Marshall Blogに掲載されている写真並びに記事の転載・転用はご遠慮ください。
【マー索くん(Marshall Blog の索引)】
【姉妹ブログ】
【Marshall Official Web Site】
【CODE/GATEWAYの通信トラブルを解決するには】

ライブ・レポート Feed

2026年10月 2日 (金)

Nape登場!~TOKIO TOKYO T2 Blowout vol.1から

今から約半世紀前、学生だった頃の私と家内は渋谷でデートすることが多かった。
ある時、黄色いレコードの袋を小脇に抱えて歩く人を頻繁に見かけるようになった。
「アレ、ナンだろうね?…TOWER…… RECORDって書いてあるね」
「タワーレコード」が今の東急ハンズのハス向かいに開店した頃の話。
少しでも多種多様な音楽を聴きたかった私は少しでも費用を抑えるために、中学生の頃から中古レコード専門だった。
だから渋谷でデートをする時にはイヤがる家内を引っ張って公園通りにあった「ハンター」や「ディスクユニオン」に欠かさず足を向けた。
それより前、高校の頃は西武デパートの裏にあった「屋根裏」に足繁く通った。
私は屋根裏が大好きだった。
あの頃、渋谷のライブハウスといえば他に「ヘッドパワー」と「ジアンジアン」と「B.Y.G」ぐらいしかなかったのではなかろうか?
大学の時に「今度渋谷の山の上に新しくライブハウスができるんだってよ!」
「え~、また~?」
それが「Eggman」だった。
「La mama」がオープンしたのもその後のことだったように記憶している。
翻ってみるに、今渋谷に一体何軒のライブハウスがあるのかしらん?
ロンドンのウエスト・エンドやカムデン・タウンにあるライブハウスのすべてを足した数より多いのでは?
要するに渋谷もスッカリ変わってしまったという話。
その例に漏れず、その屋根裏やキャバレー「ロンドン」が入っていたビルも人々の記憶からスッカリ消え失せ…どころか表の西武デパートも数日前に閉店してしまった!
まぁ、50年も前と比べれば街も変わってしまうことは必定だわね。
もう大分のことではあるが、「パルコ Part2」が閉店した時も驚いた。
今ではその同じ場所の一角に「TOKIO TOKYO」というライブハウスがある。
今日はそこで開催された『T2 Blowout vol.1』というイベントの一部をレポートする。
100組を超す応募者の中から選び抜かれた4つのフレッシュなバンドを紹介したイベントだ。
そのステージに立ったチームのひとつが渋谷出身の「Nape(ネイプ)」。
Marshall Blog初登場。
「渋谷出身」ということで、遠い昔の渋谷のチョットした記憶を冒頭に記してみたというワケ。10vNapeの出番は3番目。
いきなりヘヴィなバンド・アンサンブルが炸裂!
1曲目は「THE MONSTER」。20WATARU30vISSEI
この2人がNape。40v2人が高校の時、文化祭のオーディションにエントリーするためにバンド名をつけることになった。
若い頃はバンドの名前を決めたりすのって照れくさいもんなんだよね。
そこでこの2人はフェスのポスターなどに掲載された時に一目で印象に残る名前にしようと、アルファベット4文字のバンド名にすることを思いついた。
そうして浮かんだのが「うなじ」を意味する英単語の「Nape」。
「うなじ」は人間の身体の急所でしょ?
「Napeがいなくなったらロックシーンがつまらなくなる!」と思わせるような存在になりたいという想いも込められているそうだ。
確かにアルファベット4文字のバンド名って多くはないんじゃないかな?
私の頭にパッと浮かんでくるのは…「KISS」、「TOTO」、「ABBA」、定冠詞を除いて「The Enid」、「Ruch」、フランスの「Gong」、新しめのところで「MUSE」と「Blur」。
数字もOKにすれば「10cc」もそうか?
最近では芭蕉か一茶の俳句のような長いバンド名が散見される中、この2人のアイデアは功を奏するかもよ。0r4a0162 そんな2人をリズムでサポートするのが…
黒川バンビ50vミズグチハルキ60vショッパナからWATARUくんがシャープなシャウトをキメる。
「TOKIO TOKYO行くぜ!レッツゴー!」70WATARUくんの掛け声に続いてSSEIくんのソロが続く。80ISSEIくんはMarshall。
「JVM410H」と「1960A」を使用。
これまで色々なMarshallを試してきてくれたのだが、どうもJVMがシックリきたようだ。
コレはうれしいね。
JVMと私とは2007年に発売になる前からの長い長い付き合いで、勝手に「JVMの日本の里親」みたいな気持ちになっているから。90v図太い音色で飾り気のないストレートなプレイを存分に聴かせてくれた。100v「足元のお悪い中ようこそお越しくださいました!
ロックンロール・ショウを最後まで楽しんでいきましょう!」とキチンと挨拶をして、ベースとドラムスをバックに…110ダンサブルなナンバー「FUGITIVE」を歌い始める。
「fugitive」とは「逃亡者」のこと。
「リチャード・キンブル」ね…といってもさすがに私もテレビ版は経験していない。
歌詞は日本語。
WATARUくんの声が耳馴染みのよいメロディにあまりにもピッタリしていて聴いていて実に気持ちがいい!
「歌は声」…いくら良い曲でも歌声がマッチしていなければダメ。
反対に歌声が魅力的でも曲がツマらなかったらダメなのよ。
Napeはバッチリだ!120「オン・ギターISSEI!」
ギターも同じ。
ISSEIくんがMarshallを操って曲にピッタリの音色とプレイを聴かせてくれる。
ピート・タウンゼンドが好きだというISSEIくん。
見ていて「いかにも!」を感じるシーンが何回も出て来た。130vISSEIくんとはMarshallの件で事前にお会いしていたが、私がNapeの音楽をドップリと聴くのは、しかもナマで接するのはこの時が丸っきり初めてのこと。
ものすごくヨカッタの。
2人が作る音楽もさることながら品の良いステージ・マナーも私好みだったのだ。0r4a0123 ダンサブルなムードから一転。
JVMが出すバランスのよいクリーン・トーンのアルペジオから…150vバラードの「LAMBDA」。
コレは「λ(ラムダ)」かな?160情感豊かにジックリと、そしてシットリと歌い込むWATARUくんの声が聴く者の心に沁み通る。
こうしてバラードを武器にできるチームは強いね。
思わずこっちもジックリと聴き込んでしまった。170v「ロック・バンドのNapeです」と自己紹介。
この日は雨が強かった。
そこでWATARUくんが豪雨の比喩として「海底2万哩(マイル)」を引き合いに出した。
「ジュール・ヴェルヌ」ね。
そして1954年、リチャード・フライシャー監督の元、カーク・ダグラス、ジェイムス・メイソン、ピーター・ローレ等の名優を配してディズニーがコレを映画化した。
かなり小さい時に一度観たきりなのでけどカケラも覚えていないが、子供ながらにとてもオモシロかったような記憶が残っている。
そいうことでホンの2週間ぐらい前、『ミクロの決死圏』も作った名匠フライシャーの作品だからオモシロかろうとビクター・マチュアの主演で『恐怖の土曜日(Violent Saturday、1955年)』という映画を観てみたが、呆れるほどツマらなかったわ。2m_4WATARUくんとコーラスの歌い出しでスタートしたのは…180vストレートなさわやかチューン「OIKAZE」。190ギターを持ち替えてISSEIくんがコンパクトなソロを注ぎ込む。
ん?このSGはピートの影響かな?200ピート・タウンゼントはThe Whoのステージのクライマックスでギターを粉々にすることで有名だったが、壊しすぎて一時期イギリスからギブソンのSGが1本もなくなってしまった…都市伝説なんでしょうがピートならさもありなんという話がある。
Marshallの第1号機「JTM45」は1962年、ピート・タウンゼンドのアイデアを元に誕生した。
実際にThe Whoはジム・マーシャルの楽器店の常連で、『The Kids Are Alright』という映画の中で「どうやって楽器の費用を工面しているのか?」と訊かれ「ジム・マーシャルの店の壁にかかっているギターを失敬して『ジム、来週の火曜日に金を持って来るよ!』とやっているんだ」とフザけてインタビューに答えるシーンがある。
字幕にはジムの名前は出てこないので興味のある人は耳の穴をかっぽじいてこのシーンをご覧あれ。
また一時期、ジム・マーシャルはピートが壊したリッケンバッカーの修理を担当していたこともあった。
ロンドンにある「Rose Morris」という楽器店がMarshallとリッケンバッカーの両方の販売代理店をしていた関係からであろう。
下はMarshallの工場に飾られているピートのリクエストで開発したその第1号機「JTM45 Offset」。170jパワフルな歌声は「OIKAZE」どころか「TATSUMAKI」のような迫力だ!
しかしWATARUくんの歌はいくら声をハリ上げても品があるというか、粗雑な感じが一切なくてグ~っと聞き入ってしまうのだ。
そして、この緩急自在なレパートリーもツボを得ている。
だから次にどんな曲が出てくるのかがとても楽しみになってくる。210矢継ぎ早にハルキちゃんの叩き出すゴキゲンなビートに乗ってWATARUくんが次の曲を説明する。220v「オレらは夏という季節をすごく楽しみにしています。
だけど夏と言えば、オレらの中では『DENGEKIの季節』と呼んでいます。
みんなでシビれていこう!」
230とても心地よいクランチ・トーンのギターが加わってエキサイティングに展開する曲はその名も「DENGEKI」!240「一緒に声を出していきましょう!」
シンプルな作りながら転調を上手に取り入れてグイグイと曲を盛り上げていく。250他のバンドでは耳にすることができないようなNapeならではの独特な曲作りが際立っている1曲。
そして曲は意表をついたコーダで幕を下ろした。
東京は今日で雨の日連続37日の記録更新。
私は夏がキライだけど、今年はさすが暑い日が恋しくなったわ。260そしていよいよクライマックス。
翌月に開催される単独公演の告知をした後、最後の曲に取り掛かった。
客席をアオって…270「Rescue Baby!」
歌詞といい、歌のメロディといい、この日一番印象に残った曲。280曲の後半に飛び出してくるロックロックしたギター・リフもうれしい。
ISSEIくん、JVMを実に上手に使い回してくれた!290vこのチームは私の世代にも訴えかけて来る「ロック本来持っていた魅力」のようなモノを感じさせてくれる。
今回はショウケース的に6曲という短いステージだったが、その魅力は十分に伝わって来た。
でももっと聴きたかったよ!
この楽しみは単独公演に取っておくことにしよう。300この日の屋台村のようす。
ハハハ!
「NAPE」の4文字がいいように目立ってますナァ!
コレは2人の作戦に狂いはなかったようだ。
  
Napeの詳しい情報はコチラ⇒Nape official Website310 200_2(一部敬称略 2026年8月13日 渋谷TOKIO TOKYOにて撮影)

2026年9月30日 (水)

ユキSESSION:NEVER SAY COVER vol.50~私のボディ・ビルディング

ギタリストの「ユキ」がセッション・リーダーを務める「ユキSESSION」。
最近はアチコチで開催されていてまさに破竹の勢いを見せている。
ということで、今回は「様式美」をテーマにしたそのユキSESSIONのレポート。
その前に…10この日、「BILLION DOLLAR BABYS」というアリス・クーパーのコピー・バンドが登場した。
私は昔、アリス・クーパーが大好きだったんですよ…といってもオリジナル・アルバムで言えば1976年の『Alice Cooper Goes to Hell』までね。
その後は全く知らない。20バンド名が「BILLION DOLLAR BABYS」ということなので、折角の機会だから当該のアイテムを久しぶりに引っ張り出してみましょう。
アリス・クーパーの代表作のひとつ、1973年の『Billion Dollar Babies』。
コレ、ジャケットが二つ折りの財布のデザインになっているのね。30財布を開くとこんな感じ。
左は切り取って使うメンバーのブロマイド。
右は札のクリップ。
ところどころにエンボス加工がしてあって何ともゴージャス。40そのクリップに挟まっているのが…オマケの巨大な「Billion Dollar Note」。
すなわち「10億ドル札」。
今の為替レートなら「1550億円」札ってとこか…ベトナムみたいだな。
札の中央にはメンバーの写真が載っている…「アリスは大統領」だから。
そして「This note is illegal tender for all debts public and private」という文句が入っている。
意味は「この紙幣は公的並びに私的なすべての債務の支払いに法律上無効である」
当たり前じゃね~か!とコレを笑ってはいけない。50実はコレは実際にアメリカの紙幣に印刷されている「This note is legal tender for all debts public and private」のパロディなのだ。
もちろん意味は「この紙幣は公的並びに私的なすべての債務の支払いに法律上有効である」だ。
下は家に残っていたホンモノの1ドル札。
実際に「note」という言葉が使われている。
「紙幣」を意味する英単語は、イギリスでは「note」、アメリカでは「bill」が普通。
コレは紙幣のルーツは「借用証書」で、この紙きれが証書(=note)であるという意味から「note」という言葉が使われているとか。
ちなみに我々が使っている紙幣の正式名称は日本銀行が発行する「日本銀行券」だが、ドル紙幣は「連邦準備銀行が発行する借用証書」ということで「Federal Reserve Note」という名称なのだそうだ。5510億ドル札の裏側はこんな感じ。
昔はこうしてジャケットを使った遊びができてヨカッタね~。
アリス・クーパーは『School's Out(1972年)』ではレコードを紙でできた女性の下着で包み、組み立てると机になるジャケットを採用した。
また『Muscle of Love(1973年)』ではジャケットの素材に厚い段ボール紙を使ったりもした。
昔はヨカッタねぇ。60ウチにはアリスのLPやCDの他にこんなのがある。
レーザー・ディスク。
コレを書いている今、ノドから手が出るほど観たいのだが再生装置がないのでダメ。
社会人になった1985年、最初のボーナスを使って船橋の「ららぽーと」でレーザー・ディスク・プレイヤーを買ったのだが失敗したナァ。
ロクに観ないウチにプレイヤーがオシャカになったわ。70オープニングはそれこそ『Billion Dolloar Babies』から「Hello, Hooray」のイントロ。
おお!コイツはありがたい!80どちらの方がこのバンドをされているのか全く存じ上げなかったのだが、声をかけてくれたメンバーがいた。
その声の主を見ると…おお!ベースのYouさんだった!85vステージにはギロチン台。
コレはYouさんの完全ハンドメイドだそうだ。90vそういえばYouさんはこんなオリジナルのマイク・スタンドを作っていらしゃった。
器用だナァ~。
指物師のようにこういう工作ができる人のことをホントに尊敬するわ。
400_2このバンドのアリス・クーパーは女性。100vギターは2人ともMarshall。110vそう来なくっちゃ!120vレパ-トリーは「School's Out」を除いて(私にとっては)新しめの曲がズラリ。130v70年代の古い古いリスナーの私は知らない曲ばかりだったが…140vシルクハットやステッキも登場して楽しいステージとなった。
 
アリス・クーパーは「Im' Eighteen」、「Under my Wheels」、「Elected」、「No More Mr. Nice Guy」、「Only Women Bleed」、「Welcome to my Nightmare」、「Cold Ethyl」、「Black Widow」、「Go to Hell」、「I Never Cry」、「I Love the Dead」…と、挙げ出したら全くキリがないぐらいカッコいい曲の宝庫だからね。
これからはゼヒともクラシックな作品もレパートリーに加えて欲しいです。150そういえばこんなのも持ってた。
『Welcome to my Nightmare』の「DVDオーディオ」とかいうヤツ。
コレも5.1chサラウンドの機械が壊れて捨ててしまったので役立たずになっているわ。Img_5219_2 ところでシンガーのLisaちゃんと…153vギターのMiacatちゃんは姉妹で「Venus」というバンドをやっていて、終演後に当日会場に遊びにいらしていたOzmaさんにご紹介頂いた。
Miacatちゃんはドップリ「Marshallの人」ということなので今後よろしく!
 
Venusの詳しい情報はコチラ⇒Venus Official 156vと、アリス・クーパーの音楽で盛り上がった後は「様式美」をテーマにした「ユキSESSION」の登場。
160セッション・リーダーのユキ。170vステージにはMarshallの変則三段積みが2セット。190ユキSESSIONにMarshallは欠かせない。180向かって左はユキくんのMarshall。200v今日はモディファイド・シリーズ「2203MS」と「1960A」を使用。210もう1人のギタリストは「ASTORAL WIND」の阿部ユウタロウ。220vユウタロウさんは「JCM2000 DSL100」と「1960A」。230v今回は2018年5月以来、8年ぶり2回目のご登場。
おかえりなさいまし!240キーボーズは清水賢治。250v「1st0」、「罪號人-ZYGOTE-」のTAKAAKI。260v堀江睦夫270vそして今日のユキSESSIONのシンガーを務めるのは塚本"JOE"旭。280v1曲目はレインボーの「Kill the King」。290大ベテランと若手が入り乱れてのド迫力の演奏となった。
この曲、「♪デンジャー、デンジャー」って言っているけど、王様を殺そうとしているのはお妃とその仲間なんだね…ということは『マクベス』が下敷きになっている歌なのか?
私はこの曲を1976年12月、14歳になった翌月に生まれて初めて行った外タレのコンサートのオープニング曲として耳にした。
あまりの音の大きさに「オレは最後までイケんのか~ッ?」みたいな感じになったことを覚えている。
『マクベス』ネェ…日本式に言えば真っ先に頭に浮かぶのは『蜘蛛巣城』か?
三船敏郎が謀反を起こして殿様の座に着いた「鷲津武時」、山田五十鈴が気の触れてしまう正室の「浅茅」をそれぞれ演じた。
三船さんの声はロニー・ジェイムス・ディオに引けを取らんぞ。0r4a0358ガラリとムードを替えて「Still Got the Blues」。
冒頭のギターはユキくん。300_sgbジョーくんが感情を込めてマジメに歌うこうしたタイプの曲もまたいいものだ。310vユウタロウさんも流麗な指さばきでバリバリと弾いて…320vユキくんとの壮絶なバトルが展開した。330vゲイリー・ムーアの音源で使われたMarshallの裏話についてはこれまで何度も書いてきたので今回は割愛するが、やっぱりこうして「ギターを聴かせる」ということになると…やっぱりどうしたってMarshallが欠かせないね。340最後までジョーくんがシットリと歌い上げて無事に演奏が終了した。350ジョーくんがステージから離れて矢継ぎ早に演奏した次の曲はインストゥルメンタル。360Terra Rosaの「Fatima」だ。
ホンモノのドラムスと…
440vTAKAAKIくんの重低音のコンビネーションが「♪ズンズクズンズク」と超ヘヴィに迫りくる!380vエキゾチックなテーマ・メロディを奏でるユキくん。
やっぱり「2203MS」って音の太さとヌケがズバ抜けているナァ。Zzz0r4a0314そしてユウタロウさんと熱狂的なソロを交換していく。
ユウタロウさんがDSL100から繰り出すサウンドもヌケヌケだ!400清水さんの分厚いキーボーズをバックに…410一糸乱れぬギター・アンサンブルが展開した。420ユキくんは今回が堀江さんとの念願の初共演を果たした。
Zzz0r4a0238_2ジョーくんがステージに戻る。
「楽しんでますかぁ~!」
ココでジョーくんがメンバーを紹介。450v「オン・ドラムス、仙人!」
「オン・キーボーズ、清水賢治!」
「大先輩を呼び捨てにするな」という注意がユキくんから入ったが、清水さんが「いいから、いいから」とその場をとりなしてくれてそのままメンバー紹介が続く。
「オン・ベース、TAKAAKI!」
「オン・ギター、阿部さ~ん!」
ココでおかしくなった。
なんでユウタロウさんだけが「さん」付けなんだ?というワケ。
そして「アベ~!」と大声でやり直し。
いかにもジョーくんらしい立ち回りがとてもオモシロかった!
計算しているんだか、していないんだか…恐らくはしていないのであろうがこういうところがジョーくんのいい持ち味だ。460「ライア~!」
ジョーくんが叫んだのはイングヴェイ・マルムスティーンのレパートリー。470お題がイングヴェイだけに、もうココはギター三昧の極致。490「赤勝て!白勝て!」イヤ、ココは「黒勝て!赤勝て!」か?
ユキくんと…500vユウタロウさんが丁々発止とソロをぶつけあって…510v再びジョーくんの「♪ライア~」の絶叫で曲が締めくくられる。
ところで「Liar」という題名の曲は一体どれぐらい世に出回っているんだろう?…と思ってチラっとSpotifyで検索してみた。
やっぱりウジャウジャ出て来たね。
私なんかの世代だとクイーンの印象が強いのかな?520vでもヘソ曲がりの私は若い頃は「クイーン・キラー(「Killer Queen」ではありませんよ)」だったので、「Liar」といえばスリー・ドッグ・ナイトかな?
ナゼかというとアージェントの「ラス・バラード」が作った曲だから。
好きだったんだよナァ~、ラス・バラード。
ラスはレインボーの「I Surrender」とか「Since You've Been Gone」、キッスで有名になった「God Gave Rock'n'Roll to You」とかを作曲した人ね。
2010年にロンドンでアージェントを見た時、ラスが「1959」を使っていてくれてとてもうれしかった。
下はその時の写真。
ついでに書いておくが、キーボーズの「ロッド・アージェント」はリック・ウェイクマンがイエスを脱退した時に後任に誘われた人。
かつてロンドンの楽器店街で楽譜屋をやっていた。
そして、ドラムスがキンクスにも在籍していた「ボブ・ヘンリット」。
私はナゼかボブと水天宮前の大衆居酒屋でイッパイやったことがある。530_2ユキSESSIONのステージを締めくくった2曲はメンバーのオリジナル。
ヨシヨシ!
まずは、ユウタロウさんが弾く豪壮なリフでスタートする「Blazing Heart of Sorrow」。540阿部さんのバンド「ASTRAL WIND」のセカンドアルバム『UNCHAINED SOUL OF THE BRAVE』からのチョイス。118a0216ストレートにカッ飛ばす…0r4a0425 痛快なドライビング・ナンバー。118a0132 遠慮なくシャウトしまくるジョーくん!550vもちろんギター2人のソロも…560_2タップリと盛り込んで…570曲はクライマックスを迎えた。580最後はセッション・リーダーのユキくんのソロ・アルバム『Life Is To Die For』から「Fade」。590さっきTerra Rosaの曲を演奏したが、岡垣さんがAphroditeやJILL'S PROJECTなどで標榜している「様式美」とはひと味違った「様式美」を展開した6人。
ギターの魅力がタップリ+Marshall大活躍の楽しいステージだった。600v 610v 620v 630v 640v_2 650v「ありがとうございました!」
激演終わって大きな歓声を浴びたユキSESSION。
 
