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2026年1月28日 (水)

D_Drive~響歌轟音<後編>

 
D_Drive『響歌轟音』のレポートの<後編>。
ショウは後半に入る。
05v「ありがとうございます。
先ほど16年目と申しましたが来月になると17周年!?
ナンカ『16』と『17』ではエラく気持ちが違うのはなんでやろ?
もうすぐ『20周年』が見えて来るからかな?
イヤ~、我々も長いことやってるナァ~。
これも皆さんがこうやってライブに足を運んで応援してくださるおかげでございます」118a0554 「大阪でもやったんですが、今一度この16年をみんなで振り返ってみようかな~と思います。
本当に色んなことがありましたからね。
D_Driveは2009年から始めて…初ライブは1月24日でしたっけ?」118a0590 メンバーが「23日か?」、「24日か?」とモメて、スワ取っ組み合いの大ゲンカの様相を呈すると(←ウソですよ~)、Toshiくんが「23日!」と明言した。
ナンだって当時メンバ―ではなかったToshiくんがそれを知っているのか?…その日、Toshiくんが当時所属していたバンドが対バンでその現場に居合わせたのだそうだ。
「そのライブの後、打ち上げでメッチャ恐いネエちゃんがおるな~、酒飲みやな~…と思っていたのがアノ人」
Toshiくんの視線がステージ中央の後方に移動した。M20vそして各メンバーがそれぞれの16年間を振り返った。
まずはそのToshiくんの視線の先の人から。
「いろんな地域に行けたことがヨカッタですね。
47都道府県ツアーなんて実際にやったバンドってあんまりないと思う。
それに海外でライブをすることができたし、楽器屋さんやハードロックカフェで演奏したり、色んなところでライブさせてもらいました。
個人的にも旅行が好きなので、行った先のモノを食べたり観光もタップリ楽しみました。
ありがとうございました!」M30vToshiくんは2018年に加入してもう7年。
「いいエピソードが色々あるですけど『アッ、コレだ!』って思ったのが…恐らく16年前からずっとライブに来てくださっているお客さんっていらっしゃると思うんですが、本当に音楽が好きな人が16年間も通ってくれるバンドってD_Driveだけじゃないかと思うんですよ。(客席から大歓声が上がった)
しかもずっとインスト。
まずライブハウスが好きじゃないと来ないでしょう。
こんなに回数多くやっていてこんなにたくさん集まる?
海外も含めてこんなの見たことがないですよ…インスト・バンドでこんなにツアーを回って16年続いてきたなんて。
そういう音楽好きな人が16年間集まってきた…それが1番残したいエピソードやと思うんです」
ウ~ム、Toshiくんは実に良いことを言った。
コレには私もダマってはいられない…が、ココは先を急ぐことにする。M40「私もChiikoさんと同じく色んなところに行かれたことがスゴイと思っています。
こういうことをしていないとなかなか体験できることじゃないですからね。
日本に住んでいても全都道府県に行ってる人ってそうそうはいないと思うんですよ。
海外でも、イギリスやアメリカに行かせて頂いて、他にも中国、韓国。
そしてライブをしたり、NAMMショーとかにも出たりしたことは、すごい貴重な体験でした」
言葉を返す必要もないことが…実はミュージシャンとは正反対の職種と言ってもよかろうサラリーマンね。
支店をいくつも抱えているような規模の会社の営業マンや一部の技術屋には「訪れたことがない県庁所在地はない」とかいう人が結構多いんですよ。
かつては私もそういう会社に勤めていたけど、こんな私ですら行ったことがない県は青森、秋田、岩手、佐賀、熊本の5つだけだもん。
サラリーマンって結構スゴイんだよ。M50「楽しかったナァ、ホンマに。コロナさえなければ…なんですよ。
でも大変だったことも多かった。
大雪で国道246号線で2泊3日するとかね。東京、大阪間が36時間」
あの時はスゴかったネェ。
結構真剣に差し入れでも持って行ってあげようかと思ったけど断念した。
だって現場へ行かれないんだもん。M60「ライブとインストア・イベントの予定が入っていたんですがたどり着けず…。
でもなんというか、そういった1つ1つの経験が今の自分たちを作ってるのかな?と思っています。
ホントしみじみそう感じますね」とYukiちゃん。
「Yukiちゃんはね、美人でギターがウマいですけど、叩き上げだからね…ホンマに。
こうやって重いMarshallのヘッドを『オリャ~!』いうて自分で運んでくるからね。
そんな女子、マジでいないっスよ。
そういうことをやっているから、音にも詳しくなるし敏感にもなる。
そりゃ子供もバンバン生みますわ!」008a0276 「まだ1人ですから!
