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2019年10月21日

2019年10月21日 (月)

【勝手に犬フェス】『宇宙一超絶技巧雑技団 2019』~犬神サアカス團を単毒公演<呪怨の理>

 

05ということで、今回は【勝手に犬フェス】の第2弾。
普段Marshall Blogの記事を書く時、音源を聴くことができる場合はその音源を参考にして文章を書いているんだけど、昨日、それをやっていてつくづく思ったね。
「やっぱり犬神はカッコいい」…と。
破天荒にカッコいいよ。
その犬神サアカス團からギターの犬神情次2号とベースの犬神ジンが今年いっぱいで脱退する。
25年も続けて来たのに…だ。
昨日の記事に日本のロック産業に対する呪怨を幾分書かせて頂いたのでもうそれについては触れない。
こっちも商売があるからサ。
とにかく色んな音楽が存在していて欲しいんだよね。
そんな色んなロック…放っておけば普段耳に入って来ないような良質なロックをジックリと鑑賞するコンサートが『Marshall GALA2』。
最近、「音楽を聴くロック・コンサート」って絶滅したでしょ。
そりゃ激しい音楽に合わせてピョンピョン飛び跳ねたり、グルグル回ったりするのも楽しいのかも知れない。
でも、それなら盆踊りに行きなさい。楽しいぞ~。
町の盆踊りなら無料でいくらでも櫓の周りをグルグル回れるじゃん。
私はやっぱり才能あるアーティストが全知全霊をかけて生み出した音楽をジ~ックリと鑑賞する場がロックにもあっていいと思ってる。
Marshall GALAではそれをやりたいの。
演奏を聴いた上で、興に乗ってイスから立ち上がったり、手拍子を打ったり、一緒に歌ってもらってももちろん一向に構わない。
自然発生的であれば、それはとてもステキなことだと思っている。
実際、私だって若い頃にはそんなことをしながらロックを楽しんだ。
そんなコンサートに現体制の犬神サアカス團が出演してくれる。
恐らくは残されたスケジュールの中で最も大きな舞台となるだろう。
どうか『Marshall GALA2』をお見逃しなく。
 
そういえば、先日犬神サアカス團とは全く縁もゆかりもないバンドのコンサート会場で2人の女性が私に声をかけてくれた。
「犬神のライブで写真を撮っていらっしゃる方ですよね?」
その日も撮影の仕事でカメラをブラ提げていたので、すぐに私だとわかったのだろう。
少し言葉を交わした後に『Marshall GALA2』の案内をさせて頂いた。
その方々はGALAをご存知でいらしたが、「行くかどうかわからない」とおっしゃる。
その後どうされていらっしゃるかな~?チケットをお買い上げ頂いたかな~?
もしまだだったら、まだ少しだけチケットが残っています。
おいでなさい…犬っ子であれば万難を排してお越しなさい。
そして、東京キネマ倶楽部の大きなステージの上に立つ、25年の歴史を持った犬神サアカス團の姿を瞼に焼き付けてください。
『Marshall GALA2』のご案内は記事の最後で…。

10_galaさて、Marshall Blogプレゼンツ【勝手に犬フェス】の千秋楽は年に一度の下北沢「小劇場楽園」から。
これで何回目かな?
「1年」の早さがどれぐらいのスピードかを知るバロメータ的イベント。
だって、すぐにやって来るんだもん。
近くなると明兄さんから電話が来ていつも驚いちゃう。
「え!ウッソ!もう楽園?早いな~」って。
まずステージに現れたのは私のカワイイ後輩、橋沢進一。

20橋沢さんはこのイベントのプロデューサー。
「このイベント」と言っても、実は今まで慣れ親しんで来た「BAKA EXPO」ではない。
今回は『宇宙一超絶技巧雑技団』と題した日替わりのステージ・ショウ。
お芝居あり、犬神のようなライブありのバラエティに富んだイベントだ。
笑っちゃったよ、だって『フランダースの太』とかいうお芝居がかかってるんだもん。
「犬」じゃなくて「太」…「、」の位置が違うんだって!