ユキの詳しい情報はコチラ
 ↓   ↓   ↓
①Official X
②Official Instagram
③Official YouTube660さて今日のMarshall Blog、「様式美」をお楽しみ頂いた後は「肉体美」をご堪能頂きましょう。
ナンでやねん?とお思いでしょうが、知っている人は知っている、知らない人は知らないままでも問題なし。
ま、ココまで読んでくれたのだから、どうぞ最後までお付き合い願いましょう。
読めば少しは物知りになるかも知れません。
それはボディ・ビルについて。
「御徒町駅南口商店会」主催、同地区にある「サンプレイ」というトレーニング・センターが共催するイベントが開催された。Img_5216 会場は御徒町駅のすぐ横の「パンダ広場」。10「より逞しく!より美しく!より健康に!」をコンセプトに催された『マッスルフェスティバル』と銘打った筋肉の祭典。
要するにボディ・ビルのコンテストね。
私はボディ・ビルに携わったことは人生で一度もなく、あまりにも世界が違うのでこのイベントを楽しみにしていた。20フト前の席を見ると…おお、伊豆栄(いずえい)!30「伊豆栄」は池之端で享保年間に創業したウナギの老舗。
家が近いこともあって森鴎外が家族づれで足繁く通ったという。
ちなみに『舞姫』と並ぶ鴎外の代表作『雁』の舞台は下のお店のすぐ近くの「紅葉坂」というところだ。
そして、谷崎潤一郎や立川談志も「伊豆栄」のファンだった。
私も「ウナギを食べてみたい」というスペイン人のリクエストに応えて一度だけ行って食べたことがある。
美味しかった。Izaコチラは浅草のウナギの名店「やっ古」。
夏目漱石が好んで食べに来たという。
確かに『虞美人草』や『彼岸過迄』を読むとこの店が出て来るよ。
コッチも美味しかった。P6051783 さて、マッスルフェスティバル。
肉体美を競うだけではなく「プロテイン早飲み競争」なんていうアトラクションもプログラムに組み込まれた。
プロテインには目のない皆さんだから早い、早い!40ところで皆さん、ボディ・ビルのコンテストってどうやって進行するか知ってる?
今回、コレを機にサラっと勉強してみた。
まず、いくつかの種目があって、下は「女子レギンス」という競技。50身体にフィットする自分の好みのレギンスを着用して、筋肉の量よりも健康的で引き締まったボディ・ラインや美しい姿勢を競う種目。118a0011コレは「メンズ・フィジーク」という種目。60「フィジーク(physique)」というのは「体格」という意味ね。
コレもハーフ・パンツのようなものを身に着けて身体のラインやポージングのスマートさを競う。118a0014ハイ、出ました。
「ボディ・ビル」といえばこういうやつでしょう!70ちっちゃい衣装を身に着けて鍛えられた筋肉の量や密度、絞り込みの度合いを披露してしのぎを削る。
33番の方は40年、38番の方は32年続けている超ベテラン。
長年の間、鶏のささ身とプロテインしか召し上がっていないのであろうか?
ボクシングの減量もツラかろうが、ボディ・ビルの食事もツラかろうぞ。
そして来る日も来る日も毎日何時間も重いモノを上げ下げして40年!
果たしてコレが身体に良いのか悪いのか…素人にはわからないがものすごい努力だと思う。355vb355va
ボディ・ビルの女子部門もあるが、エントリーは少ないようだ。80出番を待つ次の競技の出場者…アレ?
さっきユキSESSIONで「♪デンジャー、デンジャー」ってやってたヤツじゃんッ!?
そう、「大会にエントリーした友人」とはこの人だ。90そう、塚本"JOE"旭が出場したのだ!
エントリー・ナンバーは「ニク」!
ありがたいことにジョーくん自身がMarshall Blogへのレポート掲載を強く希望して招待席を確保してくれたというワケ。
コレは私も気合を入れてシャッターを切らないとイカンぞ!100vジョーくんがエントリーをしたのは「チャレンジ男子ボディビル」という部門。110まだボディ・ビルを始めて5年以内の皆さんがこの日までの肉体美を競い合う。
「規定のポーズ」と「フリー・ポーズ」を披露する。120まずは規定から。
よくテレビなんかで見かけるボディ・ビルのポーズは勝手にやっているワケではない。
審査の対象となる筋肉の状態をフィーチュアするために予め定められたポーズに従って演技している。118a0046 最初のポーズは「フロント・ダブル・バイセップス」。
「バイセップス(biceps)」とは「上腕二頭筋」のこと。
逆三角形の体型や腹筋、さらに身体全体のバランスを全てチェックすることができるボディ・ビルの代表的なポーズ。
顔は審査の対象にならない。130v次は「フロント・ラット・スプレッド」。
「ラット(lat)」は「latissimus(広背筋)」の略称。
背中の筋肉の発達具合を前から見て逆三角形の程度をチェックする。140コレは「サイド・チェスト」。
「チェスト(chest)」は「胸」」。
ヨイ…150vショッと!
コレで胸の厚みや腕の太さ、肩の大きさを審査する。
総合的に横から見た身体の厚みを競う。160v最初の「ダブル・バイセップス」のB面の「バック・ダブル・バイセップス」。
ジョーくんが今やっているように、この時は少し身体を反らせる。
もちろん背中の筋肉を見せる競技だが、逆三角形の状態が一番クッキリ出るポーズなのだそうだ。170「バック・ラット・スプレッド」は背中の筋肉群のカットを見せる「バック・ダブル・バイセップス」に似ているが、コチラはは背中を左右に広げることによって背中の広さを強調する。
「お父さんの背中って大きいね!」というヤツ。118a0136 こういうのもよく見かけるね。
コレは「サイド・トライセップス」。
「トライセップス」というのは「上腕三頭筋」のこと。
腕を横から見せて上腕三頭筋を際立たせ、腕の他、脚や胸の厚みを強調する。
このポーズで身体の凹凸がよくわかるんだって。180v「アブドミナル・アンド・サイ」
「アブドミナル(abdominal)」は「腹部」、「サイ(thigh)」は「太もも」ね。
いかに腹部に脂肪がついていないか、脚は太さだけでない形状がどうなっているかがチェックされる。190vコレで7つの既定の競技は終了。200「やり切った感」を出しているジョーくん。
彼は数日前に顔に大ケガをしてしまい、今日の出場が危ぶまれていた。
これまでのライブでさんざん告知をしてしまったこともあり、「どうしても出たい!」という強い信念の元、見事に出場を果たしたのだ。230v既定のポーズ部門に続いては自分が持ち込んだ1分間の音源に合わせて自由なポーズを披露する競技。240vジョーくんのフリー・ポーズ。
さぁ、立つんだジョウ~!
今こそRise up to the win!
選んだ音源は松浦カズマ作の「Naked Dance-Rebuild my Life-」。
ブレイズブリンガーのレパートリーを1分間の尺に詰め込んだスペシャル・バージョン。250vムムム…は、始まらない。
いつもの調子でココでナニかギャグをカマすかと思ったが今日はおとなしい…まだ新米だから。
仕方ないのでこのポーズのまましばらく待機。118a0341そしてスタート!260v次々と得意のポーズを披露していくジョーくん。270v顔つきがスゴイ!
歌っている時にはついぞ見かけない人相になってるぞ!
繰り返すが顔のデザインや人相の良し悪しは審査の対象にならない。280vコレは「モスト・マスキュラ―」というポーズ。
上で紹介した7つの規定には入っていないが、ボディ・ビルのイメージにピッタリのポーズだ。
ってコレ、服を着ているか着ていないかの違いだけで、考えてみるとジョーくんがいつもステージでやっているヤツと何ら変わらないじゃん!290vそしてフィニッシュ!
盟友カズマくんの音楽を得て存分にポーズをキメまくった!300チャレ友とのポーズもバッチリ!310そして審査発表。320vジョーくんは「チャレンジ男子ボディビル」部門で第4位を獲得!
1年のトレーニングでよくやった!
おめでとう!
330v皆さん、とてもうれしそう。
鶏のささ身とプロテインだけの生活を送って来た甲斐があった?335コレは本当に意外だったんだけど、半ばフザけて「ボディ・ビルダーは鶏のささ身とプロテインだけしか口にしない」ようなことを書いたけど、「ティラピア」という魚もビルダーの間で人気があるんですってねェ?
「ピラニア」じゃないよ「ティアラピア」。
好物というワケでは全くないんだけど、私のこのティラピアには縁がありましてね。
むか~し務めていた化学製品会社の工場で温排水を利用してウナギの養殖をやっていた。
いち工員の趣味で始めたのだが、コレが大きな収入源となる事業に成長し、東京の料亭に手広く卸していた。
で、そのウナギの排泄物を餌にしている魚がティラピアだった。
他は知らないが、要するにその工場ではウナギのウンコをティラピアのエサにしていたワケ。
コレはありがたいぞ。
このティライア、淡水魚なのに味が鯛にソックリですごく美味しいのよ。
工場に出張した時の宴会には必ずコレの刺身が出されたものだった。
そして、このティラピアが栄養面ですごくボディ・ビルダーの食餌に向いているというんだね。
ジョーくんもティラピア食べているのかしらん?Tira 女性のボディビル部門はこの24番の方が優勝した。
そういえば、コレはボディ・ビルのコンテストのならわしなのか、客席から飛ぶ声援が個人名ではなくてみんなゼッケンなんだよね。
ジョーくんでいえば「ジョーく~ん!」とはやらずに「にじゅうきゅうば~ん!」とやるワケだ。118a0028そしてコチラは「男子ボディビル」部門の皆さん。
やっぱり「一日の長」がある感じ。
コレは本当に時間のかかる競技だもんね。340この方が優勝。
力がありそうだな~。
ま、Marshallの三段積みなんか軽々と持ち上げてしまうことでしょう。350初めての経験で存外にオモシロかったな~。
え?ボディ・ビルをやってみる気はないかって?
クワバラ、クワバラ。
健康のためどころか、私の場合、間違いなく身体をおかしくするわ。
家で寝っ転がって本を読むのが一番のシアワセです。008a0237ジョーくんは引き続きボディ・ビルディングがんばれ!118a0383 200_2(一部敬称略 2026年8月9日 上野パンダ広場並びに吉祥寺CRESCENDOにて撮影)

2026年9月28日 (月)

PROGRESSIVE LIVE 2026~深井麻梨恵バンド

プロッグ・ロックの2大女性キーボード奏者がしのぎを削るダブル・ヘッドライナー・ショウ。10vその前に…「プロッグ・ロックの2大女性キーボード奏者」なんて簡単に言っているけど、考えてみるに海外には女性でプログレッシブ・ロックを演っているミュージシャンなんて果たして存在するのであろうか?
今現在の状況は存じ上げないが、少なくとも私がロックに夢中になっていた頃を思い出してみると……出てこない。
せいぜいカーヴド・エアの「ソーニャ・クリスティーナ」とルネッサンスの「アニー・ハズラム」、それにカンタベリー人脈の「バーバラ・ガスキン」ぐらい?
彼女たちは全員シンガーであって、キーボード奏者ともなると全く思い浮かばない。
もっともギタリストもドラムマーも同じなんだけどね。
そんな3人の「プログレ女丈夫」のアルバムをピック・アップしてみた。
左はイギリス王立音楽大学出身の名ヴァイオリニスト「ダリル・ウェイ」率いる「カーヴド・エア」の『Airborne(1976年)』。
ソーニャのフワフワしている声が何ともいい味わい。
そういえば生前の大谷令文さんは「ソーニャ・クリスティーナのファン」だって言っていたっけ。
コレ、ドラムスがポリスの「スチュアート・コープランド」なんだよ。
でも残念ながらカーヴド・エアは初期のアルバムの方が断然魅力的なの。
中央はアニー・ハズラムのソロ作品『Annie in Wonderland(1977年)』。
このアルバムに限ってはプログレ色はほとんど感じられないが、当時旦那だったロイ・ウッドがプロデュースしただけあって大変に素晴らしい仕上がりになっているのでピックアップしてみた。
右はバーバラ・ガスキンが参加しているカンタベリーの名門バンド「ハットフィールド&ザ・ノース」の代表作『The Rotter's Club(1975年)』。
内容はもちろんのこと、ジャケットのデザインも文句のつけようがありゃせんわ。Img_5214_2とにかく「女子プロレス」というのは珍しくないけど、「女子プログレ」というのは世界的にも稀有と言えるでしょう。
というワケで休憩をはさんでの後半、「深井麻梨恵BAND」の登場だ。
「ありがとうございます!」
カッコよかった先ほどの池㞍家に続いて深井麻梨恵BANDをお送りしま~す。
楽しんで頂けたらうれしいです。
よろしくお願いしま~す!」20v早速、重厚な音色でキーボードを操り出す「深井麻梨恵」。30曲は前回紹介した女性キーボード奏者のコンピレーション・アルバム『池尻家×SHOKO solo project "Sonicscape"×深井麻梨恵』に収録されている「Help Me」。110コチラは7年前のCD発売記念ライブの時の深井麻梨恵BANDのステージ。40そして、今。
曲はすぐさまバンド・アンサンブルに突入した。 0r4a0236 メンバーはベースが「上田哲也」にスイッチ。
上田さんはMarshall Blogへはコレが2度目のご登場となる。50v前回は2019年8月、黒沢ダイスケさんのライブの時だった。
場所は横浜にあった旧「Hey Joe」。
下はその時のようす。130vギターとドラムスは池㞍家のステージから留任。
 
樋口征宏60v伊藤"ショボン"太一70v同じく7年前のHey Joeの時のショボンちゃん。
ドラム・ソロの途中で「スティック」を「チョップスティックス」に持ち替え、鴨のローストかなんかを食べながらドラムスをプレイするという離れ業をやってのけた。1404/4拍子に3/4拍子を練り込んだリズムに乗った麻梨恵ちゃんのハードなオルガン・ソロ。80v続くギター・ソロもハードにキメた!100vカッコいいわ~。
スリリングな要素に富んだな曲想がコンパクトにまとまっていて実にカッコいい!
90_2「このメンバーで演奏するのは本当に久しぶりです」
10年近くぶりらしい。
そんな話をしていた麻梨恵ちゃん、「あ、イケない!私、靴をはいて来ちゃった!」と履物を脱いでいる間、マイクをショボンちゃんに渡した。150話を振られたショボンちゃん。
この日は晴天でかなり日差しが強かったことから日傘の話に。
ショボンちゃんは秋田の人で大層色が白く紫外線に弱いため外では日傘を愛用しているそうだ。
「乳母日傘(おんばひがさ)」なんてのは良家で育ったことを意味する言葉だけど、もう日本もこんな気候になってしまったのだから男性だって大いに日傘を使うべきだと思いますよ。
私は使ってはいないけど「男の日傘」は賛成。
でも今年の夏は日傘は要らないネェ。
その代わり「雨傘」は片時も離せない。
東京は今日で33日連続の雨模様だってよ!
おかげで野菜の値段がアホみたいに上がっちまったじゃねーか!160v麻梨恵ちゃん的には新し目だという「Antinomy」。
ピアノの低音部を使った7/8と4/4拍子を組み合わせたリフ。
ヒナステラみたいというか「Tarukas」みたいというか、いいナァ~。118a0947 「antinomy」とは「二律背反」という意味。
互いに矛盾する2つの意見や考えがあって、どっちももっともらしいんだけど同時には成り立たない状態のこと。
ようするに「アチラを立てればコチラが立たない」ということね。
夏目漱石の『こゝろ』なんかはまさにこの状態だわね。
リズムはそのままにバンド・アンサンブルとなって…180ホールズワース・テイストのギター・ソロが飛び出して来た!190v樋口さんは真空管アンプの良さをよくご存知だ。
この日使ったMarshallは「モディファイド・シリーズ」の「1959MS」。
歪を深めにセットしてバリバリ弾いてくれた。
1959MSはハンドワイアード回路なので、音の立ち上がりがすこぶる速く、大変に図太い音を出してくれる。
だから樋口さんのようなシュレッダーが望むであろう理想の弾き心地とサウンドをシッカリと実現したハズだ。
コチラ側にもどんなに速いパッセージを弾いてもひとつひとつの音に説得力が込められているように聞こえて来た。200vフレットレスの特性を活かした上田さんのベース・ラインがまた素晴らしい。210ダイナミックなシンセサイザー・ソロ!220vそしてダカーポしてあのピアノのリフへ。
この曲、メチャクチャ好みです。230ショボンちゃんはNATAL。
Cafe Racrの12"、13"、16"、22"のキットに240現在は生産していない「Staveスネア」を組み合わせた。250上田さんのベースから「♪ニュイ~ン」とスタートしたのはCDに収録されている「Beyound the Green」。260vココまでとはガラリを趣を替えて、7/4と6/4拍子を組み合わせたリズムで…270vクリーン・トーンのギターがポツポツと語り掛けていくユッタリ・ナンバー。280vこのクリーン・トーンがまたいいんですよ、「1959MS」は!
どこまでも太く、音ヌケがよい。290曲はメローに進行していくが、きっとどこかでまた大爆発するんだろう…と思うでしょ。
ところがそのまま最後まで調子を変えずに幕を下ろす。
コレもまた良き哉。
ナニもアクロバットばかりがプロッグ・ロックではありません。
イギリスの「The Enid」なんてバンドを聴いてごらんなさい。300ココで告知のコーナー。
メンバーそれぞれライブのお知らせと麻梨恵ちゃんのグッズ紹介。310vショボンちゃんはオラが「いなほ米」のPR。320v続いては麻梨恵ちゃんが19歳の頃に初めて作ったという曲「wAndёя(ワンダー)」。
専門学校の時、麻梨恵が作ったこの作品を先生方が演奏してくれたそうだ。330緊張感あふれるスウィング・ビート。360vショボンちゃんのジャズ・ドラムはいいナァ。
猛烈にスウィングする。4007/4拍子のリズムに乗ってオルガンとギターでテーマを奏でギター・ソロへ。
何回も言って申し訳ないけど、1959MSのヌケよいサウンドがこういう場でも抜群に良い効果を発揮する。
ホント、樋口さんはウマい具合に使ってくれた。350ノリノリの様子で麻梨恵ちゃんがハードなオルガン・ソロをキメた!390vそして、冒頭のスイング・ビートのパートに戻り…340凄まじいキメをもってして曲を仕上げた。380「ありがとうございます!
それではココで池㞍喜子さんをお迎えして一緒にお届けしたいと思います!」410v開演するまでは「絶対に負けるワケにはいかないわ!」と殺気立てていた「対決姿勢」はどこへやら(←ウソです)、「ツイン・キーボーズって憧れません?」と2人で仲良くおしゃべりをして深井麻梨恵BAND最後の曲に取り掛かった。420曲は「Birth」。
喜子さんのオーケストラル・サウンドから…118a0463 麻梨恵ちゃんのボコーダーのプレイ。440vそして超密度の濃いバンド・アンサンブル!
なんかコレは「Brand X」を思い出すな。4502人で丁々発止と渡り合うキーボーズのバトル!460これぞ「プロッグ・ロック女王の雌雄を決する「対決」だ!470そして息もつかせぬ7/4拍子のアンサンブルを経て曲は終了し、深井麻梨恵BANDは持ち時間を消化した。480アンコールの準備をしている間に…
麻梨恵ちゃん、本番の冒頭に靴を脱いで裸足になっていたでしょ?
裸足で舞台に立つ人って結構いるんだよね。490v_2下は太平洋戦争前後に「国民的喜劇俳優」として大活躍した「榎本健一」、通称「エノケン」。
聞いたことあるでしょ?
エノケンは演技中に舞台から飛び出していた釘を踏んでしまい、それが原因で壊疽となり右足を切断した…と言われていた。
ウチの父もそう言っていたぐらいで昔の人なら誰でも知っている話だった。
ところがコレは実は当時の都市伝説で、本当はエノケンが「孫悟空」を演じていた時に謝って如意棒を足に落としたことが原因で脱疽(壊疽とほとんど同じ)を罹患してしまった。
エノケンの足は重篤な血行障害に陥り、手術を繰り返したもののうまくいかず、最終的には右足の大腿部から下を切り落とすことになってしまった。
真相としては釘を踏んだことがこの悲劇の原因ではなかったのだが、やっぱり薄暗い舞台で裸足になるというのは十分に注意した方がよいでしょうね。500v_sところでエノケン。
浅草の観音様の横の毎日外人でゴッタ返している抹茶のお店がある場所には昔、水族館があってその上だか下だかに「カジノ・フォーリー」というエノケンが運営する劇場があった。
エノケンはモノすごい人気で、『男はつらいよ』の「おいちゃん」いるでしょ?
あの人は「森川信」といってやはり浅草で大人気の喜劇人だったんだけど、エノケンがいる以上浅草では一番になれないということで関西に活動の場を移して一旗上げたという。
エノケンといえば私はあのヘンな声で歌う「月光値千金(ナット・キング・コールで有名な'Get out and Get Under the Moon’ )」とか「洒落男(♪オレは村中で一番…)」とか「東京節(♪ラメちゃんったらギッチョンチョンでパイのパイのパイ)」ぐらいしか知らないんだけどね。
それと1945年に作られた「黒澤明」の『虎の尾を踏む男達』という映画。
コレ、歌舞伎の『勧進帳』をベースにしたミュージカルで、GHQの検閲により製作から7年を経た1952年にようやく公開された作品。
狂言回しを演じるエノケンも良いが、スター中のスターだった「大河内伝次郎」が実にカッコいい。
私も若い頃はこんなのまっぴらゴメンだったけど、歳を取ってから観てみたらメチャクチャよかった。
1時間の短い作品…特におススメはしません。
一方、大河内伝次郎が主演している『小原庄助さん』という1949年の清水宏監督の作品は大のおススメ。いい映画だよ~。510v_sはい、アンコールの準備もできました。
晴くんも参加してツイン・ベースにツイン・キーボーズでドリーム・シアターの「Acid Rain」。520最後の最後まで持てる技の限りを尽くし、凄まじい演奏を聴かせてくれた6人。
私なんかはこうした音楽を愛でてくれている奏者や観客がまだ日本にいることをとてもうれしく感じてしまうのだ。530 540 550 560 570 580お疲れさまでした~!
エ、「プロッグ・ロックの女王」は一体どちらに軍配が上がったかって?
そりゃ両方にキマってるわな!590最後はお互いの熱演を称え合ってイベントは終了した。
この日を境に「女子プロ」とは「女子プロレス」ではなくて「女子プログレ」を意味するようになりましたとサ…ウソこけ!0r4a0282<おしまい> 
 200_2(一部敬称略 2026年8月7日 吉祥寺シルバーエレファントにて撮影)

2026年9月25日 (金)