でも、ホントに重いんです…でもガンバっています。
良い音を出すということが我々にとっての仕事の一部ですからね。
もちろんこれからも引き続きやっていこうと思っています」
エライ!よく言った!
そう、Yukiちゃんは妙なデジタル機材には目もくれず、ライブではいつもチャンとMarshallを使ってギターを弾いてくれる。
だから見てごらん。イヤ、聴いてごらん。
たくさんの女子ギタリストがいる中で、Yukiちゃんが出すギターの音は抜きん出て太く、そしてヌケが良いでしょう?
そりゃ真空管アンプをチャンと使っているんだから当たり前の話。
経験豊富なYukiちゃんはそのことをよ~くわかっていらっしゃる。
Marshallは確かに重くて我ながらムカっとくる時もあるけど、「良い音を出す」という仕掛けがその重さになっているんですよ。
M110vそのYukiちゃんの後ろに聳え立つMarshallはコレ。
「JVM410H」と「1960B」の「ホワイト・ブルーローズ・スペシャル」。118a1101「ボクも色々なところで演奏した思い出があって、どれもすごく楽しかった。
例えばイギリスで言うとね、Marshall社が『Marshall Arena』というアリーナ・ホールを持ってるんですよ(現在はMarshallの手から離れ「Arena MK」という名称で運営されています)。
その4,000人収容のホールで開催された『Marshall LIVE』で演ったし、日本では整骨院でも演った…
10人限定のライブ。
でも、整骨院でしょうが、4,000人のホールでしょうが、ボクらは変わりませんからね。
どこで演ろうが変わらない。
そんな経験をしてる不思議なバンドなんです」M90v 「ボクは数年前に倒れて入院してから、代わりにYukiちゃんとToshiくんが運転してくれてるんですが本当に感謝しています。今日も運転してくれました。
この16年間で1番印象に残ってるのは、『47都道府県を新しい機材車で回らせてもらいます』というその『新しい機材車』を買うためのクラウンド・ファンディングをやって見事に成功したことですね。
コロナのせいで当初半年で回る予定が3年かかりました。
それが1番印象に残ってるかな」
M100YouTubeの登場でもう最近は全くと言っていいほど見かけなくなってしまったが、楽器屋さんでのクリニックなんてのも以前は結構やったよね。
Seijiさんとは古くからの知り合いということで、D_Driveは最も早くからMarshall Blogにご登場頂いているが、私もその取材でずいぶん色んな機会にご一緒させてもらった。
教則ビデオがらみのイベントだとか、「居酒屋甲子園」とか、どれも楽しかった。
もちろんイギリスへ行った時の思い出が最も印象に残っているワケだけど、下の五反田の「ゆうぽうとホール」で開催された文化促進事業のコンサートも今となっては忘れがたい思い出だ。
この時、寺内タケシさんや渡辺香津美さんもご出演されて、久しぶりに香津美さんとご一緒できたこと、エレベーターで一緒になった寺内さんがカメラを首から下げている私に「どう?いい写真撮れてんの?あ、そう、ヨカッタね~」と話しかけてきてくださったことがとてもうれしかった。
もう『エレキの若大将』で演じたあのそば屋の出前持ちのような気さくな雰囲気の方だった。
その寺内さんが5年前にお亡くなりになり、香津美さんも現在ご闘病されていて早期の復帰が望まれている。
時に「時間」というものは残酷だ。190それと…島崎藤村みたいなことを言うけど、この時のことで強く印象に残っているのがYukiちゃんが付けていたクルクルの髪飾り。