30v橋沢さんのご挨拶に続いて犬神サアカス團がステージに上がる。

40さて、イベントのタイトルは変わっても内容は変わらない。
2部構成で、第1部はコント。
今回もお客さんのご協力を得ての企画。

50事前にお客さん全員に何か好みの言葉をひとつ紙に書いて提出して頂く。
團員がその紙をひとつ選んでお芝居を加えてドラマ的に読み上げるというもの。
團員の演技の力量が問われる実にシビアなコントだ…というのは誇張だが、橋沢さん曰く、実際に演技の訓練に使われる手法だとか。

60v百戦錬磨にして…

80頭の回転の速い犬神團員のことだからして…90vこんな感じ。

70凶子姉さんも大熱演!

100お客さんに提出頂いたメモすべてを演じきって第1部は終了。
しばし休憩。
そして、第2部はお待ちかねの生演奏だ。

110今日のMarshallは今年発売となったSC20HとSC212。
情次兄さんがいつも使っているJCM800 2203をギューっと小さくしたモデル。
コレが素晴らしい…当然大ヒット中!

120v今日のEDENはいつもと同じTerra Nova TN501とD410XSTがひとつ。

130v今日のNATALもいつものNATAL。
いつものサウンドでうれしいなッ!

140そしていつもの4人でスタートだ!
でも、この「いつもの4人」の姿は年末までなのだ。
ハァァ~。
この時はまだ2人の脱退を知らなかったんだよね。

150犬神凶子

160v犬神情次2号

170v犬神ジン

180v犬神明

190v今回の「楽園」の1曲目は「夕焼け」。

200_yy凶子姉さんのモノローグ。
こんな曲を演るバンドが今時他にいるか?
私はシアトリカルなネタが好きなので、こういう曲は大歓迎だ。

210v陰惨な語りの後の凶子姉さんの美しい歌声。
こんなことをするバンドは残念ながら今の日本には犬神以外にはいない。

220v凶子姉さんの「ロックンロール!」の叫び声で炸裂するドライビング・チューンは「道行き」。

230_my明兄さんの叩くNATALが楽園に鳴り響く!

240vトラディショナルなスタイルでソロをキメ込む情次兄さん。
コレでいいのだ、コレがいいのだ!255vそれを見まもるギター・ソロ・サポーターさんたち。

250「こんばんは!
今日はワンマンみたいなものです。
コントも楽しかったし、最後まで盛り上がっていくぜ~!」

260v「小悪魔エレジー」…

270_ke「栄光の日々」と続く。

280v_eh双方、最近作『Gold』に収録されている最近の頻出ナンバーだ。

290もいっちょ続けて「ビバ!アメリカ」。

300_vaこの曲が出て来る度に毎回書いてしまって恐縮だけど、アメリカ病を治しましょう。
アメリカがかつて日本にナニをしたのか勉強しましょう。
アメリカを嫌うことはありません。
アメリカがどういうことをする国かを知っておくだけでいいのです。

310v「どうもありがとう!ライブは楽しいね!」
ココで『Marsahall GALA2』の告知をして頂きました。
「今日はベスト盤からのセットリストでお送りしていますが次は昔の曲」

320v2000年の『蛇神姫』収録のバラード「カナリヤ」。

330_knry凶子さんの声は本当に美しい。
グッと聴き入ってしまう。

340今日も演っちゃう「黒い花が嗤う」。
3人でキメる例の長い長いリフというかキメは今日も最高潮にカッコいい!

350_khw

360v

370v舌を巻き巻き、そして誰かの首をギリギリ締め上げるようにして歌う凶子さんが凛々しいではないか!

380最近オリジナル作品のタイトルチューン「東京2060」。
おお~、コレを「黒い花」に続けて演るとスゲエな。

390v_2060私に言わせると70年代丸出しのロック。
ロックっていうのは例えばこういう音楽を指すのだ。

400『東京2060』から「化猫遊女」。
コレもそう…このリフ。

490_by昔に戻りたいとは思わないけど、ああ、ロックだけは70年代に帰って来て欲しい。

500この曲は犬神さんの曲では珍しく各人のソロがフィーチュアされる。

510vジン兄さんのベースも!

