GALNERYUS~"THE CRY ECHOES THROUGH THE SKY" TOUR 2026 in 川崎<後編>
『"THE CRY ECHOES THROUGH THE SKY" TOUR 2026』川崎公演レポートの<後編>。
「HUNTER x HUNTER」のコーナーで盛り上がった後はGALNERYUSクラシックを1曲。
LEAさんがシャープに刻むハイハットに…
バロッキッシュなオルガンがかぶさる。
YUHKIさんの作品で2006年の『Beyond the End of Dispair』から「Point of No Return」。
イヤがオウにも緊張感が高まっていくキメを経て曲が動き出すやいなや「ホイ!ホイ!」とお客さんの力強いアオり声が上がった!
怒涛のドライビング・チューン。
小野さんのパワフルなシャウトが迫りくる!
あたかも重戦車が猛スピードで突き進んでいくようなヘヴィなドライブ感。
YUHKIさんとSyuちゃんのハーモニー・パートからシンセサイザーのソロへ。
ギター・ソロもふんだんに盛り込まれ…
曲は最後に待ち構えている圧倒的なバンド・アンサンブルに向かって猛進して行った。
「ツアー初日というのはうれしさと、チョットした緊張と、不安と、これだけ集まって頂いた皆さんに楽しんでもらえるのか?という気持ちもあるんですが…こちらから見ていると皆さんがうれしそうなお顔をしていらっしゃるので安心しました」
小野さんのおっしゃる通り。
プレス・ピットに入って客席の方に振り向くでしょ?
そりゃ目に入るのは前の方のお客さんだけだけど、皆さん何ともいえぬうれしそうな顔をされている。
「老若男女を問わず全員の皆さんがウットリしているという感じ」と言った方が適切か?
もちろんコレはGALNERYUSのコンサートに限ったことではないが、とにかくニッニコしていて「GALNERYUSが大好き!思いっきり楽しんでいます!」という他の現場とは少し異なるお客さんの温かさみたいなモノを感じるんだよね。
ツアーの初日もアッという間に本編最後のセクションに入る。
キーボーズからスタートし…
小野さんの感情がお客さんひとりひとりに届くように歌い上げるのはニュー・アルバムから「Echoes of Fate」。
何ともドラマティックなバラード…とくれば当然期待されるのが「泣きのギター」。
もちろんSyuちゃんがタップリと聴かせてくれた。
見よ、この表情!
まるでナニかにとりつかれたかのように情感豊かなフレーズを連ねていく。
このプレイをMarshall 「1959MS」と「1960AV」が支えているのかと思うと鼻タカダカになってしまう。
イヤ、この音ならなってもいいでしょう?
ハードな局面だけでなく、こうした泣きのギターのシーンでもその力を大いに発揮してくれた。
ま、Syuちゃんがその能力を見事に引き出してくれたからなんだけどね。
小野さんの感情移入に富んだ歌声がまた素晴らしかった。
こちらはどこまでも澄んだクリーン・トーンのMarshall声だ!
曲の締めくくりもSyuちゃんのソロ。
ワウワウ・ペダルを効果的に使って曲のドラマ性を向上させた。
まさに「Melancholic GALNERYUS」!
前曲で水を打ったように静かになった会場にYUHKIさんが奏でる雄大なオーケストラルなサウンドが鳴り響く。
「ラスト~!」と小野さんが絶叫!
凄まじい速さのピッキングでSyuちゃんがリフをブチ込む!
アクセントの移動で変拍子っぽく聞こえるがさにあらず。
爆発的なドライビング・チューン「Without You」だ!
次から次へと飛び出してくるヘヴィ・メタルのパノラマ!
中間部の7/4拍子のキメのパートから…
転調を繰り返しながらSyuちゃんがメロディを弾くシンフォニックなパートが圧巻!
YUHKIさんから…
Syuちゃんにソロのバトンが渡されトリッキーな2人のアンサンブルへ。
寸分の狂いもないパフォーマンス。
2人も超人的な集中力だ。
バンドがシンフォニックなひとつのカタマリとなって小野さんの歌を包み込んだ。
クライマックスはこれから!
コーラスのパートだ。
「♪ウォ~ウォ~ウォ」
お客さんが合唱に加わり…
やがてア・カペラとなる。
感動!
まるで「合唱付きのロックの交響詩」とも呼べる18分にも及ぶGALNERYUS史上最長のドラマはSyuちゃんのギターで幕を下ろした。
「ありがとう!」
割れんばかりの大歓声を浴びてGALNERYUSの5人は一旦ステージを後にした。
全国10ヶ所10公演のツアー。
早くも初日の本編が終了して、今猛烈なアンコールがかかっているところ。
そしてアンコール。
まずは小野さんが単独でステージに姿を現した。
「ありがとうございます!どうですか、初日~?
リハーサルは5回やりました。
GALNERYUSのリハーサルってナニかイメージできますか?」
「メンバー個々がチャンと用意をして来るのでリハーサルの時はもう演奏の確認をするだけなんですよ。
もう最初に集まった時にできちゃう。
でも本番はやってみないとどうなるかわからないんですね。
今日もそうだったんですが、皆さんのあたたかい声援でココまで来ることができました」
「今回の物販の話を…いいですね~、赤黒!
