MICHAEL VESCERA PROJECT~DAY OF THE “SEVENTH SIGN”<第2部>
今回のマイク・ヴェセーラの東京公演2日目の第1部は前回レポートしたように、マイクが参加したイングヴェイ・マルムスティーンの1994年のアルバム『The Seventh Sign』の曲の数々を再現した。
そして第2部ではMichael Vescera Project(以下「MVP」)のニュー・アルバム『Rebirth』からの曲の他、バラエティに富んだセットリストが組まれ、第1部で最高潮に達したかのように見えた会場の熱気はさらにそれを上回ることになった。
当日の屋台村のようす。
バッチリ揃ったTシャツ類。
もちろんニューアルバム『Rebirth』も陳列。
このアルバムには『リバース~転生の一撃~』という邦題が付けられている。
つまりマイクが自国から遠く離れた日本の若者たちとタッグを組んで22年ぶりに発表した作品ゆえ「転生」という山田風太郎が耳にしたら喜びそうな表現が使われているのだ。
そのドンズバのレコーディング・メンバーがこれから『Rebirth』の曲を演奏しようてェんだから会場を埋め尽くしたファンの皆さんの期待は並大抵なモノではないワケよ。
さて、その第2部はまずYAMATOさんの切れ味の鋭いドラミングでスタートした。
この胸のすくこのドライビング・チューンはさっそく『Rebirth』からの1曲、「Innocent Man」。
ド迫力のリズムに乗って…
第2部でもノッケから快調にシャウトしまくるマイク!
それに続くジエンくんのソロにもますます拍車がかかる。
ジエンくんはMarshall。
使用したのはJVMのジョー・サトリアーニ・シグネチャー「JVM410HJS」。
下は予備の「JVM210H」。
そしてスピーカー・キャビネットは自慢のMODE FOURキャビ「MF400A」と「MF400B」だ。
2曲目はMAJUSTICEのナンバー「Infinite Visions」。
耳ざわりのよいサビのメロディを携えてひたすらストレートにドライブ!
ジエンくんは自らのMAJUSTICEナンバーとだけあってとりわけ密度の濃いソロを披露した。
曲の後半で入ってくるYAMATOさんの3連のバスドラムが耳を惹く。
そして早速第2部でもお客さんの大合唱が炸裂した!
<第1部>でさんざん書いたけど、このお客さんの合唱ってのは生のステージでしか味わうことができないライブの真骨頂だよね。
皆さん、英語バリバリよ。
それだけよく聴いている…だから雰囲気も上々ということなんでしょうな。
私もこの50年の間に数えきれないほどコンサートに通ったけど、演奏する曲をすべて知っていて、かつそれらをほぼ一緒に歌えることができたのはたった2回…「10cc」と「Zappa Plays Zappa」の時だけだったナァ。
合唱ではなく私だけの独唱でしたが…だから今日のお客さんがうらやましい。
幼い時に映画館でみんなと一緒に「ガメラ」を大声で歌ったことはあった。
「さぁナニを演ろうか…次の曲はみんな知っているだろう?
我々は違う曲名で呼んでいるんだけど…」
…と触れて次に取り上げた曲は「One Third Emotion」。
Siam Shadeの「1/3の純情な感情」。
この曲が好きだというマイク。
それだけにバッチリとキメて見せてお客さんをよろこばせた。
ジエンくんも楽しそうにソロを弾いていたナァ。
「ン、オレ?」
「イヤ、呼んでない、呼んでない!」
「元気ですかァ~!」
と、マイクがMarshallのおジジに大サービスをしてくれた。
でもね、実はマイクは寅年で私と同じ年なんだよね。
5か月違いでマイクがお兄さん。
私なんぞはとてもRebirthなんでできないナァ。
「楽しいね!」と短いMCをはさんで次の曲を紹介。
曲は「Butter-Fly」。
『デジモンアドベンチャー』のオープニング・テーマ。
コンパクトにまとめたギター・ソロは効果満点。
ココでもお客さんが大活躍だった!
「ありがとう!ばたふら~い。
それじゃ次はMVPのニュー・アルバムの中の曲をお届けしよう!」
『Rebirth』から「Face Your Demons」。
悪魔に面と向かった時には、きっとこうして猛ダッシュすることになるんだろうな…という感じのドライビング・ナンバー。
ギターを替えたジエンくん。
ソロの中間部のメロディアスな展開はお見事!