PROGRESSIVE LIVE 2026~池㞍家

今回はMarshall Blogでお馴染み「池㞍家」と「深井麻梨恵BAND」のダブルヘッドライナー・ショウのレポート。
会場は「プロッグ・ロックの聖地」。
ロンドンで言えば「UFO Club」。10v_2「UFO Club」はピンク・フロイドがハウスバンドを務め、人気が出て卒業した後はその座をソフト・マシーンが受け継いだ。
「UFO」は「Unlimited Freak Out」の頭文字で、まぁ「どこまでもヘンテコに」ぐらいの意味かしらん?
1960年代の中盤に短期間にわたって「トッテナム・コートロード」というロンドンの中心街の地下に存在したが今は影も形もなく、かつてあったとされる下の写真の場所を探すのにエラく苦労した。
Img_0250さて2019年、女性キーボード奏者3人による下のオムニバス・アルバムがリリースされた。
参加しているのは池㞍家、深井麻梨恵、SHOKO solo project "Sonicspace"の3組。20そしてその年の11月26日、当のプロッグ・ロックの聖地でそのCDの発売を記念するライブが開催された。
コレはその時の池㞍家のステージのようす。30この時からコロナを挟んで7年も経過したなんて信じられんな。
そして今回、池㞍家と麻梨恵ちゃんのバンドが「プログレ女王」の座をめぐって対バン形式で決闘をすることになった。50コレはその決闘の場に設けられた屋台村。60もちろん当該のCDも販売していた。70まずステージに登場したのは「池㞍家」。80池㞍喜子100v池㞍晴之介110v樋口征宏120v伊藤"ショボン"太一130vオープニングは6/8拍子のリフを挟み込みながら進行するさわやかチューン「Open Sesame」。140作曲者である喜子さんのオルガンやピアノをフィーチュアしながらに曲はパノラミックに展開していく。
昔調べたことがあったんだけど、この「開けゴマ」というのは『千夜一夜物語』の「アリババと40人の盗賊」の中に出て来る「Open sesame」というセリフの直訳なんだよね。
ではなぜ「ゴマ」なのか?…コレにはあまりにもいろんな言い伝えがあってどれが真説か収集がつかなくなっているようだ。150v気心知れたリズム隊の2人。190よもや寸分のズレも見せることのないイキの合ったパフォーマンスに乗って…200ギター・ソロがフィーチュアされる。160「開けゴマ!」の呪文でいかにも「音楽の扉」が開いたかのようなにぎやかなオープニングで池㞍家のステージがスタートした。170私の場合、「Open sesame」というと真っ先出て来るのがコレ。
1960年に弱冠22歳の「フレディ・ハバード」がブルーノートから発表したデビュー・アルバム。
「ティナ・ブルックス」というテナーの人も「Open Sesame」というタイトル曲を作っているが、イヤイヤ、このアルバムはそれよりも同じブルックスが提供している「Gypsy Blue」というエキゾチックなマイナー・チューンが何といっても魅力的だ。75cd「こんばんは!
今日は平日のお忙しい中、お越し頂きましてありがとうございま~す!」230vまずは「池㞍家とは何ぞや」の説明から。220池㞍家名義でステージに上がるのはかなり久しぶりのことで、ヘタをすると3、4年ぶりだとか。
そうかな~?…と思ったら「i3K」をやっているので実感が湧かないんだね。
ココでメンバーを紹介。240v樋口さんはダブル・ヘッダー。
「今日は池㞍家と麻梨恵さんのバンドの両方の演奏で鍛えられますね!」
ホント、複雑な曲の数々を弾きこなすのは大変なことだと思いますよ。260vショボンちゃんもダブル・ヘッダーだ。
池㞍家とは20年来のお付き合い。250vご挨拶の後は晴くんが24、25歳の時に作った「池田屋」が続く。260ベースと…270ドラムスの2人から曲はスタート。
この時点でもうカッコいい!280vショボンちゃんのドラムスはいつも「NATAL」。
今回は「Cafe Racer」のキットに…290今はもう生産していない希少モデル「Staveスネア」を組み合わせている。300「今回は」なんて言っているけど、2019年の時も同じドラム・キットだった。
それだけ音が気に入っている…ということよ。
下はその前回のようす。310v喜子さんがキリっとしたテーマ・メロディを奏でる。
世に知られる「池田屋騒動」といえば、1864年7月8日、急進的な尊王攘夷思想を掲げて京都の「池田屋」に集った長州藩の一行を新選組が襲撃した事件。
それだけに危険度が高そうなメロディだ。320一転、取り急ぎ長州の連中を一掃した解放感からなのか、ベース・ソロに入ると何やら楽し気なムードに。
コレがこの曲の大きな魅力のひとつ。
晴くんがゴキゲンなポップ・フレーズを弾き連ねていく。
330ベース・ソロを引き継いだピアノ・ソロの調べも美しく…350vさらに樋口さんもギター・ソロをポップにまとめ上げた。0r4a0061 イントロで新選組が池田屋に向かう様子を、そしてサビで襲撃のようすを描いたという情景音楽。
いいね~、こういうのは。
インストゥルメンタル・ミュージックの醍醐味だ。370喜子さんがしゃべっているのは池尻家が新しい音源を制作しているという情報。
次に演奏する曲がその音源に収録される予定になっていることを発表した。380その次の曲である「禁門」を解説する晴くん。
この日が世界初演。
リハーサルをした時、あまりにも難しすぎるのでこの日のセットリストに加えるかどうかについて迷ったとか。
おお!それはオモシロそうじゃないの!390なるほど…冒頭は4・4・4・5と演る17/16拍子のギター・リフから。400樋口さんが使用しているのはMarshallの去年の新商品「1959MS」。
1965年から生産し続けてきたMarshallのシンボルともいえる「1959」をグレードアップして自在な音量で最上の歪みと幅広いサウンドが得られるようにしたモデル。410v樋口さんは「Volume(ここではゲインの役割)」をフル・アップしてアンプを歪ませた音作りをしていた。
音が滅法太く、最高にヌケの良いギター・サウンド!420ちなみに7年前もシッカリとMarshallを使ってくれていた。
この手の音楽を演る人は「デジタル機材を大幅に取り入れている」という先入観というか、被害妄想が私にはあるんだけど、樋口さんはそうではなく真空管アンプのサウンドの素晴らしさを理解し、そして尊重してくれている。
こうしてわかっている人に「1959MS」を使ってもらえるとうれしいね。
ナンダカンダ言ってもデジタル機器とは音がゼンゼン違うもん。430v一聴してそれとわかる変拍子で語られるドラマ。
この緊張感がタマりません!440樋口さんのソロ。
ン~、やっぱりいい音!118a0140 「禁門の変」は池田屋騒動の約ひと月後に京都守護職の「松平容保」らの排除をもくろんで長州藩が京都御所を襲った事件。  
そんなテーマだからして喜子さんのソロも大変にハードだこと!460ヘヴィな曲調が続いてカットアウトするところが何とも思わせぶりでいい感じ。
この事件を機に長州藩は「朝敵」となり第一次長州征伐が実施される。
それなのにおかしなことになっちゃって…薩摩が会津をダマしたんだ。
入隊したことはないにせよ私は「彰義隊」を支持する佐幕派だから。
以前にも書いたことがあったと思うけど「松平容保」のひ孫さんに会ったこともあるのよ。118a0170コレは以前にも紹介したことがあったかしらん?
日本ペンクラブが選出した新選組に関する話を1冊にまとめた『新選組読本』というアンソロジー。 
コレに司馬遼太郎の「王者の護衛者」という松平容保が京都守護職に就く前後のことを書いた短編が収められていて、新選組が発足したキッカケがシレっと記されている。
私は普段滅多なことでは司馬遼太郎を読まないんだけどコレはオモシロかった。
こんなことが書いてある…容保は風呂に入る時以外、肌身離さず小さな筒を身につけていた。
そして容保が亡くなり、明治になってからその筒の中身を検めてみるとそこに手紙が入っていた。
その手紙は「宸翰(しんかん)」、すなわち孝明天皇が容保に宛てたお手紙だった。
そこに一体ナニが書かれていたのか…。
私はこの宸翰の話を知っていた。
ということは他のナニかの本でこの話を読んでいるワケなんだけど、それがナンだったかどうしても思い出せないでいる。
それとも有名な話なのかしらん?
その宸翰には、タイミングさえ合っていれば明治維新をチャラにできるようなことが書いてあったのだ。Ssg 続いての曲も現在音源制作に取り組んでいるところの1曲。
時代は下ってタイトルは「戊辰」。
新選組に関する連作だからもちろん作曲者は晴くん。470v「1959MS」が出すズ太いクリーン・トーンによるアルペジオに…480vドラムスが加わって始まる7/4拍子のユッタリとした1曲。490v喜子さんがシンプルなテーマを奏でていく。500曲は様々な仕掛けを含みながらグイグイとクライマックスに向かっていった。
サラっとはしているがとても味わい深い曲。
ちなみに先に揚げた容保のひ孫さんに言わせれば、会津の皆さんは1886年を指す時にはいまだに「明治維新」という表現を避けて「戊辰」という言葉を使うそうだ。
だから明治元年から数えて満150年を迎えた8年前の2018年、会津では「維新150年」ではなく「戊辰150年」と言っていたようだ。
戊辰というのは「イヌとタツ」が組み合わさる5番目の干支で、次の戊辰の年は22年後の2048年にやって来る。510ショボンちゃんが池袋で「池尻家の晴くん」に間違えられた話などでMCも盛り上がる。
ナニせこのチームは全員がマイクを握って語るからね、話が尽きるなどということはあり得ない。520久しぶりに取り上げたという「YAKUDOSHI」。
この曲を作って厄が落ちたという喜子さんのピアノで曲は始まる。530リズムはワルツ。
ちなみにショボンちゃんは今年が厄年だそうです。540v 晴くんのベースをタップリとフィーチュア。520v続いて喜子さんがスケールの大きなピアノ・ソロを奏で…560樋口さんがメロディをリードするアンサンブルからソロへ。570v厄も逃げ出す鉄壁のパフォーマンスだった!580池㞍家最後の曲の前に告知。
ライブの予約が出来るQRコードを喜子さんが提示。
最近はみんなコレだわね。
コレは配信を見ている人もスキャンできるのか?
早速「予約しました!」という声が客席から上がった。590そして麻梨恵ちゃん登場。600この日は「対バン形式のプログレ女王の決闘」ということなので早速果し合いが始まった!
610そのお題は喜子さん作、冒頭で紹介したCDにも収録されている「Breaking the Limit」。
まぁ、よくもこんなに弾きまくりますナァ…というほどの5人の熱演で池尻家のステージが締めくくられた。620 630  640  650v 660v相変わらず緻密にしてダイナミックな演奏を互いに称え合い、客席からは大きな拍手が送られた。
 
池㞍尻家の詳しい情報はコチラ⇒池㞍家Official Website670<つづく> 
 200_2(一部敬称略 2026年8月7日 吉祥寺シルバーエレファントにて撮影)

2026年9月18日 (金)

GALNERYUS~"THE CRY ECHOES THROUGH THE SKY" TOUR 2026 in 川崎<後編>

『"THE CRY ECHOES THROUGH THE SKY" TOUR 2026』川崎公演レポートの<後編>。
「HUNTER x HUNTER」のコーナーで盛り上がった後はGALNERYUSクラシックを1曲。
LEAさんがシャープに刻むハイハットに…10バロッキッシュなオルガンがかぶさる。
YUHKIさんの作品で2006年の『Beyond the End of Dispair』から「Point of No Return」。20イヤがオウにも緊張感が高まっていくキメを経て曲が動き出すやいなや「ホイ!ホイ!」とお客さんの力強いアオり声が上がった!30_2 怒涛のドライビング・チューン。
小野さんのパワフルなシャウトが迫りくる!40vあたかも重戦車が猛スピードで突き進んでいくようなヘヴィなドライブ感。50YUHKIさんとSyuちゃんのハーモニー・パートからシンセサイザーのソロへ。60vギター・ソロもふんだんに盛り込まれ…70曲は最後に待ち構えている圧倒的なバンド・アンサンブルに向かって猛進して行った。80「ツアー初日というのはうれしさと、チョットした緊張と、不安と、これだけ集まって頂いた皆さんに楽しんでもらえるのか?という気持ちもあるんですが…こちらから見ていると皆さんがうれしそうなお顔をしていらっしゃるので安心しました」
小野さんのおっしゃる通り。
プレス・ピットに入って客席の方に振り向くでしょ?
そりゃ目に入るのは前の方のお客さんだけだけど、皆さん何ともいえぬうれしそうな顔をされている。
「老若男女を問わず全員の皆さんがウットリしているという感じ」と言った方が適切か?
もちろんコレはGALNERYUSのコンサートに限ったことではないが、とにかくニッニコしていて「GALNERYUSが大好き!思いっきり楽しんでいます!」という他の現場とは少し異なるお客さんの温かさみたいなモノを感じるんだよね。90ツアーの初日もアッという間に本編最後のセクションに入る。
キーボーズからスタートし…0r4a0339 小野さんの感情がお客さんひとりひとりに届くように歌い上げるのはニュー・アルバムから「Echoes of Fate」。110v何ともドラマティックなバラード…とくれば当然期待されるのが「泣きのギター」。
もちろんSyuちゃんがタップリと聴かせてくれた。120v見よ、この表情!
まるでナニかにとりつかれたかのように情感豊かなフレーズを連ねていく。130vこのプレイをMarshall 「1959MS」と「1960AV」が支えているのかと思うと鼻タカダカになってしまう。
イヤ、この音ならなってもいいでしょう?
ハードな局面だけでなく、こうした泣きのギターのシーンでもその力を大いに発揮してくれた。
ま、Syuちゃんがその能力を見事に引き出してくれたからなんだけどね。140v小野さんの感情移入に富んだ歌声がまた素晴らしかった。
こちらはどこまでも澄んだクリーン・トーンのMarshall声だ!150v曲の締めくくりもSyuちゃんのソロ。
ワウワウ・ペダルを効果的に使って曲のドラマ性を向上させた。160vまさに「Melancholic GALNERYUS」!0r4a0424 前曲で水を打ったように静かになった会場にYUHKIさんが奏でる雄大なオーケストラルなサウンドが鳴り響く。0r4a0594 「ラスト~!」と小野さんが絶叫!190v凄まじい速さのピッキングでSyuちゃんがリフをブチ込む!
アクセントの移動で変拍子っぽく聞こえるがさにあらず。200v爆発的なドライビング・チューン「Without You」だ!210v次から次へと飛び出してくるヘヴィ・メタルのパノラマ!0r4a0558 中間部の7/4拍子のキメのパートから…220v転調を繰り返しながらSyuちゃんがメロディを弾くシンフォニックなパートが圧巻!230vYUHKIさんから…240vSyuちゃんにソロのバトンが渡されトリッキーな2人のアンサンブルへ。
寸分の狂いもないパフォーマンス。
2人も超人的な集中力だ。260バンドがシンフォニックなひとつのカタマリとなって小野さんの歌を包み込んだ。270vクライマックスはこれから!
コーラスのパートだ。280v「♪ウォ~ウォ~ウォ」
お客さんが合唱に加わり… 290vやがてア・カペラとなる。
感動!300まるで「合唱付きのロックの交響詩」とも呼べる18分にも及ぶGALNERYUS史上最長のドラマはSyuちゃんのギターで幕を下ろした。310v「ありがとう!」
割れんばかりの大歓声を浴びてGALNERYUSの5人は一旦ステージを後にした。320全国10ヶ所10公演のツアー。
早くも初日の本編が終了して、今猛烈なアンコールがかかっているところ。Flそしてアンコール。
まずは小野さんが単独でステージに姿を現した。
「ありがとうございます!どうですか、初日~?
リハーサルは5回やりました。
GALNERYUSのリハーサルってナニかイメージできますか?」
10「メンバー個々がチャンと用意をして来るのでリハーサルの時はもう演奏の確認をするだけなんですよ。
もう最初に集まった時にできちゃう。
でも本番はやってみないとどうなるかわからないんですね。
今日もそうだったんですが、皆さんのあたたかい声援でココまで来ることができました」20v「今回の物販の話を…いいですね~、赤黒!
いつもライブでは感極まってリストバンドを投げたりするんですけど今回は…投げない!
普段の釣りの時に使います」
『赤と黒』か…高校の時に必要に迫られて泣く泣く「スタンダール」を読んだわ。
赤は「軍人」、黒は「聖職者」。
オモシロくもナンともなくて、歯を食いしばって読破したツラい思い出がある。40Tシャツ、トートバッグ等が用意されていたが、この初日で売り切れとなったアイテムもあった。
そして小野さんはこの翌々日の新潟公演でのお楽しみについて語った。
それは名物の「タレカツ」だそうです。
コレはソースカツ丼のことかしらん?
ソースカツ丼も元祖の多いメニューだよね~。
福井の「ヨーロッパ軒」が一番有名なのかな?
伊那の駒ケ根なんかも随分と力を入れていた。
群馬の桐生や福島の会津若松も盛んだとか…。
Syuちゃんに尋ねてみると「タレカツ」は「ソースカツ丼」とは少し違うようだ。
新潟といえば昔、MarshallのクリニックでSyuちゃんと2人で行ったことがあったけど、エラく盛り上がってとても楽しかった。70vそして小野さんがメンバーを呼び込んだ。50アンコールでは全員ツアーTシャツに着替えての登場。60アンコールの1曲目は「Alsatia」。
7弦ギターの低音弦ならではのリフ。
前に書いた通り、私がGALNERYUSを最後に観たのはYAMA-Bが歌ってLEDAくんがベースを弾いていた頃なので当然この曲は知らなかった。
だからSyuちゃんがいきなりこのリフを弾き出した時、本当にトリハダが立ってしまった。
問答無用でカッコいい!80vヘヴィなこの曲の重量をさらに増加させているのはTAKAさんのベース。
全編を通してモクモクと重低音を出し続ける姿が凛々しい。110vメロディアスなコーラス・パートもいかにもGALNERYUSらしくて好き。100vヴァース(Aメロ)やコーラス・パート(サビ)のメロディとリフの対比がも大きな魅力。
「木に竹をついだような」と言う慣用表現があるが、ココでは銘木に銘竹を継いでいるのだ!120アンコールの2曲目はニュー・アルバムから「Let no Time Decay」。130LEAさんのツーバスが激暴れするアルバム中の最速ナンバー。140このコーラス(サビ)のメロディは誰でも一度聴いたら覚えてしまうでしょう?
実際、私もアルバムを初めて聴いた後で出て来た鼻歌はこの曲のコーラスのメロディだった。150v開放弦を交えたピックアップ・ソロ。
凄まじいピッキング!
弦を速く弾(はじ)くためには、物理的にピッキングの振幅を狭める必要があるが、そうするとどうしても音が細くなったり、小さくなったりしてしまう。
ところがSyuちゃんは振幅の大きなピッキングでこれだけ速く弾く。
つまり出て来る音が元々力強いので「1959MS」の利点が倍増するのだ。160vYUHKIさんのシンセサイザーの猛り狂いようも負けていない!170v_aそして満身の力を込めてエンディングに突入しアンコールの2曲を演奏し終えた。180ピックを客席に投げてさようなら。190…で終るワケもなく、2度目のアンコールに突入。
「ありがとうございます!
最後に一発イキますが…家に帰ったらお風呂に入って寝るだけにしておきましょう!」200v盛大なアオりから…0r4a1004この日最後の曲「Raise my Sword」をプレイ。210最後の最後まで一時も力を抜くことなくその凄まじい集中力と演奏力と気力で全12曲を力演した5人!220 230v 240v 250v 0r4a0947お客さんの熱狂ぶりも手伝ってツアー初日は密度の濃い最高のメタル・ショウとなった!
問答無用でカッコよかったわ。280記念撮影の後、Syuちゃんからご挨拶。0r4a1123「こんなにたくさんの方にお集まり頂きありがとうございました。
初日にもかかわらず皆さんの熱い魂を一身に受けまして、曲のパワーがアルバムの何倍になったように感じました。
だから今日がファイナルかな?と思うぐらいでした!」
300v「GALNERYUSのライブは完全に出来あがった人たちの集まりなのでいつ演っても熱いんですが、こんなにミラクルな初日はない…とみんなで言っていたんですよ。
皆さんの温かいご声援とメタル・スピリットのご支援のおかげと感謝しております。
『Without You』はもう今日で出し切ってもうたわ!ヤバい!
関東地区の方にはまだファイナルがありますのでそちらにもゼヒ遊びに来て頂くようよろしくお願いします!」118a0441最後はみんなでジャ~ンプ!
「ありがとうございました!」290GALNERYUSが当代きってのヘヴィ・メタル・チームであることを明らかにしたショウだった。
終演後、私の頭の中には「The Light of Hope」の壮大なコーラス・パートがいつまでも鳴り響いていた。310 それにしてもいい音だったわ~。
Syuちゃんが今回使用したMarshallは「1959MS」と「1960AV」です。
次回は千秋楽、新木場でお会いしましょう!
  
GALNERYUSの詳しい情報はコチラ⇒GARNELYUS Official Website118a0012<おしまい>

200_2(一部敬称略 2026年8月5日 川崎SUPERNOVA KAWASAKIにて撮影)

2026年9月16日 (水)

GALNERYUS~"THE CRY ECHOES THROUGH THE SKY" TOUR 2026 in 川崎<前編>

去る7月15日にニュー・アルバム『A CRY FROM THE SKY ABOVE』を発表したGALNERYUS。
その発売を記念するツアーが催行されたことはMarshall Blogでレポートした。
そして9月5日の東京を最後に全国10ヶ所10公演を大成功理に終了させた。
今回と次回の記事はそのツアー初日の川崎公演をもようをレポートする。10_2その前に…ココまで書いて気が付いた。
以前より書いてきたことだが、私はSyuちゃんとは比較的付き合いが古く、2005年の『マーシャル祭り3』というイベントに出演してもらったり、2008年までは2人で全国を回ってMarshallの新商品をPRするクリニックを頻繁に開催していた。
一方、このMarshall Blogは2008年の4月にスタートし、916回の更新を経て2011年末で一旦終了。
それから2012年の10月に復活し、前回まで2,633本の記事を投稿してきた。
そして今回この記事を編むに当たり、それら3,549本の過去の記事の中にGALNERYUSのライブ・レポートがナント1本も存在しないことに気がついた。
コレは意外な発見だった。
つまり、今回が「Marshall Blog史上、初めてのGALNERYUSのライブ・レポート」ということになる。
うれしいネェ。めでたいネェ。
その現場となったのは2023年10月にオープンしたという始めて来るホール。
「SUPERNOVA」で「スペルノーヴァ」と読むそうだ。20_2この読み方がどうにも引っ掛かってしまうはコレのせい。
ジャズの大巨匠、故ウェイン・ショーターがブラジルのテイストをジャズに持ち込んだ名盤の誉れ高い『Super Nova』というアルバムに若い頃から聴き親しんでいたから。
そんなことはどうでもいいか。
「super nova」というのは「超新星」という意味。30lp2_2この日の屋台村のようす。
Tシャツの品揃えがゴージャス!40_2ロビーでは見事な赤いバラの祝い花が目を惹いた。50v_3さて、先にレポートした通り、Syuちゃんは今回はツアーを通じてMarshallが去年発表した「1959MS」を使用してくれた。
我ながらこのアンプの音が破天荒に素晴らしいのは先刻承知していたが、コレが実際にGALNERYUSの現場で一体どういう風に鳴り響くのか?…もうコレが楽しみで仕方なかった。
私も長年にわたりカメラをブラ提げてずいぶん色々なところにお邪魔させてもらってきたが、こんなに興奮気味でプレスピットに入ることも珍しい。
さぁ、いよいよ開演だ!60v_2ニュー・アルバム冒頭の「Call of the Horizon」のオープニングSEに包まれてステージに姿を現したGALNERYUSの5人。70_3小野正利80v_2Syu90v_2YUHKI100v_2TAKA110v_2LEA120v_21曲目に演奏したのはニュー・アルバムのリード・チューン「The Light of Hope」。
つまりアルバム通りの幕開けだ!130_2燃え上がるようなドライビング・グルーヴに乗って小野さんが美しいメロディをキッチリと歌い上げる。118a0254Syuちゃんは遠慮なくすべての弦をストラミングして出すブットいサウンドで小野さんの歌をバックアップ。150v「オイ!オイ!」と小野さんが客席をアオり、意表をつくクロマティックのキメのフレーズからインストゥルメンタル・パートに突入していく。
このパートに興奮しないロック・ファンはよもやいまい。0r4a0053YUHKIさんの密度の濃いキーボーズのソロから…160殺気みなぎるギター・ソロへ!0r4a0010 そして息をのむような2人のアンサンブルが展開していった。180オリジナル音源に収録されている勇ましいコーラス・パートもバッチリと再現!210v_2TAKAさんのストレートな低音と…190LEAさんの鉄壁のドラミングがフロント陣の激演を強力に後押しして…20010分にも及ぶ壮大なドラマが完結した!
18年ぶりに観たGARNELYUS。
わかっちゃいたけど、ノッケから飛び出して来たこのあまりにも凄まじいパフォーマンスにシャッターを切るのも忘れて(←コレはウソ。バンバン切りまくった)アタシャすっかり感動してしまったぞよ!230「声を出していきましょう!」
立錐の余地もない客席に向かって猛烈なアオリを浴びせかける小野さん。
もちろんお客さんも負けちゃいない。
すると小野さんが「もっと~!」と火に油を注ぐ。
あまりにもノリのよいお客さんに向かってこの調子では「アオるなキケン」かも!240小野さんのアオりで盛り上がり度がガツンと増したところで2012年発表の「絆」。250小野さんの熱唱とお客さんのコラボレーションがまるでコール&レスポンスをしているかのようでとても感動的。260v上演中にステージの中央で何度も寄り添う小野さんとSyuちゃん。
バッチリとイキの合ったところを見せてくれる。270ガンガン飛び出してくる華麗極まりないギター・ソロ!280冒頭で触れた通りSyuちゃんはツアーを通してMarshallの昨年の新商品「1959MS」を使用した。
スピーカー・キャビネットは「1960AV」。
よく誤解されるのだが、この「V」キャビネットに搭載されているCelestionのスピーカーはいわゆる「Celestion Vintage30」と同一のモノではない。
「G12 VINTAGE」というこのキャビネットのために生産されている独自のスピーカー・ユニットだ。
このスピーカーがどうも「1959MS」にベスト・マッチするのではないか?ということが最近わかって来た。290v今回のSyuちゃんのセッティングは左から…
  PRESENCE=3
  BASS=4
  MIDDLE=7
  TREBLE=3
  VOLUME I=10
  VOLUME II=0(ジャンプをしていないので無使用)
  MASTER VOLUME=8
  インプットはブライト・チャンネルのHIGH。
やはり「CLIP」並びに「BRIGHT」はOffとした。
ま、「BRIGHT」は音量が小さい時のために用意してある機能なのでSyuちゃんの超爆音にはハナから無用だ。300もちろんMarshallの上にはいつも通り魔除けの唐茄子のピック入れとフィンガーイーズを配置している。118a0396オリジナルのペダル類を組み込んだ足元のようす。
とてもシンプルだ。310「爆音」以外に表現のしようがないギター・サウンド。
やっぱりコレだよ、コレ!
しかも音質自体が大変に魅力的なのだ。
現在巷間で耳にすることができる正統派メタル系のギター・サウンドの中では最高峰と呼んで良いのではなかろうか?
「最終的には1959が似合うギタリストになりたい」と漏らしていたSyuちゃん。
まさにこのツアーがその希望を叶える機会となったと言えそうだ。320v「こんばんは!
ソールドアウト、ありがとうございます。
平日にもかかわらず、『初日』というワードに引っ張られ、見事にお集まり頂ききまして…ありがとうございま~~~す!
皆さん、ニュー・アルバムは聴き込んで来ましたか~?」325「今日もいつものようにタップリ演りますので最後までよろしくお願いします!」
いいナァ、小野さんのご挨拶。
「音楽を聴く場所に来た」って感じがする。
「オマエら最後までイケんのかッ~?!」なんて決してやらないもんね。
アレは訊くだけヤボ。
お客さんはチケットを買って来てくれているんだから、元を取るために最後までイクにキマってんのよ。330vニュー・アルバムに戻って「Beyond the Sunrise」。
3403連のリズムをバックに歌詞を嚙みしめるようにしてジックリと歌い込んでいく小野さん。350v転調してキーボードのソロ…370vディミニッシュの音列を効果的に取り込んだギター・ソロ…380と、聴きどころが続き、更にココでも2人のアンサンブルが曲のドラマ性を大いに膨らませた。390そして小野さんの歌い切りでピカーディ・ケイデンス(短調の曲で最後だけメジャーの和音を使って締めくくる作曲手法)。
コレは効果抜群!0r4a0639 続けてもニュー・アルバムから「To the Last Breath」。
勇猛なSEに絡めてド迫力のパフォーマンスがスタート!410メチャクチャかっこいい曲。
小野さんが伸びやかな声で歌うプリ・コーラス(Bメロ)からコーラス(サビ)にかけての展開に涙。420中間部のインストゥルメンタル・パートがまたすこぶる素晴らしい!430vLEAさんの鮮やかなスティックさばきから…440vキーボード・ソロ。0r4a0090 YUHKIさんが愛用している赤いキーボードのスタンドね。
コレは20年近く前、私がこの会社の製品を輸入する仕事をしていた時にYUHKIさんに用意したモノなの。
それを今でも大事に使ってくれているというワケ。
こういうのはこの仕事をしていて最もうれしい出来事のひとつなのです。460ギター・ソロに続いて展開するキーボーズとのアンサンブルが秀逸なのはこの曲も同様。
それだけでなく曲の随所に出て来る2人で合わせるキメの数々がスゴすぎて笑ってまう!470vまるでリヒャルト・ワーグナーの歌劇の一部を聴いているかのような重厚な素材と豪壮なパフォーマンスにはただただ圧倒されるばかりだった!490「先ほども申し上げましたが、初日ということでこんなにたくさんの皆さんにお越し頂いて…ソールド・アウトありがとうございます。
どうぞご自分のペースでお楽しみください」500v「どうですか?ニュー・アルバムは?
まさか2曲目に『絆』が来るとは思っていらっしゃらなかったのではないですか?
みんなに歌って欲しいんですよ!
そこで次の曲も皆さんと一緒に歌いたいと思います」510vYUHKIさんのセンシティブなピアノから始まり…520v激しいギター・リフが切り込む。
マジでスゲエ音だわ。
この分厚いサウンドは他に類を見んぞ!
「ロックギター・サウンドの閻魔大王」みたいじゃないか!530v小野さんが一緒に歌って欲しいとお客さんにリクエスト曲は「Break the Silence!」。
コレもニュー・アルバムからのチョイス。540ココでもギターとキーボーズのアンサンブルが観客の耳をくぎ付けにする。550お客さんも歌いまくった~!560曲の最後はYUHKIさんと…580Syuちゃんのバトルで締めくくられた。
こうしたシーンの魅力は18年前から少しも変わっていない。570v「ありがとうございます!先日、ブラジルへ行きまして…」
7月にアニメの大きなイベントに出演するために渡伯(どはく)した話。
2か所訪れたそうだが、そのうちのひとつが「ナタール」というのでドキっとした。
その日はちょうどサッカーのワールドカップのブラジルの試合に当たっていて、「試合が終了するまではライブができない」というお達しが出ていた。
そして、よりによってブラジル負けてしまった!
GALNERYUSの皆さんはさぞかし心配したことと思うよ。
何しろあの辺は1982年のフォークランド紛争の時も、アルゼンチンなんかは「戦争に負けてもワールドカップでイングランドに勝てばよし」とか言っていたぐらいの土地柄だから。
ところが!
「私たちの肌感覚でもサッカーよりアニメの方が重要であるということがわかりました。
だから試合の後に開かれたライブは何の問題もなく楽しく盛り上がりました」ということだったそうだ。
590v「ボクはソロでもジョージア、ポーランド、香港などで日本語で歌ってきましたが、みんなそれに合わせて日本語で歌ってくれる。
アニメは世界のどこへ行っても強いですね。
その点日本人である皆さんは母国語で歌えるワケですからね。
皆さんに調子よく歌って頂ければ私はこっちでニコニコしているだけでいい…というのが次の曲です」0r4a0403そして、小野さんのリードで皆さん大合唱!
曲は「Departure!」。600LEAさんの爆裂フィル!
そしてツーバスの嵐が吹きすさぶ!630強力なバッキングに乗せて魅力的なメロディを歌いまくる小野さん。620vメロディアスなキメ・フレーズから緊張感あふれるソロに。610そのまま曲はメドレー形式で「Hunting for Your Dream」へと続いた。640v盛り上がる「HUNTER×HUNTER」のコーナー。
Syuちゃんによるとブラジルでも大変な騒ぎだったそうだ。670曲はシンセサイザーのソロから…650vSyuちゃんの劇的なソロへと引き継がれて頂点に達した。660v今、中盤をチョット過ぎたところ。

