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2018年1月26日

2018年1月26日 (金)

THURSDAY MARSHALL in NAMM SHOW 2018

    
いよいよ今日から始まった2018年のNAMMショウ。
昨日も書いた通り、私は2014年に来て以来で、今回色々な変化が目についたナァ。
細かいところではANAが温かいおしぼりを出さなくなった…とか。
そういうのは最後にまとめて書くとしてさっそく会場に向かおう。
Harbor BlvdはNAMMを開催しているコンヴェンション・センターの前の通り。
数ブロック先にディズニー・ランドがある。
ココの「数ブロック」って結構あるからね。
ニューヨークのストリートと違って、1ブロックがメッチャでかい。
Blvdは「Boulevard」の略ね。
この単語、なかなかに発音が手ごわい。

05_2コンヴェンション・センターはHarbor Blvdから少し引っ込んだところにある。
その途中にある…つまり会場に一番近い巨大なホテルがこのマリオット。
一度だけ泊まったナァ。
まだジム・マーシャルが元気な時に、このホテルのオープン・テラスでイッパイやったことがあった。
なつかしいナァ。
このホテルの向かいのもうひとつのバカでかいホテルはヒルトン。
今は知らないけど、そっちはロビーにいくつかステージが設置してあってやかましいことこの上ない。

10_3我々が入場パスを手に入れるひとつの方法として関係者からメールでバーコードを送ってもらって、それをNAMMの開場の窓口に提出してパスを発行してもらう。
便利になったよな~。
その窓口はいくつかあって、以前はヒルトン・ホテルの地下でそれをやっていた。
スゲエ行列でね~。
ちなみにココではそのパスのことをCreamじゃあるまいし、「バッジ」と呼んでいる。

20_3コレね。
もちろんMarshallのランヤードは自前ね。
昔はこのバッジさえつけていれば会場にスイスイ入ることができたんだけど、例のNYCのテロ以来、バッジと同時に写真のついたIDを見せないと会場に入れなくなった。
現地の人は運転免許証でいいんだけど、我々はそういうワケにいかないでしょ?
連中は漢字がわからないんだから。
するとどうしてもパスポートということになる。
それも最初のウチはパスポートのコピーで受け付けてくれたんだけど、いつの頃からか、「本物のパスポートじゃないとダメ」ということになった。
パスポートを持って歩くのはホントにイヤでね~。
困ったもんです。
コレ、ご覧の通りデカデカと愛称が印刷される。
私は外人には「SHIGE」と呼んでくれと言っているので、「SHIGE」と入れてもらってる。
コレがさ~、外人だとやっぱりカッコいいんだよね。
「Jeff」とか「Brad」だとか…。
見てくれは全然ジェフっぽくないのにね~。
でも、コレはいいシステムだと思うね、特に最近では。
相手がコレを提げていれば相手の名前を思い出すのに苦労しないから。
英米の人たちなら問題ないんだけど、数年に1回しか会わない、聞きなれないドイツ人やフランス人の名前なんかなかなか覚えられませんよ。
で、今回気がついてしまったんだけど、この「SHIGE」の読み方ね。
連中は見慣れないアルファベットが並んでいる単語はまず自分たちの読み方や知っている単語に当てはめて読んでしまうクセがある…といつか書いたことがある。
例えば「KIMURA」さんだったら、「キンバリー」という女性の名前の愛称の「KIM」を見つけて、まずそれを読んでしまう。
次に来るのは「U」。
連中は普通これを「ウ」と読まずにそのまま「ユー」と読むのが普通だからここまで「キムユー」となる。
「RA」はどうやったって「ラ」しかないので、最終的に「キムユーラ」になっちゃう。
で、私の「シゲ」。
よく「シギー」って呼ばれるんだけど、「シュイギ」って読む人が多いことに気が付いたのだ!
「SH」をまず「シュ」と読んでおいて、母音の「イ」、それに「ゲ」という発音がないので(多分)、「ギ」に近くなって「シュイギ」みたいな。
ま、どうでもいいことなんだけど。
チョットした発見がうれしかったのです。

20_4で、今回は会場の入り口にでかいテントを張って、そこでバーコードを読んでバッジを発行していた。
下は昨日の様子。

30_3そして、コレが今日。
スゲエ~行列なの。
ヨカッタよ~、昨日やっといて!