520vトボけた凶子姉さんと気転の利いた情次兄さんのコンビによるMCはいつも楽しかった。
来年からはもうこの光景を見ることはできない。

535「♪ロックンロール!」のコール&レスポンスは「暗黒礼賛ロックンロール」。
ウチのパソコン、「暗黒」って打つと「暗黒礼賛ロックンロール」と自動変換してくれる。
他に「暗黒」という言葉を使う機会が全くないのだ…普通そうか?

540_rrココでもロック・ギターのバイブルのようなソロを聴かせてくれる。

550そして、またギター・ソロ・サポーターさんたち。
こんな光景ももう少しで見られなくなるのか…。

560続けて『Gold』から「Gold」。

570_gl本編を締めくくったのは「ドグマの呪い」。好き!

590v

600v

610v

590_dnま、書きたくはないけど、このメンバーでの楽園はコレが見納め。
この時はそんなことツユ思わなかったけどよ。

620そして、アンコールは「最後のアイドル」。
今年もアッという間にやって来て、アッという間に終わってしまった楽園だった。
 
犬神サアカス團の詳しい情報はコチラ⇒公式家頁

640_en最後は今日のイベントのプロデューサーの橋沢さんからご挨拶。
「皆さまありがとうございます。
楽しんで頂けましたか?
また来年やったら来て頂けますか?
またよろしくお願いします!」
橋沢さん、この時はもうご存知だったのかな?
ご存知だったんだろうね。

650v なんか昨日と今日で「残念だ」とか「悲しい」みたいな筆致でレポートをお届けしたけど、犬神サアカス團は解散するワケではありませんからね。
コレからもバンドは存続して行くし、離れていく2人も音楽活動を続けて行くワケで…みんなで応援しましょう。
でも、もう少なくとも苗字は変えないとマズイよね。
犬神家ではなくなるんだから。
「情次2号」さんはナニになるんだろう?「会田譲二」さん?
「ジン」さんは?「矢野陣太郎」さん?この名前を知っている人は私と同世代のハズだ。
そういえば、犬神さんとお付き合いし出して7年になるけど、本名を知っているメンバーは1人もいないな。
情次さんは高校の卒業生名簿でも見てみるか?
 
…ということで、『Marshall GALA2』は現体制の犬神サアカス團の最後の大舞台です
絶対にお見逃しなきよう。
まだホンの少しだけチケットが残っています…Marshall GALA2へゼヒお出かけください。

現体制の最後のライブは12月27日とのこと。
残念ながらその日はもうふさがっていつのでお邪魔することができない。
したがって現体制の犬神サアカス團のライブ・レポートをするのは『Marshall GALA2』が最後になりそうだ。
そんな機会に司会として同じ舞台に立つことができる私は幸せ者だ。
 
Marshall GALA2の解説はコチラ⇒Marshall GALA2の見どころ、楽しみどころ、味わいどころ

690_mg2※GALAの準備に追われております。「私のディープ浅草」に取り組み時間が全くありません!でも続けますから!
2人がいなくなった後の犬神さん、そんなにすぐには動かないだろうナァ。
まだまだ『ディープ浅草』のネタはあるので一時的にも引っ越し先を考えておかないとマズかな?
犠牲になるのは誰だ?
 

200 
(一部敬称略 2019年10月16日 下北沢「小劇場楽園」にて撮影)

【勝手に犬フェス】祝25周年!犬神まつり -GOLD-

 
先日開催された犬神サアカス團の恒例のイベント、『犬フェス』に参加できなかった。
Marshallの別の仕事で上海に出張していたのだ。

8_0r4a0853そこで、ライブ・レポートをつなげてMarshall Blogで勝手に「犬神サアカス團の記事のフェス」を開催すると言うのが今回の企画…といっても2連作だけどね。