GALNERYUSの詳しい情報はコチラ⇒GARNELYUS Official Website 680<後編>につづく

200_2(一部敬称略 2026年8月5日 川崎SUPERNOVA KAWASAKIにて撮影)

2026年9月14日 (月)

真夏のJAZZ葉山2026<後編>:杉本篤彦ビッグバンド~私の葉山4

今年もにぎやかに開催された『真夏のJAZZ葉山』レポートの<後編>。
10v
今回も葉山に関することを少し書かせて頂く。
イヤ、ほとんど葉山に関していないか…。
イベントの当日は交通渋滞を避けるために早めに葉山に到着して時間つぶしに勤しむ…ということを前回の記事に書いた。
下はその時間つぶしの絶好のポイントのひとつ「しおさい公園」。
入園料は300円。
ココがどういうところか知っていればスゴい…でも知らなければ「キレイな庭園がある小ぢんまりした公園」というだけの話。
ではどうスゴいのか?160かつてココには「金子堅太郎」や「岩倉具定」の別荘があった。2302金子堅太郎は明治の政治家で「大日本帝国憲法」の起草者のひとり。
下はハーバード大学に在籍していた時のようす。
真ん中が堅太郎。
左が團琢磨。
「ぞうさん」や「やぎさんゆうびん」を作曲した團伊玖磨のおジイちゃん。
琢磨は三井財閥の初代総帥だった。
右は「栗野慎一郎」という明治&大正期の外交官。Skd_2下は一方の岩倉具定(ともさだ)。
名前を見れば容易に察せられるように、具定は岩倉具視(ともみ)の次男坊で岩倉家の第16代当主。
具定は子だくさんで6男5女がいたのだが、その5男「具顕(ともあき)」のお嬢さん「具子」さんは女優の「小桜葉子」。
だから旦那さんが「上原謙」だ。
そして、その息子が「加山雄三」。
つまり加山雄三のヒイじいちゃんは500円札の岩倉具視なんだねェ。
ボクぁなんてシアワセなんだ…。
何かまた「若大将」見たくなってきたナ。
そして小桜さんの妹の子供が「喜多嶋修」でそのお嬢ちゃんが「喜多嶋舞」。
以上、芸能ニュース終わり。Tm そしてその後、この地は御用邸の別邸として使われた。
だから庭園がスゴい!
大正天皇が崩御されたのがこの地だった。
スゴイでしょ?
ただちに昭和天皇が皇位を継承したためココは「昭和発祥の地」と言われている。
ま、そんなところでボ~としたりして時間をつぶすワケよ。90しおさい園を奥まで行くと海水浴場の上に出る。
それが「一色海岸海水浴場」。
Img_5175『葉山一色海岸』という小説がある。
読みたいんだけど、ブックオフでは見つからないし、アマゾンでもメルカリでも結構高い値がついているのでまだ読めないでいて、10月23日から始まる次回の「神田古本まつり」に期待をかけているところ。
この小説を書いたのが有馬頼義(ありまよりちか)という作家。
下の写真の頼義のお父さん「頼寧(よりやす)」は政治家で、競馬の「有馬記念」はこの人にちなんで名づけられた。
実はこの人も岩倉具視のお孫さん。
奥さんは「貞子」といって皇族の人で「貞子女王」と呼ばれていたが、エラく苦労した人らしい。
ということで息子の頼義が『母 その悲しみの生涯』という小説を書いている。
ク~、読みてぇ~!
早速アマゾンとメルカリのウェブサイトをチェックしてみたが高い値がついているのでコレも神保町で探す。Arところでナゼ有馬頼義を引っ張り出したのかというと、この人、驚いたことに『兵隊やくざ』の原作者だっていうんだよね。
『兵隊やくざ』シリーズは4、5本観たけど、「増村保造」が撮った第1作目は愉快痛快!
本当にオモシロかった。Hyこんな写真が残っている。
右は「大宮貴三郎(勝新太郎)」、真ん中が「有田上等兵(田村高廣)」、そして左が有馬頼義。
廣ちなみに田村高廣が「坂東妻三郎」の長男であることは誰でも知っているけど、勝新太郎は「杵屋勝丸」といって三味線の名門の家系の出で腕前も一流。
もちろん小唄も上手で、『兵隊やくざ』の何作目かで「オイ、オマエ、何か演ってみろ」と先輩兵に命じられて見事な浪花節をウナるシーンが出て来る。
Hyさて、驚いたことにココからが今回の『私の葉山』の本題。
ということで森戸大明神に戻る。160この歌碑。
「堪忍の 股よりのぞけ 富士の山」
と刻まれている。
詠み人は「高橋是清」。150v_2下は森戸大明神からほど近い真名瀬海岸というところにある老人ホーム「葉山グリーンヒル」。
是清はココに別荘を構えていた。
昔はきっとここから富士山が見えたんだろうねぇ。170ココにこういう是清に関する資料館が設けられているのだが、ダメ…カギがかけてあって中を見ることはできなかった。
しからば…180是清の本宅はどこにあったか?
その家が武蔵小金井にある「江戸東京たてもの園」に移築されてそのまま残っている。
ココは犬山の「明治村」ほどでなし、駅からも結構遠いが見て回るとなかなかにオモシロい。190昭和11年2月26日、是清はこの家の2階で軍の襲撃部隊の凶弾並びに凶刃を受けて暗殺された。
「二・二六事件」である。
当時大蔵大臣を務めていた是清が軍事予算を抑制しようとしたことで軍部の恨みを買ったことが原因だった。
ヒデエ世の中だった。200それではこの家がどこに立っていたか…。
ココよ。どこだかわかる?
国道246号線、赤坂離宮の真ん前。
こんなロケーションにあのデカい家が建っていた。
ちなみにこの辺りってポルシェとかBMWとか車のディーラーが多いでしょ?
ココは片側3車線の直線道路で渋滞が起こりにくいエリアなんだって。
それで車を試乗するにはもってこいというワケなのだそうだ。
ウン、言われてみると確かにこの辺りは両方向ともいつもスイスイだわ。210是清の住居があった場所は現在「高橋是清翁記念公園」になっている。
知らずにこの前を通っている人も多いのでは?…ハイ、わたしもそうでした。220園内はとてもキレイに整備されていてどこに家があったのかはわからないが、かつては隣のカナダ大使館のある部分も敷地だったというからさぞかし立派な敷地だったのでしょう。230園内には是清翁の偉業をたたえた碑と…240v銅像が立っている。250コレは高橋是清の自伝。
何しろ是清は子供の頃に「ペリーが来て大騒ぎになっていた」ような時代のお方。
それゆえ書かれた文章は文語でさぞかし難しかろうと思いでしょう。
この2冊はさにあらず。
是清が秘書官で政治家だった「上塚司」という人に自分の日記や資料をすべて渡して書いてもらった文章なので平易でとても読みやすい。
総理大臣や大蔵大臣を歴任した是清ゆえ、「経済の立て直し」とかいう局面になると「平成の高橋是清」みたいに名前が扱われるが、この人は14歳でアメリカへ渡り、海外で特許や著作権等の知的財産の重要性を学び、日本でその方面の法律を作ったんだよ。Img_5176この自伝を読もうと思ったキッカケは文章が読みやすかったこともあるが、扉を開けて最初に出て来たこの写真に惹かれてしまったからなのだ!Skore年老いてもカワイイ是清翁。
目がとっても素敵。
ひ孫さんはベースを弾いてご活躍で私も存じ上げているが似ているかな?Kk2さて、時間つぶしも楽しく終了。
『真夏のJAZZ葉山2026』に戻りましょう!280「Jumpin' at the Woodside」でガツンと盛り上がった後は杉本さんのキラー・チューンのひとつ「怪人二十面相」。20ギターとテナー・サックスの高木沙耶がワルツのリズムに乗って怪しげなテーマ・メロディを奏でる。30緻密でスリリングなアンサンブル・パートを経て…100_2杉本さんのソロ。
太く、伸びやかな杉本さんのギターの音を出しているのはMarshall。60実はこの日、昨年発表して大好評を得ている「1959MS」を持って行った。
Marshallの原点のひとつともいえるモデル「1959」をグレードアップしたバージョン。
杉本さんのスタイルであれば高音域を絞って使えば他では耳にすることができない独特なMarshallサウンドになると思ってよ。
で、リハーサルで試してみた。70杉本さんのピッキングは自らが「ツーフィンガー・ストローク」と呼ぶ極めて独特なスタイルで、あたかもピックを使っているように人差し指の腹と親指で弦をはじく。
実際にはピックをつかっていないのでウォームな音が出るワケだ。
一方、「1959MS」は刺すような高音域が際立っているのと同時に、ロックのギタリスト垂涎の中音域のカタマリのようなサウンドを出のだが、杉本さんのスタイルで弾くとその中低音が出過ぎてしまってどうにもならなかったのだ。
音自体はドスの利いたブットいモノではあったのだが…結果的には合わなかった。80こんなこともあろうかと昨年と同じ「JVM210H」を持って行って交換すると…ああ、素晴らしい。
前回感動したあのギター・サウンドが帰って来た!というワケ。
「JVMシリーズ」は全Marshallのモデルの中で最もクリーン・チャンネルのヘッドルームが大きい。
つまり歪まず大音量でギターを鳴らすことができる。
コレが杉本さんにもうピッタリなのだ。90しかし…杉本さんのMarshallも随分と成長したものだ。
下は2014年に初めて『真夏のJAZZ葉山』にお邪魔した時のようす。
この頃はコレだけでやっていたのよ。80v_3今はコレ。
杉本さんは意表をつくフレーズを織り交ぜながら明智小五郎をケムに巻いていった。110v続いてトロンボーンのソロ。
池田雅明118a0435 トロンボーン・セクションは他に…
田村理さん130v伊藤直哉さん140vバス・トロンボーンは望月さやかさん。150v_3次いで高木さんのダイナミックなソロが続く。160vソロのバトンがリズム・セクションに渡される。
小林憂旗さんはオクターバーと気合の入った表情を使ってガッツィなソロを聴かせてくれた。170v田中晋吾さん…180v正岡淳さんの2人は葉山の杉本篤彦バンドのレギュラー・メンバー。
この2人のソロがリレーを締めくくって…190vあの印象的なテーマに戻り曲は幕を下ろした。200_3「ありがとうございます。
長いことこのステージには『バンド』で出ていたんですが、今回ビッグ・バンドという形で出演させて頂くことになりました」
と、ご挨拶をして演奏した曲を紹介した。
210_2そして「皆さんを空の旅へご案内します」と紹介した3曲目はバリー・ホワイトの「Love's Theme」。1980年代にキャセイパシフィック航空のCMで使われたため「空」という印象が強いんだね。
でも、ジョージ・ベンソンの「Breezin'」もそんなイメージだと思わない?
杉本さんのギターと…220_2松木さんの朗々としたトランペットがこの魅惑のメロディを奏で上げる。230_2この日のトランペット・セクションの皆さんは…
水野祐汰さん240v_2田中洋行さん250v出浦香織さん260v_2フルートに持ち替えた鍬田さんのソロ。
鍬田さんのこのバンドでのMarshall Blogへのご登場は今回が初めてなのだが、実は他のお仕事で何度か以前に出て頂いている。265それは「曾我泰久」さんのステージ。
例えば下は2023年のようす。210vちなみに前回登場した「いわし」の和佐田さんは曾我さんのバンドのレギュラー・メンバーで、この時はこんないで立ちだった。240v2フルートに続いては池田さんのトロンボーンのソロ。
トロンボーンの音色が曲調にピッタリ。118a0374待ってましたのギター・ソロ。
オクターブを巧みに取り入れてフレーズを組み立てていく。
290vソロの後半では杉本さんが「逆テケ」と呼んでいる激しく弦をかき鳴らす奏法が飛び出した。
この曲でやっちゃうところが杉本さんのスゴイところ。300_2次の曲は冒頭で田中さんが程よいテンポのロック・ビートを叩き出す。118a0663するとそのビートに合わせてオーケストラのメンバーがそろって手を振り上げた!310曲は「荒野のギター」。320v杉本さんが「いわし」?!330イエイエ、高く上げた両手で手拍子を打っているところです!0r4a0241 この曲も松木さんと…340v_2杉本さんがテーマを奏でていく。
もうコレは本当に「杉本テイスト」を象徴するかのような1曲。350v_2そのままギター・ソロへ。
後半ではピックを使用した。
360_2アンサンブルの後のソロ・ギターのパート。
伴奏はお客さんの手拍子だ。
コレが味わい深い。
Marshallの太いクリーン・トーンがまたいい仕事をしよる!370v最後のアンサンブルも快調に飛ばして名曲をバッチリとキメてくれた!380ココで17人のメンバーを紹介。390最後を締めくくったのは「Crazy Summer Blues」。
今年の夏は暑くてクレイジーになるかと思ったら、雨ばかりで涼しいクレイジー・サマーになってしまったね。400ハードにドライブするジャズ・ロック・ナンバー。
緊張感あふれるテーマに続いて…410vソロのリレーが続いた。
まずは松木さんのトランペット。
ブレッカー・ブラザーズの「Some Skunk Funk」を引用。420v_ssf続いて高木さんのテナー・サックス。
445アラ?高木さんも「Some Skunk Funk」のメロディを突っ込んできた。
ディジー・ガレスピーの「Be Bop」のイントロも出てきて楽しいな!440v_ssf_bbサックス・セクションの両端は女性。
右端でバリトンサックスという重要なパートを担っていたのは宮原朋子さん。446vMAKO-Tさんのソロが続く。450鍵盤を叩く指は熱気を帯びて最後にはスゴイことになった!0r4a0245 鍬田さんのアルト・サックス。
ハハハ!
鍬田さんも「Some Skunk Funk」をブチ込んだ。
ナンだ、ナンだ?このバンドは今頃ブレッカーが流行ってんの?460_ssfそしてソロ・リレーのシンガリを務めたのは杉本さん。470vココでも後半でピックを取り出してハードなプレイを披露した。118a0688そして再び松木さんのソロを奏で…118a0490 杉本さんとバトルのようなスタイルとなり…480_2曲はクライマックスを迎えた!490「どうもありがとうございました!
また来年お会いしましょう!」500_2興奮冷めやらぬうちに恒例のインタビューに対応して杉本さんは今年の『真夏のJAZZ葉山』の出番を終了した。510_2今回も実にいい音でした。
会場のどこにいても押しの強いギターの音がギンギンに飛んできましたよ!520演奏が終わるやいなや杉本さんはロビーの屋台村へ直行!
 
杉本篤彦の詳しい情報はコチラ⇒杉本篤彦公式ウェブサイト
530最後に高木さんとツーショット。540<おしまい>

200_2(一部敬称略 2026年8月2日 葉山町福祉文化会館ホールにて撮影)

2026年9月11日 (金)

