東京ネイルキャッツ~Rock 'n' Roll舞踏会2025
今日は目黒鹿鳴館から。
移転に伴い昨年末に『目黒鹿鳴館物語』と称した連載記事を公開した。
その後、再び閉店の延期が決まったのは喜ばしいことだが、あの時から不思議とお邪魔する機会がピタリとなくなってしまい、今回はナント約9か月ぶりの往訪となった。
しばらくお邪魔しなかった間にこんなイラストが階段に施されていた。
上手いこと描くネェ~。
最近、絵心が豊かな人にとても憧れているのよ。
さて、9か月ぶりの鹿鳴館は東京ネイルキャッツ主催のイベント『Rock 'n' Roll舞踏会』。
いかにもネイルキャッツのイベントらしいタイトルではあるまいか!
この日のネイルキャッツの屋台村。
このTシャツは初めて見た。
「ロックンロール」というより「トロピカル」じゃん?
当然トリでステージに上がった東京ネイルキャッツ。
1曲目に持って来たのは「恋のパスポート」。
思わず身体を動かしたくなっちゃうようなゴキゲンなロックンロール・ビートの1曲。
東京ネイルキャッツは…
高橋諄至(あつし)
徳留羊亮(以下「德さん」)
黒井伸明
袴田敏考
今日も徳さんの後ろにはMarshallのハーフ・スタックが2セット。
愛用の特注の「JCM800 2203」。
外側は「JCM2000 DSL00」。
スピーカー・キャビネットは双方「1960A」。
生粋の「ロックンロール」だでね、もちろん「リターン挿し」なんてことはしない。
袴田さんはNATAL。
メイプルのキットに自身で持ち込んだロート・タムを組み合わせた。
いつも通りの黒装束にとてもよくマッチしていた。
21年間不動のメンバー。
そんな4人のロックンロール・タイムがスタートした!
2曲目はタイトなビートに乗って女性とのスリリングな関係を歌う「LOVE SONG」。
徳さんのハードなギター・ソロが炸裂!
黒井さんが出すシンプルで重い低音がとても心地よい。
再び徳さんにソロが回ってきて…
「♪死にたいだけ~」
「死ぬの大好き」の山本夏彦じゃないんだからダメダメ、死んだらダメです。全部終わりです。
キミたちももう少ししたら「生きているウチが花」ということを実感するようになるよ。
ちなみに山本さんには『一寸先はヤミがいい』なんて著書もある。
袴田さんのシンバル・レガートに…
黒井さんのウォーキング・ベースが絡む。
そこにギターが加わって…
3曲目の「陽炎」が始まる。
こんなスイング・ビートの曲がレパートリーにあるのもネイルキャッツの魅力のひとつ。
ただの「ロケンロー・バンド」とは違うのだ。
ビートがどうあれ、ガツンとソロをキメるトクさん。
と思ったら曲調が6/8拍子に…オモシロイ展開だ。
ギターを提げた諄至さん。
「グレッチ…良い色。(拍手)
そんなんで拍手って…キミら楽勝だな。
ダメよ、バンドマンを甘やかしたら。
今日はオープニングからいくつかバンドが出てウォーミングアップできてるはずなんだけど…ライブってそう簡単じゃないよね。
次は季節的に合ってる曲を演りたいと思います」
4曲目は「別れの部屋」。
ミディアム・テンポのリズムに合わせて諄至さん魅力的なメロディでお別れの歌を明るめに歌う。
テリーに持ち替えた徳さんのソロ。
20年近く前に知り合った時、徳さんはテレキャスターを弾いていたので私にはこの姿がシックリくるのです。
続いた曲はストレートなロック・ビート・チューン「Say Again」。
袴田さんのドラムスと…
黒井さんのシンプルなベース・ラインが疾走感を鮮やかに演出する。
パワフルにストラミングをしながら猛然とシャウトする諄至さん。
そのバックに徳さんがギンギンなソロを流し込んだ~!
「すごくサクッと言うんだけど、サクッと言った分の100倍くらい感謝してると思って聞いてください」
諄至さんから共演者の皆さんとお客さんに感謝の言葉が述べられた。
「そういうワケで今日はもう21年目の活動に入っているんだけど、21年間ずっと演り続けてる曲を演奏します。
バカでも歌える曲なんで一緒に歌ってくれるとうれしい」
諄至さんはなかなかクチが悪くていいゾ。
「♪ゲジゲジ」と黒井さんのベースが暴れ出す。
ネイルキャッツのキラー・チューンのひとつ「ビューティフル・ウェンズデイ」。
私が小学生の頃、「ビューティフル・サンデー」という曲が猛烈にハヤってね~。
「素晴らしいサンデー」を「♪すば、すば、すば、すばらしいサンデー」と歌う日本語版の歌詞を子供ながらに「コレ、絶対ヘンだろ?」と思っていた。
ネイルキャッツの「水曜日」は諄至さんのドスのきいた歌声が「素晴らしい」!
「♪ビューティフル・ウェンズデイ!」のリフレインがすごく気持ちいいのよ!
続けてパンキッシュにドライブする「Breath」。
ギター2人のウチ、片方がギッチョだと絵になるね。
2本のサオの位置が10時10分みたいで美しい!
諄至さんのラメラメのヤツは「DUO JET」っていうのかな?
私も若い頃はギターに夢中でカレコレ30本以上は買ったけど、グレッチのギターってのは一度も持っていたことがなかった。
それで大分前、NAMMでグレッチの社長と面会する機会があったんだけど、そのことは口が裂けても言わないように心掛けました。
今なら「NASHVILLE」とか「COUNTRY GENTLEMAN」とかが欲しいな。
随所でコーラスをキメる黒井さん。
すごい重要なパートをシレっとこなしている。
徳さんも絶好調のソロをブチかまして…
大いに盛り上がっておいて…
矢継ぎ早に袴田さんが次の曲のパターンを提示する。
早くも最後の曲だ。
ドライブ感満点のバッキングにユッタリとした歌のメロディを乗せた「Salvia」。
ココでも黒井さんのコーラスが大活躍。
諄至さんのストラミングをバックに…
情感を込めたソロをバッチリとキメて見せた徳さん。
締めくくりは「サンキュー!」連発のルーティン!
そして諄至さんのジャンプで本編を締めくくった。
そしてアンコール。
「今日は10時までにココを空にしなきゃいけないんだ。
わかっとるか?キミら。
このままオールナイトで演るか?…みんな協力してや。
今日はアンコールを用意してなかったんだけど…。
本当に最後の1曲なんで持ち帰ってください」
諄至さんがお土産に持たせてくれたアンコールの1曲は、コレもネイルキャッツのキラー・チューン「Brand New Day」。
最後の目黒鹿鳴館の舞台をエネルギッシュに締めくくった4人であった!
22年目もガンバれ!
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