極東PopCulture4『Cheers to reunuion』<後編>~デヴィッド・マシューズ登場!
さて、4回目を迎えたSuperb Hop Bandの「極東PopCluture」も休憩が終わって後半に突入する。 第2部の1曲目は「TANK!」。
曲のタイトルだけを目にすると、一瞬アレサの「Think!」かと思っちゃうが、間違いなく「TANK!」。
Emerson Lake and Palmerにも「Tank」という曲があるが、もちろんそれではない。トランペット・セクションが戦車のように力強くテーマを奏でる。
まるでChaseのようだ!
Chaseにはビル・チェイスを中心にした4人のトランぺッターを擁したが、ナンノナンノ、Superb Hop Bandは3人で十分!
荒川さんのパーカッションと…ショボンちゃんのドラミングのコンビネーションが鉄壁のグルーヴ感を生み出す。 ショボンちゃんはもちろんNATALドラムス。
「NATAL」は「ナタル」ではなく「ナタール」と読んでやってくださいね。
「Cafe Racer」というモデルの18インチ・バスドラムのキット。スネアドラムはブビンガの14"×5.5"。そんな快適極まりないリズムの上で、はまださんが躍動的なエレキ・ピアノのソロを披露した。
そしてココでいよいよスペシャル・ゲストのデヴィッド・マシューズ(David Matthews)登場!前回の記事にも書いたが、デヴィッドがManhattan Jazz Quintetを率いて登場したのが1984年。
私が大学4年生の時で、明治大学の「Big Sounds Society Orchestra」でヘタをギターを弾いていた時だった。
「スゴいコンボが出て来た!」ってんで、そのデビュー・アルバムにみんな夢中になっていた。
まだCDが全然普及していない時代で、ディスク・ユニオンの黒い袋に入ったそのレコードをみんな脇に挟んでいたよ。
昭和59年、まだホントにいい時代だった。
下はウチにある同コンボのアイテム。
私も1枚ほど当時買ったレコードを持っています。
曲はデヴィッドがアレンジを施した「ウィーアー!」。ご本人もピアノで演奏に参加!ノリのよいロック・ビートに乗って…分厚いアンサンブルが魅力的なメロディを歌い上げる。ソロは阿部さんのテナーから…デヴィッドに!塁さんの指揮にも一段と熱がこもった!「紹介します…ミスター・デヴィッド・マシューズ!
今日は本当にありがとうございました。
デヴィッド・マシューズさんにひと言頂きましょう」「Thank you very much!
Well...I think it was 15 years, 20 years ago when I met Rui-san for the first time at 'Omoide-Yokocho' in Shinjuku.
We had a drink together. I really had a great time with him!」
ま、訳すと…
「ありがとう…ございます。
ええと…たぶん15年前、20年前…初めて塁さんに会った時…一緒に新宿の『思い出横丁』。
一緒に飲みました…すごく楽しかったですネェ!」
なんて…ウソです、ウソです!
日本語で上に記した言葉通りにデヴィッドはとても流暢なご挨拶をされた。 「一緒に音楽を作ります…それの方が楽しいですね。
とにかくありがとうございました」
(大拍手)
「昭和17年に生まれたから…若くないです!」
私はデヴィッド・マシューズが日本に在住していることも、こんなに日本語がお上手だということも全く知らなかったので大変に驚いてしまった。
昭和17年のお生まれということは「戦中派」でいらっしゃったんですネェ。
今年82歳…とてもお若くていらっしゃいます。 ステージの雰囲気は一転してバラード。
はまださんの深遠なピアノで始まるのは「帰らざる日々」。バラエティに富んだ楽器の持ち替えでサックス・セクションがゴージャスなアンサンブルを聴かせてくれる。
この木管の人たちの「持ち替え」ってギターなんかから見るとすごく憧れちゃうんだよね。
ギターはどこまで行ってもギターだけだから。
そのギターもメロディを奏で…幸野さんのクラリネット・ソロが曲に色どりを添える。
テナー・サックス、フルート、クラリネット、バス・クラリネットと、今回も幸野さんの持ち替えが忙しかった。
渡辺さんが吹くのはソプラノ?ソプラニーノ?
