Go Go Heroes! Okahiro 55th Birthday Special <後編>
『Okahiro 55th Birthday Special』、次なるステージはKISS THE WoRLD。
そしてOKAHIRO。
例のタスキはかけていないけど、「本日の主役」だ。
お召替えしての登場。
今日もOKAHIROちゃん自身のチョイスによる写真でお送りしますよ~。
主役がギタリストで筋金入りのロック野郎と来れば、何が何でもMarshallが背後に必要だ。
フルスタックが2セット。
OKAHIROちゃんが長きにわたって愛用している1975年製の2203のフルスタックは向かって左側だ。詳しくは昨日の記事を見てチョ。
1曲目は「RAINBOW」。
おお!いい感じ!
今回、このバンドを初めて拝見したが、そう、実にいい感じなのだ!
「理屈抜きの楽しいロック」感満点。
私はゴタゴタとヘリクツを積み重ねた小難しいロックが好きなんですけどね、こういうストレートなものもいいもんですよ。
そもそも「Rock」とはそういう音楽だ。
続けて「SKYLARKING」。
Johnny MercerとHoagy Carmichaelが書いた、「Skylark」というよく知られたジャズのスタンダードがあるが、コレは鳥の「ヒバリ」という意味。
Hoagy Carmichaelは第二のアメリカ国歌と言われる「Stardust」を作った人。「Georgia on my Mind」やあの美しい「The nearmess of You」もCarmichaelの作曲だ。
ちなみに「Stardust」は最も有名なヴァースを持つ曲としても有名だ。私ですらこの曲を口ずさむ時、ヴァースから歌っちゃうもんね。
で、この「skylark」という言葉には動詞もあって、「バカ騒ぎをする」という意味。かたや「ひばり」、かたや「バカ騒ぎ」…この相反する意味はシャレから端を発したのではなかろうか?
こういうところが英語を学ぶひとつの楽しみ。
「オレ、いいバンドやってるな~。KISS THE WoRLD最高だな。このバンドでギターを弾くことができてうれしいよ!」とOKHIROちゃん。
そして、「ロック・ギタリストはMarshall背負ってナンボでしょ!」…と。コレは私がうれしかった!
「Love Love Motion」…このバンドは可愛らしい感じの曲がすごくいいね。OKAHIROちゃんがギターを弾くのにピッタリのバンドって感じがするぞ。
DIEさんの歌うバラード「MOTHER HEALING」。
KISS THE WoRLDはDIEさんとMADさんが中心になって結成したバンドとか。
DIEさんも昔のMarshall BlogにはRa:INで何度かご登場頂いているのよ。
同じ赤いTシャツだけどMADさんのはSUPERBLOODの時に来ていたモノの色違い。
ウマいこと考えたな…元のデザインはHipgnosisだ。
「次の曲はね…オレが歌います」といよいよ王子の歌の出番!
歌うは「HURRY GO ROUND」。
ココ、今日の一種のハイライトじゃないの~?
最前列、ジックリ。
カッコよく歌おうみたいな気負いがまったくない素直な歌い方がいいな。
OKAHIROちゃんって普段話す声がいいんだよね。チョット鼻にかかかった感じで口跡も魅力的だ。
「IMAGINARY LAND」、「against」を演奏し、最後は「KISS THE WoRLD」で盛り上がって出番を終えた。
何度か「KISS THE WoRLD」とタイプしているうちに思ったんだけど、この「o」だけが小文字になっているのはもしかして「チューの口の形」を表してるのかしらん?
こんなオッサンにそんな可愛らしいことを想像させてしまうような可愛いステージだった。
KISS THE WoRLDの詳しい情報はコチラ⇒facebook
そして、OKAHIROちゃんのお誕生会の最後を飾ったのは「SUPER HARDROCK SESSION」なるワンオフ・バンド。
二井原実の登場だ!
そしてMADさんという面々。
MADさんの「MAD co.」シャツ、白→赤ときて、最後のシャツは黒だった。
このセットの幕を開けたのはAerosmithの「What It Takes」。
意外にもバラード。
二井原さんのひと声でステージの雰囲気がガラリと変わる。
すごいミュージシャンってのは楽器の別を問わずみんなこうだ。
「Happy birthday~!Come on guitar!」
2曲目はハードにDIOの「Stand Up And Shout Dio」。
OKAHIROちゃんのギターも二井原さんの声と共に猛り狂う!
「どうだ!スゲエだろう!ボリュームは11。スパイナル・タップだぜ!」
ご存知ないお客さんが多かったように見受けられたが、『This is Spinal Tap』はMarshall Blogには何度か登場しているイギリスのロック・バンドの架空のアメリカ・ツアーで起こるドタバタを描いた1984年のアメリカ映画。
日本においては劇場では公開されなかった。つまりマニアックな映画。
1984年の日本人のエンタテインメント感覚では、劇場での公開を見送ったのが正解だったであろう。今ならミニ・シアターでイケるか?
