【Rock Beats Cancer Fes vol.6<DAY2>】~GRANRODEO&怒髪天
第6回目の『Rock Beats Cancer Fes』…2番目にステージに上がったのはGRANRODEO。
「Pierrot Dancin'」で幕を開けたGRANRODEOのステージ。
2曲目は「ROSE HIP-BULLET」。
今日もイントロドンで客席は大爆発だ!
ロデオボーイズやロデオガールズに「イントロドン」は古すぎるか?
普段のコンサートでも人気のこの曲、今日もイントロの最初の音コンマ数秒で大盛り上がりということよ!
e-ZUKAさんがMarshallのDSLにプラグ・インするところから始まるMVには感動したよね。
あのカッコよさは相変わらずだ。
非の打ちどころがないギター・ソロ!
マイクをe-ZUKAさんのギターに向けるKISHOWさん、お定まりのポーズ。
「こんばんは!2年ぶり3回目のGRANRODEOです!戻ってまいりました~!
いつもは最年長なんですが、ココでは最年少ということで、14年目となるGRANRODEO…ゼヒ名前だけでも覚えて帰ってください。
今日が今年の歌い納めです!最後までお付き合いください」とKISHOWさんからまずはご挨拶。
そしてe-ZUKAさん。
「『Rock Beats Cancer』ベイベー!ありがとうございます!
今日はですね、ジミー桜井さん…ボクの田舎の先輩と一緒ですからね~。
38年前に隠し録りしたモノを見せて『この時からずっと憧れていました!』と伝えました。
…というワケで桜井さんに恥ずかしくない演奏したいのですが…すでに限界ですッ!」
力唱に次ぐ力唱はいつもの通り。
KISHOWさんのほとばしる汗がステージの熱気の証!
続いては昨年10月にリリースしたミニ・アルバム『M・S COWBOYの逆襲』から「Imaginary Song」。
コレまたKISHOWさんのハイテンションな歌声がタップリ味わえるハード・チューン。
ああ、やっぱり「ハードロック」はいいナァ。
ね、ロデオ・ボーイやロデオ・ガールの皆さん、いいでしょう?
こういう肉汁がしたたるような、熱のある激しい音楽を「ロック」っていうんだよ。
「ココでスペシャル・ゲスト…一緒にGRANRODEOの曲を歌ってくれるという先輩…」
…と紹介されたのは、JAM Projectから、きただにひろし。
選んだ曲は「Can Do」。"きただに"さんもどうにもならないぐらいテンション高し!
猛烈に元気のよい「Can Do」でキャンドゥしちゃった!(ココ、「感動」のダシャレになってます)
この曲でもツボを得た中身の濃いギター・ソロをサラリと聴かせてくれる。
「もっと弾いて!」と思わせるソロ。
音楽優先でギターを弾く人のソロはこうなる。
聴いててゲップが出るような長いギター・ソロはイカンよ。
「ここら辺で盛り上がるヤツを演りたいと思います!」と「NO PLACE LIKE A STAGE」!
エ~、盛り上がり過ぎちゃうんじゃないスか!?7弦の特長を活かしたリフが暴れまくる!
「Can Do」のソロなんかもそうなんだけど、e-ZUKAさんのピッキングって手首を軸にして精密機械のように正確に手の甲を動かすサマがとても美しい。
今月発売のYOUNG GUITARのコラムに「1996年にピッキングのスランプに陥った」と書いていらっしゃる。信じられん。
ギターを始めて数年というのなら話はわかるが、1996年って結構最近じゃない?
やっぱり「名手」と言われる人たちは「悩み」から解放されることはないのか?