真夏のJAZZ葉山2026<前編>:杉本篤彦ビッグバンド&いわし~私の葉山3

毎年8月の第1日曜日はココ…葉山。
今年も来たゼイ!Img_5138_3『真夏のJAZZ葉山』のお手伝いをするために2014年に初めて訪れて以来、コロナの時を除いて毎年お邪魔して今回でちょうど10回目!
我が家の唯一の「夏の遠出」。308時前に到着してまずは葉山港名物の朝市を覗く。
もちろんこの朝市のためにこんなに早く来ているワケではなく、海水浴客の交通渋滞に巻き込まれないように余裕を持って家を出てきているのだ。
そしてココで簡単な朝食を済ませる。40以前は朝市の会場のすぐ近くに「あぶずり食堂」という飲食店があって、ココで定食を食べるのが朝の葉山へ来る楽しみのひとつだった。
「アブズリ」…初めてこの名前を耳にした時は「カストリ」の仲間かと思って少々驚いた。
「あぶずり」というのは「鐙摺」と書く。
源頼朝がこの辺りの狭く急な坂道を馬で通過した際、「鐙(あぶみ)」が岩や地面に「摺(す)」れてしまったことよりこの地名が付いた。60 コレがその「朝定食」。
旅館の朝食のようなナンてことのない献立なのだが、海の傍らで食べると味は格別だった。46それが今ではこんな喫茶店になってしまい、朝定食を食べることができなくなってしまったのは残念至極。Img_5136さて、安全を見てそれだけ早く到着したところすることはない。
そこで「時間つぶし」に知恵を絞る。
まさか御用邸にお邪魔するワケにもいかないので、何度か来ているウチに史跡や文学に関する名所を探して訪れるのが常となっていった。
その中で大ヒットしたのが「日影茶屋事件」。
コレで大杉栄、伊藤野枝、辻潤、神近市子、平塚らいてう、そして甘粕正彦と、多くの人について学んで過去のレポートに記した。
とてもオモシロかった…葉山に大感謝。30そして数年前に訪れてココも比較的詳しく紹介した。
葉山郷総鎮守「森戸大明神」。Img_5139神社の裏の磯部の岩上に切り立つ「千貫松」の他、見どころの多い神社だ。60そのひとつは社殿の裏に並ぶ碑の数々。
そのほとんどは以前の記事で紹介してしまったが、その後数年の間に関連する知識をいくらか蓄えたので今回は「ゲスの後知恵」的に少し書き足してみたいと思う。
まず…コレは明治初期のお雇い外国人「エルヴィン・フォン・ベルツ」を称える碑。
この昭和11年に建てられたこの碑文を書いたのは東京帝国大学名誉教授を務めた「入沢達吉」。
ベルツ先生の教え子だった人だ。Img_5156コレが驚いたことに…というか忘れていたんだけど、この入沢先生、明治神宮や築地本願寺を造った「伊東忠太」という建築家に依頼して「萩外荘(てきがいそう)」という邸宅を建てて荻窪に住んだ。
下がその萩外荘。0r4a0065そして入沢先生の後、この邸宅は「近衛文麿」の手に渡った。
ちなみに入沢先生の奥方は「常子」さんといって、「中島歌子」が主宰する小石川にあった「萩の舎(はぎのや)」に最年少で入塾し、「樋口一葉」の指導を受けたという。
歌子は水戸の人で、旦那さんは「天狗党」の重要な党員だった。0r4a0068さて、1940年の「荻窪会談」、1941年の「萩外荘会談」と呼ばれる会合が萩外荘の下の部屋で開かれた。
出席者は近衛文麿、東条英機、松岡洋右、吉田善悟。
ココで太平洋戦争に突き進むための政策を決定する話し合いがなされたという。
0r4a0092そして敗戦を迎え、A級戦犯として巣鴨刑務所に収監される直前に近衛文麿は下の部屋で青酸カリを服用して自決した。0r4a0100話は替わって…下は東大の医学部のキャンパスに立っているベルツ先生の胸像。
ベルツ先生は草津を優良な湯治場として世界に紹介しただけでなく、葉山に御用邸を建てることを提案した人。
赤ちゃんの青いお尻を意味する「蒙古斑(Mongolian spots)」はベルツ先生が作った言葉だよ。160_3下は日本を代表する塑像家の「朝倉文夫」が製作した早稲田大学にある「大隈重信」像。
1889年、乗っていた馬車に爆弾が投げ込まれて足元で爆発し、大隈は暗殺されかかった。
その治療にあたったのが海軍軍医総監で脚気から多くの海軍兵の命を救った「高木兼寛」やベルツ先生だったがその努力もむなしく、大隈は片足を失ってしまった。Osその暗殺事件を実行したのは「来島恒喜(くるしまつねき)」 という反政府活動家だった。
下は谷中霊園にある来島のお墓。
写真ではわかりにくいけど、かなり大きくて立派な墓石が立っている。
大隈は暗殺未遂事件後、「爆弾を放ったヤツが頭がおかしいとも、憎いとも思わない。華厳の滝に飛び込む弱虫よりはよっぽどエライ者と思っている」みたいなことを言っている。
だからこんなに立派な墓なのか?…そんなことはないでしょう。
ところで、この「華厳の滝に飛び込む弱虫」とは一体誰のことを指しているのか…私は知っている。4それは「藤村操」という明治36年に「厳頭之感」という遺書を残して日光の華厳の滝から投身自殺をした一高生(今の東大)のことだ。
理由は不明とされているが、当時夏目漱石は一高で英語の先生をしていて、操に「キミの英文学の考え方は間違えている」と指摘したことがあった。
漱石はそのことが原因で操が自殺を図ったのではないかと心底ビビってしまい、それが漱石を神経衰弱にしてしまった一因ではないか?と言われている。
でも『吾輩は猫である』でチャッカリこのネタを使っているんだけどね。
漱石の小説の題材の多くは自分の周りで実際に起こった出来事だから。Kan森戸大明神に戻って…。
「花はいろ 人はこゝろ」
コレも句碑っていうのかしらん?
読み手は詩人の「堀口大学」。100ココは葉山町立図書館。
いよいよ時間つぶしのネタがなくなるとよくココへ来て涼みながら本を読むのね。110館内には「堀口大学文庫」という展示室が設置されている。120vこんな感じ。
著名な詩人だった「堀口大学」は葉山の名誉市民なんだね。130「頭脳警察」の「まるでランボー」という曲の歌詞じゃないけど、私は詩を全く読まないので堀口大学について知っていることはナニもないのが残念。
代表作の初版本などがゾロリと展示されている。
Img_5191そして今回<後編>の冒頭で主役に据える人の歌碑が森戸大明神に立っている。
詳しくは次回。150vさて、今回葉山に来たのはもちろん『真夏のJAZZ葉山』をお手伝いするため。
下は葉山の隣の逗子で見かけたラーメン屋さん。
ホラ、『真夏のJAZZ葉山』のポスターが貼ってある。
こういうのはチョット山田洋次の『同胞(はらから)』を思い出させるね。
地域を挙げてのイベント…いいもんです。260v今年も会場は「葉山町福祉文化会館ホール」。
もう10回目だからね、ホーム感満点!
「帰って来たよ~!」って感じ。270まずお届けするレポートは「いわし」。
ピアノ・トリオなのでMarshallを使う場面はないのだが、アチコチでご一緒する和佐田さんの出番とあっては放ってはおけまい。
今回も3人の楽しいトークでスタート。290いつもの「1(い)」、「8(わ)」、「4(し)」コールから、アルバム『あだルと』のキメ・ポーズ「トォ~!」が冒頭から炸裂した。300コレがそのいわしのCD『あだルと』。
恥ずかしながら、今回初めて「あ・だ・ル・と~」の最後が「10」を表していることに気がついた。
確かに3人とも手の平を開いて「10」を表しているんだよね。
もう何年もこのポーズに接して来たのに今頃気づくとは何とも情けない。
先週、別の現場でご一緒した和佐田さんにこのことを話すと、「そうなんですよ。それと仮面ライダーの『トォ~!』というポーズに引っ掛けているです」と教えてくださった。
今年は間に合わなかったので、来年はそれを心して「あ・だ・ル・と~!」を味わいます。310v_2演奏のコーナーに入る。320スネア・ロールから。
和佐田さんから「ウルサイ!」と突っ込みが入る。
井上さんはそのロールで葉山の波を表現。330v_2進藤さんが奏でるテーマ・メロディが美しいポップめの1曲。340vそこへ和佐田さんがハードなソロを放り込んだ!350v「人生は旅つづき…どんなにつらいことがあっても楽しくやっていきましょう」という気持ちを込めての2曲目はシットリとしたワルツ。
進藤さんのピアノを大フィーチュア。3602回目の「いわしコール」から暑さについてのトーク。
ココで和佐田さんから写真撮影に関してひと言。
「コッチ側から撮って欲しい」というスタン・ゲッツのようなリクエスト。
それと変顔や半目の写真を投稿するのはヤメて欲しいというお願い。
平気で投稿しちゃう人がいるもんね。
誰かも言っていたっけな…「考えればわかるでしょ!」って。370続いては和佐田さんの作品。
コーヒーを飲みながら作ったファンキーな1曲。380v熟慮してつけたタイトルが「ファンキー・コーヒー」。
そのままだ~!
和佐田さんのスラップ・ベースが暴れまくる!390v進藤さんのピアノソロを経て…0r4a0034 和佐田さんのソロをタップリと!410猛烈な熱演に客席から大きな歓声が上がった!420v今日は指弾きでジックリとソロを弾こうと考えていたが、始まった途端にそのことを忘れて盛大にスラップしてしまったとか。
それでいいのだ!カッコよかった~!430今度はブラシを手にした井上さん。
440v前にも書いたことがあったかな?
オスカー・ピーターソン・トリオで長年ドラムスを担当したのがブラシの名手「エド・シグペン」。
私、NAMMショウの時にこの人からウインクされたことがあるんですよ。
その時、周囲の人は誰も彼のことに気づかなかったが、私はすぐにその人がエド・シグペンであることがわかり、「あ、エド・シグペンだ!」と小声で言ったのが聞こえたワケではないであろうが、私が気づいたことを見つけて「パチリ」とウインクしてくれたのだ。
仕上がりが半目でもいいから一緒に写真を撮っておけばヨカッタと今でも後悔している。
エドは2010年に永眠された。
そういえば私、富山のホテルで「アート・ブレイキー」にバッタリ出くわしたことがあって、この時はガッチリと握手をしてもらいました。
下は私の愛聴盤、エド・シグペンの『Mr. Taste』。450cd曲は進藤さんのルパートのソロから始まり…460ラテンのテイストをほんの少し匂わせながらスウィング。470和佐田さんのソロを経ていよいよブラシを使ったドラム・ソロ。480スネアのヘッドをこすりながらブラシの奏法を解説する井上さん。
「コレは『やきそば奏法』と言いますが『大阪のオバちゃん奏法』とも言います。
大阪のオバちゃんは声がデカいでしょ?でも大事なことを言う時には小声になる。
このブラシのピアニシモの説得力は大阪のオバちゃんから学んだんですわ」
ハハハ!なるほど!
そして、その妙技をタップリと披露してくれた。490v物販のPRコーナー。
もちろん今年も新色の「いわしTシャツ」が販売された。500客席にもホラ!
実際、このデザインはホントにステキですからね。510最後は井上さん作の7/8拍子の「Odd Time Story」で締めくくった。520v 530v 540vそしてもちろん最後は…
「1」、「8」、「4」…「あだル10~!」
あ~今年もオモシロかった!550そして和佐田さんは物販コーナーへ直行!560今回も3,000万円のTシャツが大好評だった!570続いてはMarshall Blogには2回目の登場となる「杉本篤彦ビッグバンド」。
1曲目は今回もカウント・ベイシーの「Jumpin' at the Woddside」。580杉本篤彦
ギターだけでなくアレンジも杉本さんが手がけている。118a0311オリジナルではベイシーがオクターヴで弾くピアノのイントロをギターとピアノのユニゾンで奏でる。
曲が始まればもう後はスウィングするだけ!600華麗にピアノ・ソロを奏でるのは過去の葉山の「杉本篤彦バンド」のレポートでMarshall Blogに何度もご登場頂いているMAKO-T。
118a0674そして早速ギター・ソロ。610杉本さんはMarshall。
去年のこのステージで試してあまりにも音が良かったバックラインを今年も用意した。
ヘッドは「JVM210H」、スピーカー・キャビネットはその両側にセットされた「1912」が2台。
もっと詳しくは<後編>で。620とにかくこのバックラインが杉本さんの演奏スタイルにオモシロいほどマッチして最高のギター・サウンドを送り出してくれるのだ。0r4a0253ソロが続いていく。670鍬田修一630v松木理三郎640v大野裕太650v小野塚豊660v…と熱気あふれるソロが続き、まるで『Basie in London』のような景気のよい幕開けとなった!
今日も良いモノを観ることができそうだぞ!
0r4a0056長い間構想を練って実現した自分のビッグ・バンド。
杉本さん、今日もとても楽しそう!

杉本篤彦の詳しい情報はコチラ⇒杉本篤彦公式ウェブサイト680<後編>につづく

200_2(一部敬称略 2026年8月2日 葉山町福祉文化会館ホールにて撮影)

2026年9月 9日 (水)

Long After Midnight~ J&Y(Jien, Jinn, Yamato & Yamashita)Sepecial Session

3つのバンドが出演する『Long After Midnight』と題したイベント。
今日レポートするのは御大「山下昌良」をお迎えし、イベント・タイトルが示唆する通りのLOUDNESSの名曲を演奏した「J&Y」。10v出番は当然トリ。
「J&Y」のメンバーは…20Jinn30vJien
この2人が「J」組。40vそして山下さんとYAMATOが「Y」組。
2つのチームを合わせて「J&Y」というワケだ。
うまいこと考えましたな~。50vオープニングは「Soldier of Fortune」。
いきなりの人気曲に客席は大興奮!60その歓声を浴びてJienくんが気合の入ったギターをノッケからブチかます!70もちろんJienくんはMarshall。
愛用の「JVM410HJS」と「MF400B」がJienくんを完璧にサポートした。80vそれとコレ。
マッツ・レヴィンのお気に入りの貯金箱。90続いてもマイク・ヴェセーラ期からのチョイスで「Danger of Love」。100 「Look out!」のシャウトがひたすらカッコいい!110シャープに突き抜けるサウンドでソロをキメるJienくん。118a0492J組のイキはピッタリ!118a0097 「楽しんでますかッ!…楽しんでますかッ!」
ア、ビックリした!
続けて「イエエエエエエ!」というJinnさんのコールにお客さんがレスポンスをするんだけど、Jinnさんの声が凄まじすぎてお客さんが束になって反応してもコール&レスポンスが成立しない!
どうしても「イエエエエエエエエvs.イエエエエエエエエ」みたいになっちゃう。
それほどの声なのだ。
「ボクにとって光栄極まりないステージ、最後まで楽しんでいきたいと思います!」130Yamatoさんが爽快なドライビング・グルーヴを叩きだす。
山下さんの重低音とタッグを組んだ「Y組」も完璧だ!140続けた曲は「Like Hell」。150もちろん「♪Like hell」でお客さんは大合唱!160そしてココでも電光石火のギター・ソロが飛び出してくる。118a0344 「Dream Fantasy」が続く!118a0217おなじみのLOUDNESSスタンダードの連続!118a0408 そこへ持って来て「In the Mirror」を突っ込んで来た!
人気曲の連続で会場の熱気はさらに爆上がり!…もうどうなっても知らんゾ!180下手から押し寄せる山下さんの最高の重低音グルーヴを得て…
240堂々たるパフォーマンスを繰り広げる3人。210vホンモノと演奏できるなんてうれしいだろうナァ。 220気合の向こうに「喜び」がハッキリと見て取ることができるというものだ。230v「韓国にいた時から聴いていた曲をご本人と一緒に演奏できるなんてうれしくて仕方ありません!」と山下さんと共演するその感激を口にしたJinnさん。
終演後、スマホでのメンバーとの撮影会が準備されていることを告げ、「ココにいる悪名高いJien他とのチェキも用意している」ことが知らされた。
ハハハ!「悪名高い」とは、Marshall Blogでもレポートしたこないだの新宿のケリーさんの時の流れですな?
260次に演奏する曲はドラムスが大変!ということでYAMATOさんからひとこと解説が加えられた。
「実は3月のマイク・ヴェセーラの時にも演奏して難しくて苦労したんです。
今回は山下さんからこの曲のリクエストが入りまた演ることになりました。
とにかく難易度が高い曲なので鬼練習してきました!」250その曲とは「Running for Cover」。270ジャケットを脱いでますます颯爽と歌声を響かせるJinnさん。280vなるほど!
コレはカッコいい!290でも当のYAMATOさん、ドラムスの難曲であることをおくびにも出さず極めてスムーズなスティックさばきを披露した…ように私には見えましたけど。
それが「鬼練習」の成果なのかッ?310vそしてそのドラミングと山下さんの重低音に乗ってJienくんのソロ・フレーズが四方に飛び出して行った。
320v「オイ!オイ!」と客席をアオりながら始まったのは「Red Light Shooter」。330vこの曲のドラムスも超カッコいいし。118a0555中盤からの猛烈なシュレッディングが実に鮮やかだったギター・ソロ。118a0732

そしてどこまでもグイグイと突き進んでいくバンド・アンサンブルの推進力が最高に気持ちよい!340ココで休憩がてらのMCをはさんで…360vJienくんが奏でるクリーン・トーンのアルペジオからバラードを一曲。
「So Lonely」だ。380v美しいメロディをジックリと歌い込むJinnさん。370「待ってました!」とばかりのバラードには付きモノの泣きのギター・ソロ。Yyyy 「♪ウォ~オ~オ~オ~オ~オ~」
もちろんあのメロディでお客さんも大合唱だ。390曲の締めくくりはJinnさんの凄まじいカデンツァ。
コレはまさに期待通り…イヤ~、コレには本当にグっときちゃった!400いよいよクライマックス!
まずは「Crazy Doctor」。410世界のロック史に残る名ギター・ソロもバッチリと再現して…420本編の最後は「S.D.I.」!430もちろんお客さんの「♪エスディーアイッ!」の叫び声が炸裂する。
最高の盛り上がりを見せて本編を締めくくった。
0r4a0172アンコールでは、そのウチのひとつ「BRIDEAR」からKIMIちゃんを迎えて1曲。490Jienくんが弾いたのは、コレも世界のロック史に残るであろう名ギター・リフ。
「Crazy Nights」だ!480vバンドも客席も完全に一体となって最後に演奏したこの名曲を楽しんだ。118a0441  505v 510v 520v名曲に激演。
最高に盛り上がったうえに聴きどころがテンコ盛りのショウだった!
  
Jien Takahashiの詳しい情報はコチラ⇒VIOLET ETERNAL OFFICIAL WEBSITE530 200_2(一部敬称略 2026年7月28日 吉祥寺CRESCENDOにて撮影)

2026年9月 7日 (月)

Guitarist Seiji~【独奏Strings】

これまで『ギター・インストLIVE』、『GUITAR DRIVE』、『instgram』、『地獄のJET Drive』と様々なシチュエーションとタイトルで展開してきたGuitarist Seijiのソロ・プロジェクト。
今回は『【独奏Strings】』とドンズバなタイトルで開催された。
ちなみにタイトルに使われている「【】」の正式な名称は「隅付き括弧」といいます。10今回のステージのようす。20まず紹介すべきは今日の相棒。30v_2Seijiさんのデフォルト・ヘッドは「JVM410H」だが今回は「JVM210H」。
スピーカー・キャビネットは以前使用してバッチリだったノッポの背緑野郎「1960TV」。40vそのとなりのヘッドが2台はナンだろな?
コチラは「モディファイド・シリーズ」のヘッドが2台にキャビネットは「1960BV」。
上は「JCM800 2203」の改造バージョン「2203MS」。
下は同じく1959の改造バージョン「1959MS」。
今日はSeijiさんが出すこのモデルたちのサウンドをお客さんに聴いて頂こうじゃないか…という企画つき。60v『独奏Strings』のオープニングは「Tsurugi」。
珍しい。
いつも最後の方に取り上げるからね。70初っ端から切れ味の鋭い剣先が宙を斬った!80v景気よくハードなナンバーをお見舞いした後にはお馴染みのイントロから人気ナンバー「Attraction 4D」が続く。90ギュウギュウに詰め込まれた魅惑のメロディが炸裂!100vよしよし、今日のギター・サウンドもバッチリであ~る!110「ありがとうございます!ギタリストのSeijiです。
『独奏ストリングス』ということで昨日、今日とひとりでギターを弾いています」
前日は三島での公演だった。120冒頭に演奏した2曲について説明。
「Attraction 4D」の「4D」はD_Driveの4人という意味。
今日は「独奏」なので「1D」で皆さんをアトラクトする。130vMCの後は「Runaway Boy」。
9.11の「世界同時多発テロ」をテーマにした社会派チューン。140曲に込めた思いは重厚だが、曲はストレートな魅惑のヘヴィ・チューン。150v続けて「Thumbs Up」。
ナンだっけな~、こないだ「ホールトーン・スケール」を使っているロックの曲を思い出したんだよね。
ゴメン、忘れちゃった。
ハッとナニかを思いついても書き留めておかないとすぐ忘れちゃう。160vいずれにしてもそのスケールをこの曲ほど効果的に、かつメロディアスに使っていなかったことはシッカリ覚えている。
Marshall Blogでは毎回この曲のことをホメるけど、私、とてもこの曲が好きなんです。
だってこんなん他にないじゃん?170そして社会派チューンをもうひとつ。180ハードなワルツで「ベルリンの壁崩壊」をテーマに練り上げた「Lost Block」。
コレもおそらく他では聴くことがないであろうタイプの作品と言って良いだろう。190v「今日は土用の丑の日ですね。
ボクは昨日、三島だったのでウナギを頂いてきました。
でもウナギは高いですよね~。
『体力が落ちる季節に栄養をつける』ということでウナギを食べるワケですがなかなか気軽に食べられませんよね」
また次に演奏する2曲を説明して前半の最後のセクションに取り掛かった。200vウナギの話の次に演奏したのは…コレがマズかった!210だって「U_Me」だもん!
昔から「ウナギと梅干」とか「天ぷらとスイカ」というのは「食べ合わせが悪い」と言われてきたからね。220vでも心配ご無用。
昔は脂っこいウナギと酸っぱい梅干しは胃に負担がかかる…とされてこの食べ合わせが敬遠されていたけど、現代ではむしろ梅干しのクエン酸とウナギのビタミンB1のコラボレーションで疲労回復の効果を助長すると分析されているそうだ。
ホラ、Seijiさんが心を込めて弾くギターを耳にすれば疲労もブッ飛ぶぜ!230vそして「Red Light, Green Light」。
Seijiさんは「イカ・ゲーム」の話をしていたけど、この「Red light, green light」というのは「だるまさんがころんだ」のこと。
曲のタイトルをキメる時にこの話をSeijiさんにすると「ほな、関西では『ぼんさんがへをこいた』ですな?」と言って2人で大笑いしたことをよく覚えている。240今日もスリリングに曲が展開して第1部終了。250v第2部は冒頭でチラリと触れた「『モディファイド・シリーズ』をSeijiさんに弾いてもらおう!」…のコーナーから。270v私がステージにお邪魔して控えめに商品の説明をさせて頂き…260まずはSeijiさんが「1959MS」にトライ。280やっぱりいいね!と満足気な私。290続いては「2203MS」。
このサウンドで「Attraction 4D」のイントロ・リフが聴いてみたいと思い、リハーサルの時にSeijiさんにお願いして弾いてもらった。
結果…「最高!」とだけ書いておこう。
とにかくそういうサウンド。300D_DriveはココでPAシステムを一切使わない生音で演奏する「フロア・ライブ」という企画を続けているが、ついでに「ネイキッド・ライブ」とか銘打って、ギターにエフェクターを一切あてがわずにD_Driveの名曲を演奏するというライブをしてみてはいかがか?
エレキギターが一番良い音を出すのはマスター・ボリュームなし、センド&リターンなしのアンプにギターを直に繋いで出した時だから、きっとスゴイことになると思うよ。
もちろんこんなことは達人ギタリストでなければ到底不可能なことだが、D_Driveなら大丈夫でしょう。
ギターのボリュームを巧みに操作してスゴいアンサンブルを聴かせてくれると思う。
そして、その時にはこのMarshallのモディファイド・シリーズが登場することは間違いないであろうよ。50vあ~、いい音だった。
ということで軌道を元に戻して通常演奏の部。
まずは「I Remember the Town」。
ラジカセにつないで出した昔風のギターのサウンドは、いつもとはチト違うラジカセを使ってみた。320久しぶりのチョイス。
コレもSeijiさんと2人でタイトルを考えた思い出の1曲。
街の昔ようすを懐かしむのがテーマ。
それが出来るのは年寄りの特権だ!(失敬)118a0133 みんなで手拍子を打って盛り上がった。
お客さんが懐かしんだ街、あるいは町はどこだったのかな?340つづけて「Gradation」。
コレも久しぶり。350v陽が沈みゆく海に広がる美しいグラデーションを目にした感動がこの楽しい1曲となった。
曲はカワイイけど、いい歪みがないとサマにならないヤツ。
もちろんSeijiさんが出す「JVMサウンド」でバッチリだ!
この曲も「2203MS」で聴いてみたいな。360曲の間にちりばめられたMCでは手際よく曲に解説が施される。
このポーズは「ロシアン」。
長いお付き合いをさせてもらっているSeijiさんには色んな話を伺ってきたが、この期に及んで知らない話、あるいは忘れていた話が出て来てオモシロい。370MCの後はまず「Mystery Zone」。
もちろんD_Driveの古いレパートリーであることは知っているが、コレがインストゥルメンタル曲のコンテストに応募されたとは知らなんだ…あるいは聞いたであろうがスッカリ忘れていた。380応募された800曲からベスト4に残った名曲。
そう言われてみるとドッシリとした曲調に伝統と風格を感じるゼ。390v続けてはお待ちかねの「Russian Roulette」。
かつてSeijiさんがリリースした教則DVDのリズムの教材として作った曲。
オモシロく、そしてハラハラするようなイメージを狙ったそうだ。0r4a0121 コレがその教則DVD『リズムからソロまで完璧に弾けるギタートレーニング』。Dvd2012年当時、D_DriveはYukiちゃんもChiikoちゃんも教則DVDをリリースして、すべてのパートについてのクリニックなんてのをやったことがあった。
つまりそれは14年前…D_Driveが結成してからまだ2年しか経っていない時分のことだった。
その時の様子を下の記事でレポートしている。
ちなみにコレは今のMarshall Blogになって一番最初にD_Driveにご登場頂いた時。
その後、様々なシチュエーションで「D_Drive」としてこれまでMarshall Blogに165回出てもらっている。
もしあの時コロナがなかったら活動の幅が大いに広がっていたので、記事は間違いなく300回を超えていただろうな。
コロナのバカ!
   ↓       ↓      ↓

