TORNADO-GRENADE~FIRE YOUR GUN-風愛溶岩-
しかし、驚いたよ!
ナニが?って、「ぼんご」のおにぎり。メチャクチャおいしいんじゃないの!
少し値段が張るので敬遠していたんだけど、「この時」はじめて食べた。
「ぼんご」とは大塚のライブハウス、「Hearts+」のそばにあるおにぎり屋さん。
アレ、見てるとオジちゃん、ほとんど握らないんだよね。炊きたてのアツアツごはんを無謀にも素手でつかんでやんわりと海苔に押し付けて、たっぷりの具を乗せて丸めるって感じ?
具の種類も豊富だし、なにより米がおいしい。
行列ができるワケだわ。
ギャル曽根ちゃんだったら100個ぐらいイケるんじゃないのかね?
私は3個までなら余裕だな。
この「ぼんご」のおにぎり食べたさに「日曜日のブッキングはできれば避けたい…」なんてバンドもあるようだ。
日曜日はお店が休みなのだ…と、マァ、コレは冗談にしても、やっぱりこういう何千年も食べられ続けているトラディショナルな食べ物はおいしいね。
音楽もトラディショナルなモノがいいナァ。
イヤ、トラディショナルな要素を含んだものがいい。
いつも書いているように、そんなハード・ロックやヘヴィ・メタルのトラディショナルなテイストを持って時代の感性でロックを料理しているのがTORNADO-GRENADOだ。
そして、冒頭の「この時」というのはTORNADO-GRENADOがホームのHearts+(本当は西川口Hearts)で初の単独コンサートを開催した時のことを指す。
コンサートは最新アルバム『LOVERUPTION』の発売を記念したツアーの千秋楽で、『FIRE YOUR GUN-風愛溶岩-』と題された。
このツアー、総計70本も演ったんだって!
千秋楽は当然ソールド・アウト。
コレがアルバム『LOVERUPTION』。
「Fire your gun」なんて聞くとナンカPattoを思い出すね。
単独コンサートなんてもうとっくの昔にやっているのかと思っていたら、コレが初めてのことだという。
ということで、色々な記念アイテムが展示された。
壁にはポートレイト…なんかシャドウだけデフォルメがキツくない?
立派な祝い花(っていうのかな?)も!
ここにもポートレイト。苗字、しかも漢字の表記がすごくいいね!
このバンドは物販のアイテムが豊富だ。
各種Tシャツは言うに及ばず…
ポストカード、ステッカー、トートバッグといったスタンダードなアイテムはすべてカバー。
ジグゾー・パズルや時計。
何とCDまで売ってる!…って当たり前か。
しかし、この物販ってのも時代の産物だよね~。
昔はこういうモノなんてなかった。
まず、こういうアイテムが簡単には作れなかった。
そして、バンドやミュージシャンは、グッズではなく音楽を作って、レコードを売って利潤を得るのが当たり前だった。
コンサートも重要な仕事だが、レコードを作る、すなわち「音楽」を作ることこそが「ミュージシャン」という職業の仕事内容だった。
「誰が音楽をタダにした?」なんて本が出ているようだ。
消費者も「音楽がタダになった」と喜んでいるのはいいが、トンデモナイ代償を払っていることに本当は気が付くべきだ。
それは音楽の質の著しい低下だ。
もちろんTORNADO-GRENADEは例外だ。
だからこうしてMarshall Blogで紹介している。
また、物販なんかしなくてもいい時代が来るといいね~。
出だしからツマらないことを書いてゴメン!
でも、いつかこのことに触れたいと思っていた。
時代が変われば状況が変わるのは当たり前なんだけど、過去や歴史を知っていないと何かの時に軌道修正ができないんだね。
だからケムたいと思われるだろうけど、コトあるごとにこうして文字にしているというワケ。
さて、これがその記念すべき初の単独コンサートのステージのようす。
上手はカズマくんのMarshall。JCM2000 DSL100のフル・スタック。
下手は雄太くんのMarshall。
Jubilee2555のハーフ・スタックの間に1960Bを組み込んだブチのフル・スタック。
初の単独コンサートのステージの両脇は風神&雷神、助さん&角さん、あるいはリー&ラーのようにガッチリとMarshallで固められた。
オープニングSEのインスト・チューン「Loveruption」が流れる中、五人が登場。
そして、ショウがスタートした!
〜 Sex,Spice,Rock'n Roll !! 〜
塚本”JOE”旭
〜 ジャパメタ界のキューティーハニー 〜
ドラゴンシャドウ村田
記念すべき…そんなに記念しなくてもいいか、もう…一曲目は「Love never Dies」。
アルバムのコンセプトを歌い上げるかのような「愛」の歌。
滑り出しは絶好調!
続いては「Rise up to the Win」。
出だしの文句をずっと「アラブの町」だと思っていてゴメンね。
TORNADO-GRENADEと私を結び付けてくれた一曲なのだ。
三曲目は話題の「荒神見ない」、ウソ「Cause in Midnight」。
でも、この曲は耳に残るよ~。
ピリッとしたハードロックに耳慣れた言葉。
そのコンビネーションが、いいんだこのバンドは。
フィニッシュ!
