THE GOOD-BYE~LIVE TOUR 2026 <後編>
鮮やかなスティックさばきでドラム・ソロをキメて見せた衛藤さん。
野村さんに促されてステージ・フロントに歩み出た。
その衛藤さんが小脇に抱えているのはウクレレ。
ステージ上は野村さんと衛藤さんの2人だけ。
野村さんが「THE GOOD-BYEウクレレ部」が発足されたことを発表し、当然のように部長には衛藤さん就任したことを報告した。
そこで手始めにナニか歌って聴かせて欲しい…という野村さんのリクエストで衛藤さんがウクレレを奏でながら「♪ハッピーバースデー」をソロで披露。
そして、そのまま2人だけでグッバイ・ナンバーの演奏に取り掛かった。
衛藤さんが「私のセカンド・シングル」と紹介したそのグッバイ・ナンバーは『ALL YOU NEED IS …グッバイに夢中!』に収録されているご自身が作詞&作曲した「P.S. Love Me Do」。
もちろん野村さんからシッカリと突っ込みが入ったが、残念ながらシングル曲ではありません。
衛藤さんにしか出すことのできないホンワカ・ムード。
ところで衛藤さんがウクレレを披露するのは何年ぶりのことだろう?
見るからに緊張されていた前回と比べると余裕シャクシャクのパフォーマンスだった。
さすが「THE GOOD-BYEウクレレ部」の部長だ。
しばし2人でトークを展開した後、衛藤さんがウクレレ部の新入部員を呼び込んだ。
ところがその部員がなかなか登場しない。
そしてようやく姿を現したのがヤッチン。
なんかヤッチンが出て来てくれるとホッとするな。
ヤッチンもウクレレ部に入ったのかと思ったら…
「ナンだ、その『新入部員』ってのは?
そんなこと言われて出て来られるワケないだろッ!」
ヤッチンはキッパリと入部を拒否!
続いてヤッチンが次の出し物について説明。
野村さんとヤッチンの2人は「ON & OFF」というコンビで活動をしているが、野村さんと衛藤さんのコンビはこれまで一度もなかったそうだ。
その組み合わせに続き、次も新しいパターンでの演奏となることについて触れた。
それは「衛藤浩一とON&OFF」!
取り上げた曲は衛藤さんの作詞による「オアシス パラダイス」。
ヤッチンはアコースティック・ギターで参加。
衛藤さんは実に楽しそうに歌って…
マウス・トロンボーンの妙技まで披露した!
トークともども最初から最後まで大いに盛り上がったアコースティック・コーナーだったが「ウクレレ部は明後日のツアー千秋楽で解散」ということになった。
しかしそんなことにはヘッチャラな衛藤さん。
「来年再結成しましょう!」とウクレレ部存続の意気込みを見せてこのアコースティック・コーナーを締めくくった。
このコーナー、ホントにオモシロかった。
2人あるいは3人のトークのすべてを文字お越しして読者の皆さんにこのオモシロさを伝えたいところだが、たとえそうしたとしてもこの楽しさは伝わるまい。
野村さん曰く、ココからは「ヘンなグッバイ」。
まずは1988年の『ALUBUM』から「PROPHETIC DREAMー予言夢」。
のっつは多彩なキーボーズのプレイだけでなく得意のコーラスでも大活躍。
続けて1986年の『FIFTH DIMENSION』のオープナー「Out of the Time」。
サビの展開が意表をつくスリリングな1曲。
野村さんのハードなギター・ソロもタップリとフィーチュアされた。
新しめのレパートリーから「ちょっと待って」。
おなじみの綾太郎くんと隼人くんの「ちょっと待って」の振り付けが演奏に華を添える。
そしてみんなで「ちょっと待って」!
楽しかったね!
まだまだ続く「ヘンなグッバイ」。
残念ながら全然ヘンじゃなくてスゴいグッバイ!
だって続いた曲が「アイズレー・ブラザーズ」の「Shout」なんだもん!
私はグラスゴー出身のシンガー「アレックス・ハーヴェイ」が酒焼けしたそれこそ「ヘンな声」で歌ったバージョンが大好きだった。
カバー曲を盛り込んだ1987年の『SHOUT!!』からのチョイス。
ココ脱線です。
このアルバム、選曲がスゴイ。
ナニせ1曲目から「All Day and All of the Night」。
もう私はキンクスが大好きでこの曲を作ったレイ・デイヴィスの生家を訪ねてロンドンのチョットはずれにある「マズウェル・ヒル」という所まで行ったことがあるのだ。
2曲目の「Do You Love Me」は元々はモータウンの「ザ・コンツァーズ」の1962年のヒット曲だが、翌年イギリスの「ブライアン・プールとトレメローズ」がカバーして大ヒットした。
このバンドはロンドンの一流レーベル「デッカ」のオーディションで一緒になったビートルズを打ち負かしたことでよく知られている。
そして、ビートルズを不合格にしたディック・ロウというデッカの役員は「ビートルズを蹴った男」としてロック史にその汚名を刻むことになった。
実は私、このブライアン・プールと何度かメールでやり取りをして彼にこのマーシャル・ブログに出てもらったことがあるんですよ。
何のことはない、前のマーシャルの社長がブライアンと仲良しだったという話なんですけどね。
ところでビートルズがブライアンのチームに負けた理由って知ってる?