D_Drive~ALL PART CLINIC & MINI LIVE

410独奏でもあの独特なリフがバッチリと決まって気分爽快!
ちなみに大阪でタコ焼きの「ロシアンルーレット」といえば激辛のワサビが入りのこと。
Seijiさんはワサビがニガテだそうです。420vもう1曲続けて演奏したのは「1,000,000h.p」430v「鉄腕アトム」が「1万馬力」ならコッチは「100万馬力やッ!」…と景気よく出来あがったのがコレ。
次から次へと出て来る「バラエティに富んだ演奏テクニックと全力疾走」のイメージで私は「音楽の大運動会」と呼んでいます。440今日も1等賞で鉛筆と帳面をゲットや!
スカっとしたがな!450v続くMCで新曲を演奏することを発表。
仮題で「Chronoshift」。
「chrono-」は「時の」を意味する接頭辞。
「shift」は「移動」とか「交代」という意味の名詞。
1982年、『ソフィの選択』というアラン・J.パクラの映画があった。
メリル・ストリープが演じるユダヤ人の主人公は戦時中、長女か長男のどちらかを選べと言われ断腸の思いで息子をナチスに引き渡す…という想像を絶する苦しい選択に迫られる。
そして「人生は選択の連続だ」と回想する…というシーンがあったように記憶している。
40年も前に1度観ただけなので正確な記憶ではなかろうが、そう、我々はいつも選択しているよね。
「唐揚げ」にするか、それとも「しょうが焼き」にするか…。
「ちゃんぽん」にするか、はたまた「皿うどん」にするか…。
コレぐらいだったら簡単に取り返すことができるが、人生を決するような場面での選択を誤ってしまえばそれまで。
460でも妄想の中では当該の選択を覆すことができる。
Seijiさんは5年前に脳出血を患いヘタをすれば死線をさまよう経験をしたが、もしその前に検査をしていればそうなならなかった。
そうして大昔に戻るというワケではなく、「もしチョット前に戻って『chrino』を『shift』できたら」というイメージで作った曲だそうだ。
118a0088 ディレイを深くかけ、ワーミ―・バーを効果的に使って弾くイントロのメロディ。470そしてSeijiさんには珍しく変拍子のリフから印象的なテーマ・メロディへ。
この4小節のリフは4/4のサイズではあるんだけど、16個の拍を「3・3・4・3・3」とグルーピングしているので不安定な感じがして、それが強烈な緊張感を生んでいる…と見た。480vそのリフがMarshallが出す音色にあまりにもうまくマッチしているのよ!500曲は山あり谷ありで進行し、4分半の見事なドラマを作り上げる。
会心の一作ではありませんか、Seijiさん?490vそして伝統の1曲「Champagne」で本編を締めくくった。510新曲にまつまる「人生の選択」の話ね、手塚治虫に「八角形の館」という短編があるので未読の方はゼヒ読んでみてください。Ot さてアンコール。
「新曲、どうでしたか?タイムスリップ感が出ていました?
昨日三島で初めてこの曲を演奏したんですが、本番でCDのバッキング・トラックの音源が飛んだんですよ。
新曲なのでもう1回やらせてもらったら今度はドーンと雷が鳴ったんです。
偶然とはいえ、すごいドラマ性だと思いませんか?
何か起こる曲なのかも知れませんよ」
そんなことよりSeijiさん自身が気をつけてくださいよ~。520vこの手は左手はメンバーを紹介しようとしているワケではなく、物販を紹介するところ。
「アチラの方にグッズを用意してあります!」530今日の屋台村にはCDはもちろん…540人気のキーホルダーがゾロリ。
550今回の推しは新しく作ったポーチ。560このポーチにはこんなプレートが付いている。
Seijiさんの座右の銘。
「Song is, just no words」ってとこか?
仲良しの若いギタリストがオリジナルのインストゥルメンタルをやっていて、「ボクがギターで弾くメロディは歌メロと同じなんです」と言うから、「ホホウ、『歌はある、歌詞がないだけ』なんだね?」と私がこのSeijiさんのこの箴言を口にすると「そうです、そうです!」と大変喜んでいた。
「我が意を得たり」というところであったのだろう。
そしたらその彼、本番のMCで「自分の曲には歌詞がないだけで歌はあるんです!」と言いやがんの!
もちろん終演後に著作権使用料をSeijiさんに支払うように言っておきました。570最後の1曲。
『独奏Strings』を締めくくったのは「The Last Revenge」。580最後も人気の1曲で締めくくり、今回もSeijiさんのギターとコンポジションを存分に味わうステージとなった。590vD_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive official website600 200_2 (一部敬称略 2026年7月26日 新横浜Strageにて撮影)

2026年9月 4日 (金)

RAMBO BLOOD vol.5 ~ Kelly SIMONZ'S BLIND FAITH

『RAMBO BLOOD vol.5』のトリを務めたのは「Kelly SIMON'S BLIND FAITH」。10v威風堂々とバンドのロゴ・サインが現れ、壮大なSEが会場に流れ出す。
2015年に発表したBLIND FAITHの『At the Gates of a New World』のオープニング・トラック「The Journey to the Gate」だ。20_2そしてメンバーが舞台に姿を現し演奏がスタートした!30Kelly SIMONZ40vKAZ50v2Yosuke60vKellyさんはしばらく前にMarshall Blogにご登場頂いたが、BLIND FAITHはナント8年ぶり!
なつかしいネェ、うれしいネェ。008a0160もちろんKellyさんの背中にはMarshallのハーフ・スタック。65「1987」と「1960A」。70vその上にはMarshallのポーチ。
ありがたいネェ。
Kellyさんはこのキャンペーンの景品を長年大事に使ってくださっている。
私がMarshallのディストリビューターで仕事をしていた時、年に2回Marshallのキャンペーンを企画していた。
ポーチ、携帯ストラップ、ショルダー・バッグ、サンダル、手袋、リストバンド、扇子、トランプ等々…毎回ないアタマを絞ってこの景品を考えるのが大変にシンドかった。80ケリーさんの「1987」は1973年製。
マスター・ボリュームと何かをバイパスするスイッチが取り付けられている他、スピーカー・キャビネットのアウトプットをひとつ殺してインピーダンスのセレクター・スイッチを新設。
さらに電圧のセレクターも取り払われている。
「1987」は1965年に発売を開始した1959と並ぶ長い歴史を持つモデルで、現在でも「1987X」という型番で製造を続けているのは皆さんもよくご存知のことと思う。
歴史が長いだけに波乱万丈のモデル人生を送っている。
最初のモデルの出力は45Wだった。
それからすぐに50Wとなり、70年代は「JMP」、1981年からは「JCM800シリーズ」として強引にデザインを変更され、1992年からは「1987X(「X」は「リイシュー」という意味)」と呼ばれ、日本では流通していたものの1999年には製造が一時中断された。
そして2002年、Marshallの40周年を記念して「1987X」という名前はそのままに、今度はセンド&リターン回路を搭載して再びデビューを果たし現在に至っている。
コレが「1987」のザっとした歴史。
チョット脱線するが、このMarshallの4ケタのモデル・ナンバーは、当時総販売代理店をしていた「ローズ・モーリス」という会社が、ブランドに関係なく自分たちが取り扱っている商品に連番で割り振っていたことは過去のMarshall Blogで説明した通り。
で、興味本位でこの「1987」の周辺の番号を調べてみたのだが、若い方は1986、1985、1984と続き、1977を除いて1958まで数字が連なっている。
反対の方面は1988、1989、1990と1995まで続いている。
スゴイ勢いでMarshallが新製品を発売していたことが窺い知れるというモノだ。90まずは7/8拍子を織り込んだインストゥルメンタル・ナンバーでケリー節をブチかました!100そしてシンガーが颯爽とステージに姿を現す。120マイクロフォンを握ったのはJinn。110v早速ケリーさんとピッタリとイキの合ったところを見せながら歌ったのは上で掲げたアルバムのタイトル・チューン「At the Gate of a New World 」。140どこまでも突き抜ける圧倒的な声!150そのダイナミックな歌声をサポートする側も大いに気合が入る!130続いて飛び出したブッちぎりのハード・ドライビング・チューンはアルバム『Overture of Destruction』から「Road to Ruin」。160Yosukeさんが踏み込む力強いツーバスに…170vからみつくKazさんの重低音。180vその屈強なリズム隊を得て爆発するJinnさんの超ド級のシャウト!190そして、待ち構えていたかのようにKellyさんが壮絶なシュレッディングでそれを迎え撃った!200「最後まで楽しんでいってください!」
Kellyさん、実はこの日は病み上がり…というよりまだ病み上がっていない状態での登板だった。
が、もちろん最初から最後までそんなことを全く感じさせない熱血パフォーマンスを展開した。210vJinnさんが新曲と紹介した次の曲は「Hold on to Your Dreams」。
ギターから始まる耳当たりのよいマイナー・チューン。220歌メロを丁寧になぞるJinnさんに合わせて…230メロディアスなソロでKellyさんが曲をロマンティックに仕上げた。240vそのまま続けて定番の「Toki-No-Kakera」。270猛々しい絶叫を交えたド迫力の歌声で伝統のKellyナンバーを彩るJinnさん。250vKellyさんもガツンといった~!
やっぱりMarshallを普通に使って弾くKellyさんのギターの音こそ「kelly's Guitar Sound」だね。260ココでJinnさんがステージを離れ3人態勢のBLIND FAITHとなる。280まずはサングラスを外したKellyさんがア・カペラのソロ・プレイ。
客席から大きな歓声が上がる。
そういえば前の方のお客さんたちがしゃがんでいたっけナァ。
後ろの皆さんがよく見えるようにとの配慮なのだろう。やさしいね。
だからスタンディングの場合、ライブハウスへの入場は先着順とかチケットの番号順ではなく、冗談抜きに背の順にするべきだと私は思っているのです。
大きな男性の背後で小柄な女性が一生懸命背伸びをしたり、僅かな隙間から舞台を見ようと努めている姿を目にすると本当に気の毒に思うのよ!290vそして「Opus #1」に!
この場面でもYosukeさんと…300vKazさんの鉄壁のコンビネーションのリズムが轟きわたる!310vKellyさんは指先に全神経を手中させて自作のスタンダード・ナンバーを弾き抜けた!
330vものすごく久しぶりにこの曲を耳にして私もグッときちゃったよ!320Jinnさんがステージに戻ってMC。
自身が属している「ケイオス・コントロール」が新譜をリリースすることを発表。350vそして満を持してKellyさんもチェキを導入したことに触れ、各メンバーの活動予定を告知した。340v早くもBLIND FAITHの出番も最後のセクションに突入。
まずは「Bound for Glory」から。360中間部のクラシカルなシークエンスがカッコいい!370vそして、本編の最後を締めくくったのは「N.W.O.」。380最後もKellyさんの代表曲に気合を入れた演奏で臨んだ4人。390   118a0450  410  118a0702 久しぶりに拝見したBLIND FAITHのパフォーマンスはまさに「怒涛」だった!

BLIND FAITHの詳しい情報はコチラ⇒Kelly SIMONZ Official Website430この日のBLIND FAITHの屋台村。440コレがMCで触れていたKellyさんたちのチェキだ!450アンコールはBLIND FAITHに…460RAZOR HIGHWAYのAkiさんと…470横関さんをお迎えして1曲。480ナニを演奏して盛り上がっているのかというと…KISSの「Rock and Roll All Night」なのよ!500コレは横関さんのチョイスだったんだって!118a0791みんなとても楽しそうだ!490そしてて『RAMBO BLOOD vol.5』大きな歓声を浴びながら幕を下ろした。510<おしまい>

  200_2(2026年7月20日 一部敬称略 新宿Wild Side Tokyoにて撮影)

2026年9月 2日 (水)

RAMBO BLOOD vol.5 ~ RAZOR HIGHWAY

「RAZOR HIGHWAY」が主催するシリーズ・イベント『RAMBO BLOOD』。
同バンドは他にも『BLOOD BROTHERS』という対バン形式のイベントを運営している。
血、また血。
かなりの確率で「日本赤十字社」とは関係はないと思うのだが、血気溢れるイベントに血道を上げている。
今回もヘヴィ・メタルやハードロックの濃い血脈(けちみゃく)が流れる4つのバンドが集められたので血相を変えてお邪魔して来た。10vRAZOR HIGHWAYの出番は3番目。
客電が落ちてレザハイのマスコット・キャラクターの画像がスクリーンに映し出される。40そして「Under Pressure」でRAZOR HIGHWAY(以下「レザハイ」)のステージがスタートした!50深澤AKI60v田中"OMMY"輝臣(以下「オミー」)70v池田督樹80v「HELLHOUND」の「MOUNTAIN KING」こと山崎隆太。90v圧倒的な音圧でノッケから観客を押さえつける。100オミ―さんが弾くソリッドなリフから2曲目がスタート。110vファースト・アルバム『Grace Through Insanity』から「Hungry for Your Heart」。120親しみやすいサビのメロディが魅力の1曲。130vか~ら~~のギター・ソロ。140オミ―さんはMarshall。
「JCM900 4100」と「1960A」。
もちろん4100のセッティングはマスター・ボリューム「7」だ。150vすると自然にこんな表情で弾くことになる!160v「RAZOR HIGHWAY主催の『RAMBO BLOOD』も今日で5回目になりました。
皆さんへの感謝しかありません!
出演のバンドの皆さんに大きな拍手をお願いします。
今日は後半にスペシャル・ゲストをお迎えしていますからね!
最後までいくゾ~!」170v続いてもファースト・アルバムからのチョイス。180山崎さんと…190v池田さんの鉄壁のリズム隊がバンドをプッシュしまくるドライビング・チューン「Call of the Wild」。200v何度も繰り返される転調の中、ひと際目立つサビのメロディが耳に残るのはこの曲も同じ!
コレが「レザハイ・ロック」の魅力だ。
考えてみると「レザハイ」という略称はお酒の名前みたいでいい感じだね。210池田さんは全編を通してコーラスでも大活躍。220そしてオミ―さんがそれこそ研ぎたてのカミソリのように切れ味の鋭いソロを聴かせてくれた。230v「一緒に歌って欲しいんだ!」とAkiさんが客席に向かって呼びかけた曲はセカンド・アルバム『Flammable Souls』から「Born Crusader」。240レザハイのステージでは毎回きっと取り上げられるミディアム・テンポのヘヴィな愛奏曲。118a0164 オミ―さんのソロがキマって…118a0033Akiさんのリードで客席に「♪ウォウォウォ」と歌声がこだました。255曲が終わるとすかさず山崎さんのドラムスがリズム・パターンを送り出す。270vいよいよゲストの登場だ。
「騒いでくれるとゲストが登場するよ」
というAkiさんの言葉に応えて客席から大きな歓声が上がる。280v「ジェット・フィンガー!」
「横関敦」登場!
横関さんはレザハイのセカンド・アルバム『Flammable Souls』のレコーディングに1曲参加されているのだ。
そして先日、久しぶりにMarshall Blogにご登場頂いたばかり。118a0376Akiさんの「♪オ~、イエ~イ」にギターで答える横関さん。290横関さんを交えての1曲目は「Laughing on the Edge」。300ファースト・アルバムからの1曲。
Akiさんの歌に…310横関さんが当意即妙のオブリガードを放り込んでくる!320横関さんが使用したMarshallは「DSL100H」と「1960A」。340v「♪Laughin on the edge」
ココでも池田さんの強力なコーラスが冴えわたる!350相変わらずのジェットな指裁きで鮮やかなソロを展開する横関さん。360v告知。
この「RAMBO BLOOD」は毎年7月20日の「海の日」に開催していたが、来年は日程をズラすつもりでいるという。
ナンとならば、同じ日に四日市でヘビメタのイベントが開かれるからで、今からスケジュールを空けておくのだそうだ。
ちなみにその四日市のイベントからはまだ声がかかっていない…とのこと。
期待して待ちましょう!118a0300 次…またドカンと来るかと思ったら…370セカンド・アルバムからシットリとした「Love it Bleeds 」を取り上げた。118a0362 横関さんと…390v_2オミ―さんのギター・ソロの競演。400v2人も背後にMarshallを従えて…410情感あふれるメロディの数々を交換した。420物販の案内。
大槻ケンヂさんに「物販がバンドを生かす」という言葉があるそうだ。
ホントにね~、変な世の中になってしまったものだ。
最近はどこのライブ会場へ行っても「アクリル・スタンド」とかいうヤツにお目にかかるが、アレの原材料は「ポリメタクリル酸メチル」というらしい。
その原料メーカーはアクスタの流行で少しは儲かったのかしらん?
三菱ケミカル、クラレ、住友化学、旭化成などだ。
こうした石油化学素材は蒸留塔等の巨大なプラントを必要とするため、資金力のある大企業でないと生産できない。
元がナフサだから大変だろうナァ?
Akiさん曰く…「ホントにこのままではライブの途中にCMが入ってしまうよ!」
そこで出て来たCMソングは…430「♪ンもしも ンの時は…」
それはそれできっと「あんしんなライブ」が保障されることでしょう。
最近は「ハズキルーペ」のCMをテレビで全く見かけなくなったが、チョット前まではこの「♪あんし~ん」の攻勢が熾烈だった。
葬儀屋のCMはコレだけでなく、「小さなお葬式」、「よりそうお葬式」、「さがみ典礼」…にわかにはコレぐらいしか名前が出てこないが、ローカル版も含めればものスゴイ数に上るのではなかろうか?
そもそも葬式のCMというのは放送に関する法律でテレビでは流してはいけないことになっていて、昭和60年に解禁されたそうだ。
それが、ココへ来てまたナンだってこんなに盛んにCMが流れているのかというと、競合他社が増えたということもあるが、やっぱり「需要の喚起」が目的なんだって。
「葬儀は家族だけで済ませました」みたいな「家族葬」でシレっと終わらせてしまうケースやそれすら執り行わないことが増えて、ミュージシャンだけではなく葬儀屋も死活問題らしい。
ま、お墓すらなくなる世の中だからネェ。
もしもの時、あなたならどうしますか?Img_7446コレがレザハイを救う品々を展示したこの日の屋台村のようす。20Tシャツもゾロリ!30次もライブでは毎回取り上げられる「89」。440軽快なロック・ビートに乗ってスカっとキメる楽しい1曲。460サビのバッキングのギターがすごく好き。118a0333当たり前のように盛り上がっておいて…470レザハイもうイッパイください!
出番の最後を「In This World」で締めくくる。480今日もハードな中にもポップなセンスを絶妙に盛り込んだ楽しい曲の数々で観客を魅了したレザハイの4人+ジェットフィンガー!490v 500v 510v 520v 550v主催者自らがイベントを大いに盛り上げた!
 
RAZOR HIGHWAYの詳しい情報はコチラ⇒RAZOR HIGHWAY Official Website540<つづく>

 200_2(2026年7月20日 一部敬称略 新宿Wild Side Tokyoにて撮影)

2026年8月31日 (月)

East Of Eden Zepp Tour 2026 ~Rising~

先ごろのLINE CUBE SHIBUYAにおける追加公演で『Zepp Tour 2026~Rising~』の全スケジュールを大成功のうちに完遂させた「East Of Eden」。
今回のMarshall Blogは7月3日のZepp Dyber Cityでの公演のようすをレポートする。10_2チケットは完売。
定刻となり、会場を埋め尽くした観客の前に5人が姿を現した。008a0009今日のオープニングは6月10にリリースされたばかりのEP『Rising In Bloom』から「Dawn of Astrantia」25Ayasa60v湊あかね50vYuki65v_2MINA70MIZUKI80YukiちゃんはもちろんMarshall。90安定の「JVM410H」と「1960A」。100v今回もこの「Marshallコンビ」で図太い轟音をブチかましてくれた!
使用したギターは全編を通じて7弦だった。110vいつも通りショッパナから猛烈に盛り上がる~!40続けざまに「花美」。
エ、もうやっちゃうのッ!?…イヤ、個人的にとても好きな曲なもんスから。140さっそくみんなで中央の台に「スタンダップ」!145 ココでメンバーからひと言ずつご挨拶。
「『オラに元気を分けてくれ!』的な感じで皆さんから元気をもらっていいですか~!
(大歓声)
もうチョットもらっていいですか~!
ありがとうございます。
皆さんのおかげで今日一日乗り切りたいと思います!」130v昨年リリースしたシングル「Our Fate」。
160_ufYukiちゃんがステージ中央の台に乗り、3人がステージ後方の上の段に。150Yukiちゃんのシャープなソロがバッチリとキマる。155続けて『Seeds of Hope』から「Unapologetic Freedom」。180気風のよいドライビング・チューンでAyasaさんのヴァイオリンが響きまくった。170同じく『Seeds of Hope』から「Red Line」でどこまでもいくゾ!200MIZUKIちゃんとMINAちゃんのコンビが繰り出してくるパワフルなリズムはまるで重戦車が疾走しているかのよう。210曲の場面に合わせてバラエティに富んだギターの演奏スタイルが飛び出してくる1曲。190関西弁をネタにしたMCで盛り上がった後は最新のEP『Rising In Bloom』から「Checkmate」。220チェスの白黒の盤面をイメージしてAyasaさんが作詞をしたのだが、「白黒ではツマらない」ということでメンバー各々のテーマにしている色をイメージして書いたのだそうだ。
Ayasaさん自身は「紫」。230vYukiちゃんはもちろんブルー・ローズの「青」。
曲は勇猛に展開していく。240v『Seeds of Hope』の「Don't Look back」から…250再び最新EPに戻ってシングル曲「The Weightof Choice」。260あかねちゃんがジックリと、そしてシットリと歌い込んでお客さんの耳をそばだてさせた。270vAyasaさんの魅力的なヴァイオリンのフレーズでスタートするのは「残された果実」。118a0350 スウィング・ビートを取り入れたとてもドラマティックなナンバーだ。280この辺りはショウの中間の大事なところ。
とにかくコレでもか!と客席を畳み込むようにして曲がジャンジャン続く。290あかねちゃんが一旦ステージを離と、EOEのステージには欠かすことができないインストゥルメンタル・チューンに突入した。
セットリストには「INST」とクレジットされたまだ題名のない器楽曲。300Yukiちゃんがファンク・ストラミングから入って…340vAyasaさんがテーマを奏でる濃密なナンバー。310MINAちゃんスラップ・ベースがウナりまくり…320MIZUKIちゃんが強力なビートを叩きだす!118a0502問答無用でカッコよかったです。
やっぱりヴァイオリンという楽器が入っているとバンド・アンサンブルの表現力が飛躍的に高まって、こうしたインストゥルメンタル曲が実に映えるね。350あかねちゃんがステージに戻ってプレイしたのは…360EOEスタンダードの「鈍色のラビリンス」。008a0670 AyasaさんとYukiちゃんのインタープレイが展開!370続いてのMCはツアーを通して「Yukiちゃんがオモシロい人であることが再発見された」という話題。
Ayasaさんとあかねちゃんが「知られざるYukiちゃん」の話を次々と暴露。390vそのひとつが「Yukiちゃんのポルノグラフィティ好き」。
かつてはファン・クラブに入っていて、ギターを嗜むお父さんからギターを始めることを勧められたという。
アレ?「朝起きたらギターを始めていた」という話もあったような…。380vEOEは「溝口健二の長回し」のようにドバ~っと固めて曲を続けちゃう。
スミマセンね、こんなワケのわからないことを言って。
「溝口健二」は世界的に有名な昔の映画監督。
「長回し」というのはカットを入れないで(=ワンカット)延々と撮影を続ける映画の撮影手法。
ミスってしまうと大変なことになるので俳優は過分な緊張を強いられるが、その分、画面にも緊迫した雰囲気が出る。
こういうことを知って映画を観ると楽しみが増します。
アルフレッド・ヒッチコックは基本的にこの手法で『ロープ』という80分のサスペンス作品を撮った。
数年前に『カメラを止めるな』とかいうワンカットの映画が話題になったが、ヒッチコックは約80年前にもうコレをやっていたんだね。
…ということでもう最後のセクション。
ココからワンカットで最後まで長回しでブッ飛ばした~!400まずは『Rising In Bloom』から「Telepathic」。
Yukiちゃんはココからギターを持ち替え。
弦の数は7本のまま。410vあかねちゃんが扇子をカッコよく使って見せたのは「Darkside Lotus」。420レーザー光線がビンビンと飛び交う中、中央の台に上がる3人。
何でもなくサクサク動いているけど、コレ…ステージ上での動きを頭に入れるだけでも大変だよね~。430後ろを向いて手を上げるフリを取り入れている曲は「Shooting Star」。4407弦ギターを縦横無尽、自由自在、豪放磊落に使いこなしてのギター・ソロ。450音、太ッ!
やっぱり真空管アンプをちゃんと使って弾くギターのサウンドは素晴らしい。
現在、あまた存在する女性ギタリストの中にあって、YukiちゃんがMarshallで出すギター・サウンドは「最高峰」と言ってよいでしょう。008a0509 4人がステージ後方の段に上がったのは「IKIZAMA」。470あかねちゃんのシャウトがモノを言う胸のすくようなドライビング・ナンバーに客席は大エキサイト!480段の上の皆さんも大エキサイト!
楽しそうだな~。008a0658 そして本編を締めくくったのは「Breaker」。485Yukiちゃんが8分で刻むギターにAyasaさんが絡むスリリングな出だしから…500あかねちゃんがハードなメロディを歌い上げていくヘヴィ・チューン。490Yukiちゃんのギター・ソロを含む後半のバンド・アンサンブルのパートが最高に冴えているのだ。008a0507こうして熱狂する観客を前に5人は本編全16曲を披露した。510すかさず凄まじいまでの「アンコール!」の大絶叫が会場内にコダマする。30今回は特典がゲットできる「グッズ付きチケット」が発売された。
このチケットを購入すると、今回のツアーのロゴ・サインが入った会場によって色が異なるナップザックと…008a0013リフレクター・キーホルダーがプレゼントされるという寸法。
このZepp Diver City公演では黒いナップザックとピンクのキーホルダーが提供された。
写真はZepp NambaとNagoyaでの特典だ。008a0017さて、アンコール。
お召し替えをしてステージに戻って来た5人。
まずは『Seeds Of Hope』から「Doesn't Matter」。520「Doesn't matter」といえばジェイムス・ディーンの『理由なき反抗(Rebel Without a Cause)』に「It doesn't matter!」と繰り返すとても印象的なシーンがあった…なんてこととは関係のない耳馴染みのよいストレートなドライビング・チューン。5308分で刻むAyasaさんのヴァイオリンのバッキングがカッコいい。550v恒例の各メンバーによるEOEオリジナル・グッズ紹介のコーナー。
遠くから見ていてYukiちゃんが手にしているグッズが一瞬長い「数珠」に見えてビックリしたが、そんなワケはない。118a0446 今回Yukiちゃんが紹介したのは「Rising to Edenスマホショルダー」。
ブラック/ホワイトとブルー/ホワイトの2種類を紹介した。560vさぁ、いよいよ本日最後の曲!580EOEのキラー・チューンのひとつ「Evolve」で5人が華麗にショウを締めくくった。590v 600v 610v 620v 630vEast Of Edenの詳しい情報はコチラ⇒Official Website640「ありがとうございました!」
こうしてEast Of Edenは8月9日の追加公演までを走り抜けたのであった!650 200_2(一部敬称略 2026年7月3日 Zepp Diver Cityにて撮影)

