Marshallの新製品三部作<作品1>~STUDIO 900
ロサンゼルスの未曾有の山火事で一時は開催が心配されたNAMMショウ。
現在無事に催行中。
Marshallは景気よく新しい商品を3種類発表した。
そのウチのひとつは「JCM900 4100」のSTUDIOシリーズ・バージョン。「STUDIO 900」だからモデル・ナンバーは「SN」。
はじめはこの「N」のことをナンだ?と思ったけど、「Nine-hundred」の「N」ね。
まずはヘッド。
今までのSTUDIOシリーズ同様、「4100」を忠実にグイっと20W仕様に小さくした。
まぁ、Marshall Blogの読者の皆さんには「4100」の説明は特に必要ないでしょう。
オリジナルの「4100」並びに他のSTUDIOシリーズ同様、イギリスはブレッチリーの工場で製造している。
もちろんフル・バルブ稼働。
プリ管はECC83が2本にパワー管が5881を2本、そしてフェイズ・スプリッターでECC83を1本搭載。とにかくオリジナルの「4100」通りに作られていて…
ちゃんとスプリング・リバーブが搭載されている。
リバーブ・ユニットは老舗の「accutronics」社製。
ナンカ久しぶりにリバーブ・ユニットを見たような気がするな。 例外はフットスイッチのインプットの場所ぐらい。
リア・パネルのようす。
フットスイッチのジャックはリアパネルに搭載されている…白いナットのところね。
その向かって右隣りのスイッチは出力の切り替え。
他のSTUDIOシリーズのモデルはスタンバイ・スイッチを用いて20W/5Wの切り替えをするが、このモデルはこの「OUTPUT LEVEL」というスイッチで「HOGH/MID/LOW」の3通りに切り替えることができる。「FX LOOP」には「LEVEL」のノブが取り付けられ、「LINE OUT」も2種類装備されてより実用的になった。
もうコレは私の手元に届いていて、弾いてみるともう「JCM900」!…当たり前か?
個人的な印象ではオリジナルの「4100」のサウンドよりキメ細かい感じがするかな?
ワッテージが小さいせいかな?
でも、マスター・ボリュームをガッと上げてやると、オリジナルが持っているあの激太でド迫力なサウンドが飛び出してくる。
歪みもさることながら、太いクリーンも大きな魅力と言えよう。
アンプでシッカリと歪ませて使いたい人には持って来いの「STUDIO」だ。サイズは皆さんもご存知の通りのこんな感じ。
もちろんコンボ・バージョンも同時に発表された。
型番は「SN20C」かな?
今回はキャビネットの発売はなし。もちろんアンプ部の使用はヘッドと同じ。
「1960」と同じ12"スピーカーのCelestion「G12T-75」を搭載。
「SV」や「SC」のコンボのスピーカーは10"ですからね。
「ST」とこの「SN」のコンボは12"。
コンボ感をバッチリ味わうことが出来る設計だ。サイズはこんなイメージ。
おなじみのスティーブ・スミスがデモンストレーションをしてくれるビデオはコチラ。
新しい「STUDIO組」のメンバーをよろしくお願いします!
<つづく>