Fury of Fear~One Man Live
チョット遅くなってしまって恐縮だが…
Fury of Fear念願のワンマン・コンサートが過日開催された。
ファン・クラブ「FOF団」から送られた祝い花が会場の入り口を華やかに彩る。
場内にはMarshall GALAのTシャツをまとったお客さんが!
うれしいね~。
「ワンマン・ライブ」と謳ってはいるが、まずはオープニング・アクトでDamon's Eyeがステージに上がった。
大阪からの参加だ!
「爆音で聴いてくださいよ!」と指令つきで歩くんが私に渡してくれたCD。
向かって右の2017年にリリースされたファーストアルバムのオープナーが「Fire Woman」。
典型的なハード・ロック・テイスト。
この手の音楽にはMarshallが欠かせない。
だから歩くんはMarshallを弾く。
JCM900 2100。
900というとまず4100が定番だが2100とは珍しい。
続いてもファースト・アルバムから「Judegment Day」。
守くんとはFOFがLOUD PARKに出演した時に初めてお会いして、日がな一日楽屋で楽しくおしゃべりさせてもらった。
その後もFOFのステージで行き会っているが、いつもベースを弾く歩くんだった。
そして、今日ついに本職のギターの歩くんに接したのであった!
「大阪からやって来ましたDemon's Eyeです。Fury of Fearのワンマン・ライブ開催おめでとうございます。
いつも弟がお世話になっております!
次は大好きな曲です」
メロディアスなマイナー・チューン。
CDではマモちゃんとの兄弟ギター・バトルがフィーチュアされていたが、今日は歩くんがひとりで心ゆくまで単独でソロをプレイ。
しかし、兄弟で家の中でこんなことやっていた頃はにぎやかだっただろうな~。
Taktくんのキーボーズからスタートするのは新しい3曲入りシングル『Into the Fire』からタイトル・チューン。
ミディアム・ヘヴィなこの曲はDeep Purpleのソレとは同名異曲。
キーボーズのソロもフィーチュアされてジックリと聴かせてくれた1曲。
「今日はボクが主役ですよね?しっかし古い音楽演ってんな~。」と弟くん。
「アイスクリームのバニラが好きで、ダブルで頼んで、オマケもう一玉もらえるとなったら、それもバニラにしちゃう人なんです。
ボクにはそんな兄と同じ血が流れているんです!」
コレはわかるような気がします。
要するに凝り性なんだよね。
何はともあれ、兄弟っていいもんだね。
「あと2曲…まずボクの音楽のルーツを演ります」
と「Burn」をプレイ。
そして、またファースト・アルバムから「Pigeon」を取り上げて約1時間のステージの幕を降ろした。
Damon's Eyeの詳しい情報はコチラ⇒Demon's Eye Official Site
続いての出番はFOFのボーカルズ、西村直人が所属する「東京浅草剣舞会エッジ」。
私は以前、散歩で通りかかった上野恩賜公園で、偶然エッジの演技を見たことがある。
やっぱり剣劇だからね、かなりの人数で派手に暴れまくる芸のスタイルなワケ。
このスペースでどうやってアレを演じるのかと思っていたら色々と普段の演舞とは異なるアレンジを施して、その魅力を余すことなく伝えていた。
直人くん危機一髪!
昔はね、こうした刀剣による競り合いがあると、辺りには耳や鼻や指がゴロゴロ落ちていたんだって。
よく時代劇で刀を交えて押したり引いたりするでしょ?
アレで刃先が鼻なんかにチョットでも触れると、スパっと切れ落ちてしまうのだそうだ。
充実した演技に大きな喝采が浴びせられた!
東京浅草剣舞会エッジの詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト
そして、トリはもちろんFury of Fear。
イギリス第2の国歌と言われるエルガーの「威風堂々」に乗って登場。「いいや、そうじゃネェ、イギリスの第2の国歌はウィリアム・ブレイクの『エルサレム』じゃい」という話もあるが。
「待ってました!」感満点の客席のパワーを浴びてノッケからブッ飛ばす!
マモちゃんはワザワザこの日のためにMarahall 1959のフル・スタックを用意してくれた!
