MATS LEVIN featuring JIEN TAKAHASHI~FACING THE ANIMAL TOKYO 2025<前編>
「♪オ~ツカ~、カドマン~」なんて知ってる?
1960年代の終わりから70年代にかけて流れていた、かつて大塚に存在した総合結婚式場のTVコマーシャル。
当時の子供たちはこのCMで「大塚」という地名を知った。
というわワケで久しぶりの大塚「Hearts+」。
今日はイングヴェイ・マルムスティーンと活動を共にしたシンガー「Mats Levin」のライブ。
同じく「ドゥギー・ホワイト」、「マイク・ヴェセーラ」といったイングヴェイとの共演歴を持つシンガーとのステージも記憶に新しいJien Takahashiをフィーチュアしてのショウの2日目。
下は店内の壁に貼られたポスター。
ポスターの下はマイク、右は「KAZUMANIA」…Marshall Blogゆかりの人ばっかりでうれしいワァ。
今回も招聘は「ルビコン・ミュージック」。
ルビコンさんの現場は物販のアイテムが豊富で見ているだけで楽しい。
CDはもちろんのこと…
特製のエコ・バッグや…
Tシャツ類。
ホラこんなにズラ~リ!スカジャン(?)まで!
音源の類もバラエティに富んでいる。
ファンの皆さんはこのレコードに目を惹かれたのでは?
マッツが1986年に友人と結成した「Capricorn」というバンドの音源。
ヤングだった頃のマッツ!
コレがホントの「若松さま」。
このアイテムはマッツ自身が持参したそうだ。
超満員の客席を前にして定刻通りにショウがスタートした!
Mats Levin(以下「マッツ」)。
Jien Takahashi(以下「ジエンくん」)。
SilexのKohta。
オリ―・バーンスティン
美河浩太
マッツが参加した1997年のイングヴェイ・マルムスティーンのアルバム『Facing the Animal』を再現するステージの1曲目はアルバムのオープナーでもある「Braveheart」だ。
続けてジエンくんがイントロをメロディを奏でる「Sacrifice」。
早速ジャケットを脱ぎ捨てて熱唱するマッツ。
しかし、スゲエ声だな~!
声がデカいとか、高いとかではなく、ひたすら「カッコいい声」なんだよね~。
中間部のディミニッシュのシーケンスがとてもスリリング!
もう1曲ジエンくんのリフから続けて演奏したのは「Heathans from the North」。
ジエンくんの激音をクリエイトしているのはもちろんMarshall。
ヘッドはジョー・サトリアーニのシグネチャー・モデル「JVM410HJS」。
そしてスピーカー・キャビネットはジエンくん自慢の「MF400A」と「MF400B」。
この組み合わせでバツグンに鋭く、そして音抜けが良いギター・サウンドを出すというワケ。
ユックリめのテンポに乗って最高のシャウティング・ボイスを聴かせてくれるマッツ。
「heathan」というのは「異教徒」という意味か…。
ジャズ・ピアニストの巨人「バド・パウエル」に「Dance of Infedels(異教徒の踊り)」という有名な曲があるが、同じ異教徒でも「infedel」と「heathan」ではナニが違うのか?
前者は「神を信じない者」とか「教えに背く者」いう意味で、後者は「特定の宗教の教えを知らない未開な人」というニュアンスの違いがあるんだって。
Marshall Blogはタメになるね~。
コチラは敬虔なイングヴェイ教徒。
もちろん繰り出して来るソロは完全に教義を咀嚼していたモノだ。
「『Facing the Animalの夜』にようこそ!