でもロック・ミュージシャンはみんなコレが大スキ。
マニアックといっても、『スタンド・バイ・ミー』や『めぐり逢えたら(←クソ邦題。原題は'When Harry Met Sally…'という)』や『ミザリー』を撮ったロブ・ライナーの劇場用映画の処女作ですからね。
もう何回も書いてるけど、OKAHIROちゃんファンの皆さんのためにまた書いちゃえ!
映画には主役のナイジェル・タフネルが機材に関するインタビューを受けるシーンがあって、自分のMarshallのボリュームの目盛りが「11」まで付いていることを自慢する。
自分のMarshallは普通のモノよりより音が大きいということを言いたかったんだけど、そのインタビュアーは何の関心も示さない。
このあたりがギターをやっている連中にとってはタマらなくおもしろいワケ。
OKAHIROちゃんが言っていた「11」とはこのこと。
私はこの映画を30年近く前に衛星放送でたまたま観て一発でハマった。
その時は、まさか後にMarshallの従業員になろうなどとは夢にも思わなかったが、映画の制作にはMarshallも関わっていて、主役のナイジェルは映画の公開から6年後の1990年にスタートしたJCM900シリーズの広告にも登場した。
その広告の中でナイジェルがこう言っている…「今や目盛りは20まで…9も音がデカいじゃねーか!」
いわゆる楽屋落ち。
当時この広告を日本語に置き換えても誰も意味を理解することができなかっただろう。
反対に世界中の人たちはこの映画を観ていたというワケ。それなのに日本では未公開。
日本人が置かれているエンタテインメントの状況がよくわかる話だ。
このナイジェル・タフネルはイギリスの貴族の出身で、女優のジェイミー・リー・カーティス(トニー・カーティスのお嬢さん)はこの映画を観て一目ぼれしてとうとう結婚してしまった。ナイジェルはJim Marshallとも仲がヨカッタらしい。
下は『This is Spinal Tap』の公開25周年を記念した作った「Spinal Tap」仕様のMS-2。
私の宝物だ。
チャンとボリュームの目盛りが11まで付いていることはいう間でもなかろう。
Ronnie James Dio、2曲目。
Ritchie Blackmore's Rainbowの「Kill the King」。観たな~Rainbow初来日…この曲を初めて聴いたのは14歳の時だった。
もう二井原さんの歌声がタマらんわ~。
もうひとつタマらんのは、見て!二井原さんのリスト・バンド!
やっぱり「紫の炎」なんでしょうね~。
さらにJourneyの「Separate Ways」。
申し訳ありませんがJourbeyは一切ノー・コメント…私に振らないで!
Aynsley DumberもSteve Smithも好きです。
Stve SmithのRonnie Scott'sでのライブ盤、『Buddy's Buddies』はSteve Marcusが最高にカッコいいので愛聴盤なのだ。
でも、Joueneyはゴメン。
Yesterday & Todayの「Forever」。
この曲ってよく取り上げられるね。
ココでLOUDNESSナンバーを2曲。
「アレスの嘆き」…ココでアレスを持ってくるところがスゴイな。
もちろん最後のパートはみんなで大合唱。
シャッターを切りながら私も歌いました、ハイ。
アンコールではお定まりのバースデイ・ケーキの儀が執り行われたが…
次々に登場するバースデイ・ケーキ。合計4つ!
OKAHIROちゃんの人望の厚さを物語ってるね。
最後にOKAHIROちゃんからごあいさつ。
「このメンバーに誕生日を祝ってもらえて最高!(お客さんに)みんなも来てくれてありがとう!今日のことは一生忘れません!
名残惜しいな…ズっとここに居ようかな?
来年もまた祝ってもらえるように一生懸命ギターを弾きます!
応援してください!
あ、バンドも応援してください!」
OKAHIROちゃん、おめでとうございました!
そして、激演お疲れさまでした!
最近、そこら中でバースデイ・ライブってのをやってるじゃない?
昔はこんなことしなかったんだよ。私が知ってる限りでは、屋根裏やロフトでこんな光景を目の当たりにしたことはない。ケーキが今よりベラボウに高かったのかな?
イヤ、インターネットの出現でミュージシャンがお客さんに身近な存在になったからだと思う。
どこでもケーキをステージに出して、ローソクを消して…と、そんなしょっちゅう出くわしているお誕生会イベントだけど、今日ほどの祝福を受けている人って見たことがないかも知れない。
ファンの方が好きなミュージシャンの誕生日を祝うのは自然のことだろうけど、同業者からこんなに祝福される人は滅多にいないんじゃないかしらん?
OKAHIROちゃんの「人徳」を見た気がするわ。
8ヶ月兄貴!お見それしやしたぜ!
OKAHIROの詳しい情報はコチラ⇒minority