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2013年3月 7日 (木)

【号外!】アルヴィン・リー逝く

ショック…。アルヴィン・リーが3月6日早朝(イギリス時間)鬼籍に入ってしまった。

私は特段テン・イヤーズ・アフターや彼自身の熱心なファンではないし、ちょっと世代が後なため、来日公演も観ていない。でも、ウッドストックのアルヴィンを、下手をすれば50回ぐらいは見ているかもしれない。

35年ぐらい前、中学生の時、初めて映画『Woodstock』を観た時は本当にブっ飛んだ。実はあの時、併映の『Concert for Bangladesh』を目当てに映画館へ足を運んだのだった。

あの頃は動く海外のミュージシャンを目にすることは本当にマレで、初めて観る『ウッドストック』はライブ・パフォーマンスの部分は大歓迎であったが、子供だった私には合間のウッドストックへ集まった若者へのインタビューなどが実にうっとうしくて、途中スカッリ寝てしまった。(今ではそっちの部分の方がおもしろかったりする)

しかし、あの閃光のような速弾きが映画館に充満した途端、眠気がいっぺんに吹っ飛んだ!驚いたナァ~。そしてカッコよかったナァ。

アル・ディ・メオラがアルヴィン・リーの速弾きを聴いて全部ピッキングしているのかと勘違いをし、その練習をしているうちに彼も速く弾けるようになったというエピソードはよく知られていよう。

すっかり感化された中学生の私は後日秋葉原の石丸電気のレコード館へ行って2枚ぐらいテン・イヤーズ・アフターのLPを買った。ところが、あのウッドストックのすさまじい演奏のカケラも見当たらず、すごくガッカリした。それから聴かなくなったナァ。

でも、その後も動くThe Whoやジミが見たくて、『ウッドストック』がかかっている映画館を「ぴあ」で見つけてはセッセと通った。

「I'm goin' home...........by.....helicopter......」

と白い息を吐き出しながら曲名を紹介する瞬間からいつも拳を握りしめた。「来るぞ、来るぞ!」って。『ウッドストック』の中のアルヴィン・リーは何十回観てもカッコよかった。

それから四半世紀近くの歳月が流れ、私がマーシャルの仕事をするようになり、『マーシャル祭り』を企画し、4回目にはイギリスのギタリストをゲストに呼ぼうと当時のマーシャルのアーティスト担当と相談したことがあった。こちらから「ロビン・トロワーはどうか?」などとオファーをすると、向こうからは「アルヴィン・リーはどう?」なんてオファーをもらった。結局、この企画自体が実現せず、アルヴィンに声すらかけないで終わってしまったが…呼んでおけばよかったと後悔している。

出番が夜間で、乏しい照明しかなかったため、映画『ウッドストック』ではほとんどアルヴィン・リーの姿しかスクリーンに登場しないが、落ちているスイカを肩に乗せてステージから降りるところで1959のフル・スタックがチラリと見えたように記憶している。

アルヴィンもマーシャル・プレイヤーで最近ではJubileeを愛用していたようだ。ゲイリーに続いてまた偉大なマーシャル・プレイヤーを失ってしまったことは大変残念だ。

弾くだけ弾いて、ヘリコプターに乗って天国へ行ってしまったのだ…。

心からご冥福をお祈り申し上げます。