1月30日、水道橋の「尚美ミュージックカレッジ専門学校」でMarshallやギター・アンプの講義を開催する。
講師はMarshall社から私。
デモンストレーターはOBの雄太くん。
最強なんだか最弱なんだかわからないコンビ。
残念ながら在校生しか受講できないけど、レポートはMarshall Blogでするつもり。
とにかく受講生を飽きさせないようにお笑い第一でやるぞ!
私はかつてこういう仕事をずいぶんやらせて頂いておりましてね。
好きなお仕事のひとつなので張り切ってしゃべります!
あ、肩車はしません。
それにつけてもこの曲のJoeくんの劇唱ぶりはすさまじい。
…とここまでは『Loveruption』から。
しかも、アルバム通りの曲順だ。
人気の「ワル」のMCも当然挟み込まれる。
「オレはメチャクチャ酒が強ェんだよ」
「お前、それ『ザル』だろ!」
「バイブス、マジで下がるんですけど~」
「そりゃ『ギャル』だろ!」
「フォッフォッフォッフォッフォッフォッ!」
「オイ、オメェ、そいつァまさか」
「フォッフォッフォッフォッフォッフォッ!」
「『バル』か『バルタン星人』なのか?」
…というのはまったく架空のMC。
今私が作りました。スミマセン。
イエね、TORNADO-GRENADEはMCも楽しいよ!ということが言いたかったのさ!
真偽のほどはライブ会場に来て確かめてチョ。
次に一旦『Loveruption』から離れて「Ride on Fire」。
この曲カッコいいよね~!
現代版日本人AC/DCみたいな感じ?すごく好き。
ちょっとファンキー・テイストの「My Sweet lover」。中間のキメがカッコいいんだ。
それで、もう歌詞がさ、70年代歌謡なワケよ。それがいいんだな~。
TORNADO-GRENADEのやっていることは、大ゲサに言えば70年代初頭の「日本語でロックはできるか論争」のひとつの答えだね。
タイム・マシーンがあって、TORNADE-GRENADEを1972年ぐらいに送り込んで演奏させたらどうなっていたろうね。
完全にマーティ・マクフライ状態。
アンプのことは心配するな!Marshallがバッチリ用意されているぞ。
1972年といえば創業から丸十年。ハードロックの黄金時代、最高にMarshallが忙しい時だ。
ようやく霧も晴れてきたところで、ギター・バトル。
勝負の結果!…真空管アンプ最高!アンプはMarshall!
ハイ、賛成の人「いいね!」押して!
今回はワンマンということもあって、「Reason of the Life」の後にはリズム隊もソロを披露した。
まずはリョータくん。
気を衒うことのないオーソドックスなプレイが魅力なんだけど、この日は、ソロを終わりたくても終われないというアクシデントが発生!結果大フィーチュア!
悪いけど、メッチャおもしろかった!
シャドウも正統派のドラム・ソロで会場を沸かせた。
私の好きな「Love Blizzard」。
若い人のシャッフルがうれしい。
ここで新曲を披露…「Wings of Steel」。
ウケてたね~!
Vシェイプのアコギを下げてしっとり歌うのは「Sleepless Liar」。
そして、TORNADO-GRENADEのテーマ・ソング「Sex, Spice, Rock 'n Roll」…あるいはJoeくんの自伝歌。
おなじみのゴキゲン・ナンバーとだけあってエライ盛り上がり!
当然、いつものエグザイル(正しい発音は絶対「イグザイル」)フォーメーション…グルグルグルグル。
もちろん歌うパートは「Sex, Spice, Rock 'n Roll」
しかし!いくら歌とはいえ、人前で「sex」なんて言葉は口に出せんな~。
この辺りはそれこそ世代の違いか…どころか、この子たち、ウチの下の子と年齢が同じなんだよね~。
そういう若い人たちと私は仕事をしています。Marshallありがとう!真空管アンプが結んでくれた親子の絆だ!
このコーナーはシャドウのこの無気力パフォーマンスが最高におもしろい!
ちなみにこの曲の歌詞に出てくる「♪刺激を求めているなら カレーをたべよう」の「カレー」は、ココ文京区白山のSURAJIのカレーを指している。
しばらく留守にしていたマスターも復帰して「カラサ タリナイノトキ イッテクダサイ」も絶好調のようだ!
チョット待て!
コレ、「スーラジ」じゃなくて「スラージ」って読むの?
昔、ウルトラマンに「バラージの青い石」なんてのがあったね。
この曲、コンパクトなリフがカッコいいんだよね。
まさに台風のような怒涛のパフォーマンスで本編を締めくくった!
アンコールはおそろいのロゴTで登場。
曲は「What's up Crazy Girl」。
あんまり燃えてない?それに一人だけ衣装が違うってか?ま、現場では色々なことが起こりますから。
もちろんシャドウもギンギンに燃えていたよ~。
…と思ったらもう一度アンコールに応えたよ!
全体を締めくくったのは「Cry for the Light」!
あ~おもしろかった!
いいバンドです。
初の単独コンサートの大成功おめでとう!
これからもMarshallと一緒にガンバってね!
TORNADO-GRENADEの詳しい情報はコチラ⇒Official Web Site