GRANRODEO LIVE 2017 G12 ROCK☆SHOW 道化達ノ宴 <後編>
恒例の、そしてお楽しみの器楽独奏コーナーを終わったところで『G12』も後半へと突入する。
ダイナミックにベースを操った瀧田イサム。
若さ爆発!ワイルドに暴れ狂ったSHiN。
武道館の第一日目の後半はチョイと『Pierrot Dancin'』から離れたレパートリーでセットリストで構成された。
ますは「move on! イバラミチ」。
ステージの中央に歩み出てガッツリと密度の濃いギター・ソロを聴かせてくれるe-ZUKAさん。
間髪入れずにぎやかにステージを彩ったのは「エンドレスサマー」。
イヤ~、ココはすごかったね~。
もう「何でもアリの宴会」の最後の方みたいになっちゃって!
フラメンコ装束のダンサーやらカラーガーズ(旗を持ってる人たちね)やら、最早ステージのどこに目をやっていいのやら?って感じ。
目を惹いたのはステージのミュージシャンやダンサーたちだけでない。
天井からつりさげられた特大サイズのミラーボールを使った演出がスゴかった!KISHOWさんの頭上まで降りて来てまばゆい光をまき散らす!
e-ZUKAさんのガット・ギターのソロも鮮やかにキマったね~。
しかし、ナニをやってもウマいな~。
当然、客席は盛り上がりまくり!
こんなに盛り上がっちゃって…この先、どうんすんのッ?!
KISHOWさんの思い入れタップリの歌声が日本武道館の隅々まで響き渡る。
6月にDiverCityで開催された『Pierrot Dancin'』のレコ発ツアーの時もそうだったが、今回もMCがほとんど入らない演奏づくしのステージ。
正直2人のMCも楽しみなんだけどね、でも、もうコレは誰も止められないよ。
このあたりから本編の最後までほぼノンストップ!
ま~ず~は~「TRASH CANDY」!
イントロが流れた途端客席は大爆発。
見て!この興奮しきった若人たちを!
またCO2がドバ―っと噴き出したのは「NO PLACE LIKE A STAGE」。
みんなで大合唱したよね「♪No place like a stage」!
アララ、瀧田さんがこんなことしてますよ~。
私の知る限り、コレってナゼかベーシストがやるんだよね。
私はこれを「又」に「ベース」で、勝手に「又兵衛」と読んでおります。
e-ZUKAさんもやりたそうだな~。
オラオラオラ、まだまだ行くよ~!
「ROSE HIP-BULLET」
しかし、いつ聴いてもこの「♪バラ色に染まれ~」のパートはカッコいいな。
GRANRODEOの曲はこうしたフックが実にイナセでカッコいい。
7弦ギターの重低音をブチかまして「modern strange cowboy」。
しかし、中盤の楽器隊フィーチュア・コーナーを除いてほぼ休憩なしてシャウトしているKISHOWさん。
フェイクしてゴマかしちゃえ…なんてところは一ヶ所たりともない。いつものことだけど。
スモークを背景にソロをキメるe-ZUKAさん。
そうそう、e-ZUKAさんのピッキング・フォームって美しいな。
そして、この低いギターの位置がうらやましい。
背が高い人じゃないとコレができないんよ。
スピード・チューンを4連続。
コレで本編を締めくくるのかと思ったら…
照明を落としたステージからKISHOWさんが観客に話しかけた。
「ありがとう。口数少なめに演りました。
毎年毎年来てくれてありがとう…感無量です。帰って来ました、武道館!」
まるでショウの最初に戻ったようなごあいさつ?
「2010年、7年前。初めてココ武道館で演りました。
その時の思い出があります。
皆さんのおかげです。
これからも皆さんに会場に足を運んで頂けるようなバンドでありたいと思います」
e-ZUKAさんのピアノでKISHOWさんが歌うのは「We wanna R&R SHOW」。
ドッカーン!
カッコいい!問答無用でカッコいいッ!
火もボーボーだ!
この曲、「♪欲しがり合いのスパイラル」っていうところがあるでしょ?
この3小節でKISHOWさんの「♪I wanna R&R show」のピックアップがメチャクチャ浮かび上がってくるんだな~。
それと、私なんかには70年代のロックのエッセンスがテンコ盛りになってるように聴こえる。
客席の若い人たちがその手の曲によろこんでいるところを見るとうれしくなっちゃうんだよね。
しまいには目がチカチカしてきたけど、照明の美しさも筆舌しがたいモノだった。
そして、この2人はいつも通りのこととはいえ、非の打ちどころがない完璧な大熱演だった!
今日はほとんどMarshallが出て来てないな…コレじゃマズイ。
アンコール待ち中にマーシャル・コマーシャル。
e-ZUKAさんのような音でギターを弾くにはMarshallが必要です。
つまり、真空管を使った古式ゆかしいギター・アンプでなければダメ…ということ。
Marshallはロックの歴史を作った、1962年創業のイギリスのギター・アンプ・ブランドです。
終わり。
会場の方はというと…やってる、やってる!
「グラン!」…「グラン!」
「アンコールありがとう!明日はしゃべるぞ~!」
上に記した通り、この日、本編ではほとんどMCが入らなかった。
汗が飛び散る、ほぼ演奏しっぱなしの熱血ステージ。
ココで一気にMCの堰が切れ、2人のトークが全開となった。
「オレ、すっごく猫背だったのでは?まったく筋肉がないんですよね~」
イヤ、胸をパンパンに張ってギターを弾いている人なんでいませんから!
そしてKISHOWさんから「久々にこの曲演っちゃうぞ!コレが集大成ってことで…。オレたちの初期の初期…コレを演って盛り上がろう!」と紹介された曲は…「Go For It!」だッ!
この日、何度もやって来た爆発的な興奮の中でもこの瞬間は指折りのモノだった。
しばらく耳にしてなかった「♪ア~イジーピーエックス!」。
会場は大興奮よ!
みんな飛び跳ねてよろこんじゃてる!
やっぱり「Go For It!」はギンギンに盛り上がるね~。
一旦メンバーはステージから姿を消したが、会場の興奮はとても収まりきらず2回目のアンコールに応えた。
最後を締めくくったのは『Poerrot Dancin'』の最終曲「UNDER THE SKY」。
極限まで上り詰めた観客の興奮をクールダウンする子守唄のようなKISHOWさんの歌声。
Fire Hornsも加わり、ロマンチックに、そしてドラマチックに最後の曲を演奏し終えた。
『Pierrot Dancin'』に始まり『Pierrot Dancin'』に終わった22曲。
今回も最高のロック・ショウで武道館を埋め尽くした観客+私を魅了した。
e-ZUKAさんからはハート・マークがファン全員に贈られた。
次回も楽しみだな~。
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