いつもライブでは感極まってリストバンドを投げたりするんですけど今回は…投げない!
普段の釣りの時に使います」
『赤と黒』か…高校の時に必要に迫られて泣く泣く「スタンダール」を読んだわ。
赤は「軍人」、黒は「聖職者」。
オモシロくもナンともなくて、歯を食いしばって読破したツラい思い出がある。
Tシャツ、トートバッグ等が用意されていたが、この初日で売り切れとなったアイテムもあった。
そして小野さんはこの翌々日の新潟公演でのお楽しみについて語った。
それは名物の「タレカツ」だそうです。
コレはソースカツ丼のことかしらん?
ソースカツ丼も元祖の多いメニューだよね~。
福井の「ヨーロッパ軒」が一番有名なのかな?
伊那の駒ケ根なんかも随分と力を入れていた。
群馬の桐生や福島の会津若松も盛んだとか…。
Syuちゃんに尋ねてみると「タレカツ」は「ソースカツ丼」とは少し違うようだ。
新潟といえば昔、MarshallのクリニックでSyuちゃんと2人で行ったことがあったけど、エラく盛り上がってとても楽しかった。
そして小野さんがメンバーを呼び込んだ。
アンコールでは全員ツアーTシャツに着替えての登場。
アンコールの1曲目は「Alsatia」。
7弦ギターの低音弦ならではのリフ。
前に書いた通り、私がGALNERYUSを最後に観たのはYAMA-Bが歌ってLEDAくんがベースを弾いていた頃なので当然この曲は知らなかった。
だからSyuちゃんがいきなりこのリフを弾き出した時、本当にトリハダが立ってしまった。
問答無用でカッコいい!
ヘヴィなこの曲の重量をさらに増加させているのはTAKAさんのベース。
全編を通してモクモクと重低音を出し続ける姿が凛々しい。
メロディアスなコーラス・パートもいかにもGALNERYUSらしくて好き。
ヴァース(Aメロ)やコーラス・パート(サビ)のメロディとリフの対比がも大きな魅力。
「木に竹をついだような」と言う慣用表現があるが、ココでは銘木に銘竹を継いでいるのだ!
アンコールの2曲目はニュー・アルバムから「Let no Time Decay」。
LEAさんのツーバスが激暴れするアルバム中の最速ナンバー。
このコーラス(サビ)のメロディは誰でも一度聴いたら覚えてしまうでしょう?
実際、私もアルバムを初めて聴いた後で出て来た鼻歌はこの曲のコーラスのメロディだった。
開放弦を交えたピックアップ・ソロ。
凄まじいピッキング!
弦を速く弾(はじ)くためには、物理的にピッキングの振幅を狭める必要があるが、そうするとどうしても音が細くなったり、小さくなったりしてしまう。
ところがSyuちゃんは振幅の大きなピッキングでこれだけ速く弾く。
つまり出て来る音が元々力強いので「1959MS」の利点が倍増するのだ。
YUHKIさんのシンセサイザーの猛り狂いようも負けていない!
そして満身の力を込めてエンディングに突入しアンコールの2曲を演奏し終えた。
ピックを客席に投げてさようなら。
…で終るワケもなく、2度目のアンコールに突入。
「ありがとうございます!
最後に一発イキますが…家に帰ったらお風呂に入って寝るだけにしておきましょう!」
盛大なアオりから…
この日最後の曲「Raise my Sword」をプレイ。
最後の最後まで一時も力を抜くことなくその凄まじい集中力と演奏力と気力で全12曲を力演した5人!
お客さんの熱狂ぶりも手伝ってツアー初日は密度の濃い最高のメタル・ショウとなった!
問答無用でカッコよかったわ。
記念撮影の後、Syuちゃんからご挨拶。
「こんなにたくさんの方にお集まり頂きありがとうございました。
初日にもかかわらず皆さんの熱い魂を一身に受けまして、曲のパワーがアルバムの何倍になったように感じました。
だから今日がファイナルかな?と思うぐらいでした!」
「GALNERYUSのライブは完全に出来あがった人たちの集まりなのでいつ演っても熱いんですが、こんなにミラクルな初日はない…とみんなで言っていたんですよ。
皆さんの温かいご声援とメタル・スピリットのご支援のおかげと感謝しております。
『Without You』はもう今日で出し切ってもうたわ!ヤバい!
関東地区の方にはまだファイナルがありますのでそちらにもゼヒ遊びに来て頂くようよろしくお願いします!」
最後はみんなでジャ~ンプ!
「ありがとうございました!」
GALNERYUSが当代きってのヘヴィ・メタル・チームであることを明らかにしたショウだった。
終演後、私の頭の中には「The Light of Hope」の壮大なコーラス・パートがいつまでも鳴り響いていた。
それにしてもいい音だったわ~。
Syuちゃんが今回使用したMarshallは「1959MS」と「1960AV」です。
次回は千秋楽、新木場でお会いしましょう!
GALNERYUSの詳しい情報はコチラ⇒GARNELYUS Official Website
<おしまい>