アルバムに入っている13曲…ん?12曲か?知らんけど。
日本はいつだって最高だ!」
ジエンくんの通訳が入って次に演奏する曲について解説した。
「通訳」という仕事は話者の発言の内容を一言一句曲げずに翻訳するのが鉄則で、通訳者の意思を微塵も入れてはいけない…とか言うんだよね。
でもジエンくんの場合はそんなの関係ねぇ。
マッツが話す英語をテキパキと逐次で訳しながら、イングヴェイ周りの付加情報を巧みに付け加えてくれる。
話の背景を知らない人でもマッツの話が楽しめる親切通訳なのだ。
オリ―がガンガン繰り出してくる重低音と…
美河さんの歯切れのよいドラムスに…
Kohtaくんのキーボーズが彩を添えるリフは7/4拍子。
曲は「Enemy」。
冒頭からマッツの張り裂けんばかりの歌声!
コレはタマらんね~。
さまざまなエッセンスを盛り込んだジエンくんのソロも素晴らしい!
もう1曲続けて「End of my Rope」。
コレは「我慢の限界」とか「万策が尽きてもうお手上げ」ということを意味するタイトル。
サビのポップなテイストがすごくいい感じ。
「ポップ」といえば、この日のお客さんもみんなマッツと一緒に歌っていたのにはビックリ。
転調からのギター・ソロ。
そ~れ!さらにもう1回転調だ!
その転調を利用してドラマティックなソロに仕立て上げたジエンくん。
他の曲とはガラリと雰囲気が替わって「Alone in Paradise」。
どこまでも伸びやかに声を張り上げるマッツ。
ジエンくんは下手へ移動して…
切れ味の鋭いソロを披露した。
こんなに流麗に弾いちゃって…さぞかし「パライソ」にいる気分なんだろうねェ。
お客さんも元気に大合唱!
こういう空気はライブに来ないと味わえない。
実にいい雰囲気だ。
続けてガラっと曲調が変わってドップリとヘヴィに「My Resurrection」。
前の曲とは全く異なる表情でこの重厚でダークな曲を歌い上げるマッツ。
「resurrection」というのは「復活」ですな?
グスタフ・マーラーの交響曲第2番の通称が「Resurrction」、ドイツ語の原題は「Auferstehung(アウフエアシュテーウンク)」。
マーラーの方も同様にタップリとダークで重厚な曲だ。
クラシカルなアンサンブル・パートを経て…
ジエンくんのギター・ソロも重厚な味わいだ。
「『Facing the Animal』からの曲をたくさん演っておりますが、さっき演った「Alone in Paradise」『Odessay』セッションでジョー・リン・ターナーたちが作っていたのを私が完成させた曲です。
日本でとても人気が高い1曲だとか?」
さて、ココで今回の公演の目玉のひとつが飛び出す。
それは「Playing with Fire」。
と言っても、イングヴェイの1991年の『Alchemy』収録の「Playing with Fire」ではなく、録音までしておきながら残念にも未発表で終ってしまった同名異曲の「Playing with Fire」。
つまり、コレがこの曲の「世界初披露」ということになるのだそうだ。
ジエンくんが奏でる緊張感あふれまくるイントロ・フレーズに…
美河さんの鮮やかなフィルが絡みつく。
マッツの雄叫びが会場の隅々まで響き渡る。
危険な香りのソロ…でも絶対に火遊びはイケません。
ちなみに「放火」は英語で「arson(アーソン)」、日本の符丁では「赤猫」という。
とてもよくできたカッコいい曲なのにお蔵入りしてしまったとはモッタイない。
しかしこの日、東の国の東京の大塚の地で見事にこの作品が息を吹き返した。
マッツとジエンくんの共同作業の大きな成果と言えるのではあるまいか?
ファンの皆さん、ヨカッタね~!
『Facing the Animal』に戻って「Poison in Your Veins」。
ジエンくんのリフから…
スカっとブッ飛ばすドライビング・チューン。
こういうリズムに乗ったマッツのシャウトはが最高に素晴らしいとしか言いようがない!
これぞロック・ボイス!
Kohtaくんのオルガンがバンド・アンサンブルを分厚くし…
オリ―のベースが火の玉のように突進する!
マッツとジエンくんが寄り合って…
ギター・ソロ炸裂!
<後編>につづく
Jien Takahashiの詳しい情報はコチラ⇒VIOLET ETERNAL OFFICIAL WEBSITE