「Evading heart」から「Savior never die」…
「みんなに歌ってもらうぜ!」と「Crest」。
冒頭4曲立て続けのメタル・パフォーマンス!
「平成最後の最後のワンマンになるかも知れないけど、『平成』の時代にワンマンができてヨカッタと思っています!
いつもは4曲演ってもう後半に入るんですけど、今日はこれからです!」
…と声高らかに「ワンマン宣言!」
次のセクションも怒涛の4曲ぶっ通し!
このチームはレパートリーが豊富だナァ。
まずは「Unlimited Fall」。客席は大盛り上がり!
ココまで既に2時間ぐらい経ってるのよ!
兄弟っていいな!
「Till the End of Time」
「Lost Innocence」から「歌うとお腹が減る」いうMCと物販の紹介を挟んで「World on Fire」。
「今日の素晴らしいゲスト!」と紹介されステージに上がった人…
「どうもピコ太郎です」
違いますよ~、Kelly SIMONZですよ~。
「ボクと守くんは20歳年が離れていて、彼が18歳の時に出会ったんだよね。
Fury of Fearのためにお集まり頂いてありがとうございます。
この光景はキネマ倶楽部を思い出しますね」
…と、ケリーさんのご挨拶をはさんで2人が敬愛するイングヴェイ・ナンバーを…。
そう、ケリーさんがおっしゃったように、この光景はキネマ倶楽部で見たシーン。
2人と遠慮なく弾きなくるんだけど、師弟愛が作り出しているのであろう、どこかホンワカした優しい雰囲気がいいんだな~。
このマモちゃんが着ている衣装もケリーさんからのおさがりなのだそうだ。
イングヴェイ愛も相まってハードながらも心温まるパフォーマンスだ。
ケリーさんはそのイングヴェイの代表作『Trilogy』をアルバムに参加したシンガーMark Boalsと共に完全再現をするコンサートを5月に開催する。
詳しくはコチラ⇒Kelly SIMONZ Official Website
あ、ホントだ!ケリーさん、今日マモちゃんが身に付けているジャケットを着てる!
ショウは何とココが折り返し。
ココに来て最新のアルバム『Fury of Fear』からのレパートリーを披露。
余裕ですよ、余裕のレパートリー!
アルバム通りにまずは2曲「Garden of Eeden」。
お、「イードゥン」ですな?
続けて「Unleash the Ffury」、そして「Destruction」。
「Flash Back」と「Time of the Rust」
「Kill me to Awake」、「Time Has Come」、「Hunting Blood」、「Hunger Never Filled」、「Tales of the End of the World」。
アンコールは『Fury of Fear』から「Magic of Love」。
FOFだけで2時間半。
全部で4時間を超す長尺のコンサートとなった。
あのねマモちゃん、長い。長すぎだよ。
初ワンマンがうれしいし楽しいのはわかるけど、2時間半も演奏するなら単独の出演にするべきだと思うし、他のバンドを出したいのであれば、自分たちの持ち時間を削るべきだ。
今の若い人たちのコンサートって思慮なくして長いコンサートが多い。
もっと短い時間で自分たちの音楽の魅力を伝えることを考えるべきだと思う。
そりゃ昔からLed ZeppelinやBruce Springsteenみたいに3、4時間も演るのもいたけど、やっぱり「もうチョット見たいな」ぐらいに止めておくのがウマいやり方だと私は思う。
だからブライアン・エプスタインは偉大だった。
マモちゃんは若手メタル界きっての論客で、いつもヘヴィメタル再興のチャンスを窺っているのをよくわかっています。
だからこそ、マモちゃんのサポーターのひとりとして、そして、40年以上コンサートに通っているガンコジジイとして心を鬼にして書かせてもらいました。
とにかく初ワンマンおめでとう!
このままメタル道を爆進してくだされ…Marshallと一緒にね!
さて、FOFの2人はこの後も予定がツマっているのでウェブサイトを要チェック!
コレはマちゃん単独の出演。こっちはFOFでの出演。
Fury of Fearの詳しい情報はコチラ⇒Fury of Fear Official Website