8_0r4a0877 しかし、実にイヤな気分だ。
こんなことがあっていいのかね。
デビュー25周年を迎えている犬神サアカス團から、犬神情次2号と犬神ジンが今年限りでバンドを脱退するというニュースが飛び込んで来た。
もちろん「イヤな気分」というのは情次兄さんやジン兄さんが犬神サアカス團を脱退することではない。
その脱退する理由を作り出した日本の音楽シーンに絶望し、とてもイヤな気分がするのだ。
そして、恐ろしくさえもある。
詳しい事情は犬神サアカス團の公式家頁にあるのでココでは触れないが、2人に脱退を決意させた遠因は経済的な問題だ。
バンド経営を成り立たたせることが困難であることからメンバー間に活動の方向性の食い違いが生じてしまった。
もしCDがジャンジャン売れてライブ会場にもっと多くの人が足を運んでいればこんなことにはならなかった。
インターネットの登場によって、良質なCDを作っても売れず、音楽がタダ同然となり、音楽家は重要な収入源を取り上げられてしまった。
タダ同然のモノに「いいモノ」があるワケがない。
それに輪をかけているのがこの国の民衆の「大衆音楽」に対する民度の低さだ。
もうハッキリ言っちゃうけど幼稚すぎるよ。
「黒酢」だか「葱間」だか知らんが、消費者はハヤリのモノ以外に手を出すことができない。
この国は、ハヤリそうにはないものの、独創的な音楽をクリエイトしようとしているアーティストにとって音楽で生計を立てることがムズカシすぎるのではなかろうか。
そりゃ、土台好きなことをやっているのだから、たとえ売れずに食えなくてもそれはミュージシャンの自業自得というものだ。
もちろんそうした状況は日本だけではないこともわかっている。
しかし、あまりにもヒドい。
「アタイら25年やってきてやっとホンモノになれたわよ!」と自認しているバンドが食えないのだ。
25年ですよ!
「ロック」と呼ばれている音楽をチョコチョコと聴いてその気になって、始めてすぐに止めてしまう若手バンドとはワケが違う。
薄皮を剥ぐようにして自分たちの音楽を25年間も作り続けて来たバンドなのだ。
こんな状態が続くのであれば、本当に日本の「ロック」が死んでしまう。
メジャーなモノがあって、でもマイナーなモノがある…それが健全な市場環境でしょう。
聴き手は作り手が送り出すモノにしか接することができないんですよ。
マスコミを含めて作り手が「売り上げ第一」で同じようなモノしか送り出して来なかったら、その結果は推して知るべしだ。
昔はこんなことなかったんだよ。
作り手がロックがナンたるか理解していなかったのであらゆるモノを送り出してきた。
だから1970年代中盤ぐらいまでのロックは本当にバラエティに富んでいて魅力的なのだ。
 
そうだ、こんな時こそMarshall Blogがシッカリしなきゃ。
Marshallを通して本当に良質な音楽をサポートしていくのだ。
今回の悲報が私にそんな決意をさせてくれた。
私の人生はそれをやり通して終わりヨ。いわゆる「ライフワーク」ってヤツ。
 
さて、情次兄さんとジン兄さんが犬神サアカス團に在籍しているのは年末まで。
もう僅かの期間しか残されていない。
当然ライブの回数も限られている。
犬神サアカス團は解散するワケではないが、どうかこの「25年の犬神サアカス團」を大舞台で見ておいて欲しい。
11月9日の『Marshall GALA2』だ。
イギリスのMarshall本社が主催するコンサートに、25年間もの間自分たちの音楽を貫き通した現体制の犬神サアカス團をお迎えすることを誇りに思う。

04_logoさて、Marshall Blogの『勝手に犬フェス』。
第1弾はナント!8月に開催した最新ベスト盤『Gold』のレコ発単独公演のレポートだ。
遅い!今頃?なのだ!