40_3会場はいつも通りのルックス。

50_2反対はこんな感じ。
右手にはいつも屋外レストランがあったんだけどね。
今回はなかった。
ナンダカンダで色々と変化が散見される。

60_3会場の建物に入ったところ。
地上3階、地下1階まで全部楽器だの舞台関係の機材が展示されている。
今回、Marshallのブースは2階に設置された。

70_3以前は一番大きい1階で、アメリカのディストレイビューターのブース内で展示していたんだけど、今回はMarshall単独でブースを設営した。
2階以上は比較的大きなブランドが集まっていて、階下とは異なりとても静かだ。

80_3入り口で待ち構えているのはMarshallの50周年コンサートにも出演したStone SourのCorey TaylorとAlice CooperのNita Strauss。

90_2「音楽のスタイルがどうであろうと、Marshallがそれ以上のものにしてくれるって」

100_2「混じりけのないクリーンから破壊的なリード・トーンまでゼ~ンブ入ってる」

110_2室内はやや暗し。
入ってすぐに目を惹くのは真ん中の島でフィーチュアされている新シリーズのORIGIN。

120_2左側は壁。
やっぱりコレは必要だよね。

125vでも今回はギッチギチに積んで並べるのではなく、なんとなくスタイリッシュだ。
コレもイメージ・チェンジの一端かな?

130_2反対側の壁は…

135_2LIFESTYLEのアイテムたち。

140_2いいディスプレイ!

150キーホルダーやスピーカー…

160_2もちろんHEADPHONESもゾロリ。

170_2MarshallのBluetoothスピーカーは世界中で人気なんだって。

180_2コレは以前Marshall Blogでも紹介した「マルチ・ルーム・システム」。
要するに、Bluetoothではなく、Wi-Fiで稼働させるシステム。

190_2室内の一番奥はデモンストレーション用のステージが設置された。

200_2すぐ隣はEDEN。
今回、NATALは階下のディストリビューターのブースでの展示となった。

205_2その向かい、入り口の右の壁には昨日レポートした「新しいMarshall」のイメージ。

210_3ま、やっぱりコレか!
ORIGINね。

230_2ORIGINのラインナップは小さい方から:
ORIGIN5 (5Wコンボ)
ORIGIN20H (20Wヘッド)
ORIGIN20C (20Wコンボ)
ORIGIN50H (50Wヘッド)
ORIGIN50C (50Wコンボ)
…とおいしさイッパイの「幕の内弁当」状態。
同時発売のスピーカー・キャビネットはなし。
コレはORIGIN20H。

240_2「POWERSTEM」という出力コントロールがORIGINの特徴のひとつ。
五極管を三極管にしたりするのはまた別の新しいテクノロジーを採用している。

250_2シンプルなコントロール。
余計なモノがない。
ひとつ、気になるのは「TILT」というノブ。
1959のような4インプットのモデルを使うときによく「リンク」ってするでしょ?
そうしておいて、VOLUME1とVOLUME2の混ぜ具合でトーンを決める…これをTILT一発で片づけちゃう。
良さそうでしょう?

260_2リアパネルのようす。
スピーカーアウトは16Ωがひとつに8Ωが2つ。
4Ωアウトはなし。

265_2こっちはORIGIN50H。

270_2コンボのルックスがまたいいね!

280コントロール部は当然こうなる。

290リアパネルのようす。

300コレはORIGIN50C。

31050Cにはベンチレードが2ケついている。

315ORIGINは音だけでなく、ルックスもビンテージにこだわっている。
コーナーガードはなし。

3301959と同じゴールド・ストラップ。

32ビーディング(表面に埋め込んである線)はなし。
パイピングはゴールドに統一された。
発売が楽しみ!

340また、MGも「MG GOLD」の名のもと、昔のスタイルになって帰ってきた。

350「G」が大きくなった!

360またDSLの小出力モデルに改良が加えられ、JCM2000のDSLのサウンドにより近くなったということだ。
以上、ORIGIN、MG GOLD、 DSLが今回のキモとなった。

37010時の開場と同時にお客さんが詰めかけてきた。

380土日にはコリャ大変なことになりそうだぞ!

390インターナショナル・デモンストレーターのSteve Smithのデモ。

400バッキング・トラックに合わせ、オリジナル曲を華麗に弾いてみせるSteve!

410デモンストレーションのアイテムは、CODE100C、ORIGIN20C、そしてDSL40C。

420集まったお客さんはSteveの説明に熱心に耳を傾けていた。

430各モデル、1曲。
次々とアンプを替えてそれぞれの魅力と特長を弾き出していく。

440vん~、ORIGINはとてもいい感じだよ。
ビンテージ系のアンプが好きなら試す価値大。
しかも、値段もいい感じになりそうなことを聞いている。

445また新しいMarshallの新しい時代がやって来そうだ。

450ウワ!ホンモノ!

460また明日!