この曲のサックス・セクションのインストゥルメンタリゼーションはとても効果的だった。もちろんアレンジは塁さん。そのまま続けた次の曲はリズム・セクションをフィーチュアした「Z・刻をこえて」。
ショボンちゃんのロック・ビートと…荒川さんのパーカッションのコンビネーションでスタート。 はまださんのブルージーなピアノ・ソロ。佐々木さんのソロから…「♪パオン、ペニョン」とオート・フィルターをきかした晴くんのソロへ。
続いて荒川さんのパーカッション・ソロ。 さらにショボンちゃんのおとなしめのソロがあって…晴くんがメロディを受け継いだ。
リズムがロック・ビートになったりジャズ・ビートになったり楽しい1曲だ。 次はクラリネットの独奏から。
幸野さんの本職だ。
曲は「魂のルフラン」。物悲しいクラリネットのメロディを断ち切るようにトランペット・セクションがド迫力のキメを放り込んだ。トロンボーンによるテーマ・メロディ。
阿部さんの豪放なソロ!屋嘉さんのフルートの独奏。
この曲のアレンジも実に幅広な音使いで楽しくなるね。トゥッティさながらの全員が一丸となったアンサンブル! そしてカデンツァ的に佐々木さんがワウワウ・ペダルを踏んでハードなギターをブチ込んだ!締めくくりは必殺のアクセント14連発!
最後の曲を前に篠宮さんのアナウンスが入る。
「日本が世界に誇るアニメ、ゲーム、ヴォーカロイドなど…それぞれの作品をテーマに大編成ジャズ・アンサンブルでお届けする『Superb Hop Band』。
第4回目の公演も次の曲で最後となりました。
開催するにあたり、たくさんの方々のご協力のもと、ここ天王洲アイルKIWAに来ることができました。
そして何より、ご来場、ご視聴頂いておりますみなさまに一同深く感謝申し上げます。
また皆さまにお会いできますことを夢見て最後の曲をお送りします。
本日のご来場、誠にありがとうございました」『極東PopCulture4』の最後を締めくくったのは「オリオンをなぞる」。各セクションが絶妙なバランスで絡み合って楽し気なテーマ・メロディを奏でる。 もちろんソロも散りばめられて…
華々しくエンディングを迎えた。 「ワン・モア・タイム!」
ビッグ・バンド界では知らない者はいないであろう「April in Paris」のベイシーのルーティン。 塁さんの掛け声に従ってもう一度テーマ・メロディを繰り返して…
本編を締めくくった。バンドメンバーの熱演に手を合わせる塁さん。「どうもありがとうございました!」そしてアンコール。
まずは1曲。
コレは「ドラゴン・ボール」で影山さんが歌ったヤツかな?「皆さん、本日は最後までお聴き頂きましてありがとうございました。
Superb Hop Bandの活動はだいたい年に1回演るか演らないかです…と言う感じですので、次回のライブは今のところ決まっておりません。
コスパの悪いバンドと言いますか…1回演るのが結構大変なんです。
それでも、演ればすごく楽しいのでできれば続けていきたいと思っております。
こういうアニメの音楽に限らず、別の作品やシリーズみたいなものを演って欲しいというリクエストなどがあればゼヒお聞かせください」
「さて、今回、チラシやウェブサイトであれだけ大々的に『スペシャルゲスト』と銘打ってお呼びしたのに1曲だけしかご登場頂かないとなるとまるでサギのような感じですよね。
SNSが炎上したりする気がしないでもありませんので、最後にもう1曲だけデヴィッド・マシューズさんに一緒に演奏して頂きたいと思います。
『デヴィッド・マシューズさんになんていう曲を演らせるんだ!』と怒られそうな気がしますがこの曲で終わりにします。
最後までありがとうございました!」大きな拍手に包まれて再びデヴィッドがステージに上がった!「こんな曲」がどんな曲かというと…取り上げたのは「めざせポケモンマスター」。たとえ相手がピカチューであろうと真剣な表情で鍵盤に向かったデヴィッド。
本編のMCの時の「一緒に音楽を作ります…それの方が楽しいですね」という言葉が心に残る。
盛り上がりに盛り上がって無事終了!大きな拍手がデヴィッド・マシューズに送られた。最後はみんなで記念撮影。
楽しかった~!
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