1025周年の幟が「まつり」感を盛り上げる。

15コレが犬神サアカス團の25周年を記念してリリースされたベスト・アルバム『Gold』。
普通25周年は「Silver Jubilee」といって「銀」なんだけどね。
「銀婚式」なんかがそう。
でも、犬神サアカス團の25年の活動はその倍の「Gold」に値するだろう。20cd「Gold」ね。
私が小~中学生の時、パニック映画ブームっていうのがあってね。
このロジャー・ムーアの「ゴールド」という映画が大層話題になってたっけ。
残念ながらコレは観たことがない。
「丸の内松竹」か…有楽町の丸の内ピカデリーの地下にあった中型の映画館。何回か入ったな。
今は有楽町マリオンになってる。

25goldイギリスを代表する人気映画スターのロジャー・ムーアは3代目ジェイムズ・ボンドを演じ、歴代最多で7つの作品に登場した(『カジノ・ロワイヤル』を除く)。
「ゴールド」に縁があるのか、主演2作目は『黄金銃を持つ男(The Man with the Golden Gun)』だった。
コレもなつかしいナァ。

27gold『007』にはもうひとつ「ゴールド」があった。
シリーズ3作目の『ゴールドフィンガー(Goldfinger)』。
イギリスの名女性歌手、シャーリー・バッシ―の主題歌がメッチャかっこいいんだけど、今聴くと結構歌詞がバカバカしくて笑える。26goldいつも楽しい犬神さんの物販。

30今回も愉快なグッズが目白押し。

40コレがいい。
犬神語録の「犬辞林」。

5025年の犬神史の中で生まれ、使われて来たオリジナルの言葉をひとつの冊子にまとめたモノ。

60_2ほぼ定刻通りにショウがスタート。

80犬神凶子

90犬神情次2号

100情次兄さんのMarshall。
使用しているのは向かって左のJCM800 2203と1960A。

110犬神ジン

120ジン兄さんもいつものEDEN。
ヘッドがTerra Nova TN501、キャビネットはD410XSTが2台。

130v犬神明

140v明兄さんもいつのNATAL。

150もはや犬神サウンドにNATALのドラムスは欠かせない。

160オープニングは『Gold』のタイトル・チューン。

170_gold「アタイら25年やってきてやっとホンモノになれたわよ!」

180vポップでハードな魅力的なナンバー。
アルバムではクローザーを務めているところがニクイ。
しかし…25年目にこんなことが待っていようとはナァ。

190情次兄さんのめの覚めるようなシャープなリフは…

200_zrアルバム1曲目の「残酷楽園」。

205ドライブしまくる明兄さん!

210「こんばんは!今日は犬神まつりツアーのファイナルです。
サッポロから始まって、大阪、福岡、広島…そして今日です!
今日も最後まで盛り上がっていきましょう!」

2303曲目は「ビザール」。
もう私はビザールと言えばコレ。
かつてのフランク・ザッパのレコード・レーベル。
「Bizarre」というのは「風変わりな」という意味。
向こうの人はヘンテコリンなモノを指して「ビザ~ル!」なんて言いますな。

240v_bz暗い暗いマイナー・ワルツ。
でもこういう雰囲気がいいのだ。
他のバンドにこんなムードは作れまい。

2503人が奏でる長大なリフが(私の中で)話題を呼んだ「黒い花が嗤う」。

260_khこうしたカッコいいリフを持った70年代ハードロックのテイストが犬神サアカス團の魅力だ。

280v明兄さんが刻む小気味いいハイハットから始まるのは「栄光の日々」。

290v_ehジン兄さんのベースと…

300v情次兄さんのギターの掛け合いから…

310v竹を割ったようにスッパリと歌う凶子姉さんのボーカルズがとてもステキ。

330vMCの後は情次兄さんの歌をバックに…
460歌い込む凶子さん。
『Gold』にも収録されている「ねむり姫」。
サビ前のBb⇒C⇒Bbdim⇒Dmと進むところがカッコいい!360v続いてロッカバラード「空の色は何色ですか」。
この辺りはジックリ聴かせるところ。370_keMCをはさんでは「小悪魔エレジー」。
コレも『Gold』に収録。
男性陣のコーラスがまたいいんだよね。
370_va_3ココでジャケットを脱いだ明兄さん。
ショウは中盤に差しかかる。

380v「♪こあ~く~ま~」
しかし、「エレジー(哀歌)」なんて言葉も死語だね。

400v日本が世界に誇るジャズ・ピアニスト、穐吉敏子の1974年の『孤軍』というアルバムの1曲目はドンズバで「Elegy」という曲。
座りションベンしちゃうぐらいカッコいい曲だからジャズに興味のある人は聴いてみてチョ。