470(2018年1月24日 アナハイム・コンベンションセンターにて撮影)

WEDNESDAY MARSHALL in NAMM SHOW 2018

 
そうなの。
来ちゃってるの、NAMMショウ。
元旦早々、社長から連絡があって、「NAMMへ来い!」と。
飛行機と宿を自力で探せ!というワケよ。
飛行機はマァ、何とかなるにしても、宿は無理でしょう。
だって、前年に来た人たちがみんな翌年の分も予約していくというじゃない?
インターネットで探せば、空いているホテルがあるにはあるけど、殺人的に高いところか、とても人間の足では歩けないような遠くのロケーションと相場が決まってる。
それでも何とか飛行機もホテルもゲットできて、3年ぶりの参加と相成ったワケ。
NAMMは今日(1月25日木曜日)が初日。
下の写真は、さっき朝ご飯を食べた後に散歩がてら会場に行って撮った1枚。
オープン前だからまだ静か。
今回は耳栓を持ってきたよ。

10前回来たのは2014年のこと。
コレで何回目になるかナァ?
一番最初に来たのはカレコレ20年前のことで、会場はLAの市街地だった。
実は、NAMMショウってのは、私あんまり得意ではないんだよね。
前の会社で来ていた時、あまりにも忙しかったのがトラウマになっちゃってて…。
開催中の4日間、朝から晩までズ~っと打ち合わせで、もうクタクタのヘロヘロになっちゃうワケよ。
オマケにかなりノイジーなところで大声で英語を話すもんだから余計にシンドイ。
で、夜は夜で会食なんかがツマっているでしょ?
そして大敵…強烈な時差ボケだよ。17時間も時差があるんだから調子狂っちゃう。
音楽ファンが「あ~!リーランド・スクラーのヒゲはスゴイぞ!」とか「お!トニー・レヴィンの頭蓋骨は形がいいな~」なんてやってる分には最高に楽しいところではあるんだけどね。
今回はそんな趣ともスタッフとしての参加でもなく、一種のレポーターとしての任務を帯びてきた。
実はMarshallはブランドのイメージを一新しようというプランを立ててきていて、いよいよその内容をこのNAMMショウで公開することになっていた。
もちろん私はもうずいぶん前からそのことを知っていて、一部参画もしていたんだけど、今回この方向転換について、Marshall Blogで情報を拡散してくれ…ということになった。
MarshallもMardhall Blogに出たいんだね~。
それが私が今アナハイムにいる理由。

20NAMMに来たことがある人にはおなじみのNAMM情報誌UpBeat。
コレが毎朝ホテルのドアの前に配布される。

30そこにもホラ…。
「マーシャルがリフレッシュする」という見出しでこのことに触れている。
もちろん今回のNAMMで発表される新商品の情報も。

40今回はMarshallだけで単独のブースを設営した。
昨日、関係者向けに公開されたのでお邪魔してきた。

60
新商品については別の機会に詳述するが、今回新たにラインナップに加わったシリーズがコレ。

名前を「ORIGIN」という。

どうしても我々日本人にはお弁当屋さんのイメージが付きまとってしまうが、その名の通り、見た目もサウンドもかなりのヴィンテージ。

デジタル時代へのMarshallからの回答の1つというとのろかな?
S0r4a4208
ヘッドとコンボが用意されているが、50Wがもっとも大きなモデル。

100Wモデルがないのは時代を反映しているということになるのかしらん?

その他の新しい商品についてもまた別途詳しく紹介する。
S0r4a4125まぁ、リフレッシュといっても栄光のスクリプト・ロゴを止めちゃうとか、黒い製品はもう作らないとかそういうことでは一切なくて、ITの活用を中止とした、いわゆるマーケティングへの新しい取り組みということになるかな?
例えばウェブサイトのURL。
長年にわたって使ってきた「marshallamps.com」は終了。
今後は「marshall.com」となる。
コレはとてもいいことだと思う。

70そして、今から約2時間前、新しいMarshallのウェブサイトがスタートした。
URLはもちろん…

marshall.com

今までは「amps」が入っていたから…というワケでもないのだが、別々になっていたEDEN、NATAL、LIFESTYLEらと同居することになった。
コレもってもいいことだと思う。
ゼヒご覧くだされ。

75ナゼこうしたかって?
我々はMarshallだから!

80久しぶりのNAMMで色々と思うところもありましてな。
今回から始まった速報と得意の紀行文と、これからごちょごちょとNAMM関連に記事をアップしていきますのでよろしく。
ホンじゃ会場へ行ってきま~す!

(2018年1月24日 アナハイム・コンベンションセンターにて撮影)