2026年8月28日 (金)

NK. Feelgood~BUZZPEX

個性豊かな4つのバンドが出演した西川口Heartsのシリーズ企画『NK.Feelgood』。
今回はそのレポートの最終回。10v3番手でステージに上がったのが「BUZZPEX(バズペックス)」…略称は「バズぺ」。
最初に出て来た音はルパートのギター・ソロ。110v_2そしてバンドが加わる1曲目は「Brand New Day」。20ヒナこ30vMr. HIGH VOLTAGE40vGAKU50v実は以上の3人はかつて「Heaven's Crow」という名義でMarshall Blogに一度登場してもらったことがあった。
その時も2018年12月8日開催の「NK. Feelgood」のライブ・レポートだった。
「仲良きことは美しき哉」…この時から8年経っても同じ顔ぶれで音楽を創り続けているなんて素晴らしいことではあるまいか?
今は簡単にバンドを作って瞬時にして解散してしまうケースがやたらと多いからね。
さぞかし武者小路実篤もビックリしていることであろう。60_2ベースはサポート参加の石井トオル。70vドラムスは同じくサポートのAkiだ。80vメロディアスなギター・ソロ。
Heaven's Crowの時は今とは異なる名前で、上半身ハダカになってステージ上で元気よく暴れまわるのをトレードマークとしていたのがMr. HIGH VOLTAGE。
アレから8年の時が過ぎて今回はベスト1枚を羽織っての登場。
開演前に「今日もハダカで演るの?」と尋ねると「イエイエ、でもノッたらやっちゃうかも!」と答えてくれた。
ところで彼のことどう呼べばいいのか「ミスター・ハイ・ボルテージさん」ではいかにも長い。
そこで、ひとつ本人の許可なしではあるが「長嶋茂雄」じゃないけど「ミスター」でいかせてもらうことにしよう。90ちなみに「HIGH VOLTAGE」となると私には一生忘れることができない思い出がありましてね…。
それはコチラ⇒HIGH VOLTAGEの思い出 <その1>~<その4>008a0005 ミスターはMarshall。
「JCM2000 DSL100」と「1960A」を使用。100v明るくさわやか~な1曲で出番をスタートさせたバズぺ。120矢継ぎ早に2曲目に取り掛かる。
ミスターがワウ・ペダルを踏みながら弾くリフ。130v1曲目とはガラリと変わってヘヴィな「Brain Bot」。140スラップ・ベースと…180ドラムスの絶妙なコンビネーションがとても気持ちが良いヘヴィなファンク・チューン。170ピアノにオルガンにとバッキングサウンドを分厚く彩るGAKUさん。190vGAKUさんのアクションがまたスゴイ!008a0726前に…008a0722後ろに上半身を大きく動かしながら鍵盤を叩く姿を見逃すな!
ホラ、GAKUさんにつられて石井さんもやってるわ!008a0730そのゴキゲンなバッキングを得てヒナこちゃんがジックリと歌い込んだ。118a0626_2切れ目なしにギターのファンク・ストラミングで次の曲に続く。
約10年前に作ったという「トカレフ」だ。210vお客さんとのコール&レスポンスも飛び出して…150猛シャウト!200vヒナこちゃんから「ギター!」と呼び声がかかる。
ホイきた!008a0736そして「♪ヘイヨ~オ~オ」と全員参加の景気のよいコーラスで曲を締めくくった。230「BUZZPEXです!
お越しのうえご覧になってありがとうございます!
今日はハーツらしいというか、原畠さんらしいというか、『ロック魂』あふれるイベントで、私も楽しんでおります!
『ロック魂』といえば…今の『トカレフ』は今日絶対に演ろうとキメていたんです」
と、この曲についての思い出を語り出したヒナこちゃん。
250v思い出すのは渋谷の「サイゼリア」。
上で触れたHeven's Crow時代、この曲が出来る直前にバンド・コンテストに出場。
決勝戦に駒を進め、本番前の空き時間に3人で「サイゼリア」に食事をしに行った。
ちょうどその時、当時のヒナこちゃんの彼氏が二股をかけている情報が耳に入ってしまって大ショック!
ナンだってまたこんな時に…落ち込んでいるヒナこちゃんに向かってGAKUさんが言い放った言葉がスゴかった。
240v「コイツ…『オマエはロック・バンドのボーカルだろ!女だからといってメソメソしていないで今すぐ彼氏と分かれて来い!』って言ったんですよ!」
その言葉を浴びたヒナこちゃんは「私にはもうこのバンドしかない!」と覚悟をキメてその場で彼氏の家へ乗り込んで三下り半を叩きつけて来たという。
イヤイヤ、GAKUさんよりヒナこちゃんの方がよっぽどスゴイわ!
そして決勝戦の10分前にコンテストの会場に戻り、ナント「優秀賞」を獲得したという。260「皆さん楽しんでますか!」270v…とミスターが喝を入れて続けた曲は「No Title」…まだ曲名がキマってないのかな?
まずはギターのトーンを絞ったクリーントーンで9thコードがクロマチックで下がっていくフレーズ。
曲は静かに始まる。280すると曲はすぐにパワフルに展開し…285ヒナこちゃんが気持ちよさそうにメロディを乗せていく。290ギター・ソロもフィーチュアされ…300GAKUさんのピアノ・ソロが炸裂!310v途中フリー・フォームのピアノをバックに歌うパートもあって、起伏に富むとても印象に残った1曲だった。320v場面は替わって心地よいシンセサイザーの音色が鳴り響く…330BUZZPEXのステージを締めくくったのは「All my Love to You」。335全5曲と短い時間ではあったが…340v密度の濃い演奏で観客を十分に楽しませてくれた。350vこのバンドは演奏もさることながら曲がいいね。360vコレはいわゆる「撞着」ということになろうが、「やさしいハードなロック」という感じ。370vパフォーマンスもエキサイティングなのだが…どこか、こう温かい感じがして、聴いていてとても耳馴染みが良く気持ち良い音楽なのだ。380vますますのご活躍を祈って止まない。
もちろんギター・アンプはMarshallでお願いします。
 
BUZZPEXの詳しい情報はコチラ⇒Official X390この日のBUZZPEXの屋台村のようす。400<おしまい>
 

200_2(一部敬称略 2026年7月17日 西川口Heartsにて撮影)

2026年8月26日 (水)

NK. Feelgood~WENDY

西川口Heartsの名物イベント『NK.Feelgood』のレポート第2弾。10v2番手でステージに上がったのは「WENDY」だった。
まずは3人で少々エキゾチックな雰囲気のオープニングをガツンとブチかます!20Paul30vSena40vサポート参加のshizupi。50vそして…60Skye McKenzie登場!70v1曲目はファースト・アルバム『Don't waste my YOUTH』収録の「Devil's Kiss」。
80「みんなでジャンプしましょう!1、2、3、4!」
いつものことだけど、しょっぱなからクライマックスを迎えたかのような凄まじいテンション!
90そしてノッケからPaulくんのソロがシャープに鳴り響いた!100PaulくんはMarshall。
ヘッドは大手楽器店がMarshallに特注した限定生産の「JCM800 2203」。
スピーカー・キャビネットは「1960A」。110vPaulくんは昔のロックに関する造詣が深く、そのあたりの話を実に楽しそうにしてくれる。
この日、私が「高校生の時にロイ・ブキャナンを観た」という話をすると「オオオオオオオッ!いいナァ~!ロイ・ブキャナン観たかったんですよ!」と大変羨ましがってくれた。
それはいいんだけど、Paulくんは2004年生まれの22歳。325vロイ・ブキャナンが来日して私が観に行った後楽園ホールでコンサートを開いたのは1977年(昭和52年)の6月のこと。
アータ、49年も前のことですぞ!
それは私が「五代目古今亭志ん生や二代目広沢虎造が観たかった!」と言っているようなモノですからね。
私が現役の時でもこの「テレキャスターの達人」を知っている高校生はほとんどいなかった。
そして今、スラスラっと「ロイ・ブキャナン」の名前を口にすることができる「22歳」って世田谷はおろか、日本全国でもPaulくんぐらいじゃないの?
本当にうれしいですな。
ということで、下はPaulくんに…来日公演時のコンサート・プログラム。
Paulくんだけに言うけど、私はこの翌年に同じ場所で「フランク・マリノ&マホガニー・ラッシュ」を観たよ。
今度会った時にはこの話をしようゼ!008a0002ステージはこの極めて印象的なイントロが炸裂!
2曲目もファースト・アルバムに収録されている「SCREAM」。120CDよりも少し早いテンポでエキサイティング度アップ!
サングラスをハズしたSkyeくんがシャキっとしたシャウトを聴かせてくれる。130v中間部に挟み込まれたキメがオモシロい。
1回しか出てこないのがまたニクイ。140「ギタ~!」160vPaulくんがソロを弾いてSkyeくんがワウワウ・ペダルを踏むWENDY名物の共同作業。
Skyeくんもギタリストだからね。150shizupiちゃんのベースもフィーチュアされて…170v密度の濃いパフォーマンスが展開した。180v「新曲です!」と紹介してスタートした3曲目。190おお!WENDYがまたやった!
まさに「ロックのカタマリ」然とした1曲。
タイトルは「Electric」。210vSenaくんが送り出すダンサブルなビートでソロをキメるPaulくん。220vそのSenaくんがフロア・タムでグイグイとSkyeくんをプッシュ!230vそれだけでなく、ア・カペラで歌うパートがすこぶるカッコいい!240きっとこれからWENDYのステージで重要な役割を果たす1曲になることだろう。250ジャケットを脱ぎ捨てて軽く挨拶をするSkyeくん。
出番の後半に向けて大爆発か?と思っていると…260v聞こえてくるのはPaulくんのマイナー・コードのアルペジオ。270vSkyeくんがジックリとバラードの「2 Beautiful 4 Luv」を歌い込んだ。280vもちろんそこはWENDYのこと。
ただただ静かにバラードを演ずるワケはなく…290厚みのあるバッキングが曲のドラマ性を際立たせていく。310vもちろん泣きのギター・ソロはハズせない。
ワウワウ・ペダルを踏みこんで情感豊かな演奏をタップリと披露。320そんなドラマティックなバッキングを得てSkyeくんがド迫力の絶唱を聴かせてくれた。300v「みんな楽しんでる?
スゲェ久しぶりの西川口…呼んでくれてありがとうございます!」
ココでメンバーを紹介した。330続いて演奏したのはシングル曲の「Tatoo」。370正式音源とは異なるシンセサイザーなしのパフォーマンス。
シングル曲だけあってWENDYのレパートリーの中では比較的ポップな味わいの1曲。350v耳馴染みのよいメロディの中にWENDYらしいエキスがふんだんに詰め込まれているあたりはサスガ。360そしてWENDYの出番を締めくくったのは「Take Your Time」。008a0642 短い時間ではあったものの、この4人の熱血パフォーマンスが「アア~、『ロック』を観た!味わった!」と思わせてくれる充実のステージだった!380v 400 118a0496   410v「どうもありがとう!
最後まで楽しんでいってください!」440この日のWENDYの屋台村のようす。
 
WENDYの詳しい情報はコチラ⇒WENDY OFFICIAL SITE450<つづく>
 200_2(一部敬称略 2026年7月17日 西川口Heartsにて撮影)

2026年8月24日 (月)

NK. Feelgood~BERED

西川口「Hearts」の名物イベント『NK. Feelgood』に久しぶりにお邪魔した。
前回はいつのことだったろうか?
「マー索くん」で調べてみると、「D_Drive」や「エルフリーデ」が出演した2019年3月のことだというから今回は7年ぶりのこととなる。
いつも通りHeartsチョイスのイキなバンドが集まった。10v「♪ラ~ラ~ラ~ラ~ ラ~ラ~ラ~ラ~」
ア・カペラのスキャットでスタートしたトップバッターはBERED。20メロディに全神経を集中させて声を発しているのはREINA。30vそのままバンドが演奏が加わる1曲目は「Hard Hit」。40BEREDは…
 
LUIS118a0025 JIN40vNAOTO60vMATTHEW70vそしてREINA。80v曲のタイトル通りさっそく伝統のイベント「NK.FEELGOOD」をハードにヒットした!90「BEREDですよろしくお願いします!
1年ぶりの西川口Hearts、ココで出会った人もたくさんいらっしゃる『思い出の地』です。
でも思い出だけじゃなくて、あの時よりも成長した姿を見せに来ました!」100vヘヴィなギター・リフでスタートする「Bad Boy's Beats」を2曲目に持って来た。110vJINさんはMarshall。
この日は「JCM2000 DSL100」と「1960A」を使用。120v奏でられるリフはヘヴィにしてとてもシンプル。
4人のバンドメンバーがコレを料理すると…140vBERED独特の「ウネり」が生まれる。150vそのビートに乗ってREINAちゃんが軽やかに舞って見せる。
それがサマになっていてとてもカッコいいのだ!008a0088 そしてこのチームの大きな特徴であるコーラスが炸裂。130vギター・ソロもバッチリとキマって…170会場の熱気がグングン上昇する。180この日の前の週に終了した世界規模で開催されているバンド・コンテスト「エマージェンザ」の話。
なれなれしく私が「エマージェンザ」なんて書いているのには理由がある。
かつてMarshallはこのイベントの機材をサポートしていたのだ。
だから私も渋谷のO-EASTで開催した回の審査員を務めたことがある。
そして今年のエマージェンザ…BEREDは第4位だったそうだ。
ココのところのライブはどうしても「エマージェンザに向けて」のセットリストを組むことが多かったが、大会が終わり、そうした状態から解き放たれたこの日は自由な選曲で臨むことができた…とREINAちゃんが語った。190vそうした経緯があって選んだ次の曲でMATTHEWさんが送り出すのはスイング・ビート。200v曲は「So Lucky Man」。210ココでも一糸乱れぬ分厚いコーラスが大きくフィーチュアされる。22056年前、エマーソン・レイク&パーマーに「サテンの衣装に身をくるみ、白馬と美女を侍らしている男」を「なんてラッキーな男なんだ」と歌う「Lucky Man」という曲があった。
コチラはゴキゲンな演奏に乗ってREINAちゃんが「♪ラッキー、ラッキー」とキュートに歌うパフォーマンすがすこぶるラッキーだ!230v「サァ~、まだまだイキますよ~!」240やはりヘヴィでシンプルなリフが魅力のドライビング・ナンバー「Back to the Action」。250vBEREDのキラー・チューンだけあってREINAちゃんのシャウトに一層力がこもる!260vJINさんがギター・ソロをブチかましている傍ら…270vREINAちゃんがステージを移動して…500バッキングに勤しむメンバーたちを鼓舞。510 「♪Back, back, back to the action」
みんなで歌って楽しむ場面もあって盛り上がりに拍車をかけた。280再びエマージェンザの話。
本戦の準決勝で敗退したが、敗者復活戦を経て第4位という結果に終わった…その時の悔しい思いを込めて新しく作ったという曲を次に演奏した。118a0171 JINさんが弾くリフから…008a0224 この日の翌週にレコーディングしたという「Ride the Rush」。008a0186 このザッザッザッザッというタテノリのビートが何ともBERED!
キタキタキタキタ~!って感じ。320親しみやすい歌メロ。
でも決して仕上がりは甘くはない。008a0197全員参加のコーラスが曲をダイナミックに演出する。008a0104 REINAちゃんがJINさんに歩み寄って…008a0148 Marshallが出す図太いトーンでエキサイティングなギター・ソロを炸裂させた。
360vココでBEREDの今後の予定を告知して最後の曲に取り掛かった。370vア・カペラでREINAちゃんの歌声が響き渡る。008a0196 JINさんのリフから…008a0152 力強くREINAちゃんがシャウトするのは「Burning」!008a0191 まさに燃え上がるような入魂のパフォーマンス。410NAOTOさんのべース・ソロも飛び出した。340vスカっとキマってガッツ・ポーズ!008a0305 BEREDの固いチーム・ワークと自信満々に自分たちの音楽を誇示するかのような…450v全員が一丸となった演奏!460vJINさんが帽子をフッ飛ばしてソロをキメる!470短い時間ではあったが、まさに5人全員が「Burn」した熱血のステージだった!480BEREDの詳しい情報はコチラ⇒BERED Official Site490この日のBEREDの屋台村のようす。520<つづく>
 

200_2(一部敬称略 2026年7月17日 西川口Heartsにて撮影)

2026年8月21日 (金)

SUMMER THUNDER RULES!~Sally

さて、いよいよ『SUMMER THUNDER RULES!』のレポートの最終回。Fl最終回を迎え、今更でナンだがタイトルにある「Rules」という単語ね。
向こうの人は「Marshall Rules!」なんて表現を時々使うんだよね。
「rule」を動詞で使うと「統治する」とか「支配する」いう意味になるから、「Marshall Rules!」で「すべてはMarshallでキマる!」ぐらいの感じかと思っていた。
以前にもそんなようなことを書いたことがあったように記憶している。
でも、コレはそうではなくて、この「rules!」は「最高!」という意味なのだそうだ。
「You Rock!」というの同じ。
だから「Summer Thunder Rules!」は「夏のサンダーは最高!」という意味合いになる…ハズ。

15b 
壮絶なかき回しからスタートしたのは、この日のトリを務めたSallyのステージ。
まずトリオ編成で演奏した1曲目はSallyちゃんのファースト・ソロアルバム『BURN IT』から怒涛のハード・インストゥルメンタル・チューンの「Plot in Jealousy」。20SallyちゃんはMarshall Blog3回目のご登場。30流麗なタッピングから…40v火の出るようなシュレッディング。
バラエティに富んだプレイング・スキルの連続に一時も目が離せない!50そのプレイを支えるバンド・メンバーは…
 
Azu60vかんちゃん70vもうひとつ忘れちゃイヤなのがSallyちゃんをサポートしているMarshall。
80今回Sallyちゃんが使用したのはMarshallが通常のモデルに初めから自らの手で改造を加えたテイの「JCM800 2203MS」。
スピーカー・キャビネットは「1960BV」と組み合わせて使用した。
90vフロント・パネルの小さなスイッチを操作することでオリジナル・モデルより幅の広い音作りが可能。
その一番のキモは「歪み増量」ということになろうか。
Sallyちゃんが施したセッティングは…
 PRESENCE=0
 BASS=10
 MIDDLE=10
 TREBLE=4
 MASTER VOL.=3
 PRE-AMP VOL.=8
 MID=SHIFT=OFF
 OD=II(歪みマシマシ)
 BLIGHT=ON100とにかくまず音のキャラクターが最高にカッコいい。
そして音ヌケがズバ抜けて素晴らしい。
客席のどこにいてもまるですぐ目の前でSallyちゃんがギターを弾いているかのような音圧を体感することができるのだ。110vもう1曲インストゥルメンタルが続く。
再び『BURN IT』収録の「MISSION」。
これまた問答無用の凄まじいドライビング・チューン!120例によって遠慮なく暴れまくるかんちゃんのドラムスと…130Azuちゃんが出す重低音に乗って…135vSallyちゃんがトコトン弾く!140vとにかく弾きまくる!
しかし、強力なリズム隊のサウンドに全く埋もれることなく、高度なテクニックを伴って飛び出してくるSallyちゃんならではの勇猛なギター・サウンドが何とも気持ちいい!008a0514 曲のエンディングでは「皆さんこんばんは!Sallyです!」とひと叫び。165「皆さん、今日は最後まで残っていてくださってありがとうございます。
私は基本的にはソロで活動をしているんですが、今日はバンドでの出演となりました」180「ジキロノさんも久しぶりで…実は姉さんが私の憧れなんです。
私が髪を巻き出したのも姉さんの影響なんですよ」
ココでメンバー紹介。118a0883そして、ボーカリストを迎え入れた。
Sallyちゃんが「しゃべらなければ良い女!」と紹介し、「ミナサン、コンバンハ!」と外国人仕様で登場したのは…190「Mana Diagram」の「UYU」。190vUYUちゃんはSallyちゃんお気に入りのシンガー。
病み上がりだそうで…無理をしないでやってくださいよ。
いくら若くても無理と無茶はイケません。200UYUちゃんを迎え、「11月に発表予定のセカンド・アルバムに収録される曲」と紹介して次に演奏したのは「Last New World」。210これまた切れ味の鋭いドライビング・チューン。220vココでもSallyちゃんのギターが冴えまくる!230ん?コレもしかしてコレは「♪ガルガンチュア」って歌っているの?
子供の頃、『ガルガンチュア物語』が好きだったのよ~。
「知の巨人」と呼ばれた立花隆先生が一時新宿で経営していたバーの名前が「ガルガンチュア」だった。
なんてことはどうでもよくて、畳みかけるようにして歌うUYUちゃんと…240それに呼応するかのようにグイグイとソロを弾き込んでいったSallyちゃん。
2人の波長は完璧に同調していた。250間髪を入れず次の曲。
コレは「かんぱつをいれず」ではなく「かん はつをいれず」ですからね。
Sallyちゃんの弾くメタリックなリフ。008a0546 演奏した曲は「Lady on Fire」。
なんかドンドン激しくなっていくぞ!
270vAzuちゃんも…280かんちゃんも何かにとりつかれたかのように激しさを増していく!290vその激しさの中、ディレイをかけてスケールの大きなソロをまとめ上げたSallyちゃん!300Sallyちゃんはコーラスでも大活躍だ。118a0856『BURN IT』に戻って数曲。
まずは「Lost at Sea」。310転調が印象的なドライビング・ナンバー。320中間部でフィーチュアされるギター・リフから…330vソロに突入するパートが実にスリリング!340UYUちゃんの入魂のシャウトもすさまじかった!350v「ありがとうございます!
カロリー消費していますかッ?
休憩がてら告知タイム」360vココでビックリしたのはAzuちゃんの話。
Azuちゃんは2019年の『Marshall GALA2』にも出演してくれた私の古い友達なんだけど、彼女が長くやっている「LAZYgunsBRISKY」が、この度20周年を迎える記念公演を開催するとか…。
昔、まだMarshallがベース・アンプを作っていた頃、Azuちゃんは「VBC412」という4x12"のスピーカー・キャビネットを愛用してくれていましてね。
そんな関係でLAZYはかなり初期の頃からお付き合いさせてもらっていたつもりなんだけど、あの時からもう20年が経過したとは驚きだ!370v「Sallyちゃんは上で触れた11月リリースのセカンド・アルバムや「Lonesome_Blue」に加入したことについて触れた。380本編残すところ2曲
まずは「Into the Desire」。
Sallyちゃんのリフで曲はスタート。390目まぐるしく音程を上げ下げするベース・ラインや…400「Burn」チックなキメが大変に華々しい。430タッピングを大胆に取り入れた…420トリッキーなSallyちゃんのソロと…410UYUちゃんの激唱が会場をいいように盛り上げた!420v本編の最後を飾ったのは「Can't Say a Word」。440v「好きなシンガー」と紹介していただけにUYUちゃんとは最後まで完璧なコンビネーションを発揮した!450そして、寸分のスキもない激烈な演奏で会場を大いに盛り上げてイベントを締めくくった!460Sallyちゃんの屋台村のようす。470再びステージに姿を見せたSallyちゃん。
「アンコールありがとうございます!
やっちゃおうかな?」
そしてメンバーを呼び込んだ。
480アンコールは「MARIA」。490このアンコールを含めて全8曲。
燃えに燃え上がった4人!500v 510v 520v 530vそして高いテンションを寸分も緩めることなく完走!
スゴイ演奏だった!540イヤ~、それにしてもSallyちゃんが弾く「2203MS」。
正直、こんなにスゴイ音が出て来るとは思わなんだわ。008a0527 満足、満足。
Sallyちゃん、どうもありがとう。550v<おしまい> 
 200_2(一部敬称略 2026年7月12日 厚木THUNDERSNAKEにて撮影)