ナゼかコレをすごくよく覚えているのだ。
D_s41a0091 「皆さんが応援してくれたおかげで3年かかりましたが、ナンとか47都道県を回りましたね。
本当にありがとうございます。
来年の『17周年』に向けてもガンバっていきたいと思います。
では、チョットここいらで激しめな曲をいってもいいでしょうか?」118a0554「オオオオ!」と客席からガッツリとしたレスポンスがあってSeijiさんがリフを弾き出したのは「Attraction4D」。10人気の1曲に大盛り上がり!008a0149 スリリングにドライブする完璧なバンド・アンサンブル!20vそれには今耳にした4人の16年の思い出がタップリと詰め込まれているような…30vいつになく感動的な「Attraction4D」だった。40続いてSeijiさん作の「TSURUGIー剣ー」。
「つるぎ」ではなくて「つぎ」ね。50vSeijiさんソロのライブの時はいつも取り上げているがD_Driveで聴くのは15周年のアンコールの時以来。60闘士が剣を交えて丁々発止と渡り合うハードな情景が繰り広げられた。008a0176 ココで恒例のChiikoちゃんの物販紹介コーナー。80ギターを持ち替えて今度は「轟音」のコーナー。
フロント陣がサオを持ち替えてまずは「Breakout」。90ハーモニクスを使ったSeijiさんのリフから「轟音づくし」の1曲。
100v_2Seijiさんの「JVM410H」と「1960B」は、「ブロック・ロゴ」に「ECフレット」と「ゴールド・パイピング」を施したビンテージ仕様。118a1098 でも思い出してみるに、昔のD_Driveって「メタルメタルしているイメージ」を前面に打ち出そうとしていたような印象があるんだけどどうだろう?
この曲なんかはまさにそのメタル傾向に根差した轟音曲ではなかろうか?120v続いてYukiちゃん作の「Be Yourself」。
Yukiちゃんが奏でる独特の短調のメロディから…
110v_3ハイ、轟音!
このヘヴィなサウンドを生み出す重要なキーはChiikoちゃんのドラムス。130v時にハードに、時にパワフルに、時にワイルドにバンドを律動させるChiikoちゃんが使用しているドラムスはNATAL。140_2「ありがとうございます。
早いもので今日もあと少しになって来たました。
今日はこうして久しぶりに関東の方にも来られましたし、素敵な1日になったと思います。
皆さん、いかがだったでしょうか?」M120vメンバーが今日の感想を語ってまた「響歌轟音」について解説。
よっぽど気に入ったんだな?
M130そして、Yukiちゃんが締めくくった。
「こうして久しぶりにこの新横浜New Side Beachも来ることができて、皆さんとこんなに近い距離で一緒にこうしてライブを1つ作りあげられたと思っています。
本当にありがとうございます。
残り少ない時間ですけれども、引き続き皆さんと楽しんでいきたいと思います」M140vメンバー紹介をしてChiikoちゃん、ハイどうぞ!150v必殺のドラム・フィルをガツンとブチかましたのは「GEKIRINー逆鱗ー」。
Vに持ち替えたYukiちゃんの逆鱗に触れて…
160再び轟音が爆裂した!170そして本編の最後を飾ったのは「Russian Roulette」!180v_2Seijiさんが弾くD_Driveならでのリフから…118a0138どこまでも過激なパフォーマンスが展開する。200vやっぱりメタルメタルしているじゃないか!
