摩天楼オペラ~as if an Orb Tour
「as if」か…。「まるで~のように」ってヤツやね。簡単そうだが仮定法過去や仮定法過去完了で正しくスラっと使うことはなかなか難しい。つい「like」で「みたいな~」とゴマカしちゃう。
事実と反対のことを感情を交えて表現するこの「仮定法」ってヤツは我々の言葉と違う世界に住んでいて(実際にそうなんだけど…)、名前のモノモノしさと時制のシステムのややこしさも手伝ってどうも苦手。よくこんがらがっちゃう。海の向こうじゃ子供だって難なくこなしているってのに…。
これと第五文型がスラスラと使いこなるようになればカッコいいんだけどナァ~…といつも思っている。
その「as if」をニュー・シングル発売ツアーのタイトルにドッカと使ったのが摩天楼オペラ。
これがそのニュー・シングル『Orb』。
英単語としては、「orb」とは「球」とか「宝球」という意味。
会場は新木場STUDIO COAST。チョ~満員!
http://blog.livedoor.jp/joechang/archives/1658139.html
スゴイ盛り上がり!この雰囲気は「これが見納め」感満載のツアー・ファイナルと思いきや、東名阪のツアーの初日。モノスゴイ勢いを感じる。
Marshall Wallをギターを弾く条件としている真のMarshall大使のひとりだ、またMarshallがよく似合う!
クラシックのSEから定番曲「ANOMIE」。
メジャー・デビューした直後の渋谷公会堂(え、今名前なんだっけ?あの時は「C.C.レモン」だった)の時、開演前のBGMでラフマニノフの「ピアノ協奏曲第3番」をかけていたのが印象的だった。ちなみラフマニノフのピアコンは「第2番」の第1楽章がへヴィでカッコいいぞ!
先回の『GLORIA TOUR』の時には怪しげなコーラス隊が舞台に登場して独特の世界観をうまく作りだしていた。
今回、こらース隊が登場することはなかったが、このバンドのステージはどこか他のバンドとは異なるオーラみたいなものがあるように感じるんだよね。
そのキーワードは「美学」なのではなかろうか?どのバンドも口にはしないものの「美学」というものを大切にしていると思う…というよりそうでなくてはショウビジネスなんかにとてもいることができない。こんな私ですらMarshall Blogにそれなりの美学を持たせているつもりだ。
が、時として「美学」と「オリジナリティ」を混同する傾向があるように見受けられるが、それは違う。
その点、摩天楼オペラは自然に双方を確立しているように思える。つまりケレン味がないのだ。
彼らのコンサートにお邪魔する時、私はいつもその雰囲気を楽しんでいる。
インスト曲「Utopia」も絡め、バラエティに富んだ曲を並べ、アノ手コノ手でお客さんを楽しませるショウマンシップも素晴らしい。
ドラマティックな展開に完璧に呼応するAnziのエモーショナルなソロ!ここはハイライト!
力を振り絞るようにしてこのハードなチューンに取り組み姿は感動的だ。
客席の盛り上がりようも尋常ではなかった!本編16曲、摩天楼オペラの魅力に満ち溢れた密度の濃いショウだった。
アンコールは悠のドラムソロでスタート。
悠は椎間板ヘルニアで半年もドラムから遠ざかっていたという。わかるぜ~。
あのね、あれほど痛いもんないよ。症状が悪化すると、痛みが治まる姿勢すらなくなる。寝ても立っても、仰向けになっても、うつぶせになっても痛い。つまり24時間痛いってこと。それも生半可な苦痛ではなくて、大人でも脂汗をタラして悲鳴を上げてしまう激痛よ。
ドラマーがコレをやっちゃったらタマんないよね。
悠くん復帰のよろこびはまるで我がことのようよ。私も椎間板ヘルニア持ちだからね。
アンコールはドラムソロに続いて「Justice」、そして「DICE」「honey drop」をプレイ。
さらにダブル・アンコールで「喝采と激情のグロリア」を演奏して幕を下ろした。
摩天楼オペラの詳しい情報はコチラ⇒摩天楼オペラOFFICIAL SITE