そして極めて音ヌケのよい図太いギター・サウンドが素晴らしいぞッ!
「それな」
アニメタルUSAのレパートリーで「Pegasus Fantasy」。
今頃ナンですが「アニメタルUSA」といえば…私は「SOLDIER OF FORTUNE」名義で「LOUD PARK 15」に出演したマイクを見ているんだけど、それより前の2011年、アニメタルUSAでLOUD PARKに出演したマイクも見ていたことを思い出した。
「♪ゆ~けゆ~け~飛雄馬」と歌っていたのがとても印象的だった。
この時、クリス・インペリテリに普通の黒い「1960」を貸し出したんだけど、ステージに上がっていた1960がすべてが白かったのを目にして仰天した。
何やら白い素材のモノを器用に貼り付けていたんだね。
しかし、コレは本当に人気のある曲ですナァ。
1960年代にアメリカで放映された日本のアニメといえば「鉄腕アトム」や「鉄人28号」や「エイトマン」。
そんな世代のマイクがこの人気アニメ曲をきらびやかに歌ってみせた。
再びYAMATOさんのバスドラムが迫りくる~!
ジエンくんもソロを華麗に弾き切った!
「♪センセイヤ~ッ!」
イヤ~、コレもお客さんの合唱がスゴかった!
「ワオ!チョット訊きたいことがあるんだ。
ココにLOUDNESSファンはいるか~い?」
もちろん客席の反応は特大。
ジエンくんが弾くリフから期待通りの…
「Soldier of Fortune」だ!
「♪ソ~ルジャオブフォーチュ~ン」
コレばっかり書いてで恐縮なんだけど、ホントにお客さんの歌声がスゴイんだもん!
マイクも相当気持ちヨカッタと思うよ。
見ている私もとても楽しかった!
ジエンくんのソロにも大きな歓声が浴びせられた。
次は第2部の大きな見どころのひとつだった。
リズム隊2人をフィーチュアするコーナー。
まずはオリーがYAMATOさんが繰り出すゴキゲンなロック・ビートに乗って…
ゴリンゴリンと弾き出した。
弾きながら1人だけとなったステージを闊歩するオリー。
コレがガチャガチャと細かいフレーズを弾くのではなく、ピックを用いて延々とひとつの音を弾いていくリズム・スタイルのソロ。
コレが実にベースという楽器らしくてベラボーにカッコよかった!
続いてはYAMATOさんのソロ。
途中でお定まりのお客さんとのコール&レスポンスを挟みながら…
パワフルにしてテクニカルなスティックさばきを存分に披露してくれた。
マイクとジエンくんがステージに戻って『Rebirth』から「Misunderstood」。
ますます力のこもった声をブチかますマイク!
ココでもオリーがカッコいいソロを聴かせてくれた。
オリーからジエンくんへソロがリレーされる。
ココは手短にズバっと言いたいことをギターで言い切った。
続くMCでは『Rebirth』を作った新しいMVPのメンバー」としてバンドの3人を紹介。
そしてアルバムのオープナーの「The Chosen」を披露。ジエンくんのギター・リフからスタートするパワフルなナンバー。
容赦ないマイクの激唱!
ジエンくんはタッピングを駆使したアクロバティックなソロ。
さらにもう1曲『Rebirth』から「Utopia」を演奏した。
最後まで気合の入ったメンバーたちの演奏に…
マイクが最高のシャウトを被せてくれた。
こうして『Rebirth』からの2曲で本編の最後を締めくくった。
アンコール。
「もう1曲演っちゃうよ!」
実は予定外だったというが、演らなきゃこのノリにノッたお客さんを到底納得させられないでしょう。
…ということで急遽演奏したのはイングヴェイの「Vengence」。
想定外の展開に大喜びするお客さんに最強のパフォーマンスをブツけたMVP!
イヤ~、なんかロック・コンサートの醍醐味がギンギンに詰まったショウだったね。
とにかくお客さんの大合唱にはホントに驚いた。
楽しかったわ~。
Jien Takahashiの詳しい情報はコチラ⇒VIOLET ETERNAL OFFICIAL WEBSITE
<おしまい>
(一部敬称略 2026年3月21日 新宿HOLIDAYにて撮影 ※協力:ルビコン・ミュージック)