア~ル~ミ、ア~ル~ミ」と盛り上げる。
「アルミってなんか女の子名前みたい(「有美」ちゃん)」ということで以降、このギターが「アルミちゃん」という名前になってしまった!このコーナーメチャクチャ面白かったな~。
MCは大爆笑でも一度演奏に戻ると真剣!
ギタリスト三人衆のギター合戦もタップリ。3人スライドなんてシーンもあった。
そういえばだいぶ以前、水道橋のJCBホール(今は名前が違うかな?)での民生さんのコンサートで、「このままではボトルネックが絶滅してしまう!ボトルネックの救世主!」とゲストで出演した松浦さんを紹介したのが実に印象的だった。
ボトルネックの救世主、松浦さん。第2部でもその至芸をたっぷりと見せてくれた。
「フィルモア最初の日」、インストの「Life in Bloom」…
そして「息子」と続いた。
ふたりのスライド・バトルもたっぷり。バトルといってもどっちがたくさん楽しむか…みたいな?
ギターを降ろしてハンド・マイクで歌うはツイストの「からまわり」。今度「Soppo」演ってもらいたいな。
神本さんのピアノに導かれてそのまま「Layla」へ!あの後半のインストのところね。
ふたりDuane?コレがやりたかったのね?!
音楽をすることが本当に楽しそう…そんな姿を見せてくれたメンバーたち!
恥ずかしながら今気が付いたんだけど松浦さんとオガンちゃんってファースト・ネームが同じなのね。
2回目のアンコールでは民生さんのバンドでベースを弾いていらっしゃる小原礼さんが特別出演!
最後はテーマソング的に演奏される「燃えろうぜ」。
今日もアッという間だったナァ。「日本のロック」もあるところにはある!
このエリアではボトルネックを保存することは「日本のロック」を保存するのに等しいということでもある。
松浦善博の詳しい情報はコチラ⇒SLIDIN' & SLIPPIN'