Kogun 情次兄さんのソロの最後に出て来る「Child in Time」みたいなフレーズがいいのよ。

410v「ビバ!アメリカ」が続いた!
みんなでアメリカ病を治そう!
私はスッカリ治りました。

420v今日もステージ下手で暴れまくりのジン兄さん。
もうこの辺りともなると誰も止められない。

430v情次兄さんフィーチュアで「開かずの踏切」。
「♪あの娘の心はいつも開かずの踏切なのさ」か…「遮断機」だの「警報機」だの、鉄道関連で固めた歌詞がリッパだ。

440v_af凶子さんがお休みの時、男子チームで「Z」っていうのもやったよね。
私の犬っさん歴は決して長くないけど歴史を感じるナァ。

450凶子姉さんから応援のタッチ。

455そして、ギター・ソロ

350「浅草心中」は明兄さんの軽快なドラムスが素晴らしい。

480「ニコヨン、日雇い、運転手」…「ニコヨン」って何だか知ってる?
コレ、差別用語になるらしい。
「ニコヨン」は「ケロヨン」の親戚ではない。「ケロヨン」なんて知らないか。
「ニコヨン」とは昭和20年代、終戦直後の山谷(さんや)の日雇い労務者の最低賃金だった「240円」のこと。
240円からその日の宿代80円を引いて、残りの160円は酒とタバコでなくなっちゃう。
そもそもあの辺りには山も谷もないのにナゼ「山谷」というか知ってる?
歴史は古く、平安時代にはあの辺りには家が3つしかなくて、それで「三家」⇒「山谷」になったらしい。
ホンマかいな?

470_asトーク・コーナーの後はBlack Sabbathを連想させるダークでヘヴィなギター・リフ。
いいね~、じょにちゃん、メッチャいい!

490_cg曲はコレまた『Gold』収録の「血の下僕」。

500v続いてはまた鉄道関係。
列車が走り出して…

510v_yr猛烈なスピードで駆け抜ける「夜行列車」!
やっぱり犬神はカッコいいよ。絶対カッコいい。

520じょにちゃん、イケイケ~!

530トーク&告知コーナーでは『Marshall GALA2』にも触れてもらったよ。
この時はまだまだ先だと思っていたけど、もうすぐだ~!
ショウはいよいよ最終セクション。
きょんぴとコール&レスポンスで盛り上がろう!
もちろん曲は「暗黒礼賛ロックンロール」。

540_arrr今日も「クイ」の「入り」がバッチリ決まって気持ちいい~!

550情次兄さんのソロを見守る2人。
こっちも見物なの。

560本編のクライマックス!

570_hkt_2「光と影のトッカータ」と「ドグマの呪い」で4人は燃え尽きた!(「ドグマ」はマジでカッコいい)

580v_dn

590

600

630v「アンコールお願いします」のコーナー。

640_enまずは「かわいい」のヤツ。

645明兄さんもごいっしょに!

646曲のコーナーではまず「ロックンロールを唄いきれ」。
そして「念仏谷」。
いいね、いいね~。『夜行列車極楽行』って私が初めて聴いた犬神さんのアルバムなのさ。

650v

660v

670v

0r4a0164 もう一度アンコールをお願いされて登場。
最後の最後は「最後のアイドル」で「I-N-U-G-A-M-I」と盛り上がって終了。

675

676v_2

676v犬神サアカス團の詳しい情報はコチラ⇒公式家頁

680…ということで、現体制の犬神サアカス團をお見逃しなく。
まだホンの少しだけチケットが残っています…Marshall GALA2へゼヒお出かけください。

Marshall GALA2の解説はコチラ⇒Marshall GALA2の見どころ、楽しみどころ、味わいどころ

690_mg2※チョット時間がなくて今回も「私のディープ浅草」はお休みします。次回も。

200 
(一部敬称略 2019年8月3日 高田馬場PHASEにて撮影)