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2013年12月12日 (木)

FUZZY CONTROL 10th Anniversary Party 〜ROCKS〜

祝FUZZY CONTROL結成10年!

あれから10年か…。10年経つと色んなことが変わるわな~。まずは自分のアタマ。寂しくなった。
総理大臣は一体何人変わったか?10年前の2003年って誰だったか覚えてる?そう、小泉純一郎。
それから安倍⇒福田⇒麻生⇒鳩山⇒管⇒野田⇒また安倍だよ。スゲエな。
その間アメリカはブッシュ⇒オバマ…以上。イギリスの総理大臣はブレア⇒ブラウン⇒キャメロン。
ま、言いたいことは色々あるけど、Marshall Blogは政治を持ちこまない「音楽バカブログ」を貫きたいので触れない。「10年の間に色々あった」の代表として取り上げるにとどめよう。

「十年一日」のごとくロック魂をキープし続けているFUZZY CONTROL!

10_2私はMarshallを通じてこのバンドがデビューする前からお付き合いさせていただいて来た。結成前夜、18歳のJUONのソロ・ライブを原宿のRUIDOに観に行ったのが初めての出会いだった。
その頃はまだベーシストが決まっておらず、下の写真のJUONとSATOKOだけの演奏によるベースのカラオケCDを制作して一般公募したのであった。
このCDには本当にブっ飛んだ。収録されている曲は初期の代表曲「SHINE ON」と「GO MOON」。このふたりの演奏のどこに一体ベースを入れる必要があるのか?こんな演奏にベースラインをつけられるヤツがいるのか?と訝しんだが、そこに現れたのがJOEだった。

Bcd昔は渋谷のRUIDO K4がホーム・グラウンドでライブはかかさず観に行った。いつもMarshall Blogで書いている「過去のロックの偉大な遺産に若い世代の感性を注ぎ込む」ことを具現化したようなサウンドで、次々に発表されるシングルやアルバムが待ち遠しかった。
そして何よりもJUONのギター・サウンドがMarshallから繰り出されていることがうれしく、誇りにすら思っていた。

Handwired Seriesが発売された際には2061Xスタックや1974Xを使ってギターマガジンの付録CDで書き下ろし曲を演奏してもらったり、(当時)新しいMGシリーズの広告にも登場してもらった。

さらに、SHEENA & THE ROKKETSやDMBQとともに渋谷のタワーレコードでジョイント・コンサートをしたこともあったし、FCがホスト・バンドとなり、佐藤タイジ、大谷令文、小沼ようすけ、さかもとえいぞう、Geoff Whitehornを招いて『Marshall Night』と銘打ったイベントを開催したこともあった。その日がちょうどJUONの成人式が重なっており、彼は羽織ハカマでステージに上がった。

ちょうど来日していたMarshallのR&Dのスタッフを連れてTSUTAYA O-EASTのワンマン・コンサートにお邪魔したこともあったっけ。

ウチの上の子はファジコンの大ファンで、JUONのギターを肩から提げて撮った写真を大切にしているし、3人のサインが入ったポスター(左)と初ワンマンの告知ポスターをいまだに自分の部屋に貼ったままにしている。

10年の間に本当に色んなことがあった…。

Room掲載が大変おそくなってしまったが、以下はZepp Tokyoで開催された記念すべきコンサートのようす。
久しぶりのファジコン。こんなにたくさんの人たちに10周年を祝ってもらって…我がことのようにうれしいわ。

50JUON

20vJOE

30vSATOKO

40v_2これは9月に発表された6枚目のアルバム『Rocks』。相変わらずロックというのサドルにまたがる最後の子供のようなサウンドは健在だ。

15cdコンサートは『Rocks』の収録曲を中心に進行する。
90JUONといえば1959と1960AXのコンビネーションだったが、最近は2203をメインに使用している。

70_2スーパー・ボイスはもちろん健在。少しも手を抜かない熱唱ぶりが感動を誘う。相変わらずカッコいいな~。JUONのヘアスタイルもずいぶんと変化を重ねて来た。

60_2彼らがステージを通して身に着けている衣装にも注目!Tシャツの胸には「MIMIC ROCK SHOW」とプリントされている。

100先述の公募でファジコンのベーシストの座を射止めた男。「SHINE ON」につけた5度を重ねるスケールの大きいダイナミックなベースラインは永久保存だ。

110v_2以前は黒いストラトキャスターがトレードマークのような感もあったが、音楽の幅が広がるにつれて色々なギターを使うようになったね。

120v_2どんなサオを握ってもJUONのプレイには黄金時代のロック・ギターの芳香が充満している。

130v「石原良純」とか「特命係長」とか絶叫していた頃がなつかしいな。「インリン・オブ・ジョイトイ」とかいうのもあった。今なら「壇密」か?
JUONとJOEの「later」のダンスも楽しかった。アレ、今でもできるかもしれないな。

140v_2「ファジコンはこの曲から始まった」として演奏された「SHINE ON」。私のようなオールド・ファンとしては、10年を振り返って往年のレパートリーをもう少し組み込んでもらいたかったが、前進し続けるファジコンにそんなことは不向きであろう。
やっぱりホロっと来ちゃったな。色んなことを思い出しちゃって…。

150だから音楽はスゴイのだ。音楽には時を刻み続け、そしていつでも記憶を甦らす能力を持っている。
10年前の噴出するマグマのようなロック魂を失わず、心に残る音楽をこれからもクリエイトしていってもらいたい。
Don't Be Yourself!!
80_2FUZZY CONTROLの詳しい情報はコチラ⇒FUZZY CONTROL Official  Web Site

160(敬称略 2013年10月6日 Zepp Tokyoにて撮影)