WE LOVE BAKUFU SLUMP 大無人
先週からお送りしている爆風スランプの偉業を称えるトリビュート・アルバム『爆風トリビュートComplete』の発売記念ライブ『WE LOVE BAKUFU SLUMP』。
熱狂の前夜祭が大成功のうちに終了し、今日はいよいよ本祭りが開催される。
開催されるのだが…
何じゃ、コリャ?! 首都圏は7年振りの大雪でどこもかしこも真っ白けのけ!カメラを入れた重いガラガラを引きずるのも地獄の苦しみで、会場のO-EASTに着くまでにもうヘロヘロになっちゃったよ。
O-EASTやO-WESTは何かと思い出深い大好きなライブハウスだ。O-WESTではマーシャル祭りを開催した。
2004年の新潟県中越地震の時はちょうどO-EASTにいた。天井から吊り下げられたPAスピーカーが揺れ(防災対策が完全なのでパニック一切なし)、観客はビックリ。誰が出演していたがは覚えていないが、そのバンドは地震にまったく気づかずにそのまま演奏を続けた。演奏中あまり観客がにぎやかだったので、その曲の終了後、「どうだい!よかったろ?!」みたいなMCをしたところ、観客が口ぐちに「地震だった!」と告げるとそのバンドは驚いたやら、恥ずかしいやらで目を白黒させていた。
そして、2年前の3月10日にもO-EASTにいたことはちょっと前のマーブロに書いた。
さらに今回の大雪だ。今日も忘れようにも忘れられないコンサートになることは必至だろう。
しかもこの日は成人式。せっかくの晴れ着が気の毒に…。
でもね、雪はすべても無垢の純白に塗り替えてくれる縁起のいいものだそうですよ。天候も味方してくれたと思おうじゃないの!
今日もマーシャルづくしだよん!昨日は撮れなかったからね。ステージ上手のようす。向かって右から橘高さんの1987と1960AX、SHARAさんのMF400B、ヒロアキくんのJMD501、みんなで使うDSL100と1960A。 コレに加えて下手にはDSL100Hと1960Aがワンセット用意されている。
やっぱり、こういう大舞台はマーシャルじゃなきね~!積んで、並べてサマになるのはマーシャルだけよ!
こちらも昨日どうしても撮影できなかった…三井ぱんと大村はん。
このふたりで記念すべきコンサートは幕を開けた!
三井雅弘。
ギターはサビエル大村。
曲は「スパる」。
渋い三井さんの声と深い大村さんのギターでジックリと聴かせた。
なんか、このイベント、昨日に引き続いてあまりにも色々な方々が出るので何となくウッドストックを連想してしまった…というのは大ゲサか?しかも、三井さんの声と大村さんのルックスがリッチー・ヘヴンス的だったんだもん!
ファンキーさん率いるハウス・バンドが登場。
ベースは和佐田達彦。
ギター、米川英之。それにキーボートの田口智治が加わった布陣だ。
バンド形態以外の出演者の伴奏はハウス・バンドが担当した。
そこへ、昨日の前夜祭でも大いに会場を沸かせた小畑秀光が合流。
曲は昨日と同じ「びっくりミルク」と「人間はなぜ」。
しかし、ステージも客席も昨日とは打って変わって大きいため、派手なアクションが演奏をより充実したものにしてしまう!
最高にパワフルな演奏に大喝采が送られた!
総合司会は昨日同様、三井さん。三井さんひとりでもおもしろいのにそこにいろいろな人が絡んで、さらに爆笑シーンを作り出していく。
続いての登場はCutt。
昨日はマイクを握っての登場であったが、今日は予定通り弾き語りのスタイル。
「月光」を熱唱!
このセットも心がこもった素晴らしい演奏となった。
森田釣竿がステージに上がる。
歴史的にこうした漁師系のミュージシャンっていうのが時折出てくるね。やっぱり日本人は「魚」だよ。
…と思ったら、森田さん、「漁港」の人なのね。だいぶ前に野音で拝見しましたわ。パンタさん企画の反戦イベントで、4月の雨のエラク寒い日だったけど、妙にテンションの高い「漁港」のステージをみんな食い入るようにして見入っていたのを覚えている。
O-EASTには大きい楽屋が2つあって、この日、上の階の楽屋の芳名表のひとつが「マグロ様」となっていた。昔、「マグロ丸」というバンドがあったが、まさかそれじゃあるまいし、また海系の新しいバンドか…と思っていたらホンモノのマグロだった!
ホンモノのマグロを森田さんがステージで解体していくという趣向。
鮮やかな手つきで巨大なマグロに包丁を入れていく!…ってなんのレポート?マーシャルの「M」はマグロの「M」ってか?
それしにても新鮮でいいマグロだ!終演後、楽屋でご相伴にあずかったが、ウマイのなんのって!
手に持っているのは目玉! こんなライブ初めて見た!だってボーカリストがマグロの目玉持って歌ってるんだゼ!
切り分けたマグロをちゃんとビニール袋に入れて客席にプレゼントしたには笑った!
マグロのおかげでまったく歌が耳に入らなかったかも…!曲は「45歳の地図~COME BACK青春!~」。
ファンキーさんの弾き語りで「坂出マイラブ」。
ジックリ、しっとり、なかなかにいい雰囲気!
そして、またまた雰囲気が変わる!
しっかし忙しいショウだ!でも、こんなだから全然飽きない!
あ~、何たるホーム感!いつも撮らせていただいている方々がファインダーに入ってくると本当にホッとするもんですわ。
そして、工藤"KUDO"義弘 。
今日もSHARAさんはJVM410HとMF400Bのコンビネーションだ。
爆風の曲は「ひどく暑かった日のラヴソング」をプレイ。
シェイカーらしいアレンジでバッチリきめる!やっぱりシェイカーはいいナァ~。
MARCYさんも楽しそうに大シャウト!
相変わらずのブッといギター・サウンドが心地よい。何をどういう風にやってもSHARAさんの音はSHARAさんの音だね。
EARTHSHAKERつづく
(一部敬称略 2013年1月14日 渋谷O-EASTにて撮影)