知りたい人はコチラをどうぞ!
↓ ↓ ↓
【Marshall Blog】ビートルズに勝った男
もう1曲…それは「For Your Love」。
「ヤードバーズ」のヒット曲だけど、作ったのは「グレアム・グールドマン」。
「ホリーズ」の「Bus Stop」や「ハーマンズ・ハーミッツ」の「No Milk Today」など、たくさんのヒット曲を作ったグールドマン。
ソロ・アルバムもスゴク良い出来だったりするんだけど、ナンと言ってもキャリアのハイライトは「10cc」でしょう。
私は10ccが大好きで、出身地のマンチェスターの手前の「ストックポート」という所にある10ccが所有していた「ストロベリー・スタジオ」を訪問したことがあるんです。
今は出版社かなんかの事務所になっていて、私がそこの社員に事情を話すと中を案内してくれたまでは良かったのだが、社員全員の前で挨拶をさせられた。エラく恥ずかしかったわ。
もちろん「ジェリー&ザ・ピースメーカーズ」の「How Do You Do IT?」もとても好きな曲。
実にナイスなチョイスで構成されたアルバムではあるまいか!
そしてノリノリのR&Bの代表曲に会場は大盛り上がり!
曲の雰囲気がガラリと替わって「YES! YES!! YES!!」。
コンサートの盛り上がりを代表するかのような1曲。
まずは「ナイス!」で最初のタオル投げ。
ギター2人が向き合って歓声が上がる。
そして「ナイス!」。
間、髪を入れず「Hong Kong Blues」が出た!
思わせぶりなサビの展開とエキゾティックな「♪夢のホ~ンコン」のメロディ。
すごく好き!
そのエキゾティックな雰囲気をロマンティックに演出するストリングスも大活躍。
ライブではこの曲でも取り入れているあの「♪チャカチャカチャンチャンチャンチャンチャ~ン」という中華風のメロディね。
アレは「オリエンタル・リフ」とか「アジアン・リフ」と呼ばれているらしいが、中国の人が考案したモノではない。
元は1847年にボストンで上演された『アラジンと魔法のランプ』という劇に使われたメロディが最初なのだそうだ。
7曲連続の「ヘンなグッバイ」の最後にして本編の最後!
本編を締めくくったのはもちろん「赤いポルシェ~TAKE OFF」。
いつも通りのフォーメーション。
まさにクライマックス!
大きな大きな歓声を浴びながら…
赤いポルシェで月面到着!
ヤッチンがピックを投げて本編を締めくくった。
今回のレポートはTシャツで始まってTシャツで締めくくりたいと思います。
というのはヤッチンが4種類の新しいデザインのTシャツを発売したのね。
そのすべてに私が撮った写真をご採用頂いたというワケ。
うれしいな~。
「馬子にも衣装」よろしく私が撮った写真を巧みに飾ってそれぞれ実にカッコよく仕上げて頂いております。
「素材の写真が良いからサ!」と言いたいところですが…
イヤイヤ、ただただヤッチンがカッコいいのです。
ヤッチン・ファンの皆さんは10月25日の締め切りに間に合うようにご予約頂いたことでしょう。
たくさんの方がこのTシャツをお召しになって来年1月7日の恒例のバースデイ・ライブにお越し頂くことを楽しみにしています。
デヘヘヘヘ、チョット照れるナァ。
ヤッチン、どうもありがとう!
さて、アンコールはまずヤッチンのご挨拶から。
「皆さま、今日はこんなに盛り上げてくださいまして本当にありがとうございました。
今回は前半・後半と2回に分けてライブをやってきましたが、どの会場も熱く熱く盛り上げてくれてマニアな曲たちを楽しんで頂きました。
本当に最高でした!
ありがとうございました」
<前編>で紹介した今回のツアーTシャツの話題。
そしてそのTシャツに着替えたメンバーをステージに呼び込む。
誰がどのTシャツを着て出て来るかで大騒動!
イヤ~、ココも笑った笑った!
アンコールの1曲目は1987年の『#6 DREAM』から「Check It Out」。
野村さんの歌を囲んで…
6人がストレートなロック・ビートでアンコールを盛り上げる!
「♪チェキラ、チェキラ」と会場が一体になって…
最後の最後にTHE GOOD-BYEの35周年を記念してリリースした10枚目のアルバム『SPECIAL THANX 』から名曲『「LOVE」』を演奏した。
THE GOOD-BYEは再来年には45周年を迎える…って、その時には『SPECIAL THANX』からもう10年が経つのかよッ!
あのアルバムを発表したのはホントについ最近のことだと思っていたのに!
これからも45周年、50周年、60周年と続けて「ひいジイちゃんのグッバイ」をゼヒ実現して欲しいと思う。
今回もヤッチンをサポートとしたのはMarshallの「JVM410H」と「1960AV」。
ご愛用ありがとうございます!
「ウクレレ部」再結成も楽しみにしています!
曾我泰久の詳しい情報はコチラ⇒soga21.com
今回もメンバーがステージから姿を消した後も客席から「Good-Byeのテーマ」の歌声が止むことがなかった。
<おしまい>
(一部敬称略 2026年9月4日 KT Zepp Yokohamaにて撮影)