でもそこには「歌」があるのだ。210vみんなでYukiちゃんのパルマに合わせて…♪シャンシャンシャ、シャンシャンシャ。220Seijiさんがステージ前面に出て来てお客さんをアオるアオる!240白熱の演奏で本編を締めくくった!250_2そして呼び戻し。
「アンコールありがとうございます。
今日は『響歌轟音』ということで、D_Driveのコンセプトでもある『インストだけど歌はある。歌詞がないだけ』というコンセプトで取り組んでおります。
今後も『響歌轟音』でやっていきたいと思いますので皆さまどうぞよろしくお願いします。
でもね、ボクがこれから弾くメロディには歌詞を付けてみんなで歌ってくれ!」
と、「ハッピーバースデイ」のメロディを奏でた。260vこの日はYukiちゃんの誕生日だったのだ。
「ありがとうございます!ビックリした~。
ホントに今日が誕生日なんです!
今年も無事に誕生日を迎えることができました!」118a0850ココからしばらくはプレゼント授与コーナー。
まずはSeijiさんから。
270ギタリスト同士ということでトレモロ・ユニットに使う便利グッズや弦をプレゼント。280_2続いてはChiikoちゃんから。290_2靴下やポーチ、フェイスパック・マスク等女子同士らしいアイテム。300そしてToshiくん。310_2産後で傷んでいるであろう髪の毛のトリートメント。
これぞToshiくん流気遣い。
320_2さらにSeijiさんからバースデイ・ケーキが手渡された。330「皆さん、ありがとうございます!
ケーキは後で皆さんと頂きたい思います。
ココから自分でMCを進めるのはなかなか難しいですネェ。
こうして皆さんにライブにお越し頂いて、また新しい年も無事に迎えられそうでホントにうれしいです。ありがとうございます!」340_2オッと、もうひとつ!
忘れちゃいけないのはD_DriveRさん。
「Yukiさん HAPPY BIRTHDAY!」のお花を頂戴しました。30 『響歌轟音』の東京公演の最後は「Screw Driver」。360最後の最後まで「轟音」で押し通した4人。
でもそこには常に「歌」が「響」いていた!370v_2 380v_2 390v_2 400v「Over R.E.V」で締めくくり。410_2記念撮影をどうぞ~。008a0485最後に…多分コレは以前どこにも書いたことがないように記憶しているが、それはSeijiさんがMCで触れていた2019年にMarshallアリーナで開催した『Marshall Live』の時のこと。
サウンド・チェックの時に音響のスタッフがマイクのチェックをするために「シンガーはどなたですか?」と私に尋ねてきた。
「D_Driveはインストルメンタルです」と答えると、「エエエエ~?!」と叫びこそしなかったが、私にはそのスタッフが結構驚いているように見えた。
「イギリスではインストルメンタルのバンドがそんなに珍しいんかい?」とこっちが驚いたが、イヤ、考えてみるとブリティッシュ・ロックの歴史の中で純粋なインストゥルメンタルのバンドって誰がいた?
一般的にスッと出て来るのはハンク・マーヴィンのThe Shadowsか?
でもアレはテケテケだからね。
他には……ゲイリー・ムーアが在籍していた「ColosseumII」ぐらいか?
最近のバンドのことは全く知らないけど、クリームをはじめインストルメンタルのパートを売りにしているバンドは山ほどあったが「全く歌のないバンド」って皆無に等しかったのではなかろうか?
そんなインストゥルメンタルのバンドと契約したMarshall Recordsも大したものだが、16年もの長きにわたって世界標準でも珍しいことをやり続けているD_Driveは立派だと思うよ。
それを追いかけてくださるD_DriveRの皆さんも立派。本当の音楽好きに違いない。
Toshiくんが回想の弁で言った通りだ。
260_2 そんなD_Drive、3月にはおなじみの「フロアライブ」も決定しているので楽しみだ。
会場はお隣の「Strage」。
場所は替わっても歌がある!

D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive official website
12_430v 「どうもありがとうございました~!」420   200_2(一部敬称略 2025年12月6日 新横浜New Side Beachにて撮影)