『ツキガキレイデスネ』Release Partyー東京編ー~ValhallA
次回登場する予定の「4xxERRORCODE」というバンドのレコ発ライブ。
5つのバンドが登場して白熱のステージを繰り広げた。
Marshall Blogではそのウチ2つのバンドの様子をレポートする。SEをバックに「V-a-l-h-a-l-l-A」とアルファベットがアナウンスされ「ValhallA(ヴァルハラ)」が姿を現した。
Marshall Blog初登場!
時折「Yeti Valhalla」というカナダのバンドがMarshall Blogに出て来るが、他にも「Valhalla」というチームがあるそうだ。
今日お届けするのは「V」と最後の「A」を大文字でつづる「ValhallA」。
「V&A」…イギリスであれば間違いなく全国民が「Victoria and Albert Museum」を連想するであろう…という風に覚えておこう!…余計ややこしいわ!ValhallAは…
VanillAITARU
RUI
RYO
…の4人組だ。
このイベントの主役である4xxERRORCODEが対バンとして「今勢いのある女性シンガーのバンド」の紹介をお店に依頼したところ推薦されたのがValhallAだった。
結果、4xxはメンバー全員一致でValhallAを大歓迎したとのことだ。
さて、最初に演奏したのは「月桜」。 初っ端から猛烈に頭を振らずにはいられないようなドハード・チューン!
といっても私は目が回ってしまうので、頭を振ることなど一切できませんが…。RUIさんのソロをはさんで…
ITARUさんのギター・ソロ!
ITARUさんはMarshall。
この日は「JCM2000 DSL100」と「1960A」を使用した。続いても爆裂ハード・ナンバーの「MARIA」。
音源化されて1月にリリースされた曲だけあって客席はヒートアップ! RYOさんの高速バスドラムが雷鳴のように轟く!
VanillAさんの「ギター、ITARU!」のかけ声。
それに応えて8弦ギターを駆使してきらびやかなフレーズを奏でるITARUさん。
やっぱりちゃんとMarshallのプリアンプを使って出す音はヌケが違う!
ITARUさんの弾くギターがハッキリと耳に届きやがるゼ!するとVanillAさんも大激唱!
「MARIA」が終わるやいなや大きな歓声が上がった。
「ValhallAです!よろしくお願いします!
熱い夜にしようぜ!オマエらイケるか!」
大丈夫です!お客さんはお金を支払って観に来ているのでナニがナンでもイキます!3曲目は「EXPIRE」。
ホラ、イった~!一心腐乱に頭を振るお客さんたち!
頭を振っている時に広がるお客さんの髪の毛が赤い照明に映える。
いいナァ、たくさんあって!
それがまるで「根津神社」のツツジみたいで後ろから見ていてとてもキレイだった。8弦ギターの低音域を活かしたリフが最高にクール!
ダークなスピードチューンにVanillAさんのクリアな声がよ~くマッチする。
ところで、VanillAさんは日本国内ではきっと「バニラ」さんと呼ばれていることでしょう。
私が知る限り、「vanilla」という英単語って発音がムズカシくて、ネイティブには通用しにくい英単語のひとつなんですよ。
正確にどう発音するかというと、「ヴアネエイラ」のように「二」が「二」と「ネ」の中間みたいな音になって、そこに思いっきり強勢が置かれる。
だからValhallAが英語圏の国でツアーをする時には「ヴアネエイラとは 私のことかと ヴァニラいい」なんてことにならないように要注意。
ちなみにこの俳句は「斎藤緑雨」という「樋口一葉」とロマンスのウワサがあった明治の小説家が詠んだことになっている「ギョエテとは 私のことかと ゲーテいい」という句が元ネタ。
ドイツの詩人のゲーテは「Goethe」と綴るんだけど、明治の昔はコレを正しく発音できる人がいなかった。
それゆえ「ギョエテ」とか「ゴエテ」とか、ナント29通りの日本語表記があったという。
それを揶揄したギャグ俳句。タッピングから入って次から次へとメロディアスなフレーズをつなげていくギター・ソロ。
ヴアネエイラさんの…じゃないVanillAさんの情感豊かな歌声がますます冴える!
続けてはシンフォニックな打ち込みからスタ―トする「藁人形」。
これまた煙の出るようなハードなドライビング・チューンだ!
RYOさんのドラムスが猛然と疾駆する!
RUIさんが繰り出す低音とのコンビネーションも完璧!
「オマエたちの熱い思いをITARUのギターにぶつけろ~!」
ありがとうございます。
世界的に「ギター・ヒーロー」という言葉すら無くなってしまったような昨今、こうしてギターにスポットライトを当ててくれるのはうれしい限り。 ロックという音楽におけるギターの魅力は絶対に「EXPIRE」していませんから!
…ということでお客さんの熱い思いをド~ンとブツけられたITARUさん!ナンの、ナンの!
ド~ンと熱血のギター・ソロでお返してやる!
ITARUさんの後ろ…アンプに赤いライトが光っているでしょ?
コレはDSL100の歪みチャンネルを使っているということ…だから音が滅法太い。
この辺りのことについてチョットお話を聞かせてもらったんだけど、ITARUさんはチャンとMarshallで歪みサウンドを作るタイプのギタリストで、できればエフェクターもナニも使わずギターをMarshallに直結して弾きたい…とおっしゃっていた。
それが一番音が良いということをよ~くご存知なのだ。
イヤ~、そういうギタリストに久しぶりに出くわしたナァ。
とてもうれしかったし、まだ希望は残されている…と思った。「さぁ~オマエたち!この熱いひと時を今の時代に共に刻もう!
祈りを捧げろ!」みんなで手を組んで頭の上に上げると…
打ち込みをバックにVanillAさんが歌う。
すると、ITARUさんのリフが切り込んで来て「RED TEARS」。
またしてもステージから猛烈な熱風が吹き出してくる猛進ナンバー!
何たるパワー!
次から次へとまったくスゴイ! ひと時たりともユルい瞬間がない鉄血のステージ!
客席は言うに及ばず、ステージの熱気上昇も留まるところを知らない。
曲は「FEATHER」。「ギター、ITARU!」
ココでもメロディアスなソロをブチかました!
そういえば、このチームは曲の中でVanillAさんがメンバーの名前を呼び上げるだけで、いわゆる「メンバー紹介」のコーナーってなかったな。
コレはいいですよ。
もうね、最近のバンドはメンバー紹介を何回も何回もやりすぎなんですよ。
この時は「イベント」というシチュエーションもあったのだろうが、MCもシンプルで私なんかはとてもいいと思いましたよ。「ラストいくぞ~!
クレッシェンドのフロア、かかって来い!
ナメられないように行こうぜ!」出番を締めくくったのは「REQUIEM」。
全8曲、演奏している間一度も息継ぎをしていなかったのでは?と思いたくなるような密度が濃いステージで客席を燃え上がらせた4人!
「ありがとうございました!」
イヤ~、すさまじいパフォーマンスでした!ValhallAの詳しい情報はコチラ⇒Official Xまたは NML.japan official
<つづく>
(一部敬称略 2025年5月4日 吉祥寺CRESCENDOにて撮影)