そのe-ZUKAさんのコラムにPaul GilbertからJoe Passまで教則ビデオをよく見て勉強した…という話が書いてある。
一時期、その辺の教則ビデオの仕事をしていたのが私なんですわ。
e-ZUKAさんご愛用ありがとうございます。
そして、布川さんのビデオの話まで出て来て思わず笑ってしまった…結果は全く異なれど、私と同じことをされていたことを知ったから。
布川さんのビデオもおもしろかったけど、この本もおもしろかった。
e-ZUKAさんがコラムで書いていらっしゃることの他に「ジャズを演りたければ理論を覚えるよりフレーズをそのまま覚えちゃえ」という破天荒なやり方が痛快だった。
後に矢堀孝一さんのご紹介で一度だけ布川さんにお会いしたことがあるんだけど、もうビデオや本からそのまま出てきたような気さくな方だった。
この本、つい最近上梓されたような感じがするんだけど、本屋で買ってからもう26年も経ってた!
考えてみりゃ、この出版社自体がなくなっちゃったもんね。
「NO PLACE LIKE A STAGE」に戻って…この曲のソロは絶品ですな。
アタマの開放弦を使ったフレーズが最高にカッコいい。
そこからクロマチックを含んだペンタトニック・フレーズを通過してチョットしたバップ・フレーズが組み合わされている。
ロックだけを勉強しているギタリストにはどう逆立ちしても出て来ないフレーズの組み立てだ。
エヘン!ココで例のジャズの教則ビデオの効果が出てるってもんよ。
私なんかはReturn to Foreverの「No Mystery」のChick Coreaを連想しちゃう。
思わず巻き戻して繰り返して聴いちゃうね。
あ、今は「巻き戻す」なんて言葉を使わないか?ナンて言うんだ?「引き返す」?
それとCDだと2:58のフレーズは高崎さんへのオマージでしょ…「Crazy Nights」。
問答無用でカッコいいわ。
そして、お2人の共通項は…そうMarshall!
出番の最後を飾ったのは『Pierrot Dancin'』から「ナミダバナ」。
パワー全開!
全7曲でGRANRODEOの魅力を爆発させた4人だった!
7月には全国ツアー『GRANRODEO LIVE TOUR 2019 "FAB LOVE"』も決定していて楽しみだね!
ところで、今回会場内を歩いていると、たくさんのロデオ・ガールに声をかけて頂いた。
「ブログ楽しみにしています!」とか「Marshall Blogいつも読んでいますよ!」とか…。
それにMarshall GALAのTシャツを着て来てくれたお嬢さんも2人いらっしゃった。
うれしいもんです。
本当にありがたいし、励みになります。
会場で私を見かけたらジャンジャン声をかけてください。そして、おだててください。
バカだからドンドンがんばっちゃいますんで!
GRANRODEOの詳しい情報はコチラ⇒GRANRODEo Official Website
私は怒髪天はコレが初体験。
「怒髪天」なんていい名前だ。
もうこっちはどんなに怒ったところで天を衝く髪の毛なんてありゃしないがな…。
オープニングは「セイノワ」。
いい曲だな。
若い人は知らないだろうけど、私が小学校5年生の時、少年マガジンに『愛と誠』というマンガの掲載が始まった。
今にして思うとナンだってあんな純愛物語が少年漫画誌に掲載されたのかすごく不思議なんだけど、その中に岩清水という秀才タイプの男の子がヒロインの早乙女愛に向かってこう告白する場面があった。
「早乙女愛…ボクはキミのためなら死ねる…」
子供心にこのセリフはショックだったね。
世の中には「こういうのがあるのか…」と思ってサ。
でもマンガの設定は高校生だぜ。そんなこと言うか?
でもね、50年近く経ってその時よりはるかに墓場が近くなった昨今思うのは、「人間死んだらおしまい」ということよ。好きな人のために死ぬよりも、増子さんが歌う通り「愛のために共に生きる」ほうがはるかにいい。
ああ、オレも枯れてきたナァ。
続けて昨年7月リリースの『夷曲一揆(ひなぶりいっき)』から「HONKAI」。
言ってくれましたね、歌ってくれましたね!
草食ロックの若者にゼヒ聴いてもらいたい1曲!
怒髪天の詳しい情報はコチラ⇒怒髪天オフィシャルウェブサイト
(一部敬称略 2018年12月29日 六本木EXシアターにて撮影)