EITA PARK 2013 ＜後編＞
さて、『EITA PARk 2013』、最後に控えしは、特別にこの日だけ再結成した時空海賊SEVEN SEAS！
このバンドの復活をよろこぶファンも多いことと思う。
インストでSEVEN SEASのレパートリーを演奏するプロジェクトはあったが、全員がそろってステージに立つのはかなり久しぶりのことだ。
なつかしいな～、時空海賊。
メンバーは今日の主役のEITA。
ボーカルのMarshal K。
Prince YO-。
たつほわsho-gun。
Aki-dolich XXIII。
平たく言えば、TAKAEITAのボーカルが変わっただけ…ではない！元時空海賊がTAKAEITAをサポートしている…と言った方が適切だろう。
昔を思い出すな～。初めて会った時、「MarshallはMarshallでも、ボクのは『l』がひとつなんです」…なんて自己紹介してたのを覚えてる。
みんな久しぶりの合奏がとにかく楽しそうだ。
今でもみんな仲良しというのがうなずける。
このギターのふたりにはずいぶんとお世話になった。
よくMarshall Roadshowに出てもらったのだ。こちらのリクエストになんでも答えてくれて、話もおもしろかったし、とてもいいクリニックだった。
出会った頃、PrinceはMarshallプレイヤーではなかったけど、JVMが発表されるやうなやすぐにMarshallに乗り換えてくれたんだったっけ。
そういえばこんなこともやってたなぁ～。
思い出した。もういつのことかはわからないが、ニッポン放送の地下のホールでAtomic Tornado他とジョイント・ライブをやったことがあった。あの頃はジャンジャンと新手のギタリストが出てきて面白かったな。あの頃と今ではまた様子が変わっていて、さらに音楽シーンが冷え込んでいるように思える。
それだけに今回のこの4年ぶりの再結成の演奏はスカッとしたものに感じられた。
オープニングは「Toroi」。
それに続く曲もやはりSEVEN SEASの代表曲がズラリ。
初めて見た時「明るいメタル！」と思った。今回見てもその印象は変わらなかった。どこを切ってもマイナー（短調ということね）づくしの典型的なメタル曲とは異なり、何やら楽しそうなメタル…やはりそれがこのバンドの魅力だと私は思っている。
ま、こういう感じの方々ですからね。
あんまり深刻な曲をやっても似合わんわ。
それにしてもアップテンポの曲ばかり！
ステージの面積の都合もあろうかとは思うが、EITAちゃん、以前ほどは飛び回らなくなったナ。昔はギターをブラ下げたまんまステージの端から端まですさまじい勢いで行ったり来たりしてたもんです。
EITAちゃんのマーシャルはJCM2000 TSL100と1960A。「ピンク色にしたいんです」とリクエストをもらったんだけど、できなかった。で、どこかでそういう業者を見つけて自分でやってくれた。
数年前にMarshall参加する「乳ガン撲滅キャンペーン」の一環としてピンク色のスタックを製作したことを付け加えておこう。
それともうひとつ思い出した！SEVEN SEASってウチの近くのスタジオで練習していて、一度ウチのセガレを連れて自転車で遊びに行ったことがあったっけ。セガレのリクエストにイヤな顔ひとつせず「それではリクエストにおこたえして…」なんて「SHE」を演奏してくれた。
EITAちゃんからごあいさつ。ナント！またSEVEN SEASをやるかも?!的な発言が！
イヤ、それより驚いたのは、SEVEN SEASの諸作にプレミアがついて、裏社会では（ウソ）どうも高値で取引されているらしいという話。
やっぱり聴きたい人が多いんだよ。
SEVEN SEASはこのほか「Parallel World」や「Sky」等6曲を演奏した。
EITAちゃんも全編力のこもった演奏で会場を沸かしに沸かせた。
あ、そういえば、オープニングの「時は2030年…」とかいうのなかったな…。何か足りないと思ったら！もう滝口順平も鬼籍に入ってしまったもんナァ。
とにかくおお盛り上がり、観る方も演る方も大満足のパフォーマンスでやんした！
でも、まだ終わりじゃない。
ここからはTAKAEが加わってのSEVEN SEAS。
それこそここで「SHE」をプレイ。
スペシャルゲストもケーキを携えて登場！
そう、この日はTAKAEちゃんのバースデイ・ライブでもあったのだ！サプライズ・ケーキに感動のTAKAEちゃん！
そしてSEVEN SEASの元マネージャー、プロデューサーからもご挨拶…といってもババちゃんのことだからもう言いたい放題！すさまじいまでの悪言！とてもここには書けないけど、福村さんのこの声だし、言い回しは超一流（テレビに出ているヘタな芸人の1000倍はおしゃべりがウマイ。しかもJTM45/100の音色みたいな太い声だ）だし、これが面白いのなんのって！言われる方はタマッたもんじゃないけど…。でも、これが育ての親の愛情表現なのだろう…ね？
そして、「Pirates Flag」をプレイ。
TAKAEちゃんもすっかりメンバーみたいだ！
男女ツイン・ボーカルのSEVEN SEASも悪くないかもよ…。
最後は「Chasing Light」。
これだけ演奏している人たちが楽しそうなショウも珍しい。それだけに観ている方もとても楽しかったよ！
終演後、EITAちゃんは先輩バンドのメンバーや仲間とおいしいお酒を浴びるようにいただいたんだとさ…。
大成功だったからね！さぞかしおいしいお酒だったことでしょう。
来年も『EITA PARK』が開催されるよう楽しみにしています。
EITAの詳しい情報はコチラ⇒EITAぶろぐ
（一部敬称略 2013年6月14日 目黒鹿鳴館にて撮影）