2026年8月19日 (水)

SUMMER THUNDER RULES!~Sirius & FullMooN

4つの個性的なバンドが出演した『SUMMER THUNDER RULES!』レポートの第2弾。118a0643今回のレポートはまずこの日最初にステージに上がった「Sirius」から。10Miwa20v菫(すみれ)30v_2あにゃ
350vみさ50v_2Ami118a0091_25曲入りCD『Fly High』のタイトル・チューンで景気よくスタート!70_2続けて菫ちゃんが弾くリフからスタートした2曲目は「Burning Wariors」。80v菫ちゃんが使っているMarshallは「JCM2000 DSL100」と「1960A」。90v_2「♪Burning warriors」と歌うメロディが耳に残る1曲。
100畳みかけるようなパワフルな2曲でイベントの冒頭を猛烈に盛り上げた。110_2「こんばんはSiriusです!
ステキなバンドさんたちが集まるイベントに呼んで頂いてとてもうれしいです!」
SiriusはMarshall Blogへは2回目のご登場。
前回は2025年2月のFullMooNのイベントの時だった。120MCをはさんでは雰囲気をガラリと替えてバラードの「烏鷺」。
黒いカラスと白いサギで「烏鷺(うろ)」。
なるほど、囲碁の別名にもなっているとは知らなかった。
ま、私が持ち合わせている知識といえば「うろ覚え」か「胡乱(うろん)」なモノですから。
歌詞の内容は囲碁とは関係ありません。130_2Amiちゃんと…
230_2みさちゃんを中心に繰り出してくる変化に富んだバッキングに合わせて…150_2Miwaちゃんはオペラチックな透き通るような歌声で全編を感動的に歌い上げた。160v_2以上演奏した2曲は今年7月1日に発表したファースト・フルアルバム、その名も『Sirius』からのチョイスだ。170_2ココでチョビっとMiwaちゃんがステージを離れ…180_2その間、メンバーがひとりずつトークを展開した。190v_2告知やらナニやら… 200v3人が楽しそうに話す姿はとても微笑ましい。210v_2そのにぎやかなMCの後、ステージにMiwaちゃんが戻り、昨年4月に発表したシングル「Phoenix」を演奏。220疾風怒涛のドライビング・チューン!
140v背後から迫りくる轟音に一歩も引けを取らないMiwaちゃんの凛々しい歌声。240vコーラスでも活躍するあにゃちゃんもMarshallだ。250vコチラも「JCM2000 DSL100」と「1960A」。260v_2Siriusのキラー・チューンのひとつだけに客席は大エキサイト!280「まだまだイケますか!」
大丈夫です。
まだ始まったばかりでチケット代の元がゼンゼン取れていませんから!118a0015続いての「Fake You」もアルバム『Sirius』から。300_2菫ちゃんと…320vあにゃちゃんのイキの合ったギター・アンサンブルに耳を持って行かれる!118a0074そして転調を交えて攻撃的に歌いまくるMiwaちゃん。
「♪Fake you!」のシャウトが最高!
カッコいい曲だ。310火に油を注ぎこむようなスピード・チューンが続く!360_2やはり『Sirius』から「Lucifer」。330v_2力のこめて演奏するバック陣と完璧なコンビネーションを組み、歯切れのよい歌い回しで曲にパワーを吹き込むMiwaちゃん。118a0124 この曲でも華麗なギター・アンサンブルが披露された。340Siriusの出番の最後を飾ったのも『Sirius』の収録曲だった。370vつまり演奏したほとんどの曲が最新アルバムからのチョイス。380まさに『Serius』が「自信作」であることをアッピールしたワケよ!390その曲とはアルバムのオープナーの「Polaris」。400激しくもみずみずしいパフォーマンスでイベントの冒頭を思いっきり熱しまくった!420Siriusの詳しい情報はコチラ⇒公式X
410コチラはSiriusの屋台村のようす。
もちろんアルバム『Sirius』はイチ押しアイテム!
430
続いてはおなじみの「FullMooN」。
この日は3番手でステージに上がった。
オ―プニングは「Until the End」。430_2ドラムスの「葵」。440vベースは「りん」。450vギターの「えれん」。460vそしてボーカルズは「ねね」…アレ?違う!
実は「ねね」ちゃんが欠席で、この日はSiriusのMiwaちゃんがマイクを握った。 
だから今日はねねちゃんがオリーヴ・オイルをグイとやるところを見ることはできない。470v2曲目は昨年11月に発表したミニ・アルバム『Jewel』から「感情Instructions」。480えれんちゃんが弾くシャープなリフが冴えわたる!490vそのサウンドを出しているのは「JCM2000 DSL100」と「1960A」。500v迫力のデス・ボイスももえれんちゃんの担当だ。510v2つ目のステージでもパワフルな歌声をブッ放すMiwaちゃん。520同じく『Jewel』からのチョイスとなる「RealMe」は目が覚めるようなドライビング・ナンバー。530vド迫力のリズムに乗って思いっきり声を張り上げるMiwaちゃん!540v客席の合唱がスゴイのよ!565えれんちゃんのソロもバッチリとキマっって…
560vりんちゃんのベースもフィーチュアされた。550v「『Summer Thunder Rules!』ということで今日は厚木THUNDERSNAKEにようこそいらっしゃいました!
ココはFullMooNのホームみたいなところで大変お世話になっていたんですが、最近はチョットご無沙汰でした。
ナンでかな?
水鉄砲とかやってたからかな?
原因はチラホラ思い当たるんですが…冗談ですよ!  
コレを機にまた仲良くしてもらえたらと思います!」570vそして、今日はねねちゃんが欠席でMiwaちゃんが歌っていることを説明。
「よろしくお願いします!」590りんちゃんはFullMooNの活動予定を発表した。580vMCに続いて2019月の『疑心暗鬼』からゴキゲンなハード・ドライビング・チューン「泡沫狂恋物語」。600v葵ちゃんは汗ダクの激演!
この衣装ではさぞかし暑いことでしょうぞ。610えれんちゃんが弾くハードなリフから「エゴイスト」。
この曲は2017年5月リリースの『Paradigm』から。
歴史のあるFullMooNのこと、豊富なレパートリーは強力な武器だ。620vりんちゃんの唸りまくる低音が会場に響き渡る。630v「厚木サンダースネイク!
まだまだイケるんじゃねーか!」と強烈なアオリが入る。
大丈夫、大丈夫!
チケット代を払っているのでんだからそう簡単にお客さんはマイったりはしないんですよ。640v「サバイバル」で客席を「興奮のるつぼ」にしておいて…008a0390 「shutout」で出番を締めくくった!660v 670v 680v 690v相変わらずのパワーみなぎる熱血ステージ!700最後はいつものキメのポーズで皆さんとお別れだ。
ねねちゃんの早期復活を祈る!710FullMooNの屋台村のようす。

FullMooNの詳しい情報はコチラ⇒FullMooN公式ホームページ720<つづく> 
 200_2(一部敬称略 2026年7月12日 厚木THUNDERSNAKEにて撮影)

2026年8月17日 (月)

SUMMER THUNDER RULES!~JEKYLL★RONOVE

2026年の夏休み終了。
今日からMarshall Blogを再開します。
相変わらずお引き立てのほど何卒よろしくお願い申し上げます。
 
今日は厚木から。
寡聞にして「厚木」と「本厚木」の違いすら存じ上げない私ではございますが…分不相応にも本題に入る前に2つほど厚木について知っていることを書きたいと思います。
ひとつめ。
かつては渋沢栄一の秘書をしていた「永野護」という実業家/政治家が著した『敗戦真相記』という本を読んで驚いた。
昭和20年8月29日、敗戦から2週間後、米軍の飛行機が初めて厚木基地に到着した時のこと。
基地を起点にして飛行機が飛ぶには当然燃料が必要で、その燃料を積んだアメリカのタンカーは横浜に停泊していた。
積み荷の油は横浜港から野を超え山を越え厚木基地まで輸送しなければならない。
その距離たるや約40km。
いちいちタンクローリーで運んでいてはいかにも効率が悪かろうと、米軍は横浜から厚木までパイプラインを敷くことを思いつき日本政府に提案した。Img_5152日本政府が考えるところ、大急ぎで測量するだけでも3日や4日を要する大工事だ。
完成させるにはどう短期間に見積もっても3年はかかるであろうと見積もった日本政府は米軍に「一体どれぐらいの期間で完成させるつもりなのか?」と質問した。
すると米軍は「Four days」と答えた。
そんな難工事がたった4日完遂できるワケがないと勝手に思いこんだ日本政府は「たった4ケ月で完成させるとはこりゃまたスゴイ計画ですナァ」と言うと、米軍は「違う!4日でやるんだ!」とハッキリ言い直したという。
日本人がやれば、やれ入札だ、やれ設計変更だ、と3年でできれば上出来とされたこの工事。
「それではお手並み拝見」と実際に米軍にやらせたところ、ナント27時間で完成させてしまったという。
そんなことをする国と大ゲンカをしたんだから日本もスゴイといえばスゴイ。Abもうひとつ。
「貧乏」と「苦労する女性」を描き続けた成瀬巳喜男の1958年の映画に『鰯雲(いわしぐも)』という作品がある。
かの黒澤明に「一番尊敬しているのは成瀬巳喜男、二番目は小津安二郎」と言わしめた日本映画界を代表する大巨匠だ。
私もずい分と戦後に作られた成瀬さんの映画を観たけど、どれもいいんですよ。
この『鰯雲』は登場人物が多い上に設定が複雑で、それぞれの関係を読みほどくのに少々忍耐を要するがそれは成瀬作品によくあること。
そして、この作品も「話が何も解決しない」という成瀬巳喜男の作風が貫かれている。
でもいいんですよ。
出て来る役者が圧倒的に素晴らしい。Bv舞台は戦争未亡人が切り回すある農家。
画面に広がる緑の山々に囲まれた広い田んぼや畑。
この風景はてっきり信州あたりかと思っていたら…ナント、厚木!Cそれもそのはず、この『鰯雲』の原作を書いた「和田傳(わだつとう)」という1900年生まれの小説家は1985年に「初の厚木市名誉市民」となった人なのだ。
下は映画に出て来る厚木駅の周辺のようす。
駅舎も出て来るが、もうただの四角い箱。
映画の中にはメロディを流しながら畑の真ん中を走って行くロマンスカーも2度ほど登場する。
約70年前、厚木ってこんな感じだったのね?D下は現在の小田急線「本厚木」駅前のようす。
A主演を務めたのは元タカラジェンヌで東宝の看板女優だった「淡島千景」。E手塚治虫の『リボンの騎士』に「サファイヤ王子」って出て来るでしょ?
そのモデルが淡島さんだった。
手塚治虫は宝塚時代の淡島さんの熱狂的なファンで、淡島さんをモデルにしてサファイヤ王子を作り上げたというワケ。
淡島さんは美人だし、演技はウマいし…でも、原節子、京マチ子、木暮実千代らと同様に生涯独身で過ごした。Fさて、個性的なバンドが「厚木THUNDERSNAKE」に結集して開催されたイベント『SUMMER THUNDER RULES!』。10vこの日は4つのバンドが登場した。
勝手ながらこのレポートではチョット順番を入れ替えさせてもらって、まず2番目にステージに上がった「JEKYLL★RONOVE」からご登場頂くことにする。008a0164 JEKYLL(以下「スミレちゃん」)30vN★OTO40vもちろんN★OTOくんは今日もMarshall。
愛用の「Silver Jubilee 2555X」と「1960BV」の組み合わせでブッといギター・サウンドを聴かせてくれた。50vオープニングは2016年に発表した最初のフル・アルバム『E=cm2』から「Guilt or Innocence」。008a0183 続いてはN★OTOくんがオクターヴを使ったリフでスタートするヘヴィ・チューン。
昨年リリースの5枚目のEP『TRAP』から「Fight and Flight」。70スミレちゃんのパワフルな歌声が曲をダンサブルに演出すると…80Jubileeらしい太い音色のギター・ソロが飛び出してきて曲をエキサイティングに染め上げて…90vノリは上々!60「We are JEKYLL★RONOVE!」
この世にもカッコいいスミレちゃんの雄叫びを前回耳にしたのは一体いつのことか?
…と思って調べてみてビックリ。
それは昨年の3月。
同じくココ厚木THUNDERSNAKEでの「JEKYLL★RONOVE10周年記念ライブ」のことだった。
かなり久しぶりのご登場だということはウスウス感づいてはいたものの、まさか1年以上経っていたとは驚いた!118a0363「こんばんは!改めましてジキル#$%です!
私、自分のバンド名でも噛むんですよ!」110「今日は雨が降っていません!
ボクがココでライブをやるとたいてい雨が降るんです。
だから今年あまり呼ばれていなかったんだと思います」120v「こんなにたくさんのお客さんにお越し頂いてチャンとしなきゃイケないなと思って…。
対バンの皆さんも私がキュン死するような対バンの皆さんで一緒に演奏することができてうれしいです」130早速コレが飛び出した!
「ココにいる皆さん…最高です!カープ、3連敗ですけど」
野球好きのバンドが集まるイベントが企画されていて、ジキロノは広島東洋カープ・ファン代表で出演するそうだ。140「皆さんに少しでも楽しんで頂けるよう精一杯演奏します!」150「Are you ready rock?」とアオっておいて…160vギターを持ち替えたN★OTOくんのリフから「Venom」。170ハードなバッキングに乗ってスミレちゃんがシャウトしまくる!
しかし、いつ聴いてもカッコいい声だナァ。
「音楽は歌…そして歌は声」というセリフは真実だ…私のセリフだけど。180N★OTOくんも負けずにMarshallが繰り出す魅力的な「ギターの声」で迫力のソロをキメてみせた。190vココでガラリと雰囲気を替えてバラードの「Stay with Me」。200スミレちゃんがありったけの情感を込めてジックリと魅惑のメロディを歌い上げていく。210vこうした曲には欠かせないのは泣きのギター・ソロ。220vMarshallとレスポールのコンビネーションで奏でるソロはまるでスミレちゃんとデュエットをしているかのような歌いっぷりだ。230さらにそのギターにスミレちゃんの熱唱が重なる!240ジックリとバラードを聴かせることができるチームというのはとてもいいものだ。250「皆さんのおかげで今日も楽しいひと時を過ごすことができました!」
2人の活動の告知をして早くもJEKYLL★RONOVEのステージの最後のセクションに突入した。260v「ラスト2曲いくぞ~!」270まずは再び『TRAP』から「Meaningless Being」。280v同期のパートが前面に押し出されたドライビング・チューン。310vもちろんギター・ソロもバッチリとフィーチュアされて…300ド迫力のスミレちゃんのシャウトが炸裂した!290vそしてJEKYLL★RONOVEの出番の最後を飾ったのはおなじみの「Never Let Me Go」。320今日も「ツー」と言えば…330v「フェイス」と答えるイキの合った演奏で…340v客席を大いに盛り上げた!350JEKYLL★RONOVEの詳しい情報はコチラ⇒JEKYLL★RONOVE official site360この日の屋台村のようす。
いつもキチンとしていて気持ちいいわ~。370N★OTOくんと相棒たちとの1枚。
今日もとてもいい音でした!380v<つづく> 
 200_2(一部敬称略 2026年7月12日 厚木THUNDERSNAKEにて撮影)

2026年8月 7日 (金)

田川ヒロアキ~MUSIC TRAVELING at 芝浦ピアシス <後編>

田川ヒロアキの誕生日を祝って毎年開催される『MUSIC TRAVELING』。
今回はそのライヴ・レポートの後半。10v休憩をはさんでまずはヒロアキくんが単独で姿を見せる。
そしてカナダの話を楽しげに語った。40_2自然が豊かで水がおいしい。
カナダでは水を採取するために人の出入りを禁止しているエリアがあるのだそうだ。
そのエリアで湧き出る水は浄水する必要がないので、それはとてつもなくおいしい軟水の水道水なのだとか。
「金町浄水場」の水とはだいぶワケが違いそうだな。
我々は水道の蛇口をグイっとヒネって平気でそこから出て来る水を口にしているが、都市部は別として国中どこへ行っても安心してコレができるのは多く見積もってもスカンジナビア3国やオランダなど、世界で12か国ぐらいしかないらしい。
以前調べたところ、アジア地区に至っては日本とUAEの一部だけだとか。
その日本、少ない経験から言って私が一番おいしいと思った水道水は「富山」だな。
富山には「穴の谷(あなんたん)の冷水」なんていう全国から水を汲みにくる名水もあるぐらいだからね。
そしてカナダは一般の家庭から出る生ゴミをたい肥にする取り組みが日本とは比べ物にならないぐらい進んでいて、自然をとても大切にしていることを実感したという。
そう、日本もこういうことをマネしろっていうんだよ。50vしかしそんなカナダでも好事魔多し。
物価が高い…ラーメンやハンバーガーが2,500円。
まぁコレは仕方ないね。
事前にそうした情報を得ていたので日本から食材を持ち込んでの自炊作戦を展開し、外食はほとんどしないように努めた。
コレがキャンプみたいで楽しかったんだって!
そうした自炊のためにスーパーをめぐったのは楽しかった。
そうよ、海外へ行った時に買い物で一番オモシロいのは免税店でも土産物屋でもなく、間違いなくスーパーマーケットよ。
生活の違いをつぶさに観察することができるからね。
とにかくみんな親切で、色々と国民性の違いを感じることができて楽しかったそうだ。
3週間もいると便利なことも不便なことも色々とわかってきてオモシロいはずだ。60vさて、第2部の冒頭はご覧の通りのアコースティック・セット。
ヒロアキくんが抱えているのは「江川ほーじん」さんから預かっているギター。
「お返しできる日が来ればいいなと思っている」というセリフにはグっときてしまった。
「手数セッション」は随分と頻繁にお付き合いさせて頂きましたからね~。
アレは楽しかったナァ。
70盛りだくさんの今後のスケジュールを告知した後、石黒さんが合流。
しばしトーク。008a0144 そしてデュエットでの演奏がスタート。80石黒さんのやさしいピアノを背景に…90vヒロアキくんが心をこめて歌うのは「たんぽぽと風」。100この曲はいつもMarshall Blogでレポートしている『がんばっぺ福島』他、様々な局面でヒロアキくんをサポートしてくれているレストラン企業「株式会社 無州」の社歌だ。
だからヒロアキくんの歌にも情感がこもる。110v下はこの日のお食事。
ナント、コレは『がんばっぺ福島』の制作企画と監督と司会を務める「無州」の浅野会長が腕にヨリをかけて作ってくれた逸品なのだ!
肉のメドレーが最高!20デザートも美味しかった!30s会長、ごちそうさまでした!
とても美味しかったです。118a0010_2 そしてリズム隊のお2人が加わってさわやかな「海岸通り」。120てらちんのステディな低音と…130v透さんのブラシのコンビネーションが実に心地よい。
ブラシを導入したのは透さんのアイデア。140続いては石黒さんの名アレンジを得て至高の音世界を構築する「Ave Maria」。150オイオイオイ、アルバム『Ave Maria』をリリースしてからもう14年が経過したんだって!160cd下はジャケット写真の撮影時に撮ったもの。
この時も楽しかった。
それにしてもこの時から14年経ったとはネェ。
ヒロアキくんはちっとも変わらないナァ。1701音1音心を込めてメロディを奏でるヒロアキくん。180vそのパフォーマンスをドラマティックに演出しているのがMarshallが出すギター・サウンド。
前回同様に愛機「JVM210H」と1x12"キャビネットを2台使用した。190ヒロアキくんしか出すことができない美しいMarshallサウンドでの演奏は、今回も聴く者に大きな感動を与えたに違いない。200続いてもほっこりムードの「またどこかで」。220_5ヒロアキくんのやさしさがにじみ出たこうした作品も彼の音楽の魅力のひとつ。
この手となると私は「平和の風」と「ニジノート」が特に好き。210vもう1曲続けたのは『THE ROAD SEEKER』から「道~Road To Tomorrow」。220_2キャッチ―なサビのメロディに耳を引っ張られてしまいがちだが、ギター・ソロのコード進行といい…230v_2その後のキメといい、よく聴くとこの曲ってすごく凝って作ってあるんだよね。240_2…ということを感じさせないところあたりがヒロアキくんの作曲の妙なんじゃないですかね?250v「それでは次に新曲を聴いてもらいたいと思います!…新曲その1。
『新曲その1』というタイトルではありません!」118a0186 ヒロアキくんは「Sports Of Heart」の流れから「大阪関西万博」に出演し、そのフィナーレの中心を担った。
コレはその時のようす。560_2その時の曲が次に演奏する「VOICE」。
「『Sports of Heart』や『大阪関西万博』について詳しくレポートされている」とMarshall Blogを紹介してくれた。
ありがとうヒロアキくん!118a0104 コレはこの日販売した新しい3曲入りのCD『Pre-PAGE2026』。
このCDに「VOICE」が収録されている。270ヒロアキくんのボーカルズからスタートするポップ・チューン。280「♪ヘイヘイ」と客席をアオると…290v_2てらちんのスラップ・ベースが轟きわたる。300v石黒さんはファンキーにピアノ・ソロを奏で…310v_2透さんの鮮やかなスティックさばきのソロが続いた。320_2そしてヒロアキくんの伸びやかなギター・ソロ!330ひとりひとりの「声」を集めれば夢が叶うというのがこの曲のテーマ。
最後は「♪ララララ」とみんなで声を合わせて曲は幕を下ろした。340_2そして本編を締めくくったのは同じく『Pre-PAGE 2026』収録のドライビング・ナンバー「COURSE-LINE」。
「MAZDA Fun Event」のテーマ曲だ。350vヒロアキくんは両手を振り回して大エキサイト!360_2最後のギター・ソロもバッチリとキメて…370v本編終了~!380「どうもありがとう!」385vステージを降りるヒロアキくん。
てらちんから…390_2浅野会長に身柄を引き渡されて一旦ステージから離れた。400アンコールではレーシング・スーツ姿で登場。
来年2月のFM東京ホールの大コンサートやその翌月にアメリカのオレゴンに行くことを発表。
順風満帆のヒロアキくんなのだ。118a0506 さて、アンコール。
まずはア・カペラでギター・ソロを。430ん、コレは何のメロディだろう。
ゆったりとした旋律を朗々と奏で…440_2思いっきりシュレッディング!450vそしてメンバーが加わってヒロアキくんが叫んだ「翔ッ」!460ヒロアキくんが両手を大きく広げ、メンバー4人が大空を駆け巡った!470_2 480v_2 490v 500v_2最後はヒロアキくんのソロで締めくくって…505v目的地到着~!510締めくくりは記念撮影。520こうして今年の『MUSIC TRAVELING』もにぎやかに、そして無事に終了した。
ところで台風は一体どこへ行った?

田川ヒロアキの詳しい情報はコチラ⇒FretPiano530 <おしまい>

200_2_2(一部敬称略 2026年6月27日 レストランピアシス芝浦にて撮影)