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2016年12月28日 (水)

I FEEL SO GOOD!~FEEL SO BADのレーベル発足! <後編>

ひとりの怪我人を出すことなくARESZのステージも無事終了し、FEEL SO BADのレーベル発足記念イベント、『FSB TURBO DREAMS NIGHT』もいよいよクライマックスに差し掛かる。
イヤ~、それにしてもビックリしたわ、ARESZには!

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頭がスッ飛んでいきそうな激演から休む間もなくイベントの進行役に早変わりする大忙しの瑠海狐さん。
サービス満点のこの企画、今度は抽選会だ。
ココでも瑠海狐さんの話芸が鮮やかに炸裂!

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だりあさんも参加してのトランプを使ったクジ引き。

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ティラノザウルスTシャツ他、豪華景品が用意されているよ~!

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私はアシスタント(=家内)と2人で参加させて頂いたのだが、見事2人とも当選!
景品は…ヤッタね!ARESZの2017年のサイン入りポスター・カレンダー!
しかも2枚!ありがとうございました~。
コレで2017年はARESZのみんなと毎日一緒に過ごすことができるぞ!

Poster そいて、いよいよFEEL SO BADのステージ。
開演前にはFSBのMVが収録されているDVD付属のWeROCK誌最新刊が紹介された。

Img_0280 「ね~、パパ~!コレ、楽譜書いてよ~!」と当時まだピアノを習っていた8歳の上の子が私に聴かせたのは、「潮騒のメロディ」とベートーベンの「交響曲第九番」の第四楽章が混ざった不思議なヘビメタ調の曲だった。
「ナニこれ?」
「『地獄先生ぬ~べ~』の歌だよ!」
「ぬ~べ~?ナンじゃ、そりゃ?」
長いことロックから遠ざかっていた私にとっては、So BAAD REVUEは知っていても、FEEL SO BADというバンドの名前を耳にしたことがなかった。
今にして思えば、この時が彼らとの音楽との出会いだった。
「最近はこういうのもありなのか~」と、すごく新鮮なイメージを抱いたことを覚えている。
それから20年…。
     
「♪今日から一番たくましいのだ お待たせしましたすごいヤツ」…ステージに上がっただりあさんがいきなりア・カペラでメロディを解き放ったのはこの曲だった!
「バリバリ最強No.1」だ!

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ドワ~!これこれ!
まさか一番最初に演るとは思わなんだもんで、バ~っとトリハダが立っちゃったよ!

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川島だりあ
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Fuyuki Kurata

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FuyukiさんはJVM410Hと1960Bを使用。
エフェクターなしのアンプ直!チャンネル/モードはOD1/Orange。
コレで耳を疑うようなハードでダイナミックなギター・サウンドをクリエイトしていた。

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コチラはFuyukiさんの楽屋のMarshall。
MG10CD…なつかしいな~。
Marshall BlogでMGシリーズについて書いたことはほとんどないけれど、私がMarshallに関わり出した頃はParkの最後期だった。
しばらくしてブランドが替わると、「ParkがMarshallになった!」と当時はかなりのセンセーションが巻き起こった。
車じゃないけど、こういうズッと一貫して続けているシリーズ商品っていうのは、その変化を見るにつけ、時代の変遷を強く感じておもしろいね。
この第三世代MGが出た時には「前のシリーズより格段に音がよくなった!」と評判になり、それが今の多チャンネルのデジタルFX搭載機になり、さらに今年はシリーズは違うにしろ、フル・デジタルのCODEシリーズが登場した。
この間たった20年弱。
それとも、やっとの20年なのか…。
レスポールとストラトキャスター等の伝統的なギターがまったく変化を遂げない中、ギター・アンプはずいぶんと様変わりをしたものだ。
いずれにしてもこうしてMarshall製品を長い間大事にお使い頂いている姿を見るのはすごくうれしいものよ。

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FEEL SO BADふたりめのギターはChris。
FSBがツイン・ギター体制になるのは初めてのことだそうだ。
ChrisはMarshall JVM210Hと1960Aを使用。

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今日は本当に大活躍のSyoi。

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そして、ドラムは我らが山口'PON'昌人。

9_s41a0271 キットはNATALアッシュ。
フィニッシュはブラック・スウォール。
サウンドだけでなく、このルックスがPONさんにピッタリなんだ!

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いきなりの人気曲に客席は大興奮!

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そして大合唱!
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図太いサウンドのギター。
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そこにガッチリと食い込みPONさんのドラム。
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「伝家の宝刀」を最後の最後まで抜かないバンドってあるじゃん?
私の中でのそれの最たるものは「♪Carry on my waward son」って必殺曲を持っているバンド。
ギタリストがMarshallだった関係で何度か拝見したが、毎回呆れるぐらい最後に演奏していた。
そうなると展開がわかってしまい「どうせ最後はアレだろ?」って、却ってその目玉曲がチープになっちゃうんだよね。
そこで「一気に盛り上げたい」という狙いはわかるんだけど、あんまりそれをやっちゃうとね。
そういう意味でのこの「バリバリ」はスゴイ。
「意表をついた」ということでも奏功したと思うが、ナニせ潔くてカッコいい!
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ん?
ナンダこれ?!
真ん中のシンフォニックなパート。
セガレにコピーを頼まれた時はテレビの音源だったのでアタマのワンコーラスだけしか聴いていなかったんだけど…このパートはナンダ?
曲は4/4拍子だけど、前のコーラスの最後の小節を2/4に短くして、え~、コレは…5/4がふたつか…。それに2/4がくっついて、それから4/4に戻るのかな?
とても耳なじみの良いメロディがついてるけど、メッチャ複雑なリズムだ~!
こういうパートはZappaの「Easy Meat」を思わせるな…リズムはストラヴィンスキーの「春の祭典」っぽくもある。
ゼンゼン普通じゃない!
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2曲目は「したたかになれ」。
まずはFuyukiさんのギターのイントロがクール!

J したたかで艶やかなだりあさんの歌がまたロック、ロックしていて気持ちいい!
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そしてトリッキーなギターソロ。
ん~、聴かせるわ~。

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ドワ~、このキメもタマらん!

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ナンダ、ナンダ、ナンダ、オイオイオイオイ、今頃こう言っちゃ失礼だろうけど、このバンドめちゃくちゃカッコいいじゃないの!
Marshall Blogは知ったかぶりがキライだし、もう既に私がFSBを知らなかったことを白状しているので包み隠さず書かせて頂くが、私はこのチームがかつてどれだけ人気があったのかを全く知らなかった。
そりゃテレビアニメの主題歌を担当しているぐらいだからそれなりの支持を得ていたことはわかっていたが、まさかこれほどの人気だとは知らなかったんよ。
何せ、こっちはSo Baad Revueの方が近い世代なもんで。
ごめんねFSB!
…というのは今回のイベントのことを私よりひと回り程度若い連中に話すと、「いいナァ~!FSB観たい!」の連発。
「え~、まだFSBやるんですか?! うれしい!」とか「FSBはボクの青春でした!」とか、モノスゴイ反響だったのだ。
実際、昨日の記事のアクセス件数もかなりの量だった。

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へへへ、コリャいいの見つけたぜ…なんてのは冗談で、人気の理由はこのサウンドを聴けばわかるわ。
どこにでもありそうなことを、どこにもない感覚で練り直して新しいものにしてしまうような独特なオリジナリティがある…とでも言おうか。
だから「ぬ~べ~」を聴いた時もタダ者じゃないと思ったんだよ。

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そして、各人の演奏技量の高さも特筆すべきだろう。
弦楽器チームのMarshallやEDENもさることながら、PONさんのNATALアッシュ、FSBにベスト・マッチやんけ~!

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演奏の点については若いメンバーの加入も大きなポイントだろう。
Fuyukiさん同様、やはりエフェクターなしのJVM210Hへの直つなぎのChrisのギター・サウンドとプレイは抜群!

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そしてSyoiくん。
大相撲だったら大変だよ。「新世界場所」では殊勲賞、敢闘賞、努力賞を完全にひとり占めだ!

9_s41a0353そして最後の曲。
Fuyukiさんのギターからスタートしたのは…

9_s41a0295 新曲の「DIRECT MAIL」。

Img_0335「♪カモ~ン」
ハードな要素とキャッチーな要素、新しい感覚とトラディショナルな感覚が絶妙なサジ加減でミックスしたクールな曲だ。

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あ、また!
ギター・ソロの前のシンフォニック・パートは6/4拍子になってるのね!

220ギター・ソロとツイン・リードのパートもバッチリ聴かせちょうよ~!

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5人編成の新生FEEL SO BADの魅力が詰め込まれた1曲と言えるのではなかろうか。

S41a0192もちろん、お客さんのウケも上々!…というのも、昨日のレーベル是の「エンタテイメント5大要素」を思い出してもらいたいのだが…

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キャッチ―なメロディやキメで→コアな部分を→クールに見せる→そのクレバーさ→それでいてどこかうっすらとコミカル…まさにそれがFEEL SO BADに当てはまっているからではなかろうか?
「エンタテイメント5大要素」がすべて入ってる。

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ステージは3曲と短いものであったが、その充実度たるや尋常ではなかった。
昨日レポートしたARESZとともに、またこれからの大きな楽しみが増えたわい。
やっぱり「いいロック」は問答無用で「いいね!」。
  
FEEL SO BADの詳しい情報はコチラ⇒Official facebook

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そしてアンコールはARESZが合流!

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曲は、だりあさんバージョンの「Smoke on the Water」だ。
テンポ・アップした軽快なアレンジでゴキゲン!

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PONさんも奥の方でリード・ボーカルズを取ったよ~!

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なんともにぎやかな「Smoke」!
FSB TURBO DREAMSの将来は明るいぞ!
カッコいいロックを茂原からガンガン発信されることを期待している。

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「うぉらっ!」
軽々とだりあさんを抱え上げる瑠海狐さん。
体力的にも十分安心できるレーベルだ!

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最後にだりあさんから来場した関係者の皆さんにご挨拶があり、この記念すべき一夜は幕を降ろした。

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FSB TURBO DREAMSの詳しい情報はコチラ⇒Official Web Site

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(一部敬称略略 2016年12月16日 六本木 新世界にて撮影)